フィッツ-ヒュー-カーティス症候群/泌尿器科いまりクリニック、佐賀県伊万里市
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性病のなかで淋疾やクラミディアにかかると、女性ではあまり症状が無いままに過ごし、その後気付かない内に次第に進行して、膣から子宮、卵管炎になったり、ついにはそこから骨盤内、腹膜内に広がることがあります。さらにこれが進んで、骨盤内臓炎を生じたり、肝周囲腹炎や胆嚢炎に似た症状を示すフィッツ-ヒュー-カーティス症候群にいたります。

つまり腹膜炎がすすんで、肝臓の周囲に炎症を起こし、まるで肝周囲炎や胆のう炎のようになることです。右の上腹部を中心とした痛みと、発熱があります。右の上腹部(季肋部)に圧痛があり特に、深呼吸時に著しい(マーフィー徴候)。特に若い女性の場合右上腹部痛があればまずこのフィッツ-ヒュー-カーティス症候群を考えて診察をすすめます。

若い女性で、腹痛で救急外来を受診する時は、この病気が最多です。急性虫垂炎のような症状も出ることがありますので、緊急開腹手術を行ったらフィッツ-ヒュー-カーティス症候群であったと言うこともあるようです。

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