泌尿器科の癌(腎臓癌、膀胱癌、精巣癌など)についての
ご意見・ご質問151-200(詮索や無断転載を禁止します)
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ご意見と返事 200 On 2012/08/06 3お忙しい所申し訳有りません 前立腺癌の生セックスについて教えて頂きたくお願いします。 私は66歳で、健康診断でPSA異常が見つかり、生検を受けたところ悪性レベルの癌と診断されました。骨・リンパへの転移は今の所無いとの事で、ホルモン治療後、前立腺にマーカーを埋め込み放射線治療を行いました。治療後6ヶ月経過していますが、PSAの値は期待ほど下がらないけどもう少し様子見することになっています。所でご相談なのですが、現在私は独身ですが、知人から紹介されてある女性と交際を考えているのですが、その女性より精液を飲み込んだり避妊無しでセックスしたいと言われます。マーカー埋め込んでいるので精液が濁るときがありますが、悪性の癌という事・精液が濁ると言う事を考えると、精液を彼女の体内に入れて大丈夫か不安でお伺い致しました。なにとぞ宜しくお願いします。 謹啓 前立腺癌にかかってご心配のことと存じます。放射線治療を受けたと言うことですが、放射線元素が精液中に入らないのであれば、問題は無いと存じます。外から放射線治療をしているのであれば(体外照射)問題は有りません。 いっぽう、もしも前立腺の永久密封小線源治療(ブラキセラピー)を受けていれば、精液中に小線源が脱落して出ることも有ります。永久密封小線源治療は1年過ぎると放射能がゼロになるようです。そこで、治療後1年以上を経過していないので、あなたの精液には問題が有ると存じます。つまり、あなたの精液中に放射線が有るかもしれませんので、相手に入れることは危険かもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: RE: 前立腺癌の生セックスについて 色々お世話になりました。 残りの人生どうなるか分りませんが、有意義に暮らせそうです。 |
ご意見と返事 199 On 2012/05/05 はじめまして。 父は66歳。8年程前より尿道結石などで時折、体調が悪くなったりしておりました。5年前に膀胱癌がみつかり、かなり悪化していましたが、@@@@@病院で膀胱全摘出、代用膀胱術で新膀胱を作っていただきました。その際リンパ節へもかなりガンが絡みついていたとの話も聞いており、いずれはどこかに転移する可能性が高いだろうということでしたが、できる限り切除していただき、その後の抗がん剤治療では副作用に苦しみましたが大変効果があり経過良好で半年ほどで退院しました。職場にも復帰し、日に日に元気になっていきました。 手術から5年ほどたった昨年12月の定期検診(退院後も毎月検診を受けておりました)の際、CTで肝臓と肺へのガン転移が発覚し、その際余命6ヶ月とその場で宣告されました。半年前のCTの際には全く見当たらなかったとのことでしたが急激に大きくなっていたようです。その時点では全く症状などはなく、むしろ元気な状態でしたが、肝臓のガンはかなり大きいものらしく、抗がん剤治療をして、効果があれば1年半ほどは生きられるかもしれないとの話でした。本人も家族も寝耳に水で大変ショックでしたが、転移する可能性は高いと言われていましたので、今まで元気に過ごせた事がラッキーだったと思っています。以前の抗がん剤治療の際、副作用が大きく、本人は自殺も考えたという程辛かったようで、抗ガン剤治療はしたくないとのことでした。 主治医(手術をしてくださった先生は腕も人間的にも良い名医でしたが、病院を変わられてしまったため、引き継がれた医師にみてもらっています。大変人間味にかける印象の先生で本人も家族も少し不信感があります。診断が間違っているという風には思っていませんが、患者の気持ちとかはあまり考えておられないように感じています。)は5年前よりも副作用の少ない抗ガン剤もでていて、以前使ったものとは違う抗ガン剤を使うので、以前よりは辛さは軽減されるだろうとの見解で、すぐに入院しての抗ガン剤治療を勧められました。 ガン告知された際は、手術をしてくださった先生が大変丁寧に説明をしてくださったので、そのようなものを期待していただけに、やはりこの先生が主治医になられた事に残念な気持ちになりました。父は余命宣告を受けてショックのため、とても悲観的になり、鬱とまではいきませんが、引きこもりがちで、マイナス思考が強くなってしまいました。その影響で自分の命を縮めてしまっているように見えて家族としてはとても心苦しい毎日でしたが、元々仲の良い家族ですので家族旅行にいったりしてできる限り父の残りの時間が楽しく過ごせるように考えたつもりです。 12月に余命宣告をうけて2月まではほぼ症状はなく、3月頃からすこしだるいようで、食欲も落ちてきて、体重も減ってきたようです。私なりに調べて、肝臓ガンは症状がはっきり出るのはかなり末期で、それまではなんとなくダルイような症状が続くという風に認識しており、目には見えなくても病状は悪くなっているとは感じていました。3月下旬頃から血尿が出ると言い始め、微熱がでるようになりました。抗生物質を飲むとおさまりましたが、飲まないとやはり熱が出るとのことで、ずっと抗生物質を飲み続けています。 しばらくして、抗生物質を飲んでいても血尿がでるようになってきた様子でした。 長くなってしまいましたが、ここからが本題で、 父は自分自身にも主治医にも期待が持てないようで、主治医にも症状をさほど詳しく話していないように感じます。 お忙しいとは存じますが、ご意見いただければ幸いです。 @@@@@@@@ 謹啓 お父様が5年間も膀胱癌でご闘病されて、とてもご心労のことと存じます。 肝臓と肺に転移があって、しかも尿に便が混じっているようだし、便に尿が混じってもいるようだと言うことですので、もしかすると大腸と膀胱尿道部がつながっている(膀胱結腸瘻)のかもしれません。そこで、もしかすると代用膀胱の中に膀胱癌が再発しているのかもしれません。その場合は膀胱の外に癌が浸潤して、結腸に達すると膀胱と結腸とがつながることがあるようです。一般的に、尿路に便が混じると尿路に腸内細菌が入るので、尿路感染を起こし、高熱が出るなどの全身性の炎症症状が出るかもしれません。その場合は対処療法をする必要があると存じます。 すでに肝臓と肺転移があり、膀胱部にも癌の浸潤があって血尿や膀胱結腸瘻もあるかもしれませんので、これから大変な苦労と存じます。そこで、主治医をあまり信頼されていないかもしれませんが、主治医とよく相談されて闘病する必要があると存じます。そして、今後お父様が受診される時はできるだけ家族も同行されてはいかがでしょうか。そして、お父様もご心労で、不安や不眠もあるでしょうから、精神安定剤や睡眠薬も処方してもらってはいかがでしょうか。 しかし、どうしても今の主治医と合わないのであれば、どこかきちんとしたホスピスを紹介してもらうことも今後のためには良いかもしれません。そして、もしもホスピスを紹介してもらっても、血尿が出た時の治療や処置のためにどこかの泌尿器科は必要と存じます。 あまりお役に立てませんでしたが、元気をお出しになって、お父様を励ましましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: ご意見ありがとうございました。 小嶺先生 早急なお返事ありがとうございます!膀胱結腸瘻というものを初めて知りました。腹部がカチカチに硬くなっているようですので、肝臓や肺以外の場所に転移したガンがかなり進行している事は間違いないとおもいます。新膀胱にガンが再発している可能性はかなり高いと思います。そうであれば納得がいきます。現在は抗生物質を飲んでいることもあり、まだ微熱ですが、今後さらに本人は苦しみそうですね。次回からは家族も診察に付きそおうと思っておりましたので、主治医に症状を詳しく伝えて対処療法について話を聞いてこようと思います。お忙しい中、大変参考になるお話をありがとうございました。いまりクリニックのHPに出会えて、こうしてご意見を伺えて幸運でした。本当にありがとうございました。 |
ご意見と返事 198 On 2012/03/21 私は@@@@@@@@と申しまして、43歳、女性です。 夫は2月15日に前立腺がんのため、前立腺全摘出手術を内視鏡でやっていただきました。無事に取れて、2月28日に退院いたしましたが、その後お尻からおしっこが出たり、おちんちんからおならが出るような状態が続き、3月8日に緊急再入院し、カテーテルを入れている状態が2週間続いて居ります。尿道直腸ろうと言われ、自然に穴がふさがるのをまっておりましたが、本日管にキャップをつけて、今週末に退院しようとしたところ、おしりからやはり尿が漏れ、再度袋に戻りました。2週間いても2週間前のままです。 手術からはもう1か月もたちました。がんが取れたのはもちろんうれしいのですが、こんな状態になってしまって今後どうしていったらよいのか途方に暮れております。私たちは今後どうしたらいいでしょうか。この病院では初めての例だそうです。不安です。肛門から手術で穴を縫うような病院を関東圏でご存知ないでしょうか。自然治癒なんて本当にあるのでしょうか。がんの時より今回の症状の方が心配でたまりません。なにかアドバイスをいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。 謹啓 ご主人の手術後の経過が思わしくなくて、とてもご心労のことと存じます。さて、膀胱や前立腺、あるいは逆に直腸や大腸の手術の後で、ご主人と同じように尿道と直腸がつながってしまう、いわゆる尿道直腸瘻の方がたまに居られるようです。原因はいろいろでしょうが、いったん尿道直腸瘻になるとなかなか治りませんし、治るにしても時間がかかるようです。一般的な瘻孔の治療方法としては、しばらくの間カテーテルを尿道から膀胱に挿入して、自然に瘻孔が塞がって治癒することを待つのですが、なかなか治らない場合には再度手術して瘻孔を縫って塞ぐようです(瘻孔閉鎖術、あるいは尿道直腸瘻根治術と言います)。もしも今の主治医の方達が初めての経験であれば、今後に瘻孔閉鎖の必要な時などには他から経験のある専門医を呼んでくると存じます。 私の経験では、前立腺の手術ではありませんが、他の病気で膀胱腸瘻ができた時は、膀胱に便が入らないように人工肛門を作ったこともありますし、他の患者さんではしばらく絶食で中心静脈栄養を行ったこともあります。そして、かなり時間がかかり、数ヵ月かかりましたが最終的にはきちんと完治しました。 そこで、これから完治には少し時間がかかるようですが、いずれはほとんどの方が完治されますので、そのつもりで覚悟をされて、焦らず気長に治療を続けましょう。ご主人もがっかりされて、かなりお疲れでしょうから、ここであなたがしっかりされて、ご主人を励まされて治療に専念しましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: RE: 尿道直腸ろうについて教えてください おはようございます。メールのご返信、ありがとうございました。インターネットで検索すればするほど、大変重い症状の方ばかりのようで悲観しきってました。治ることもあるのですね。昨日、主治医(@@@@@@病院)と話したところ、精密検査の結果、7ミリのろうこうの写真を見せて戴きました。 組織を検査にだしており、外科の先生に肛門から手術が出来ないか相談を賭けて戴いているそうです。来週またどうするか話し合いをします。また、@@@@@@病院の@@@@@先生という方に4月2日に一度みていただくよう、診療予約を取りました。セカンドオピニオンということでお話を聞いてこようと思っていますが、先生はご存知ですか。普通とは違う先生のようなのですが。全く知らない世界に突き落とされたようでなにを信じていいのか、判断が出来なくなってきています。手当たり次第に聞いてもいいものなのでしょうか。
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ご意見と返事 197 On 2012/02/29 小嶺先生 お世話になります。初めてMailさせて頂きます。私は46歳男性です。1年程前に血尿(排尿後)があったため、市内の病院を受診し、前立腺炎と診断されました。その後、血尿は出たり出なかったりでしたが、最近血と一緒に異物が排泄されたため、別の病院を受診したところ膀胱癌と診断されました。腫瘍の大きさは1cm弱です。先生のお話では「形状から判断して悪性ではないでしょう」との事でした。本日、手術(TUR-BT)を実施することになりましたが、予約が一杯で、4月上旬になってしまいました。この一ヶ月の間に、たとえば、TaがT1になってしまう等、腫瘍進達度が進み、予後に影響が無いかと不安です。この点についてご回答いただければ幸いです。 現実問題として、 また、5年生存率についてですが、あるWebではT1で95%、またあるWebでは「良性の腫瘍で70%〜90%」とのことでした。良性の腫瘍を摘出後、再発するうちに悪性に変わってしまう可能性も15〜20%程度あるようです。(このような情報が私に前述のような焦りを起こしています)しかし、定期的に検診し、再発を発見した場合に早期摘出していれば、膀胱癌により死亡することはあまり無いのでは?と思います。実際、生存率は他の要因で無くなった場合でも低下するとのことです。そこで、先生のご経験上、膀胱癌が良性だった場合、膀胱癌によって亡くなられる方はどのぐらいの割合ととらえていらっしゃるか、教えて頂ければ幸いです。お忙しいなか、誠に恐縮ですが、よろしくお願いいたします。 茨城県@@@@@市@@@@@@町@@@@@@番地@@@@@@ 謹啓 膀胱腫瘍があったと言うことで、ご心配のことと存じます。そこで、できれば早めに手術を受けたいでしょうが、4月上旬と言うことで待ち遠しいでしょう。しかし、主治医からお聞きになったように、メールで読んだ所ではあなたの腫瘍はそのくらい待っていても、大勢にほとんど影響しないように存じます。そして、私の経験では悪性度の軽い膀胱腫瘍で亡くなった方は居りませんし、安心されて治療を受けましょう。そこで、今のうちにきちんと仕事の段取りを付けて心置きなく治療できるようにされてはいかがでしょうか。そして、タバコを吸っているのであれば、禁煙しましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: Re: 膀胱癌の手術の時期と良性の場合の生存率について 小嶺先生、
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ご意見と返事 196 On 2012/01/27 はじめまして、@@@@@@@と申します。 @@@@@@@(68歳男) 謹啓 1年と少し前に前立腺癌の手術を受けてご心労のことと存じます。まだ尿失禁が少しお有りでお困りのことのようですね。骨盤底筋強化も効果が今ひとつでしょうが、もう少しあきらめないで続けてみましょう。ご存知でしょうが、強い内尿道括約筋が摘出されているようですので、後は弱い外尿道括約筋で尿漏れを防いでいる状態と存じます。外尿道括約筋は比較的弱いようですが、横紋筋ですので、鍛えることができるようです。そこで、肛門括約筋を閉めることで尿道も連動して閉まるので、肛門括約筋を鍛えるために、毎日朝昼晩10から20回ぎゅーっとお尻を締めてみましょう。そして、括約筋を強くするスピロペントもまた飲んでみましょう。さらに、尿量が増えると尿失禁も増えますので、日頃はなるべく水分を控えましょう。そして、もしかすると現在太っているのであれば、体重を減らすために癌食を食べてみましょう。癌食については、泌尿器科いまりクリニックのHPにも書いておりますので、参考にしてください。 さて、あなたの場合、すでに前立腺癌になっておられ、癌ができやすい体質になっているのかもしれませんので、前立腺癌の再発や他の新しいガンの発生を抑えるために、本気で癌食を始めてみませんか。そして、食事療法の必要性がよく判るために、グスコー出版社の、葬られた第2のマクガバン報告:全3巻、原書は (水分摂取をよく勧められるでしょうが、水分をたくさん飲んでも脳梗塞の予防や血液さらさらにはならないと存じます。ただ単に尿が増えるというだけの効果しかないと存じます。もしも水分を飲んで尿が増えないと大変な浮腫になってしまうでしょう。) 友人の話は、すでにきちんと治療をされているようですし、状況も複雑で、私には詳しい経過が判りませんし、意見を差し控えます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: Re: 前立腺がん術後の感染症の後遺症 小嶺信一郎先生、大変ご多忙中にもかかわらず返信いただき誠に有難うございました。
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ご意見と返事 195 On 2011/10/08 はじめてメールします。よろしくお願いします。 謹啓 ご友人が膀胱癌ということでご心配のことと存じます。さて、手術で深く切除したということですが、ほんの数ミリのことのように存じますし、手術失敗ということでは無くて、手術の想定内のことと存じます。手術の跡に癌が浸潤するということは可能性としては考えられますが、実際には今まで報告がないようです。 BCG治療は焦らずに、キズが治ってからで十分と存じますし、その間にもしも微小癌ができていてもBCG治療で消失するでしょう。主治医の言われる通りで十分問題無いように存じますので、あなたは何もご心配されず、ご友人を励まして元気付けてあげましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 件名: Re: 経尿道的膀胱がん手術について さっそくのご返信ありがとうございます。こんなに早くお返事を頂けて感激しています。さっそく、友人に伝えます。本当にありがとうございます。
