第1001回 阿弥陀如来 = 南無阿弥陀仏 〜ハイ おまかせします〜
平成24年 3月 29日〜
新しく出来た 浄土真宗必携 「み教えと歩む」(本願寺出版社発行)
の中にこんなところが ありました。
「浄土真宗の教章」の「ご本尊」の項には
「阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)」と示されています。
「南無阿弥陀仏」を「名号」といいます。
つまり南無阿弥陀仏は阿弥陀如来のお名前ということです。
どうして「阿弥陀仏」に「南無」を付けた「南無阿弥陀仏」が、
阿弥陀如来のお名前ということになるのでしょう。
南無が付くことに意味はあるのでしょうか。
南無阿弥陀仏の「南無」は 「帰依」という意味です。
そこで 一般に南無阿弥陀仏とは、「私は 阿弥陀仏に帰依します」という、
私から 阿弥陀如来に向かっての宣言であると考えられてきました。
それに対して親鸞聖人は、南無阿弥陀仏とは「この阿弥陀に帰依しなさい、
まかせなさい」という、阿弥陀如来から私に向かってのよびかけであると、
一般の考えとは 反対方向の意味があることをあきらかにしてくださったのです。
先回りの南無阿弥陀仏
阿弥陀如来は、私が「お助けください」と頼んでからようやくすくいに
来てくれるような仏さまではありません。
私が阿弥陀如来に気づきもしなかったときから、「この阿弥陀に
まかせなさい、かならずあなたをすくいとります」とよびかけ
続けてくださっていた、先回りの仏さまなのです。
つまり阿弥陀如来という仏さまは、南無してくださる(よびかけてくださる)
仏さまなので、南無阿弥陀仏がそのまま阿弥陀如来の
お名前ということになるのです。
「はい、おまかせします」の南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏が阿弥陀如来からのよびかけならば、私のとなえる
南無阿弥陀仏はどういう意味になるのでしょう。私が阿弥陀如来に
向かって「阿弥陀にまかせなさい」といっているのでしょうか。
こんなたとえがあります。
赤ちゃんが「ママ」という一言を発するようになるのは、母親が自ら
「ママですよ」とよびかけ続けた結果です。
それと同じように、いま私が南無阿弥陀仏ととなえているのは、
阿弥陀如来がさまざまなご縁を通じて南無阿弥陀仏とよびかけ
続けてくださったからにほかなりません。
つまり、私のとなえる「はい、阿弥陀さまにおまかせします」なのです。
・・・・・・・・・・とあります。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、4月5日に新しい内容に変わります。
私も一言(伝言板)