精索静脈瘤
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精索静脈瘤とは
精巣の静脈に血液が逆流し、静脈が大きくなって拡張し、皮膚の上から累々と膨れて見えて、触れるものです。精索静脈瘤があってもふつうは寝ているとしぼんで正常のようですが、立ち上がると次第に膨れて大きくなってはっきりすることが多いようです。ふつうの静脈では姿勢が立っていても血液が逆流しないように、逆流防止弁がありますが、この弁に異常があり、そのため逆流が起きているようです。
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精索静脈瘤の症状とは
症状がないことが多いのですが、ずっと立っているうちに次第に痛みが出ることがあります。精索静脈瘤が大きいものは不妊症の原因になるようです。精索静脈瘤が大きいと陰嚢・睾丸の温度が上がり、精子を作ることが衰えるためといわれています。

精索静脈瘤の検査

5-15分間くらい立っていて、その後立ったまま診察するとよくわかります。血管を造影して写すとさらにはっきりと診断できます。静脈造影といいます。


精索静脈瘤の治療

手術で精巣静脈をそけい部で縛って(結紮)、静脈の逆流を防止します。手術時間は30分から1時間くらいで、1-2週間くらいの入院ですみます。あるいは静脈造影の際に血管にコイルなどを詰めて血行を遮断します。手術と同じかそれ以上の時間がかかりますが、退院は手術よりも早まります。

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