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ご意見と返事 194 On 2011/06/03 いまりクリニック 小嶺院長先生 はじめまして、インターネット検索で、前立腺癌に関する質問させていただけることを知りました。 大阪府@@@@@市@@@@@@町@@@@@@番地@@@@@@ 06-@@@@の@@@@(男/53歳)と申します。※ホームページに転載の際には、西日本在住、電話番号と氏名は伏字で表記いた 私は53歳で、2011年3月の人間ドックでPSA値=6.02だったため、泌尿器科の診察を受け、12箇所の生検の結果、1箇所かで癌があると診断されました。その時点では、グリソンスコア=6、T1c期とのことでした。 また、5月末に再度、血液検査をしたところ、PSA値=9.6で上がっていました。 現時点で肺、内臓、骨への転移がないことを確認していただきましたが、治療方法、及び関連事項に関して、主治医の先生の仰ることがよく分らず(当方の聞き方が悪いのかもしれませんが)、不明点を以下にまとめました。 Q1.手術の是非 Q2.手術の方法 Q3.前立腺全摘後のPSA検査 Q4.前立腺摘出後の性衝動 Q5.済陽先生の食事療法 以上、宜しくお願いします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 53歳で前立腺癌になったと言うことで、とてもご心配のことと存じます。 あなたの場合はグリソンスコアが6で、PSAが6.02ということですので、前立腺癌としてもごく初期で、悪性度も軽い方のようです。一般的にはこのような場合は、すぐには何も治療せずに、定期的にPSAを調べるのみのようです。そして、PSAが急に増加した場合に全摘手術などの治療を行うようです。全摘手術は70歳が境目のようです。それ以下の場合は全摘手術が良いでしょうが、70歳以上の場合は手術と他の治療法とのその後の差が無いので、手術は控えるようです。 いっぽう、生検と言っても前立腺のごく一部のみを調べただけであって、前立腺すべてを調べた訳では無いので、もっと悪性度の大きな前立腺癌が隠れている可能性もあるようです。そのことを考えると、すぐにでも全摘手術を行う方が良いとする考えもあるようです。そこで、待機療法とする場合と手術を行うと言う考えの違いがあるようです。両者の成績については、泌尿器科学会の医学書を調べれば良いと存じますが、患者の年齢、悪性度、進行度、病院などによってかなり差がありますので、一概には言えないようです。 あなたの場合は、最近のPSAが増える速度が速いので、私の個人的な意見としては、手術を受けた方が良いような印象です。しかし、仕事の関係などで、どうしても手術を受けることが出来ない、時間が無いなどであれば、放射線治療やホルモン療法でも良いかもしれません。ホルモン療法が長年続けている内に、効果が無くなることもあるようです。 一般的に誰でも、どの癌でも手術後に微小な転移巣が残っている可能性がありますので、一応検査を続ける必要があります。前立腺癌の場合は転移先でもPSAを作りますので、PSAを調べると転移の有無がすぐわかるようです。 さて、手術後のいろんな点は主治医にお聞きになりましょう。そして、食事療法は続けて、特に牛乳と、乳製品、肉食を中止しましょう。食事療法のみでなく、他の治療も同時に受けましょう。そして、食事療法は必要最低条件とお考えになればよいと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2011/06/25 いまりクリニック 小嶺院長先生 6月初めに質問させていただいた、大阪府の@@@@@です。 その節はいろいろ教えていただき有難うございました。また、先生の意図を十分理解せずに、そのあとに追加の質問をして失礼しましたが、この件は、主治医の先生に相談しました。そして、今回は、いろいろ考えたのですが、その後もPSAが上がったこともあり、先生の、 今回は本当に大変お世話になりました。以上、簡単ですが、報告させていただきます。今後とも、宜しくお願いします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺の手術を受けられると言うことで、ご心配と存じます。たいへんでしょうが、元気をお出しになって乗り越えてください。そして、これから食事も重要ですので、牛乳と乳製品(ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど)はとりあえず中止しましょう。できればビーガンになればもっと良いと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 193 On 2011/01/14 小嶺先生、こんにちは。いつも大変お世話になっております。お忙しい所を申し訳ありませんが、また今回も宜しくお願い致します。 私は、平成19年152番、平成21年263番、平成22年199番で掲載して頂いております、@@@@@@と申します。父の前立腺がんの事で、また先生のご意見を伺いたいと思いましてご迷惑を承知でメールさせて頂きました。どうか宜しくお願い致します。 今までの経過を簡単に説明させて頂きます。 小嶺先生の個人的な考えで結構です。小嶺先生が言われた事を、主治医に話したりする事はありません。父が先生の患者でしたら、どのように治療をされますか。父は、主治医が気を悪くされるだろうと思い、セカンドオピニオンを受ける気がありません。このようなメールで大変申し訳ありませんが、どうか教えて下さい。今、父は何をすればいいでしょうか。何かできる事を教えて頂ければ幸いです。先生が患者さんに言われる事を言って頂ければ、本当に助かります。どうか、どうか、宜しくお願い致します。 三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が前立腺癌と言うことで、ここ数年はご心配のことと存じます。 お父様の場合はグリソンスコア9ということで、かなり悪性なのに、それにもかかわらずPSAは非常に少なくて、今までは術後の尿道狭窄などいろいろあったことでしょうが、それに耐えてよくがんばってこられて、その後は思ったよりも落ち着かれて居られ、現在のところは治療・管理がとても良好と存じます。最近は手術後の再発と言うことですが、LHRHアナログ製剤のみで一応コントロールは悪くないようですし、前立腺癌については今すぐに急変するような心配は無いように存じます。 PET検査については、主治医と同様の意見ですし、言い方は変えるでしょうが、同じようなことを申し上げると存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 小嶺先生、宜しくお願い致します。 小嶺先生、こんばんは。 早々にお返事を頂きまして、ありがとうございました。いつもお忙しい所を申し訳ありません。先生のお言葉で安心できました。感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。では、失礼致します。 |
ご意見と返事 192 On 2011/01/01 いまりクリニック担当ドクター様 メールで失礼ですが、お助けいただきたくお尋ねいたします。 夫66歳(既往症糖尿病)は 先月12月10日に前立腺がん診断(T2aNoMoステージ B1)で前立腺全摘出手術(開腹手術も6cm位の傷口という手段)を@@@@@@@@@@@@@病院で受けました。手術そのものは担当医師のご説明では成功で(前前年に受けたそ径ヘルニア手術で挿入したガーゼを数センチ四方切り取るという余分な作業があったため、全手術時間は麻酔施術も含め7時間くらいかかりましたが。)、予定通り12月19日に退院いたしました。手術翌日からの散歩も 一日平均10,000歩近くこなせるほど順調でした。 しかし帰宅後、排尿コントロールができないのは仕方ないとして、肛門辺りに本人いわく「ひょっとして、これが痔という病か」と思う痛みが出始めたそうです。痛みは日に日にひどくなり、結局、12月21日に緊急に予約をとりつけ同病院の泌尿器科の担当医でない先生から「直腸が化膿」という診断をいただきました。薬はムコスタ錠100mgダーゼン10mg錠ロキソニン錠60mgを処方していただき、翌週27日に手術担当の医師からも同様の診断をいただき、同じ処方薬を処方通り服しています。PSA値にに関しては、27日時点でぐんと下がり前立腺全摘出手術は今のところ成功、とのご判断でした。ただ残念ながら、肛門部分の痛みは ひどくなる一方のようで、口内炎、以前痛めた足指の化膿など全体に症状が悪化しており、ここ数年毎日欠かさず続けてきた散歩も痛みで気力が出ないと言って休んでいる状態です。 糖尿病は治癒力を遅らせると聞いてはおりますが、夫の様子をみていますと、薬の服用にもかかわらず 良くなる様子が一向に見えないので不安になります。他の病気なのではないか?薬が適当なのだろうか?などと不安になります。いかがでしょうか?何かアドバイスが ございましたら、是非、よろしくご教示くださいませ。お願い致します。 〒@@@@@@ 千葉県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 66歳 @@@@@@@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺全摘手術後に直腸炎になられて、とてもご心労のことと存じます。 直腸周囲の炎症がひどくなって痛みも出てきていると言うことですので、これから完治までは少し長引くと存じます。手術後非常に順調ですぐに散歩もされたと言うことですが、同じように手術後順調な方が、順調であったために無理をされて、かえってその後痛みなどが出て治療が長引くことは時々見られるようです。むしろ手術後調子が悪くて、そのためにしばらくじっと用心されたほうが、その後の経過が逆に良いような印象が致します。手術後はかなりからだが弱っているようですので、あまり無理をされないほうが良いようです。特にご主人の場合は糖尿病がありますので、糖尿病の方は一般的に傷が化膿しやすく、治りにくいようです。手術翌日からの1万歩の散歩と言うことは、無謀とまでは申しませんが、かなり無理があったような印象が致します。 一般的に、いったん傷やその周囲が化膿しますと治癒が長引き、切開排膿しなければ治らないことが多いようですが、薬で治ることもありますので、しばらくは無理をされないように用心しながら養生しましょう。いっぽうで、薬をある程度飲んでも治らず、痛みが続く時には、やはり切開排膿の必要があるかもしれません。そして、糖尿病も管理しないといけませんが、痛みで運動不足になれば糖尿病も悪化しますので、食事療法が大切になるようです。そこで、運動不足の分だけ食べ過ぎないように用心しましょう。 手術自体がきちんと出来ており、PSAも減少しているので、前立腺癌の再発や転移などの可能性は少ないと存じます。そのための痛みでは無いように存じますので、その点については安心されてよいと存じます。 以上のことをふまえて主治医とよく相談されてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 前立腺全摘出手術後の直腸化膿について 小嶺先生 お正月明けでご多忙のところ、大変ご丁寧なご返事をいただき恐縮いたしております。 お陰さまで、メールを出させていただきました時に比べると本日1月5日は雲泥の差で痛みが減ったとのことです。後遺症の尿失禁による皮膚のかぶれも重なり、体も気持ちも動ける状態でなかったので年末、年始を部屋でじっとしていたのが先生のおっしゃるように良かったのだと思います。 糖尿病のコントロールのために、と、ついつい気が焦って歩き過ぎる癖がありますので、ただいま、本人に先生からのメールを見せて自重を求めました。夫は私のこの時期の不躾なお願いに、わざわざ先生よりお答えをいただけましたたことに大変感謝し、糖尿病をコントロールしながら、治療に励みたいと申しております。幸いすぐに、担当医師との面談がありますので現在の症状を説明し相談をする予定とのことです。大変有難うございました。 |
ご意見と返事 191 On 2010/11/12 先生のアドバイスを頂き手術に望むことができました。有難うございました。手術の結果がでましたが、一部気になることがありますのでよろしくお願いいたします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺の手術はご心労のことと存じます。あなたの場合はPSAも少なく、リンパ節転移も無かったと言うことですので、99%完治のように存じます。出来る最善の治療をされたと存じますので、あまり心配されることは無いように思います。いっぽう、例外的に微小残存腫瘍や微小リンパ節転移があるかもしれませんが、これからPSAの経過を見ることで判ると存じます。今後、定期検査をされて、もしも3回以上続けてPSAが増えるようでしたら、ホルモン剤の内服が必要になるかもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 前立腺がんについて おはようございます。先生には、大変お忙しいところを一相談者のためにご返事を頂き大変、有難うございます。感謝申し上げます。これから、長い道のりにはなるかと思いますが、定期的に検査を受けて前向きに戦って行きたいと思います。行きたいと思います。 |
ご意見と返事 190 On 2010/11/13 主人の代理で初めてメールをお送りさせていただきます。 7年前にアメリカで膀胱がんにより全摘出手術を行いました。現在まで幸運なことに再発はございません。お腹の中に腸で作った人工膀胱にカテーテルを差し込んで排尿をしております。ご相談は、最近、カテーテルがなかなかうまく挿入できず、出血したり、長時間の試行錯誤の後にやっと排尿できたりしまして、いつかカテーテ ルが入らなくなり排尿ができなくなるのではないかとパニックになっております。もしかすると、間違った方向に穴を開けてしまっているのかも知れないと申します。米国製のカテーテルは柔かいので針金の芯を入れて使用しています。私は、@@@@@@病院で内視鏡か何かで尿道の様子を診てもらった方がいいと提案するのですが、主人 は、今度うまくいかなかったらかかりつけの泌尿器科の主治医(近所で毎年CTを受診)のところに行くと言うのですが、お腹がパンパンの状態で、もし間に合わなかったらと思うと恐ろしいです。前にもカテーテルが柔かくて入らないと相談した時、なぜかこの先生は主人のような状態の患者の問題をあまりよく認識されていません でした。 From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 ご主人が7年前にアメリカで膀胱がんにより、膀胱全摘、代用膀胱になり、ご心労のことと存じます。ちなみにアメリカで手術されたのでしたら、たいへんな金額であったと存じます。 さて、代用膀胱にカテーテルを挿入することが出来にくくなったと言うことですね。入りにくい原因としては、途中の経路が狭くなったか、あるいは、途中に凹みや屈曲が出来て、そちらにカテーテルが入っているか、そのどちらかのようです。中に芯の入っているカテーテルを使用した場合は、硬いのでご主人の言うように途中に壁の方に入って凹みを作ったかもしれません。 もしも途中が狭いのであれば、ブジーと言う器具で広げることが出来ます。いっぽう、途中が曲がっていたり、途中に凹みがあってそこにカテーテルが入るような場合は、修正するのが難しいようです。この時は造影検査や内視鏡検査で挿入経路を確認して、その後屈曲の方向に応じて入りやすい操作が必要のようです。この場合はしばらく留置カテーテルをしておき、その後入りやすくなるのを待つことも一つの方法のようです。 まず内視鏡を見ながら挿入して、経路を確認することが先決のように存じます。