院内勉強会、9月分 平成26年9月16日院内で開催され、厨房から透析患者の栄養指導についての講演とアストラゼネカ社からのホルモン治療の効きにくくなった前立腺癌に対する新しいホルモン療法剤の説明が有りました。新しいホルモン療法剤は四季のご飯ひろのマクロビ弁当がお土産に有りました。コレステロールからCYP17(17α‐ヒドロキシラーゼ)と言う酵素でテストステロンの材料になるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)ができます。この酵素CYP17を阻害する薬です。この時副腎皮質ホルモンの合成も阻害しますので、内服にはステロイド剤も同時に必要になるようです。この薬でPSAが減った患者(PSA奏功率:50%以上の減少が4週間以上続く)は30から60%でした。PSA無増悪期間は11ヵ月で、全生存率中央値は35ヵ月。抗癌剤使用患者では全生存率中央値は15ヵ月。 |
佐賀県医師会医療安全対策(院内感染防止対策)医療従事者研修会 平成26年9月6日佐賀市文化会館にて開催され、院長と外来職員が2人が出席しました。以下に報告が有ります。医療従事者の感染予防として特に重要なものがHBVであり、これはきわめて微量のウイルスからも感染するので、予防としてのワクチン接種が必要と言うことを今回の講演で改めて再認識しました。そこで、泌尿器科いまりクリニックでも遅ればせながら、看護職員を中心に患者および患者から派生するものを取り扱うと接する職員は全員HBVの検査と必要らワクチンの接種を行うことにしました。 外来 高橋美奈 『医療機関における職業感染対策』好生館 感染防御部 福岡麻美先生 院内感染対策における医療従事者の役割 ◎自分が感染しない為にどうすればいいか? 針刺しによる血液媒介の感染リスクで最も高いのがB型肝炎である 多くの国では乳幼児に対し積極的にB型肝炎ワクチン接種を行っているが日本ではHBVキャリアの母から生まれた子・又は任意での接種となっている 約20年前、近医の看護師が劇症肝炎になり危篤、亡くなった・・という話を耳にしていたのを思い出した。 外来 野中直美 医療従事者にとっての感染予防 感染者本人への健康被害 患者や他従事者への二次感染 病院経費負担 リスクの増大 医療従事者の役割・・・自分が感染しない・患者を感染させない・患者間の感染を媒介しない 血液媒介感染症で一番感染リスクが高いのは、HBVである 針刺しによる感染リスクは、HIV0.3%・C型肝炎3%・B型肝炎30%となっている HBVは室温にて乾燥血液の中で1週間は生き続け、そのウィルスが少しの傷・粘膜表面から入り込む 無自覚で感染する場合がある 医療従事者の予防 針のない代替品の活用 → さまざまな安全装置付き器材を利用する 手袋着用 → 手袋は鋭利物の外部表面の血液量を46~86%減少させる リキャップしない → 針刺しの確率を減らす 鋭利器材専用廃棄容器 → 8分目で処分する 皮膚・粘膜汚染防止 → 手袋・ガウン・プラスチックエプロン・マスク・ゴーグルなど 靴は足先を覆うものを → 針や処置後の器材が落ちてきたときの防止 また、ワクチン接種を事前に行っていることが望ましいとされ、好生館では医療従事者全員に B型肝炎ワクチン接種をおこなっているそうである 医療機関では、インフルエンザをはじめ、流行性耳下腺炎、風疹など患者が来院すれば診療が必要であり、対応するスタッフも感染リスクが高くなる 改めて考えさせられた |
第12回泌尿器外科手術の理論と手技研究会 平成26年9月6日佐賀市マリトピアにて開催され、院長と副院長が出席しました。東北大学泌尿器科、海法泰裕講師による講演腹腔鏡下副腎摘出術;若手に伝える標準手技と両側アルドステロン腺腫に対する一期的手術がありました。 |
第79回日本泌尿器科学会佐賀地方会 平成26年9月6日佐賀市マリトピアにて開催され、院長と副院長が出席しました。15題のいろんな内容の興味深い演題が有り、質問も多くて、時間を超過しました。 |
第26回九州排尿機能セミナー(最終回) 平成26年8月30日福岡市ホテルニューオータ二にて開催され、院長が出席しました。今回で最終回と言うことでした。岩坪暎二先生の講演が最後に有りました。 |
佐賀県保険医協会管理者研修会:医院継承・閉院セミナー 平成26年8月29日佐賀市アバンセにて開催され、院長が出席しました。嶋賢治税理士による講演が有りました。個人の場合は親子間の継承か第3者への継承になる。親子間の継承は資産を計上して引き継げば良いので簡単だが、第3者に継承する場合は、資産のみでなく営業権を計上する必要が有るので、いっそう困難。資産には資金と売上金や未収金から買掛金や借入を引いたものになる。営業権の計算は患者数×単価×係数。係数は普通2から3倍で計算すると言うのが相場。係数をどうするかで話し合う。 |