そこで、本人がいやがるのであれば、あらかじめ、あなたが最初にどこか、近所かあるいは、ちゃんとした泌尿器科を受診されて、ご主人の行く前に相談されて、段取りをつけて置かれてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re:_ Date: 2011年1月8日 17:09:15:JST Dear Dr. Omine, I would like to thank you for your kind and helpful email to my wife, @@@@@@@@@@@@@@@@@ concerning my catheter insertion problem. I met an excellent urologist at @@@@@@@@@Hospital (Dr. @@@@@@) who determined that I had not injured myself internally when trying to catheterize my pouch a few days earlier. The available fiberoptic cystoscope was too fat to insert through my stoma, but Dr. @@@@@ had me insert my 14ga. catheter into my pouch, instilled contrast medium though it, and had X-ray images taken as he withdrew the catheter. This procedure revealed the geometry of the terminal ileum passage between stoma and pouch, and showed that there didn't seem to be any self-inflicted puncture wound. I have learned to be more careful and insert the catheter at an oblique angle so that the tip more reliably enters the pouch. Because my stoma entrance is quite tight, I need to use a wire support inside the catheter to get the tip inserted. After pushing the supported catheter in a few centimeters, obliquely, I withdraw the wire and am able to push the catheter further into my pouch to drain urine. On another note, if you or any of your colleagues ever need "native checking" of technical papers written in English, I do this kind of work and would be happy to help you. I don't have medical training, but do have an eye for detail and a good understanding of scientific matters. Thank you again for your kindness. @@@@@@@@@@@ Kyoto From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 その後いかがでしょうか、さて、先日ご主人から丁寧なお礼のメールをいただきました。私は英語が不得手ですので、ご主人によろしくおっしゃってください。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: ご主人によろしく 小嶺 信一郎 先生 こちらこそ、ご丁寧な受信のご確認メールをいただき大変恐縮しております。 @@@@@@@@病院泌尿器科を受診しました際に、内視鏡が尿道をスムーズに進まなかったようで、担当された医師のご機転で、時々使用している針金を内視鏡の管に入れて通したところ成功し、尿路の様子が自分でも確認でき、心配した問題は何もなく、正しい 方向もわかり本当に喜んでおります。 |
ご意見と返事 189 On 2010/10/19 先生、こんにちは。何度も何度もしつこくて申し訳ありません。もうひとつだけ教えて下さい。父のように、前立腺癌で摘出手術後、再発をして、ホルモン治療している人の正常PSA値は0.002〜0.008と書いてあったのですが、本当でしょうか。それと、PSA値がいくつを越えたら再燃というのでしょうか。0.008を越えたら再燃でしょうか。 どうぞ宜しくお願い致します。@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 再燃しているかもしれないと言うことは、PSAが連続して3回以上増加している場合を言うようです。PSAの数値自体には個人差があるようですので、いくつ以上と言うよりも、数字が多くても落ち着いていて、経過と共に変化がなければ良いようです。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 小嶺先生、ありがとうございました。 お返事を頂きまして、本当に、ありがとうございました。こうして答えて頂けるのは先生だけです。 |
ご意見と返事 188 On 2010/10/20 初めまして北海道在住の@@@@@@@@@@@と申します。 早速ですが質問させて頂きます。 経過です。 質問です。生検後から排尿末期に痛みと出血がありましたが2週間後には見た目には出血はわからず、痛みは痒みへの変わって行き、生検したところが修復されているのだなと思っていたのです。なぜ急に真っ赤な鮮血が出てきたのでしょうか?生検部位のかさぶた状の物が剥がれて再出血したということでしょうか?あと5日でBCG治療開始ですが延期される可能性があるのでしょうか? BCGは弱毒性とはいえ生ワクチンなので出血しているような状況では使用されないのでしょうか?ただTUR-BT処置後にすぐBCGを注入する場合があることを考慮すると問題ないのでしょうか?浸潤癌へ移行しないために早く治療を受けたいのですが延期されるのでは不安です。膀胱萎縮やワクチンの副作用も怖いのですが・・ 唐突な質問お許し下さい。御回答宜しくお願い致します。 北海道@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@ 46歳 男 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 膀胱上皮内癌とういことでご心配のことと存じます。 さて、生検3週目に出血が有ったと言うことですが、その頃に生検した箇所のかさぶたがはがれて、たまたま再出血したのかもしれません。あるいは、上皮内癌は剥離しやすいので、上皮内癌のどこか一部が自然に剥離して、そこからの出血かもしれません。 膀胱内のBCG注入はなるべく早くはじめたほうが良いようです。いっぽう、小さな傷ならよいでしょうが、大きな傷が有ればBCGによって膀胱結核になる可能性も皆無では有りませんので、その点が問題と存じます。そこで、注入の時点で血尿が強ければ延期になるかもしれません。その時点で主治医が判断すると存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 膀胱生検後の出血について 小嶺先生様 お忙しい中、回答頂きまして有難うございました。生検前の内視鏡検査と生検時の硬性鏡での肉眼所見でわずかに赤くなっていた部分が生検にてCISでした。今週の月曜日から昨日まで午後は必ず鮮血尿ですが朝一はややワイン色で2回目は黄色です。出血量が生検2日後よりかなり多いので上皮内癌の自然剥離の方かなと思います。 先生のお話を聞いて浸潤癌に移行して膀胱摘出の可能性が高くなるくらいなら膀胱結核に罹患しもいいのかなと思いますがあとは主治医の判断なのですね。有難うございました。 |
ご意見と返事 187 On 2010/10/08 小嶺先生、こんにちは。ご無沙汰しております。 平成19年、152番。平成21年、263番。掲載して頂いております、@@@@@@@です。その節は、父の前立腺癌の事で、大変お世話になりました。いつもお忙しい所をまたご相談で、申し訳ありませんが、先生しか頼れる人がおりません。どうかどうか、よろしくお願い致します。今までの経過を簡単に説明させて頂きます。・平成19年1月29日、父71歳前立腺癌、グリソンスコア4+5=9 骨転移なし。ステージや、その他の説明はなし。・平成19年2月21日、前立腺全摘出手術癌は前立腺だけに留まっていました。 入院中、カテーテルを外しても尿は出ず。何度も、外しては、また入れる、の繰り返し。・平成19年3月13日、カテーテルが外れて退院。翌日には、また尿が出なくてカテーテル入れる。その後、麻酔なしで膀胱の具合を見る検査と、尿道狭窄の手術を数回繰り返す。 ・平成19年7月18日、ようやく尿は出るようになるが、今度は、尿漏れが始まる。 ・平成21年12月から段々にPSAが上がり始める。 5回連続上がっていた。 ・平成22年1月18日、3ヶ月毎のホルモン注射開始。CTなどの検査をお願いしましたが、「まだ写らない。」と言われて拒否されました。 ・平成22年10月6日、PSAが上がっていました。 「次回に今後の治療方法を決めましょう。」とだけ言われたそうです。 前回は、小嶺先生にご相談させて頂いて、ホルモン治療を開始致しました。このまま、何年も今までの状態が続くものと思っていましたので、わずか数ヶ月でこんな風に進んでしまうとは、驚きと悲しみで一杯です。そして、今後、父が少しでも長く生きる為に、母を一人ぼっちにさせない為にどうすれば一番いいのかを、先生に教えて頂けたら幸いです。 父の主治医は怖くて、色々な説明やお話をして頂ける方ではありません。「私の言う通りにしていればいい。」と感じさせるような威圧感がありまして、相談は出来ません。 ・先生の患者さんでしたら、今後、どのような治療方法になりますでしょうか。本やインターネットで調べたのですが、抗がん剤でしょうか。 ・手術の際、目に見えないような癌が残ってしまったのでしょうか。 ・CTとか撮ってもらいたいのですが、頼んだ方がいいでしょうか。もう既に癌が写る可能性もありますよね? ・次回、病院へ行くのは、来年1月ですが、それまで何もしなくていいのでしょうか。 三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@ 0@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が前立腺癌で、前立腺全摘後に尿道狭窄になり、その後PSAが徐々に増加してきたと言うことですね。今いくつか判りませんが、3ヵ月に1度の外来受診と言うことですので、まだPSAはそれほど多くは無いのかもしれませんね。 一般的に、グリソンスコアが9ということは、かなり悪性ですので、再燃しやすいし、再燃した場合は進行も速いようです。そこで、これからホルモン療法も場合に応じて変更があるでしょうし、抗癌剤も使用するかもしれません。そこで、家族としてはできる限りの治療をされて、しかも、進行が速いかもしれませんので、有る程度は末期の時の準備をしておくと言う心構えと覚悟も必要と存じます。 さて、何と言っても頼れるのは主治医ですので、主治医とよく相談されて、検査や治療についてもいろいろ気軽に聞けることが大切と存じます。しかし、あなたの場合は主治医が苦手のような印象がしますので、もしも直接あって話がしにくいようでしたら、今回のメールのように、主治医に直接手紙を書いて返事をもらうか、あるいは誰か身内の方と一緒に主治医と直接お会いして話を聞くように、時間をとってもらってはいかがでしょうか。 そして、お父様の場合はグリソンスコアが9ですし、手術後の再燃があるようですので、3ヵ月に1回の外来ではかなり不安と存じます。できれば毎月診察を受けるように希望をされてはいかがでしょうか。あるいは、今の病院がが3ヵ月に1回受診でも、その途中でもっと頻繁に気軽に受診・相談が出来るような近くの泌尿器科を紹介してもらうこともよいのではと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2010/10/11 先生、こんばんは。 余分なお話になるのですが、実は、もう今更遅いことですが、私は今すごく後悔しています。あの時、父が前立腺癌だと知った時、どうして私はもっと色々なことを調べてもっと都会の、手術を多くこなしている病院に診察を受けに行かせなかったのか。セカンドオピニオンを受けなかったのか。(父の掛かっている病院は、@@@@@@@@@@@@@@@病院で、家から車で5分です。主治医の評判は良いのですが、病院自体人気がない為、手術を受ける患者は、少ないようです。)前立腺癌の手術を、すごく簡単なことだと言われ、それを信用してしまい、詳しい説明も受けずにすぐに手術の日を決めてしまいました。前立腺癌のことを知らなかったので、悪性でも取ってしまえば、それだけで完治すると思い込んでいたのです。こんなことになるなんて、考えてもみませんでした。大切な人を失うかも知れないことになるなんて…。もっと真剣に考えるべきでした。 今度、父と一緒に病院に行って、主治医に会って来ます。その話の内容によっては、別の病院への診察も考えています。@@@@@@@@@@@@か、@@@@@@@@@@@@@病院です。小嶺先生、教えて下さい。別の病院に掛かってみてもいいでしょうか。こんな質問をして申し訳ありませんが、どうか、よろしくお願いします。 私は一人っ子です。母は、父が病気になってから、尿道狭窄のことでも色々とあり、食事も摂れず、眠ることも出来きず、父の入院している病院で点滴を打ってもらい過ごしました。今回、また、ホルモン治療でもダメだったので、食事も殆ど摂れず殆ど眠っていないようなので、これ以上、父の状態が悪いことは話せません。私は、誰にも相談出来ないのです。このような内容のメールを差し上げること、どうかお許し下さい。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 難しいご質問ですので、よく返事が出来にくいのですが、これから先ずーっと後悔されるよりは、思い切って他の病院に行くことも一つの方法かもしれません。どちらが良いかは何とも言えませんのです。 いろいろ考えましても、これくらいのことしかお返事出来ませんが、ご容赦ください。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 小嶺先生、有難うございました。 小嶺先生、こんばんは。 あのような質問にお答え頂きまして、本当に、本当にありがとうございました。お返事を頂けましたこと、感謝しています。いつも先生のお言葉で励まされます。 これから先の事を考えますと、悲しい気持ちになりますし、父の後姿を見るだけで涙が出て来ますが、傍にいて、私に出来る事をしたいと思います。父は言葉少なく、用がある時以外は話しません。ですが、母が言うには、母が一人残されてもいいようにと少しずつ片付けているようです。働いて働いて、家族の為にだけ生きて来たような人です。何の遊びもせず、働いて来たのに、と思うと・・・。 父の家系はみんな長生きなんですよ。チーズ、牛乳、バター、肉の脂身が大好きで、偏った食事でこのような病気になってしまいました。お忙しい所、こんな私のメールを読んで頂いて、ありがとうございました。 |
ご意見と返事 186 On 2010/09/10 前立腺がんのサイトを見ているうちに、先生のサイトに入ることができました。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺癌が見つかったと言うことですが、8本中1本に癌が有り、その悪性度は6で、PSAが5.46と言うことですので、どちらも悪性度や進行度から見ると非常に前立腺癌として軽症の部類に属していると存じます。これだけであれば転移の可能性は非常に少ないと存じますし、致命的なことにはならないような印象が致します。そして、今の主治医の方針はきちんとされていて、このままの治療で問題はないように存じます。 しかし、まだご心配であれば、今までの検査結果を持って癌専門病院を受診されてもそれはそれで良いと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 前立腺がんについて 早速、ご回答を頂きまして有難うございます。前向きに進んでいきたいと思います。CTで写ったものが何なのか、今まででこのような事例がおありでしょうか。何時までも頭から離れずに困っています。MRI、骨シンチで問題がないとのことでしたので転移はしていないとの考えでよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。 |
ご意見と返事 185 On 2010/07/23 お忙しい所恐縮です、宜しくお願いします。私は65歳で、昨年09年6月PSA20,5にて前立腺全摘手術を受けました。手術後の4日目に亀頭がヒリヒリし始めました。医師に診ていただき、亀頭に傷があると言われアズノール軟膏を処方されました。ヒリヒリは不定期で就寝中にもヒリヒリし目を覚ますことがありました。2週間入院後退院したが、尿漏れとヒリヒリですっきりしない退院でした。8月7日我慢できず主治医にヒリヒリ訴えましたが、亀頭を診てそんなにただれていないと。リンデロンVG軟膏を1日1〜2塗るようにと、他の説明は有りませんでした。9月10日、何となくネットでリンデロンVG調べたら、強いステロイド軟膏と知りました。1ケ月の長期使用した事で、よく診ると亀頭がテカテカし裏の両側の山が紫色です。その後オロナイン軟膏を塗り始めました。10月に亀頭を押すと、亀頭の反発が鈍くジワ〜と戻ります。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 亀頭部がひりひりと痛み、今も時々痛むと言うことですね。原因はよく判りませんが、亀頭の炎症で亀頭炎の一種と存じます。亀頭部は尿道の海綿体と一体なので、もしかすると、手術ミスとか手術がうまく行かなかったと言うことでは無くて、前立腺全摘手術自体が、尿道を膀胱につなぐので、この手術そのものの影響かもしれませんが、よく判りません。そして、もしかすると前立腺全摘手術を受けた方にはあなたのような症状が程度の差があっても存在しているのかもしれませんし、あるいは、あなたのような症状が出る方もたまに居るのかもしれませんが、単に私の勝手な想像ですし、手術を受けた方にアンケートをとった訳ではないのでよく判りません。 もしも手術の影響であればそろそろ症状も治まってくると存じます。 多くの方は手術後数ヵ月から半年で、尿失禁がほぼ消失するか時々になるようです。あなたの場合は手術後1年でもまだかなり尿失禁が有るようですので、括約筋が弱いのかもしれませんし、膀胱自体が小さくて、硬いのかもしれません。そして、尿失禁自体のために陰茎の皮膚がかぶれているような印象が致します。そこで、括約筋を強くするような薬(スピロペント)や膀胱を広げるような薬(抗コリン剤や牛車腎気丸などの漢方薬、ビタミンB12、ビタミンE)を飲めば良いかもしれません。そして、あなたご自身も用心されて、水分を控えたり、腹圧を加えないようにしましょう。いっぽう、亀頭が尿取りパットに触れても刺激が有るようですので、ゲンタシン軟膏などを塗って亀頭を保護することは良いと存じます。尿取りパットの間に刺激の少ない、何か柔らかいものを置くことも良いかもしれません。 今の病院での治療はきちんとされているようですので、このままそこで治療を続けることが最善かもしれません。しかし、今の治療などにどうしても納得が行かないようでしたら、他の病院を紹介してもらうことも一つの方法と存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 184 On 2010/04/22 院長様 山梨県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@(女、24歳) From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 81歳のおじい様が尿管癌になられて、ご心配のことと存じます。 左氏の痛みが最近出てきたと言うことですので、もしかすると骨に転移しているのかもしれません。そんなことは無いかもしれませんが、もしも骨転移があれば骨が脆くなっているかもしれません。その場合は無理に動かしたり負荷をかけると骨折する可能性もありますので、検査を受けてきちんと調べてからマッサージをされてはいかがでしょうか。そして、眠れないほど痛みが強いと言うことですので、早めに受診されてそのことを主治医に話されて、検査を受けると同時にすぐに痛み止めなどももらうようにしましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re2: このたびは、丁寧にお答え頂きありがとうございました。骨シンチのレントゲンなども撮ったので、明日結果がわかると思います。相談してよかったです。本当にありがとうございました。 |
ご意見と返事 183 On 2010/03/03 いまりクリニック 小嶺院長先生 はじめまして。ホームページを拝見しまして、ご意見をお伺い致したく、突然のメールで失礼申し上げます。夫は68歳で、2009年6月末に前立腺ガン(ステージT4N2M,PSA値56グリソンスコア4+5)の診断を受けました。 主治医より、MAB療法でカソディックスの服用とLH−RH(リュープリン)の注射をし、効き目が低下してきたときは、ホルモン剤を換えて、それでもPSA値が上昇した場合は、抗がん剤、放射線治療となる旨の説明を受けました。10月までホルモン療法を行い、PSA値は0.3まで下がりましたが、11月に0.7に反転しましたが、ホルモン抵抗性マーカーの検査結果は、10.00未満でした。 11月5日に、主治医から、診断のために、カソディックスを休止しましょうと言われ、いったん服用をやめました。翌日、本人が入浴時に、首の付け根に膨らみとしこりがあることに気づき、9日月曜日に受診をして、直ちに入院をして抗がん剤(タキソテール)治療に移行することとしました。しかし、風邪のために発熱があり、開始は12日となりました。このときは、100ミリを点滴しました。しかし、翌日に遠方の故郷の父が危篤となり、その翌日に亡くなりました。夫は、葬儀への参列を希望し、血液検査の結果をみて、主治医から外泊の許可を得て、列車を乗り継いで6時間かけて帰郷し、18日夕方に病院に戻りました。 その日の血液検査では、白血球数が急低下(1300)と発熱(38.9℃)、閉塞性肺炎をおこし、1週間後に平熱に戻りました。その後、27日から放射線の照射を21日間(計42グレ)行い、12月22日に抗がん剤(タキソテール)を80ミリ点滴をしました。これは、前回の抗がん剤の点滴で白血球数が急激に低下したことを考慮した量であると、主治医から聞きました。初診時より、腰や恥骨の痛みがあり、ロキソニンを服用していましたが、11月中下旬より、オキシコンチンを処方されていました。 12月28日、退院をしましたが、痛み止めにオキシコンチンを引き続き服用していました。翌日、CT検査と骨シンチ検査の結果、肺と肋骨、背骨、腸骨、恥骨へ転移した複数のガンは減っていることがわかりましたが、肝臓に気になるものが数個あるということが、説明されました。 放射線治療の副作用として、下痢がひどく、それが続いているのかどうかはわかりませんが、今も尿と共に、1時間から2時間おきに、トロトロ状の便が出てきます。 1月22日、抗がん剤(タキソテール)を80ミリ点滴し、帰宅しました。2月になって、体のだるさを訴え、次第にだるさの程度が増大し、気力も失せてきたため、鬱を疑い、精神科を受診し、デプロメールを処方され、現在も服用しています。 2月3日、@@@@@@@@@@を受診して、免疫療法を依頼して、18日に点滴投与の予定でした。しかし、本人のだるさが極限に達したようであり、15日に入院を申し出た際に、エコー検査をしたところ、肝臓が異常に肥大していることが判明しました。血液検査の結果では、ALP値とLDH値がともに2000以上で、その場で、入院となりました。17日にCT検査で、肝臓にびらん性の転移がはっきりと映し出されていました。本人には、この結果は伝えていませんが、かなり悪化していることを感じているようです。 @@@@@@@@の医師からは、入院先で免疫療法による点滴投与が出来るように、配慮をしていただき、現在の夫の状況を、主治医から@@@@@@@@へ電話連絡をしてもらいました。その結果、今回の投与は、見送りとなり、両医師から「覚悟をしてください」と、告げられました。また、主治医からは、今後は緩和ケアに軸を置いた治療をしつつ、本人の体力次第で抗がん剤を併用する旨の説明を、受けました。現在は、食事にリクエストをするようになり、頑張ろうという気持ちと、もうダメなのかなという気持ちが半々くらいでは、ないかと感じています。また、食事については、入院中を除き、星野仁彦氏、済陽高穂氏の著作を参考に食事療法をやっておりました。現在に至るまでの部分が、大変長くなってしまい申し訳ありません。以下、お伺いしたいことです。どうぞよろしくお願い致します。 ・補完代替医療を模索していますが、主治医からは、本人をその医療機関までつれて外出するのは困難であろうと言われましたが、それでも、補完代替医療を受けさせることは有益なことでしょうか。 ・白豆杉サプリメントというものを試していますが、いかがでしょうか。 ・天台烏薬茶を飲ませていますが、いかがでしょうか。 ・乾ガン免疫クリニック(大阪守口市)のホームページに、 三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 電話0@@@@@@@@@@@ @@@@@@(68) From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺癌で、かなり進行されて居られ、とてもご心配のことと存じます。 さて、代替医療についてですが、私自身は詳しく存じませんので、各々の治療について効果があるとか言うことは、はっきり申し上げることが出しません。癌の治療は総合的なもののようですので、一つの代替療法をもって、あれが効いたとかこれが良かったとか言うことよりも、いくつかの治療法の組合せで、効果があるように存じます。そして、癌免疫の専門家によれば、癌免疫力を下げるような治療法は良くないようです。癌免疫力の指標としては、血中のリンパ球数を目安にしており、リンパ球が1000個以下にならないような用心をされることが良いようです。 日本補完代替医療学会から、癌の代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究、と言う報告があります。ネットでお調べになればすぐ判りますので、参考にされてはいかがでしょうか。 あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 夫の前立腺ガン(低分化ガン)の肝臓その他への転移の治療について 拝復 早速の返信をありがとうございました。リンパ球数に注目をして、いろいろ試してみてはどうかということを夫と相談していこうと思います。また、免疫力を高めるために、たくさん笑って過ごすようにしていこうと思っています。どうも、ありがとうございました。 敬具 |
ご意見と返事 182 On 2010/02/02 福岡県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 前立線がんの手術が終わり前立線を全部除去しました。(手術後4月になります) From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 勃起不全はもしかすると、前立腺のすぐそばを通っている勃起の支配神経の切断や圧迫などの障害によるものかもしれません。全摘手術のためにはやむ得なかったと存じます。そこで、神経の回復を待つ訳ですが、回復するとした場合は一般的に半年から1年以上かかるようです。その間は回復を待ちながら、ビタミンEや八味地黄丸などの漢方薬などを飲み、さらにバイアグラなどの薬を試みることも良いと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 前立線がんの件 小峰先生 |
ご意見と返事 181 On 2010/02/01 はじめまして。 氏名 @@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 87歳で、重度の認知症が有る場合は、一般的には普通のように検査を順調に進めることは難しいようです。痴呆症の周辺症状、たとえば徘徊や不穏行動などによっては、検査や処置に難儀するでしょうから、検査の説明や承諾書などのために、毎回家族の立ち会いや付添が必要かもしれません。さらに、もしも入院検査となった場合は、認知症の一次的あるいは恒久的な増悪の可能性は強いようです。 私個人の考えで言えば、もうこれ以上の検査は不可能かもしれませんし、もしも尿管癌が見つかっても、これ以上の手術などの高度の医療も難しいかもしれません。そこで、今後は痛みや熱などに際しての対処療法のみが無難かもしれません。そして、もしもこれ以上の検査や高度医療を家族として希望されるのであれば、家族としても、誰かが何度も検査・処置での立ち会いや付添など、本人ともっと頻繁にかかわると言う覚悟が必要に存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: 小嶺先生ありがとうございました。 お忙しい中、早速ていないなお返事をありがとうございました。医療のわからない私たちにとっては大変助かりました。先生のお返事をもとに、主人や義姉たちとも相談してなるべく本人の負担がないようにしてやりたいと思います。 |
ご意見と返事 180 On 2010/01/30 いまりクリニック様 始めまして。福島県在住の@@@@@@と申します。この度、インターネットにて、<膀胱癌、原因>のキーワードにて、いまりクリニック様に辿り着きました。 実は、私の父が、昨年末に、@@@@@にある@@@@@病院にて、胱癌癌の診断を受け、今月の初旬に検査をし、下旬に手術入院しました。昨日、退院し、戻って参りました。約2時間の手術を終え、悪性と言われる一番大きな腫瘍から小さなものまで含め、計11個摘出しました。その11個の箇所につきましては、膀胱全体に散らばっている状態との事でした。 その後、摘出した組織を検査(外注検査)した結果、当初の診断では、摘出後、外来にて、定期的な抗がん剤投与、または、結核菌投与で問題ないとの事でしたが・・・悪性と言われる一番大きな腫瘍が筋肉層まで達している(疑い)と言うものでした。検査の段階で、探せなかった模様です。担当医の先生のお話では・・・ 正直、診断が正しいか否かは別にしまして、この先生の判断だけが全てとは思いたくありません。父も、膀胱の全摘出以外に、全く選択肢が無いのか・・・そう考えております。私達家族も、今、他の選択肢を探しております。少なからずとも、治療、治る可能性があるのであれば、他の選択肢を考えたいのです。今回、いまりクリニック様のページを拝見して良かったと感じております。また、望みも湧いてきました。 大変お手数をお掛け致しますが、何卒、ご回答及びお返事を頂ければと思います。宜しくお願い致します。 〒@@@@@@@ From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 何歳か判りませんが、お父様が膀胱癌になって御心労のことと存じます。 さて、せっかく11個もの腫瘍を内視鏡で切除したのに、一部の悪性腫瘍が筋層まで深かったと言うことですね。膀胱癌は浅いものが多いし、膀胱全摘手術は患者の負担が大きいので、なるべく膀胱を残すように、出来るだけ内視鏡で切除すると言うのが一般的です。そして、筋層に達していると言うのは顕微鏡レベルでの話ですので、手術前に診断することは不可能のようです。もちろん明らかに筋層深く達しているような腫瘍は手術前にも判りますので、その場合は初めから内視鏡手術を行わないようです。 @@@@病院での治療は、しごくまともな治療、手術と存じます。そして、主治医ががんばって全部の膀胱癌を内視鏡で手術したが、残念なことに一部が深かったようだと言うことですので、今後の追加治療を行うことは当然のように存じます。 これから大学病院を受診されるわけですが、まだ全摘手術と決まった訳では無いので、これから大学の主治医とよく相談されて、今後の治療方針を決めれば良いと存じます。たとえば、抗癌剤治療を行ってさらに残った腫瘍を切除することや、放射線治療と抗がん剤を組み合わせるとか、膀胱を全部では無くて一部切除するなどの方法もあるようです。 しかし、膀胱癌を残した場合は放射線や抗がん剤が効かなくなると、次第に癌が進行して、寿命も数年しかもたないようですので、全摘しないことにこだわるのも良くないかもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2010/02/01 いまりクリニック/小嶺信一郎 院長先生様 お世話になります。@@@@@です。突然のお手紙にも関らず、迅速なご対応、ご丁寧なお手紙、誠に有難う御座います。 院長先生から頂戴したお手紙、父、母と共に拝読させて頂きました。父、そして、私達家族にとりましては、膀胱癌との診断から現在に至るまで、不安だらけでした。それだけに、院長先生からのご助言並びにお言葉、そして、私達家族に対しますお気遣いとお心遣い、本当に感謝致します。 院長先生が言う所の【膀胱を全部では無くて一部切除するなどの方法もあるようです。】と言うお言葉に、父も望みが湧いて参りました。また、2/3(水)に行われる、@@@@@@@@@病院での再検査後、院長先生が言われる様に、最善の治療及び療法を家族で検討したいと思います。 また、この度、”フコイダン”なる療法を知りました。こちらの療法にも望みを託し、父と共に、前向きな治療をしていきたいと思います。ご迷惑で無ければ、院長先生の”フコイダン”に関します個人的見解をお聞かせ頂ければ幸いです。この度は、ご多忙の中、貴重なご助言、誠に有難う御座いました。父、母に成り代わりまして、熱く御礼を申し上げます。 From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 少しはお役に立てて何よりです。さて、フコダインについては、ほとんど存じておりませんのでお答えしようが無いようです。悪しからずご容赦ください。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 179 On 2010/01/22 12年前に表在性の膀胱がんになり、10年間に9回内視鏡による切除術をうけました。 その間、7年前には1回目のBCGの注入をしました。 また5年前にも同じBCG注入を試みましたが、1日目の注入の翌日に膀胱から出血し尿道が詰まって救急車で搬送され、2回目の注入は中止しました。 G.C(抗癌剤)療法は薬剤耐性ができたので、MVAC療法にきりかえ、いまその1クールめを受けています。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 12年間も膀胱癌の治療で苦労されて、たいへん御心労のことと存じます。膀胱摘出、GC療法、放射線治療、MVAC治療をお受けになり、今も肺転移がお有りと言うことで、ホメオパシーと気功、食事療法(済陽式の野菜ジュース抜きのもの)もされていると言うことですので、私の方からは何も付け加えることは無いように存じます。 いっぽう、今度、癌ワクチン治療を検討されていると言うことですね。先日癌ワクチンの研究を専門にしている久留米大学医学部免疫・免疫治療学講座教、伊東教授の話を聴きました。教授によれば、ワクチン療法が効果が有る方と効果がないかたに大きく分かれる。効果が有る方も居れば、かえって有害な副作用が有る方も居て、今のところ積極的に勧める治療法では無いかもしれない。がんの集約的治療法の一つとして見なすことも出来得る。そして、癌の治療は手術や放射線、抗がん剤を組み合わせるのが良いが、免疫力を低下させない方法が良い。ということでした。 さらに、免疫力の目安はリンパ球1,000個以上を見る。血中リンパ球1,000個以下になる時にはその治療法を中止する。ということですので、血液検査を時々受けられて、血中の白血球の内リンパ球の数を目安にするのが良いようでした。 さて、進行したガンの患者の中で、とても持ちそうにも無いのになぜか数%の患者はそのまま長生きしていると言うことを、柳原和子さんが癌患者学の中に書いています。参考にされてはいかがでしょうか。「がん患者学 長期生存をとげた患者に学ぶ」 晶文社 2000 のち中公文庫 これからもたいへんでしょうが、養生されてください。そして、たいしたこともお答え出来ませんでしたが、ご容赦ください。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: ありがとうございました 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 様 @@@@@@@@の妻です。早くにお返事いただきありがとうございました。本人は入院中で、私も病院と家を行き来しており、お礼の返信が遅くなり申し訳ありませんでした。丁寧に質問に答えていただき有り難うございます。本人からもお礼の返信を差し上げますが、先生のお答えを参考に良い治療を探していきます。 |