第14回九州前立腺癌臨床課題研究会 平成26年8月23日福岡市ホテルシーホ−クにて開催され、院長が出席しました。頴川晋慈恵医科大学教授による講演:根治療法後の再発とサルベージ、大園誠一郎浜松医科大学教授による講演:前立腺癌診療のUpdate、CRPCを中心としてがありました。アビラテロン、エンザルタミド、カバジタキセルについての講演でした。 |
院内勉強会、8月分 平成26年8月19日院内で開催されました。田辺三菱製薬、佐賀営業所の奥氏から講演:SGLT2製剤と糖尿病、がありました。 |
イクスタンジ発売記念講演会 平成26年8月9日福岡市ホテルニューオータ二にて開催され、院長と副院長が出席する予定でしたが、台風11号の為に中止になりました。 |
ザルティア発売記念講演会in九州 平成26年8月2日福岡市ホテル日航にて開催され、院長が出席しました。タダラフィルは血管や平滑筋内のフォスホジエステラーゼと言う酵素を阻害して平滑筋内のcAMPを増やすことで平滑筋を弛緩させる。平滑筋が弛緩するので、血管や膀胱頚部が広がり、血圧の低下、血流の増加、排尿の改善、勃起力の増加が起こる。いっぽう、血圧の低下、心筋梗塞薬との併用が出来無いことなどの欠点も有る。伊東先生から次のような質問が有りました。ザルティアを長期投与すると血圧が低下するのではないか。長期処方が出来るようになれば大量に購入し横流しする患者が出るのでは無いか。 |
伊万里有田地区医師会学術講演会 平成26年7月30日伊万里市迎賓館で開催され、院長、副院長が参加しました。佐賀大学胸部心臓外科、森田茂樹教授による講演:心臓外科の最近の進歩がありました。リンドバーグの次ぎに太平洋を飛行したシャム博士が心臓移植術を動物実験で確立した。1967年フライイング気味に南アフリカのバーナードが人で始めて心臓移植を行い有名になり、その後世界中で一気に心臓移植が一斉にたくさん行われたが、拒絶反応などでその後の成績は良くなかったのでそのうちにすたれてしまった。しかし、その間シャム博士はずっと地道に移植を行っていた。1982年シクロスポリンが出現して再び移植が盛んになった。 その次ぎに大動脈弁の経皮置換術(タビ手術)の説明が有りました。 |
佐賀市長光園医療懇談会
平成26年7月19日佐賀市葉隠荘にて開催され、院長と副院長が出席しました。長光園が開所して早いものでもう32年でした。以前は兵庫町に行けば広い田んぼの中に長光園がぽつんと建っているのが遠くから見えましたが、今は住宅地になってしかもゆめタウンも出来ており建物が多くて、近くに行かないと長光園が見えません。たくさんの介護入所の方々と熱心な職員が居て頑張って居られます。開所当時から入所されている方が約半数も居られると言うことで、手厚い介護をされていることがよく判りました。これからのご健勝を祈念します。 |
伊万里メディカルフォーラム 平成26年7月17日伊万里市迎賓館にて開催され、院長が出席して勉強しました。福岡大学筑紫病院循環器内科、岡村圭祐助教による講演:高血圧診療のピットフォール、がありました。塩分制限が必要で、塩分摂取量を計る。レニン・アルドステロン系を測定する。内分泌性の高血圧と薬物性の高血圧が意外に多い。血圧が高いと心房細動になりやすい。現在の医療環境下では治療抵抗性高血圧はほとんど居ないようだ。つまり現在使用できる薬物でほとんどの高血圧は管理可能。 |
院内勉強会、7月分 平成26年7月17日院内にて開催され、ベーリンガー社からの講演と病棟から緩和ケアについての講義が有りました。 |
佐賀県有床診療所連絡協議会 平成26年7月4日佐賀市ホテルニューオータ二にて開催され、院長が出席しました。元日本医師会常任理事の藤川先生の講演が有り、日本医師会での厚生労働省との折衝、看護協会との話し合いなどいろんな裏表の話が聞けて有意義な会合でした。会の後ビアガーデンで懇親会があり、そこでも藤川先生の話しや先生にいろいろと質問が出来ました。有床診療所自体絶滅危惧種のようなものです。有床自体の診療報酬が非常に少ないので、どこの有床診療所でも入院業務は赤字のようです。その赤字を外来や往診で補ってやってきましたが、年々廃院や無償クリニックへの変更で、有床診療所が減少しています。厚生省も初めから有床診療所を自然消滅させる方針のようです。そのために有床診療所の入院は低額の診療報酬を続けてきたのでしょう。今度の改選で日本医師会も役員が大病院出身者中心となり、しかも今までのような診療所からの代表が居なくなったので、今後はもっと無視されると言う危惧が有ります。一般の企業であれば、収益の少ない事業からはすぐに撤退しているところでしょう。 |