ご意見と返事 178 On 2009/12/28 小嶺先生、ご無沙汰しております。平成19年、152番に掲載して頂いております。父の病気の事でご相談させて頂きました。その節は、大変お世話になり、本当に助かりました。先生のお言葉で励まされ、現在73歳の父も元気に過ごしております。本当に、ありがとうございました。また、お忙しい所を申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。 19年2月21日、前立腺癌の摘出手術を致しましてから、尿道狭窄で4回の手術を受け、尿は普通に出るようになったのですが、今度は尿漏れがあり、ずっとパットを着けている状態です。手術後、3ヶ月置きに血液検査に通っているのですが、平成20年12月の検査から5回連続、PSA値が段々に上がり始め、今日(12月28日)、0.19でした。主治医には、「今は、目に見えないが、恐らく、リンパに癌があるのでは。」「ホルモン注射を3ヶ月に1度打つか、睾丸を取る手術をしましょう。」「ホルモン注射を打つのなら、この先ずっと打ち続けなければならない。」「睾丸を取ってしまえば、PSAが上がるまでは何もしなくてもいい。」「睾丸を取っても、1ヶ月で数値が上がった人もいる。」「ホルモン注射の場合、効かなくなったら飲み薬を追加する。」という内容の説明がありまして、考える期間を3週間もらい帰って来ました。 父は、迷っています。睾丸を取ってしまいたい気持ちはあると思うのですが、19年度受けた辛い手術の記憶と、取った後の副作用の心配かがあるからだと思います。副作用があるようですが、ひどいものなのでしょうか。睾丸を取ってしまった後の副作用と、注射を打ち続けた場合の副作用は、どちらが軽いものなのでしょうか。患者さんは、どちらを選択される方が多いでしょうか。 これから選択する治療は、転移した部分の癌を大きくしない為の治療でしょうか。目に見えない状態だとしますと、放射線や陽子線治療は出来ないのでしょうか。それと、今、レントゲンなどを撮っても写らないのでしょうか。どういう状態になった時、レントゲンに写るようになるのでしょうか。多くの事を申し訳ありません。どうぞ、どうぞ宜しくお願い致します。 @@@@@@@@@@@@ 三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@ 0@@@@@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様がお元気になって何よりです。しかし、今回は前立腺癌の再発がありそうなので、ホルモン治療が必要と言うことですね。 さて、もしも睾丸を摘出しても、副腎からも全体の5%ですが男性ホルモンが出ていますので、完全とは言えないようです。いっぽう、ホルモン注射は睾丸と副腎の男性ホルモンを遮断するので、より良いかもしれません。そして、もしも転移が有っても、ホルモン治療で転移巣が小さくなったり、さらに消失したと言うことも多いようです。 一般的に、粒子線や放射線治療は標的がきちんと確認出来ていない時点では、照射は無理と存じます。 すでにお父様は1回前立腺全摘出術を受け、4回尿道狭窄の手術を受けて居られますので、もうこれ以上の手術はこりごりでは無いでしょうか。私でしたら迷わず注射を選ぶと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2009/12/29 小嶺先生様 お忙しい所、こんなにも早くお返事を頂きまして、誠にありがとうございました。先生のお話はとてもわかりやすくて、私のような者にも理解する事が出来ました。 主治医は、いつも手術を簡単な事のように話されます。けれど、簡単と言っていた前立腺癌の手術もちょっとしたミスからあんな事になり、傷つけた尿道はもう元には戻らず、パットを着けているので、父は旅行にも行かないのです。また今度は、精巣を取る手術を、簡単だから、と言って勧めています。いつも、自分の身になって考えてくれない。人事のような話し方の先生なのです。小嶺先生にご相談して良かったです。精巣を取る手術はいつでも出来ますが、取ってしまってからでは後悔しても、もう元には戻せないのですもの。 昨日から父は沈んでおります。再発のショックは相当なものだったと思います。けれど、まだまだ長生きしてもらいたいので、前向きに治療をして、一緒に頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。 最後にお時間のある時に、お返事を頂きたいのですが、今、CTとかMRIなどの検査をする必要はありますか。小嶺先生の所では、父のように数値が上がり、再発の場合、他の検査はされますか。教えて下さい。宜しくお願い致します。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 PSAが僅かに増えたくらいでは、腫瘍の転移している部位もごく小さく、顕微鏡レベルの大きさでしょうから、CTやMRIを行っても到底見えないかもしれません。しかし、そのことを確認して、他に異常が無いかを調べると言う意味においては、CTやMRIは意義があると存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 小嶺先生、ご相談させて下さい。 何度も申し訳ありませんでした。わかりました。今回も丁寧に答えて頂きまして、本当にありがとうございました。先生にご相談出来て良かったです。とても感謝しています。では、失礼致します。 |
ご意見と返事 177 On 2009/12/23 私の父の事でご相談があります。父は去年の5月に膀胱癌と診断され、膀胱の全摘の手術をして今はストーマをつけている状態です。その後退院をし自宅で過ごしていましたが、リンパに転移し足がむくみだしました。また入院と言う形になりましたが、以前いた時の先生も辞められて新しい先生は正直合いません。本人が落ち込んでます。もう病院をかえたいと思っていた矢先、こちらの病院が目に留まりました。そこでなのですが、こちらの病院は入院も可能ですか?今一週間に一度の抗がん剤をしています。 From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 お父様が膀胱癌になられてとても御心労のことと存じます。そして、今は抗癌剤治療を行っていると言うことで、たいへんつらい状態と存じます。いっぽう、当院でも同じようなかたが居られますので、同様の治療を行っております。そして、今までそこの病院でせっかく治療を続けられてこられたので、これからも同じ治療を続けられるのが本当は良いと存じます。しかし、どうしても今の主治医と合わないのであれば、当院でも結構ですので、転医することも一つの方法と存じます。泌尿器科いまりクリニックでも入院は可能ですが、@@@@@@@@からは少し遠いので、それなりに不便かもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: @@@@@@です さっそくのご返答ありがとうございます。家族で話し合ったところ、おしゃられる通り今の病院で治療する事に致しました。合わない先生もいらしゃいますが、良くして下さる看護師さんもいて下さいますので本人も頑張ってやって行くようです。家族も残りの人生を精一杯生きてもらいたいと願っています。ご丁寧な説明とお気遣いありがとうございました。 |
ご意見と返事 176 On 2009/12/19 いまりクリニック 院長 小嶺先生 はじめまして。ホームページを拝見させて頂き、父の前立腺癌について相談したくメール致しました。 今年5月に検査の結果、前立腺癌で骨転移ありのステージDと言われました。骨転移がある為、ホルモン治療しか出来ないと言われカソデックスと月1回のリュープリンで様子をみる事になりました。はじめPSA値が267もありましたが一気に数値は下がり10月の検診では7.15までになりました。…が、翌11月には8.01、12月には15.12と上昇。単なる偶然でしょうか、10月の検診の後からジェネリックに変えたのです…成分は一緒でも合う合わないというのはあるのでしょうか?個人差はあると思いますが約半年では効果がなくなるのは余りにも早過ぎると思うのですが…どうなんでしょうか?父は担当の先生にジェネリック薬品については伝えず、12月からはプロスタールに変更する事になりました。ただ、糖尿病・C型肝炎・高血圧と持病がある為、次に変更出来る薬はないと言われてしまいました。とても驚いたのですがやはりそうなのでしょうか?相談履歴で同じような方が5週間カソデックス休んで数値が下がったというのを興味深く拝見致しました。父も薬が効き過ぎてしまった為なのだろうか…薬を変える前に一時カソデックスを中断?し様子をみた方が良かったのだろうか…と複雑な思いです。 あと数日前より右膝が痛いそうです。肋骨と腰の辺りに転移してますが膝に転移もありえますか?ただ、少し腫れて水がたまっているようだとも言うのですが転移の場合そのような状態になりますか?ちなみに治療を始めてから体重が5kg増えてますが負担が掛かってるだけじゃないかと良い方に考えてみたりもしています。次の検診は1月に入ってからですが膝だけ診てもらった方がいいのでしょうか?今は担当の先生だけです。セカンドオピニオンを探すべきでしょうか?だらだらとまとまりのない文章にたくさんの質問してしまいすみません。是非、アドバイスをお願い致します。 茨城県@@@@@@@@@@@@@@@@@ 0@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@ 36歳 父は63歳です。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が前立腺癌になられてとてもご心配のことと存じます。前立腺癌にも悪性度の大きいものから小さなものまでさまざまです。お父様の場合は63歳と比較的若い方であって、しかもすでに骨にまで転移していると言うことですので、かなり悪性度が大きいように存じます。その場合は、ホルモン療法が比較的早期に効果が無くなることもあるようです。逆に言えば、ホルモン療法が早めに効かなくなったと言うことは、悪性度が大きいと言うことかもしれません。 そこで、今後は骨の転移に対しての治療も必要ですし、骨が脆くなっているかもしれませんので、病的骨折の可能性が有りますから、重いものを持ったり、急に体を捻じったりされないように用心しましょう。骨の転移に対しては現在良い薬がありますし、放射線治療も検討されて良いかもしれません。 そして、これから痛みが出てくるかもしれませんので、疼痛の治療も必要になると存じます。膝がすでに痛いと言うことですので、膝にも転移していないか診てもらうために、整形外科に受診する必要もあると存じます。そして、これからも厳しい状態が続くかもしれませんので、主治医とよく相談されて、お父様を励まして、看病しながら最善の努力をしましょう。 では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Date: 2009年12月22日 10:21:58:JST いまりクリニック 院長 小嶺先生 先日、父の前立腺癌についてメール致しました@@@@@@@です。大変丁寧でわかりやすいアドバイスを頂き、有難うございました。早速、膝を整形外科で診てもらったところ、年齢的なもので関節と関節の間のクッションの擦り減りが原因と言われ、膝への転移ではなかった事がわかり一安心しました。 [悪性度が高いと薬の効果が早くなくなりやすい]とお聞きし、残念ではありますが納得する事が出来ました。まだ担当の先生は骨転移への治療法には触れていませんがよい薬があるとお聞きし、今後の治療の望みと覚悟が出来ました。沢山の不安があり悶々としていましたがアドバイスを頂き、スッキリとしました。担当の先生ともよく話し合っていきたいと思います。また不安になりましたらメールさせて頂きます。有難うございました。今後も宜しくお願い致します。 |
ご意見と返事 175 On 2009/12/09 千葉県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@ 46歳 090@@@@@@@ じつは、父親ですが、5年ぐらい@@@@病院でおせわになっています From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 78歳のお父様が腎臓か膀胱か、あるいは前立腺の病気でお困りのことと存じます。せっかくメールをいただきましたが、あなたのメールのみでは、どこのなんというご病気で、どのような状態かよく判らないのです。もしかすると膀胱癌で、腎盂にも癌が出てきたので腎臓尿管を摘出すると言うことかもしれません。あるいは前立腺癌が膀胱などに浸潤していると言うことでしょうか。 そして、今までそこの病院でいろんな病気の治療を受けて居られるので、さらにもう一度初めから他の病院を受診されて、一から検査のやり直しと言うこともお父様には相当な負担と存じます。今の病院の主治医とよく話をされて、今後のことなどももう一度よく検討されてはいかがでしょうか。 お役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 174 On 2009/10/21 先日小嶺先生にご相談した@@@@@の@@@@@@です。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 左の腎臓癌と言うことで、とても御心労のことと存じます。残った腎臓の摘出と言うことであれば、ご存知でしょうが、すぐに血液透析が必要になると存じますので、摘出の前に透析出来るように準備が必要に存じます。そこで、腎臓を残して腫瘍だけ摘出すると言う方法がありますが、腫瘍の部位や大きさによっては腎臓も摘出する必要がありますし、腎臓の一部を残しても結局透析になると言うこともあるようです。そこで、あなたの場合は粒子線治療が最適かもしれません。ただし、まだ保険適応では無いので、300万円くらいかかるようです。人によっては補助金が出るようです。詳しくは兵庫県立粒子線医療センターか、あるいは千葉の重粒子医科学センター病院にお尋ねになりましょう。 これからたいへんと存じますが、元気をお出しになりましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: 度々お尋ねします 先週の金曜日にテレビで免疫細胞治療の事を見ました。末期癌で苦しんでいる人が治療により楽になり、癌が小さくとか消えたとかいうものです。私の再発した腎臓の癌でもこの治療法は有効なのでしょうか?もし可能なら近くの病院で出来るようですし、比較的簡単というか楽なようなのですが。腎臓を摘出し人工透析をしなくて済むのなら、陽子線治療でも免疫細胞治療でも何でも構わないと思っています。歴史が浅いとのことでしたが本当に治るのでしょうか?陽子線治療か免疫細胞治療かどちらがよいのでしょうか。どちらも保険がきかないとのことで、高額になることは覚悟の上です。よろしくお願いします。 |
ご意見と返事 173 On 2009/09/28 私は @@@@@@@ 67歳 膀胱全摘手術をしオストメイトとなって2年半になります。当初からトラブル続きで、術後何度も入院をしたり、夜間休日外来に駆け込んで来ました。今一番の心配は、血管が切れているのではないかと思えるほどの、おびただしい血尿が続くことです。主治医に診てもらっても、原因不明と言って止血剤をくれるだけです。薬を飲んでも2〜3週間も止まらず、やっと止まっても5ヶ月もするとまた出てくる、の繰り返しで、去年の11月、今年の4月、9月と血尿に悩まされました。次は来年の2月かなと生きた心地がしません。貧血になるのではないかと思うほどの量です。いい加減な病院ではないのですが、検査してもらえないのなら他で診てもらおうかと思うのですが、必ず現在の医師の紹介状が必要とのことで、主治医のプライドを傷つけるかと言い出せません。かなり権威のある医師なのですが、質問をして3度も怒鳴られました。ですから紹介状をもらうのが恐いのです。でも私は自分の健康は自分で守りたい、医師に遠慮はしていられません。術後の血尿としてどのような原因が考えられるのでしょうか?またどこからの血尿? 癌ではないとのことです。検査の方法はないのでしょうか?よろしくお願いします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 オストメイトはもしかすると回腸導管かもしれません。回腸導管で血尿が出ると言うことは、出血部位としては、腎臓かもしれませんし、回腸導管の中かもしれません。あるいは、ストーマの中やその出口かもしれません。そこで、調べる方法としては、超音波検査、CTやMRIあるいは軟性内視鏡などで導管の中を見ることと言う方法が有るようです。 原因としては、特発性腎出血、腎の血管腫や、尿管腎盂などの腫瘍の再発、導管内の感染などのようです。しかも原因の判らないことも多いようです。 ご心配でしょうからセカンドオピニオンとして他の病院を受診することも一つの方法と存じます。そこで、もしも主治医に相談しにくいのであれば、その病院の他の医者に頼むことや、主治医にこのメールのように正直に困っていて心配と手紙を書いてはいかがでしょうか。きちんとした主治医のようですので、すぐに紹介状を書いてくれると存じますし、紹介したからと言っても今後も同じように見てくれると存じます。 いっぽうで毛細血管が脆くなって出血しやすいのかもしれませんので、ビタミンCを毎日数グラム飲むのも良いかもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: お尋ねします 早速のご丁寧な返信をありがとうございます。 |
ご意見と返事 172 On 2009/09/03 新潟県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@ 今日、父が前立腺癌の疑いがあるとお医者様にいわれました。県内の専門の病院を紹介されたのですが、予約がいっぱいらしく父の予約は1ヶ月後になってしまいました。2・3ヶ月前から腰の痛みも言っています。横になったり座っているぶんのには痛みはないみたいなのですが、長い時間立っていたり歩いたりすると痛みを感じるそうです。いろいろ調べてみました。腰の痛みがある場合、骨への転移も考えられる。と記載されてました。心配で気になって仕方がありません。糖尿病の持病もあります。この1ヶ月の間に悪い方向に進行していまうという事はないでしょうか?どうか教えてください宜しくお願いします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が何歳で、前立腺癌の疑いの程度などわかりませんが、最近腰痛が出てきてかなり痛むのであれば前立腺癌の骨転移の可能性もあるようです。そこで、まず整形外科を受診されて腰痛の治療と原因について見てもらいながら、今の内科の主治医に相談されて、もっと早めに前立腺の検査を受けられるように努力されてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 前立腺癌について教えてください。 ありがとうございました。早く調べてもらえるよう。したいと思います。 |
ご意見と返事 171 On 2009/08/04 こんにちは御忙しい中恐れ入ります 友人から、伊万里クリニックで血液検査したら癌かどうか(種類による)判断できると聞きましたが、内視鏡他で見なくても判断できるのでしょうか。また出来るとすれば事前連絡しないで来院してもよろしいのでしょうか 佐賀県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 男性 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 血液検査(腫瘍マーカー)でわかる癌には、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌、前立腺癌、肺癌の一種等がありますが、万能ではありませんので、補助診断として意義があるようです。膀胱癌は超音波検査や尿の細胞診などで判るようです。 受診には予約は不要ですので、診察時間においでになればわかりますし、食事も食べても検査可能です。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 血液検査 御忙しい中丁寧なご返事 |
ご意見と返事 170 On 2009/08/01 いまりクリニック様 はじめまして。ホームページ、興味深く拝見しております。今回の質問に対して先生の意見をお伺いしたいのです。よろしくお願いします。 経過 質問 また、広範囲の粘膜でクラス3のガンがある場合でも尿細胞診でクラス2となることはあるのでしょうか? もちろん、代替療法での治癒は淡い期待なのですが、確実な検査方法が大掛かりな検査しかないとは思っていなかったのと、尿細胞診の結果がクラス2だったので、別の先生のご意見も伺って納得して手術を受けてほしいと思っています。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。 @@@@@@@@@@26才・女) From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様(?)が膀胱癌と言うことでご心配のことと存じます。 上皮内癌があっても、最近では抗癌剤やBCGワクチンの膀胱内注入療法などを行って、治療し、なるべく膀胱を残す努力をして、それでも根治出来ないような場合に膀胱全摘を検討しているようです。お父様の場合のようにすぐに膀胱全摘すると言うことはあまり無いようです。そこで、主治医が膀胱全摘を予定されていると言うことは、癌の悪性度が高い場合や、上皮内癌の範囲が広範囲であったと言う場合など、膀胱全摘しか根治が期待出来ない場合のように存じます。お父様の場合はおそらくかなり癌の勢いなどが強く、膀胱全摘が必要なのかもしれません。 さて、尿細胞診の有病正診率と言うのは、つまり当たる確率と言うことですが、思ったよりも低いようです。膀胱癌があれば100%細胞診で判ると言うことはむしろ少ないようです。正確な診断にはやはり膀胱生検法が必要と存じます。膀胱生検も、上皮内癌は難しいこともあります。上皮内癌は癌細胞がはがれやすいので、生検しても操作や標本作成過程などで、上皮がはがれて標本には癌細胞が無いと言うこともあるようです。 もしも、どうしても膀胱全摘に納得が行かない場合は、正直に主治医に相談されて、今までの資料を借りて、もう一度他の泌尿器科を受診されて、セカンドオピニオンをもらってはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: Re: 膀胱ガンについての質問です 小嶺信一郎様 早速のお返事ありがとうございます。やはり尿細胞診では経過の確認には今回の場合適当ではないのですね。主治医以外の意見も聞けて大変参考になりました。ありがとうございました。 |
ご意見と返事 169 On 2009/07/02 いまりクリネット 泌尿器科 医長 様 昨日、下記のホームページに辿り着き、抜群の治療結果が報告されていることを知り、私の現状と比較して驚いています。 私の前立腺闘病記録は、下記ホームページに掲載していますが、最近のPSA値は、20前後になっています。 今年5月11日に主治医の診察を受かましたが、リュープリンキッド(3ヶ月用)の注射と、エストラサイト(カプセル)の服用(毎日朝、夕)と、タチオン錠剤(朝、昼、夕)を服用すると言う従来の治療を継続することとし、次回は8月3日に受診することになっています。 担当医師は、私の年令が81才まで生きたことに満足し、これ以上の治療をする意欲は感じられません。最近私の病状は、排尿が思うように改善されず悩んでいます。 昨日、辿りついたホームページに報告されている治療方法では効果が大きいように思われますが、これが本当のことであれば、私もこれを試してみたいと思っています。ご多忙と存じますが、アドバイスを戴きたく、よろしくお願い致します。なお、私の病状、治療経過については、 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 私のHPでのどのような治療法のことでしょうか。具体的には書かれておられないのでよく判りませんが、もしかすると粒子線治療のことでしょうか。もしも粒子線治療を行うとすれば、原発巣のみに対してのことと存じます。転移巣に対しては1箇所につき準備などに長時間を要し、330万円くらいかかりますので、何個も有る病巣に対しては適応が無いかもしれません。そして、私自身粒子線治療に関しては、講演を聞いただけの耳学問ですので詳しくは存じておりません。そこで、今かかっておられる主治医に相談されることが先決のように存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 168 On 2009/05/23 〒@@@@@@@@@@@@ 長崎県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@と申します。 突然の質問をお許し下さい m(__)m。 昨年5月、70才で「前立腺ガン」を「全摘手術」して、1年に成りました。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺全摘手術を受けられて、たいへんでしたことと存じます。 さて、PSAにつきましては、0.01以下の値はほぼ0と見なして良いかもしれません。以前は0.2以下は測定出来ませんでしたので、0.005とか0.003とか言う数字はほぼ0と見なして良いと存じます。私どもの所でしたら、0.02以下は測定出来ないか測定精度が不正確のようですので、それ以下の数字はあまり見たことが無いのです。そこで、残念ですがそれ以上のお返事は出来かねております。一応今のような数字が5年続いた場合は完治と見なしてよいのでは無いかと存じます。 ちなみに関西医大の論文では連続3回測定したPSAが0.1以上を生化学的再発と見なしているようです。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: 有り難うございました !! 院長 小嶺信一郎 様 早速のご回答有り難うございました。大変失礼な事で、お尋ねしていたにも拘らず、お返事頂き恐縮しています。お返事いただけないのでは・・・と思っていました。 以前は、0,2以下は測定出来なかったとのこと。申し遅れましたが、私は「@@@@@@@病院」で手術して貰いました。そこで頂いた数値が、0,005〜0,003でした。今後は、この数値が上がらない様に祈りながら精進いたします。先生のご指導の通り、この数値が0,1以上にならない様に頑張ります。お陰様で、不安に思っていたことが、スッキリして元気が出ました。心から、お礼申し上げます。今後ともよろしくご指導お願いいたします。 最後に、「泌尿器科いまりクリニック」の益々のご活躍を祈って失礼致します。 有り難うございました。 |
ご意見と返事 167 On 2009/05/24 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 先生 突然のメール、失礼いたします。兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@に住んでおります、@@@@@@@と申します。電話番号 0@@@@@@@@@@@@ 本日は私の父(57歳)につき相談いたしたく、藁をもつかむ思いでメールさせていただきました。父は@@@@@@@@市にある@@@@@@@@@@@病院で膀胱がんと?診断され、膀胱の内視鏡手術を受けましたが腫瘍を切除できず、膀胱全摘の予定で入院していました。骨シンチ、MRIを行いましたが、今のところは、転移してないみたいです。 ところが、突然に先生から「手術は出来ないから退院をしてくれ。」とおっしゃれました。 父も納得が出来ず、先生からは、全く要領の得られない返事しか返ってきませんでした。もう一度、直接主治医に、きちんと病状、治療方針、他の治療法の可能性などをお尋ねしようと思っています。あいまいな状況なんですけど、良い治療法・手術ができる病院など、どんな事でもかまいませんのでアドバイスをお願いします。 From: imarihi@po.saganet.ne.jp 謹啓 57歳のお父様が、膀胱ガンで入院し、手術前になって急に退院になったと言うことですね。私もよく判りません。やはり主治医に会って、きちんと話をお聞きになる必要があると存じます。もしかする、と何か本人に言いにくい事情(医学的なことやそうでないことなど)があるかもしれません。そこで、本人以外であなたとお母様あるいはあなたのおじさん(お父様の兄弟)や兄弟と一緒に主治医と会う予約をして、今までのいきさつやこれからの治療方針などをちゃんとお聞きになりましょう。そして、納得が行かないのであれば、別の病院に紹介してもらいましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: 膀胱がんについて 小嶺信一郎様 大変お忙しい所、ありがとうございました。先生からの返事が、本当に嬉しくて、有り難くて、涙が出ました。誰にも相談出来ず、どうすれば今の状況から抜けられるのか、分からないでいましたので、先生からのメールは、心の励みになりました。 小嶺先生のおっしゃるとおり、主治医の先生に治療方針等を教えていただこうと思います。病院での多忙な日々の中、お疲れの所、貴重な私的時間を私達の為に下さいまして本当に有り難う御座いました。 |
ご意見と返事 166 On 2009/05/20 @@@@@@ 45歳 千葉県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 父親が腎盂尿管ガンでBCG注入して明日で7回目 先生は5の数値から3にさがりきいていますと しかし注入後ねつが39度でるのがあり体重は45kgから42kgへ 8回で終了とのことですが、あっても熱はさがり今日かんじたのですが、いつもねているせいかはきがないかんじがしたのですがこのままガンは死滅するのでしょうか 後遺症はありますか 再発の危険性は今後どういうことにきをつけて生活食事はどんなものが いろいろとアドバイス宜しくおねがいいたします 1回のBCGは2倍にして注入しているそうです 腎盂尿管ガンではなくて尿路上皮ガンでした よろしくアドバイスおねがいいたします From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が尿路上皮癌でとてもご心配のことと存じます。 メールから見ても、お父様の状態や年齢なども判りませんし、もしもあるとすれば他の糖尿病や高血圧などの病気についてもよく判りません。BCG療法しているのは、体が弱って手術が出来ないのか、癌が浅くて多いのか等、よく判らないのです。そして、寝たきりと言うことは尿路上皮癌以外にも何か他のご病気も有るように存じますし、膀胱注入のみで39度も熱が出ると言うのは、他の原因があるようにも感じます。 そのような状況ですので、あなたのご質問のように再発や食事などについていろいろとお答えすることは無理と存じます。状況をよく知らない私めなどに相談されるよりも、詳しいことを知っている主治医によく相談されてはいかがでしょうか。 お役に立てませんでしたが、ご容赦ください。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 165 On 2009/02/24 50才の男性です。以前も先生に質問させていただいたものです。お忙しいなか大変恐縮ですが、教えていただきたく再度メールしました。ガンが見つかり前立腺の全摘出手術を受けますが、摘出手術をしたのち、射精はできないと知りました。射精ができないということは射精感すなわち男性としての性的満足感は得られないということでしょうか?勃起神経を温存するかどうかの参考にしたいと思っています。たびたびすみません。よろしくお願いいたします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺全摘手術では一般に精嚢腺や射精管も摘出するようですので、勃起は可能性があるようですが、射精は起こりえないように存じます。しかし、人によっては射精の時と同じような感覚を得ることは可能と言うことのようです。はたしてそれが実際の射精の時と全く同じかどうかはわかりませんが、弱くは成ったが同質のものと言う方がおられました。 それ以上のことはよく判りませんが、個人差が大きいのでは無いでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 前立腺摘出手術に伴って いろいろ教えていただきありがとうございました。小嶺先生のおかげで心を決めることができました。こういった形で相談ができることで、人前で話辛い生々しいこともうかがうことができました。先生には本当に感謝しています。ご活躍を心より祈っています。 |
ご意見と返事 164 On 2009/01/10 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様へ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 50歳で前立腺癌にかかり、たいへんご心配のことと存じます。 さて、50歳ですので、やはり前立腺全摘手術の方が、根治性から見て、ホルモン治療よりも良いと存じます。初めは陰萎になっても、数年後に勃起が回復したと言う方もおられます。今はバイアグラなども有りますので、全摘後でもかなり効果があるようです。そして、全摘後すぐには効果がなくても数年後に効果が出てきたと言う方も居ます。 60歳代や70歳代の方と比べて、50歳代での前立腺癌は進行が速いかもしれません。そして、手術をしないでホルモン治療を受けても勃起は非常に低下するようです。そこで、今は手術後の勃起の有無を心配されるよりも、確実に治療する方が先決と存じます。 全摘した場合の性欲低下や精神的な障害などについては、非常に個人差があるようですので、具体的にはなんともお答え出来にくいのです。 いっぽうで、前立腺癌がもしも前立腺内に限局しているのであれば、粒子線治療法が今のところ最高の方法かもしれません。しかし、粒子線治療は保険適応外ですので、300万円以上かかるようです。高額医療が効けばもっと少ない費用で出来そうです。勃起も保たれて、完治も期待出来るようですが、まだ日本では数箇所のみですので、現実的では無いかもしれません。粒子線治療についてはご自分で調べましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 前立腺摘出手術について 小嶺先生へ お忙しい中、お答えいただきありがとうございました。全摘手術を受けるつもりですが、勃起神経は残しても大丈夫なのでしょうか?たびたびの質問申し訳ありません。 |
ご意見と返事 163 On 2008/10/25 先ほどは大変失礼いたしました。動転していたせいか、読み落としていたようです。 住所:岡山県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 主人(33歳)が2週間程度前から、血尿が出るともうしており、先日、泌尿器かで検査したところ、膀胱に腫瘍があったようです。血尿と聞いたときに比較的若いので、膀胱炎か結石かと考えていたため、とてもショックでした。しかし、尿にはガン細胞がみられないこと、大学病院で画像診断をしてもらったところ良性ではと言われ、来週大きな病院で再検査することになりました。 良性ではということで少々安心していたものの、調べると良性のものはかなり稀であること、良性として切除しても非常に再発しやすい腫瘍であることなどを考えると、不安でいっぱいです。 また、一番気になるのは腰痛をよく訴えており、そのことは病院でもいったところ尿管か何かの問題と言われたそうなのですが、膀胱癌は骨転移しやすいこと、若いためにガンが進行しやすいのではと考えると、もしや骨転移しているのではとますます心配になってしまいます。骨転移しているとしたら、それはどのような検査でわかるものなのでしょうか。気になるのは、安静時も痛みがあり、だんだん痛みが増しているようなのです。先日の泌尿器科の担当医の先生にお聞きしたところ、その心配はないといわれたのですが、整形外科などを改めて受診したほうがよいかとも迷っています。 そこでお聞きしたいのですが、良性の腫瘍だとしても転移する可能性があるのか、尿にはでなくても腫瘍が悪性で骨に転移している可能性があるのか、また、良性腫瘍を綺麗に切除できたとして、再発可能性はどのくらいのものなのかを知りたいのです。 可能性をお聞きする質問で非常に曖昧な文章になってしまい申し訳ありません。再検査の結果を待てばわかることと思いつつ、不安でいっぱいでたまりません。また、お忙しいところ本当に申し訳ありませんが、お答えいただける範囲で結構ですので、お教えいただければと思います。よろしくお願いいたします。何度もお手を煩わせまして非常に恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 33歳のご主人が膀胱腫瘍になられてとてもご心配のことと存じます。33歳の膀胱腫瘍と言うことは非常に珍しいようですが、たまにおられるようです。画像診断は万能では有りませんので、実際に組織を取って調べることが必要です。そこで、まずは内視鏡で腫瘍の一部か出来れば全部を切除して、良性かあるいは癌かどうかを調べることです。そして、同じ癌でも悪性度の強いものから良性に近いものまでピンからキリまで有りますので、そのことも同時に調べて、今後の治療方針を立てることが先決のようです。 今はその組織診断が出ていませんので、残念ですが何とも言えません。幸い膀胱の外には出ていないようですので、今のところはあまりご心配されないで良いように存じます。心配されるとキリが無いと存じます。いっぽう、膀胱腫瘍についての一般的なことは書くと膨大になりますので、ご自分で図書館の医学書やネットでお調べになりましょう。そして、今はきちんと治療が進んでいますので、元気をお出しになり、ご主人を励ますことがなによりと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 膀胱腫瘍について 小嶺院長様 先日は主人の膀胱腫瘍の件でご相談させていただきました。その後、大きな病院で一通り検査をしたようで、今週にはおそらく細胞診をするのではと思います。今度の病院では、年齢的なこと、エコーではうつらないことなどから、先天的な隆起の可能性もあると言われたようです。 最終的な結果がでるまではなかなか気が休まらないのですが、先生のおっしゃるように心配しだしてもきりがありませんので、落ち着いた気持ちで結果を待とうと思います。一番、動揺していた時期に、先生に助言をいただけまして、本当にありがたく思っております。 なお、もう少し具体的に結果がでてお礼を申し上げたいと思っていたために、お礼が遅くなってしまい、本当に申し訳ありませんでした。先生の今後のご健勝をお祈り申し上げます。 |
ご意見と返事 162 On 2008/10/24 大変お忙しいと思いますが宜しくお願い致します。私は3年前に膀胱癌のため全摘し、代用膀胱手術を受けました。現在55歳です。手術を受ける際に前立腺もとると聞いておりましたので、もう子供はできないと思っておりました。私は再婚しました。今になりまして、妻がどうしても子供がほしいと言い出しております。なんとか子供を作る方法はないでしょうか?馬鹿な質問で大変恐縮です。宜しくお願い致します。 @@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 膀胱癌のために膀胱全摘術をお受けになり、とてもご苦労でしたことと存じます。さて、膀胱や前立腺、精嚢腺がおそらく摘出されていると存じますが、精巣はなお残っていると存じますので、精管や精巣上体から精子を採取して、人工授精すると言う方法が有るようです。私自身は詳しいことは存じませんので、まずは不妊外来が有る病院で相談されてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 宜しくお願い致します。 小嶺 先生 ありがとうございました。早速不妊外来に行ってみます。恥ずかしくて今まで相談できませんでした。本当にありがとうございました。 |
ご意見と返事 161 On 2008/09/21 初めてメールさせていただきます。@@@@@@@@と申します。三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@(TEL090-@@@@@@@@@@@@@)52歳です。実は母親が腎臓癌の疑いと診断され、全摘出手術を今月24日に行うことがすでに決まっております。手術直前になってこのような質問を行ってもうしわけありませんが、可能ならば手術前までに答えていただければと思っております。 よろしくおねがい申し上げます。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お母様が右(?)腎臓癌になってとてもご心配のことと存じます。さて、お母様の場合はすでに右腎臓の手術を予定されておいでですし、お兄さんも数人の医者に聞かれてすでに答えは出ているようですので、後はあなたが今の結果を受け入れるかどうかということと存じます。そして腎臓癌に効く薬や免疫療法や放射線治療は今のところ無いようです。今のところ腎臓癌は手術で摘出するしか治療法は無いようです。後はお母様を励まして、手術後の介護に専念しましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 160 この方にお返事しましたが、届かずに戻ってきました。 On 2008/09/17 はじめまして、私は 大分県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@ 現在49歳 男性です。 ?20年2月14日からホルモン療法 開始して PSAは3月の時点で 15.25 だったのが4月の検査では 0.869まで 下がりました。 その後 0.494 そして7月には 0.792と微妙に 上昇しました。 先生は現状 薬が効きすぎている?もしくは 薬が効かなくなっている? 5週間だけ カソデックスの服用 一時止めましょう?と カソデックス 5週間服用しないで 先日(9月8日)に泌尿器科受診。 PSA検査してもらいました。 0.521 でした。カソデックス5週間服用しなくても 前回 0.792から 0.521と下がってました。先生は やはり 今まで薬が 効きすぎていたのでしょう? 2月に宣告され 今9月になりました。 先月頃より 尾てい骨が痛く ここ2〜3日は 痛みが増した様なので 泌尿器科に受診しました。 先生は レントゲンだけ 撮影してくれました。 レントゲンでは まだ 尾てい骨への転移は ありません。 と 座薬(ボルタレン サポ50mg)で様子をみましょう? と座薬の処方。 私は 前立腺癌が すでに 骨に転移しているから 多分 尾てい骨の痛みは 癌による 痛みだろうと思っていたのですが? 先生いわく そうでは無い様子。 座薬の注入もしたのですが あまり 効果ありませんでした? 後日 内科の先生に 相談しようと思っています。 そ?こで 先生に ご相談ですが? 現状の 私の 治療はこれで 良いのでしょうか? また カソデックスは 服用したり?止めたりするのでしょうか? 先生の ご意見をお聞かせください。宜しくお願い致します。長々とすいません。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 49歳で前立腺癌があり、さらに転移もあると言うことでとても御心労のことと存じます。 あなたのような場合はめったに無いようですので、何とも言いようがございませんが、今の治療法はきちんと出来ていると存じます。カソデックスなどのホルモン治療を一時中断することで、がんの縮小することはよく知られていることのようです。(anti-androgen)hormon withdrawal syndromeと言います。 そして、今のあなたの骨盤の痛みはもしかすると骨転移による痛みかもしれません。その時は麻薬を使用するのが良いと存じます。麻薬の中でも皮膚に貼付するデュロテップパッチが良いかもしれません。 さて、あなたの今までの治療法には問題は無いように存じますが、もしも納得が行かないようであれば、きちんと他の泌尿器科を受診されてセカンドオピニオンとして、診察をお受けになってはいかがでしょうか。そのことは主治医に相談されても問題は無いように存じます。 これからご闘病はたいへんでしょうが、元気をお出しになりましょう。そして、どんな癌であれ、ごく僅かの方ですが、治癒したと言う方は居るようです。参考文献として、柳原和子:がん患者学 長期生存をとげた患者に学ぶ 晶文社 2000 のち中公文庫、があります。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 159 On 2008/09/04 こんばんは 患者の質問に丁寧に答えてくださり,ありがとうございます。しかもこのような困難な取り組みを長い間継続されていることに,心より敬意を表します。お忙しいところ恐縮ですが,質問があります。 主治医にもまだ話せていないことですが,ネットの気楽さを借りて,先生のアドバイスをいただきたいと思います。 前立腺癌で4年前に全摘手術を受けました(T3C)。その後放射線治療を行い,さらにホルモン療法を1年間行って,昨年12月末で治療をいったん中断しました。現在PSAは0.02以下で安定しています。 神経は残さなかったのですが,ホルモン療法中断後5ヶ月後くらい(今年5月ころ)から多少の勃起らしい反応がありまして,射精反応にまでいけるようになりました。 ところが,射精反応と同時にペニスの付け根から肛門の間のあたりに痛みがあります。1〜2分で落ち着くのですが,不快感があり,射精までいくのは避けたいとの気持ちになります。この痛みは何なのでしょうか。 手術の際,精嚢は切除されたと聞きましたが,精管の一部が残っていて,その精管が痛むのでしょうか,射精のとき,精管にも負担がかかるのでしょうか。アドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いします。 @@@@@@@@@@ 59歳 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺全摘手術をお受けになってたいへんでしたことと存じます。 さて、前立腺全摘手術では一般に精嚢腺や射精管も摘出するようですので、勃起は可能性があるようですが、射精は起こりえないように存じます。そこで、逆に質問ですが、あなたの場合の射精反応ということについて、もっと詳しくどのような状態でしょうか。実際に射精は起こるのでしょうか。あるいはそのような感覚があると言うことでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2008/09/05 小嶺 先生 返信ありがとうございます。このようなことを聞いていただけるだけでも,心が幾分晴れる思いがします。 説明が不足していました。たしかに射精はありません。ただ,射精のときの一連の筋肉の動きといいますか波打つようなけいれんするような感じがあります。それは,昔健全だった時の射精感覚と,弱くはなりましたが,同質のものです。 そして,ここからは私の想像ですが,睾丸の方から精管を奥の方に向かって流れ出し,それが先詰まりを起こして先端部が圧を受けて痛い感覚があるのではないか,そしてそれが,日数がたてば体に吸収されてしまうといったようなイメージがあります。このようなことを繰り返しても大丈夫なのかなといった心配があります。 加えてアドバイスいただければ幸いに存じます。よろしくお願いします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 あなたのようなご経験は今まであまり聞いたことも読んだこともありませんので、私にはお返事できかねますが、射精反応について私なりに考えるとすれば、おそらくあなたと同じご意見になると存じます。射精自体が前立腺、精嚢腺、精管、副睾丸、陰嚢、陰茎の海綿体、尿道などの総合的な働きであることを、私としては改めて思ったわけです。これらの部位のうちいくつかが射精時に収縮したり反応したりして痛みを生じるのかもしれません。 いっぽう、射精時の痛みや、精管の行き止まりが体に悪いのかどうかと言うことについては、精管結紮を受けた患者さん達があまり支障が無いように、体に特に悪くはないように存じます。ただ射精時の痛みが強いので、あまり無理は出来ないように存じます。 お役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: RE: いまりクリニックさま 小嶺 先生 返信遅くなりました。 自重するということですね。よく理解できます。すっきりしたところで,気持ちを本来のテーマである再発防止に戻して日々,食生活やメンタルな面での改善の努力を積み上げていきたいと思います。 ありがとうございました。先生の御健勝をお祈りいたします。 |
ご意見と返事 158 On 2008/07/21 始めまして私は、@@@@@@@@@ 63歳 04@@@@@@@@@@@@@@@@@ 神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 5年間も尿管皮膚瘻で御心労のことと存じます。 さて、尿管皮膚ろうを、後年になって他の尿路変更法に替えたと言う報告は、ほとんど無いようですが、皆無では無いようです。調べたところ次のような報告が有りました。ご参考になればと存じます。 日本泌尿器科学会雑誌(0021-5287)98巻1号 Page34-36(2007.01)には膀胱癌に対する膀胱全摘除術から16年後に回腸新膀胱による尿路再建を行った1例と言うのが報告されています。両側尿管皮膚瘻を残存する尿道を利用して回腸新膀胱(Hautmann法)による尿路再建を施行し、カテーテルフリーとなった。というものです。 泌尿器科紀要(0018-1994)50巻12号には尿管皮膚瘻造設後2年を経過して自排尿型代用膀胱に再変更した膀胱癌の1例と言うのも有るようです。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 相談お願いいたします。 先日は詳しいご回答ありがとうございました。お返事が遅くなり申し訳ございませんでした・・・非常に例が少ないことがわかりました。自分としては、何か良い方法が無いのかと思っての相談でしたが、現実的には現在の状態のまま、付き合っていく事しかないと思いました。お忙しい中、調べていただきまして、本当にありがとうございました。 |
ご意見と返事 157 On 2008/06/26, 北海道@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@に住んでいます、@@@@@@@@@@@といいます。以前このサイトを大変興味深く拝見させ頂いてました。当時は他の方の相談を多数拝見しているうちに疑問が溶け、お礼のみのお便りでした。ですが今回は信頼できる先生に詳しくご説明頂きたくお便りしています。 今34歳ですが、一年半程前に膀胱ガンの手術を受けました。(このサイトでもご説明頂いてるように一番多いとされている表在性のガンです。)現在までも3ヶ月置きに内視鏡の検査を受けてきましたが、今回初めて別の検査を勧められました。膀胱と尿路と腎臓の内部の粘膜が同じとの事で、同じガンが別の場所にできる可能性があるらしく、造影検査を勧められました。 ただ手術当時から疑問をぶつけても否定される事が多く(体調を伝えたのですが、それはこの病気とは関係ないから!と強く言われ)気が弱い性格なのでわからない事もわかりました、というようになってしまい…。内視鏡検査をして異常がないから大丈夫と信じていましたが、別の場所にできている可能性はどれくらいなんでしょうか?検査は4ヶ月後でいいと言われましたが心配です。他に血液検査等で打診のような事はできないんでしょうか? 今通っている病院は大きな病院なので手術はそこでしたいですし、他の先生に変わって欲しいとも言えません。ただでさえ内視鏡の検査は女性としては苦痛ですし。大変遅くに申し訳ありません。心配で眠れなかったので…。お忙しいとは存じますが、御返事をお待ちしています。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 34歳女性で膀胱癌と言うことですね。34歳と言う若さと、しかも女性と言うことで、若い方と女性に少ない膀胱ガンにかかったことで、それだけご心配のことと存じます。 さて、膀胱粘膜も腎盂から尿管にかけても同じ移行上皮(尿路上皮)ですので、尿路上皮癌であれば腎盂、尿管と膀胱の粘膜のどこからでも出現するという可能性は有ると存じます。そこで、腎盂造影検査は膀胱腫瘍の方であれば、泌尿器科いまりクリニックでも必ず実施しております。しかし、膀胱癌の方で、しかも腎盂や尿管にも有ると言う方はめったに居ませんので、あまり心配はされないで良いと存じます。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re2: 二度目のお便りになります。 小嶺院長 殿 早速の御返事ありがとうございました。ほっとして胸を撫で下ろしています。造影検査は通常している検査だという事と、あちこちに同じ癌ができる人が少ない事がわかって本当に安心しました。 体の心配でも、しすぎるとかえって体を悪くしてしまいますよね(笑)昨日まで青ざめていましたが元気が出てきました! 本当にありがとうございました。院長先生もお体に気をつけて下さい。では失礼します。 |
ご意見と返事 156 On 2008/04/30, 小嶺信一郎様 【父について】77歳、糖尿病で、腎臓の機能が少し弱っています。ゴルフをするなど元気に過ごしています。 【経過】今年3月に血尿があり膀胱ガンとわかり4月中旬に内視鏡にて手術をしました。 結果は浸潤で、種類は“T3bN0M0”ということでした。今後の治療法について主治医と話をしました。PDQの内容を参考にしながら、次の2つの中から選んでくださいとのことでした。まず膀胱全摘手術を行ってから、化学療法を行う。化学療法を行ってから膀胱全摘手術を行う。その後また化学療法を続ける。5月8日に答えを出すことになっております。 質問1)どちらが父にとって適切なのでしょうか? 質問2)PDQで調べると光線力学療法は、健康な組織がほとんど影響を受けないのが特徴らしいのですが、この治療は父が受けることは可能なのでしょうか? お忙しいところ大変恐縮ですがご回答のほどよろしくお願いいたします。 本人 @@@@@@@@@ 77歳 男性 広島県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 0@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 質問者@@@@@@@@@@@@@(義理の息子) From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お義父様が膀胱癌ということで、とてもご心配のことと存じます。 進行度がT3bN0M0ということは、かなり進行していますので、膀胱全摘で完治が見込まれる可能性が少ないかもしれないという状態と存じます。なぜならその場合にはすでに小さな転移巣がどこかに有る可能性が大きいからと言われているようです。その手術前に化学療法を行うということは、もしも出来得れば癌を小さくして、微小転移巣や浸潤した癌を出来れば消そうと期待するからと存じます。 その意味では化学療法が良いかもしれませんが、効果がなかった場合はいたずらに時間が経つということで、その間に転移や進行が進むかもしれません。そして、お父様は腎臓が弱っているのであれば、化学療法も正規の量が使いずらいので、控えめになりそうと存じますので、効果がさらに低下するかもしれません。 77歳で、完治が見込めにくいのであれば、膀胱全摘手術は行わないほうが良いかもしれませんが、このまま癌が残っているといずれ血尿や排尿障害などで苦しむことになるかもしれません。どちらが良いか何とも言えませんので、状態を詳しく知っている主治医に任せてはいかがでしょうか。 光線力学療法は今の状態では癌のごく一部の治療にしかならないので、あまり意味が無いかもしれません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 膀胱癌について 小嶺信一郎様 お忙しいところ、誠にありがとうございました。先生の貴重なアドバイスと、主治医の先生のお話を良く聞いて結論を出したいと思います。 |
ご意見と返事 155 On 2008/04/01, 2006.02.前立腺癌の手術を行いました。 滋賀県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@ 71歳 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 前立腺癌の手術を受けられて、とてもたいへんでしたことと存じます。 さて、あなたの場合は腫瘍マーカーの値も低く、生検も手術も非常に高度な方法のようですし、今の治療で最善と存じます。ほとんど問題は無いといっては言い過ぎかもしれませんが、そのくらいこれからのことをあまり心配されることは無いように存じます。今後も主治医とよく相談されて治療を進めれば、良と存じます。私めなどから付け加えることは少ないようです。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 154 On 2008/03/21 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@・46歳・女 初めまして。父の事で相談したくメールしました。よろしくお願いいたします。 73歳の父は、昨年(’07年)末、血尿が出たという事で今年始め、実家近くの@@@@@@@@@@病院で検査した所、膀胱がんと診断されました。手術のため入院したら急に体がフラフラになり、おかしいという事で頭部の検査をしたら血がたまっていて、すぐに頭部の手術をして一命を得ました。(これは昨年11月に椅子から落ちた時の出血が除々にたまったものという事でした) 急遽、頭の手術があったので膀胱がんの手術が2月中旬に延期されその間に膀胱がんも進行し、排尿・排便時に激しい痛みがあり、「手術の日まで!」と頑張る日々でした。父は6年前に胃癌の全摘手術をしており、今回は年齢も高いし糖尿病があるので全摘は無理という事で、4時間ほどかけて内視鏡で9割ほど癌を取り除く手術が行なわれました。残りは膀胱に穴が開いてしまうといけないので取れなかったと主治医に言われました。 でも、術後の検査で肺への転移が見つかり、主治医も転院するという事で他の病院を勧められ、@@@@@@@@@@@@@@@にセカンドオピニオンへ行きました。そこでは、肺ガンはまだ一段階だから、@@@@@@@@@@@@@@@の方で出来るはずと言われ、3月始めに@@@@@@@@@@@@@を退院し、主治医は変わりましたが自宅でインシュリンを打ちながら、通院で抗がん剤治療をしている所です。 父は今年になって2度の手術で痩せてしまいましたが、太りたいと思う気持ちがあってか、糖尿病なのに食べ過ぎてしまいます。でも、ガンを治したい気持ちは強く、副作用があっても治るならどんな治療でも・・と望んでいます。 @@@@@@@@@@@の方は、手術をしたばかりだし、年齢や糖尿の事もあるから・・とあまり積極的な治療をするつもりはないようです。@@@@@@@@@の方は、糖尿があると対応できないから受け入れてもらえないような事も聞きました。 自宅でも血尿があり、手術前のように尿や便が出にくくなって、うなっている時がたまにあるそうです。微熱も時々あります。夜に血糖値が高くなります。母は、痛がっているのが見てられないから、痛みを和らげつつ癌を治していけたら・・と願っています。 このような病状の父ですが、この先どのような治療をしていくのがベストなのか、改めて、糖尿と癌を受け入れてくれる病院を探した方がいいのでしょうか?(千葉県)痛みを取りつつ癌を治してゆき、少しでも長生きしてほしい!!あきらめたくはないのです!!長くなって申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 お父様が胃癌、慢性硬膜下血腫、糖尿病、膀胱癌、肺転移になられてとてもご心配のことと存じます。 さて、今までの治療は根治こそまだできていないようですが、その時点その時点、その状態で、できる得ることの最善のものであったと存じます。いっぽうで、膀胱癌そのものもまだ残存しており、しかも肺に転移もあるということですので、やはり、これから完治は難しいかもしれません。そして、進行が速ければ、残された時間も少ないかもしれません。 そこで、これからは積極的に完治を目指すという治療よりも、緩和ケアを主体に治療を進められたほうがお父様のためにもより良いと存じます。緩和ケアといっても、もう諦めたから仕方がないというような消極的なものでは無いと存じます。誰でも何かの病気などで最期を迎えるわけですので、それに向けて、苦痛ができるだけ少なく、お父様の尊厳を保てることができるようにできる限りの援助を行うことと存じます。 これからは、たいへんでしょうが、お父様を励まして主治医とよく相談されて、治療、看護を続けましょう。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: 父の膀胱がんについて:返信ありがとうございました 小嶺 信一郎様 早々に心のこもった返信を頂き、本当にありがとうございました。完治は難しいかもしれない・・残された時間も少ないかもしれない・・でも、何かいい方法があるかもしれない・・!!そう思いながら今まで進んできましたが、積極的に完治を目指す段階ではないのですね・・体力が回復したら・・と思っていましたが、現実を受け止める事もまた大切なのかもしれません・・ 先生の言われた緩和ケアを主体に治療を進める・・という事を母や姉弟に話し、父の事を第一に考え相談してきたいと思います。お忙しい中、父の事を自分の患者のように考え、励まして下さって感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。 |
ご意見と返事 153 On 2008/03/08, 小峰 先生 殿 先日は有難う御座いました。 京都の@@@@@@@@@@@@@@@@で御座います。先日検査結果でやはり右腎盂癌の上皮内癌と云われました。膀胱も同じく上皮内癌と云われました。 カテーテルを入れてBCG注入療法を来週より6週間に渡ってやり 確立は7割と云われました。膀胱は確実に効果は期待できますと しかし腎盂も逆流させて効果を期待するとの説明でしたがもう一つ理解出来ません。腎盂にも注入を確実に出来る方法等効果的な手段等あれば教えて下さい。よろしくお願い致します。 From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 右腎と膀胱の上皮内癌ということで、とてもご心配のことと存じます。 さて、腎盂に確実に薬を注入する方法は、前回のメールであなたがすでに書いているように、腎盂までカテーテルを挿入しそこから薬を注入することと存じます。その場合は毎回腎盂までカテーテルを挿入することはたいへんでしょうから、カテーテルをしばらくそのまま入れたままにして、その間に何度も薬を注入する方が現実的かもしれません。 主治医の言われるように、膀胱尿管逆流症があれば、腎盂までカテーテルを挿入する必要がないかもしれません。 では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事 152 On 2008/02/28, 膀胱がんの治療で、BCG治療があるようですが、在宅において患者以外の人への、結核の感染の危険性は、ないのでしょうか? From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 BCGワクチンは弱毒生菌ですので、感染の可能性は有るようです。しかし、一応排尿した尿を次亜塩素酸で消毒して廃棄するので、感染性は消失しているということのようです。今まで本人の感染は報告が有りますが、周りの人に感染は無いようです。しかし、何事にも例外が有り、感染の機会は完全にゼロでは無いようですので、それ以上のことは私には判りません。もしもどうしてもご心配であれば、在宅でのBCG治療法を諦めて、他の方法を相談されてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 Subject: Re: 膀胱がん治療に BCG 治療がありますが・・・ 早々のお返事、ありがとうございます。なにぶん高齢なので、注意して治療するよう見守りたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。 |
ご意見と返事 151 On 2008/02/21 はじめまして。 回答よろしくお願いいたします。 長野県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ From: imarihi@hachigamenet.ne.jp 謹啓 腹腔鏡での腎摘出術後1ヵ月半で、もうほとんど回復されているということですね。 一般的に手術後の傷は、傷の周囲も含めてしばらく炎症が残り、組織再生後も硬くて、その後半年くらいで柔らかくなりほとんど正常になるようです。それまで何もしないということでは無いでしょうが、あまり無理をされずに、軽い運動くらいにされておいたほうが、かえってその後の体調が良くなるようです。手術後非常に順調に経過され、すぐに手術前のように体を動かし、がんばるとその後体調を崩し、疲労感や痛みなどが非常に長引く方達を見てきました。手術後の経過が少し悪いほうが無理をしないので、かえってその後の経過が良かったという方達も見てきました。 あなたの場合もいきなり全開にされずに、ぼちぼち運動されてはいかがでしょうか。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |