泌尿器科の癌(腎臓癌、膀胱癌、精巣癌など)についての
ご意見・ご質問(詮索や無断転載を禁止します)
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ご意見と返事 149

On 2008/01/17

もうすぐ73歳になる父の膀胱がんについて調べていて貴HPにたどり着きました。一通りQ&Aを読ませていただきましたが、同様の症状についての質問が見当たりませんでしたので是非教えてください。

父は20年ほど前に便の潜血反応から初期の直腸がんがわかり、内視鏡で切除する手術を受けました。その後定期的な観察の結果、ポリープは何度か切除しているものの、がんの再発はないようでした。

昨年の5月、人間ドックで肉眼では確認できない血尿があり、詳しく調べたところ膀胱がんがわかり、紹介された都内の@@@@@@@@病院で内視鏡での切除を試みましたが、主治医から「取りきれなかった」旨説明がありBCGの膀胱内注入の治療を始めましょうと言われました。手術に向け、何度もいろいろな角度から検査を重ねて、内視鏡で取りきれるとの判断から内視鏡での手術となったわけですが、それでもとりきれなかったということで多少の不信感を覚えたことと、遠方の病院であったため、今後の通院を考えても近い病院をと思い、@@@@@@@@@@@病院に転院して現在そちらでお世話になっています。、

主治医との相談の結果、BCGでの治療は父の場合全く効果がないということ、膀胱全摘あるいは全摘プラス抗がん剤の治療が良いとのことで、いろいろ考えた結果2クールのMVAC療法の後、12月11日に膀胱、前立腺の全摘+小腸を代用しての新膀胱増設術を受けました。治療前の骨シンチでは骨への転移はありませんでした。主治医の先生のお話では抗がん剤の効果があったらしいこと、リンパ節に転移もなく手術はスムーズに行われたとのことで、家族一同これで身体からがん細胞が一掃されたと喜んでいます。

今非常に心配なのは、術後の管理のことです。術後10日ほどで最初の発熱があり(まだ身体から管が抜ける前)、抗生物質の点滴などで2日ほどで収まりました。長い間管を入れていると細菌感染を起こしやすいとのことでその後数日かけて管を1本ずつ抜いていきましたが、自力排尿のリハビリも済んでさあ退院という日にまた40度近い高熱が出て(12/31腎盂腎炎とのことでした)抗生剤の点滴などの治療をしていただきました。結局1/8に無事退院できたのですが、1/9日の夕方また発熱し、急遽再入院となり前回同様の治療を受けて1/15に院できました。しかしまた1/16夕から発熱し、現在病院からいただいた抗生物質の錠剤で様子をみているところです。

お聞きしたいのは、?父の腎盂腎炎はそのたびごとに新たに感染した細菌によって起こっているのか。?導尿の際の消毒など手指の清潔には注意を払っているが、細菌感染の起こる原因はどこにあるのか。?腎盂腎炎を何度もくり返すことで腎機能が著しく低下する心配はないか。?この一連の尿路系の感染症はそのうち落ち着くのか。ということです。大きな手術の後で体力の消耗がある上に、尿漏れがなかなか改善されないなど精神的にも辛い状況に耐えている父を見ていると、これ以上感染症で入退院をくり返すのは非常に心配です。術前は自覚症状もなく、まったく健康そのもので元気だっただけに繰り返す腎炎が心配でなりません。

主治医の先生はよくしてくださっていると思いますが、非常に忙しく、次回の2月の予約まで直接お話しする機会がありません。是非アドバイスをいただければと思います。ながながと経過をお話しましたが、お答えいただければ幸いです。

東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 03-@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱がんの術後管理について質問があります。
Date: 2008年1月17日 15:35:35:JST

謹啓

お父様が膀胱全摘代用膀胱造設術を受けて、その後4回腎盂炎になり、ご心配のことと存知ます。

腎盂炎ですと、代用膀胱後何度も繰り返される方が居ますが、次第に慣れてくるのか判りませんが、腎盂炎もめったに起こさなくなってくるようです。お父様の場合は、腎盂炎でしたら心配ないかもしれませんが、あまり頻度が多いようでしたら、膀胱摘出後の骨盤内蔵炎などの可能性も有りますので、一度MRIなどで調べるほうが良いかもしれません。おそらく主治医もそのことはご存知でしょうから、わかって治療されていることと存じます。

そして、自力排尿がまだ不十分で、自己導尿されているようですが、まだ導尿が不慣れであれば、しばらく落ち着くまで、一時的にカテーテルを留置するということも一つの方法と存じます。

膀胱癌自体の治療が順調のようですので、あなたはあまりご心配されずにお父様を励まして、元気づけるようにしましょう。

では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 膀胱がんの術後管理について質問があります。
Date: 2008年1月17日 20:34:54:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺信一郎先生

さっそくのお返事、ありがとうございました!
何度も繰り返す腎炎なので非常に心配でしたが、繰り返す腎炎は決して稀ではないとのこと、また今後起こさなくなってくるらしいとのお話で非常に安心いたしました。また、別の角度からの示唆も頂き、大変感謝しています。

本日午後、やはり入院して抗生剤の治療を受けることになりました。今回は少し長く入院して、きちんと原因を突き止めようとのお話が主治医よりありました。主治医の先生は大変お忙しい方ですが、親身になって治療に当たってくださっています。今後は主治医の先生の指示に従い、あせることなくゆっくり養生したいと思います。また、いたずらに心配せず、父の力になり支えになれるよう私がしっかりしなくてはと思いました。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 148

On 2007/12/15

お忙しいところ誠に申し訳ありません。
二度目になりますが、もう一度ご相談したくメールをさせていただきます。先月23日に送信しました、@@@@@@@@@@と申します。父の前立腺がん手術の合併症の狭窄症について、前回ご相談にのって頂きありがとうございました。

術後二か月足らずでの狭窄症によりカテーテルをして、再度診察をした際、太いカテーテルの交換はされず、そのまま様子をみることになりました。そして、年末年始休みがあるので最悪の場合導尿するように、その用具一式を手渡されました。症状としては、つなぎ目の傷がケロイドのようにというか、分厚くなっているので尿道が狭くなっているようだということでした。術後何度か狭窄症の症状がでたので、その度にカテーテルを入れるので、かさぶたが治りかけてはまた傷ができる状態で、なかなかつなぎ目の傷が落ち着かないことも影響しているそうです。
あまり何度も狭窄症の症状がでるようだと再手術も考えると言われたので少し落ち込み気味です。
前回小嶺先生から回復にはもう少し時間がかかると励ましていただきましたが、再手術となるとちょっと不安になってしまいました。

そんな中、今夜また尿が出なくなり、夜間緊急診察を受けて来ました。
明日明後日が土日ということで、結局またカテーテルをつけての帰宅になったので、せっかく治りかけていたつなぎ目がまた傷つき、今度は再手術しないといけないのではと不安になっています。
導尿も試したらしいのですが、うまくできず、夜間診察をお願いしてしまったのですが、再手術をする患者さんは結構いらっしゃるものでしょうか?

やはりカテーテルを抜き差ししていては治りが遅くなるんですか?

普段できる限り直角に座らないように気をつけていたりしているんですが、順調に回復して、車の運転を少ししてみたりするとまた狭窄症が起こるようです。
落ち着くまでやはり安静にしている方がいいものですか?
寝てばかりいるのも良くないかと思ったりしているのですが。。。体力が落ちそうで・・・

もし再手術をした場合(方法はまだ分からないのですが1週間くらいの入院らしいです)、尿漏れが今よりひどくなることもあるんですか?

もし再手術の方法がいくつかあるようでしたら、後遺症や合併症が少なくて済む方法は何か教えていただけたら助かります。来週再診になるのですが、どういうところを気をつけて、主治医の先生と再手術について検討したらいいか、アドバイスいただけるとありがたく思います。

長々と申し訳ありませんが、お時間ができましたら是非お返事いただけますようお願いいたします。

滋賀県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@
07@@@@@@@@@@@@@@@@@」

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニック小嶺信一郎院長殿
Date: 2007年12月20日 15:18:36:JST

謹啓

お父様の状態が、なかなかすっきりとされずに、ご心配のことと存じます。狭窄部が狭いので、カテーテルやブジー拡張法で広げても、思ったように治らない場合は手術になると存じます。内視鏡手術などで狭いところを切開した場合には、尿は出やすくなりますが、尿失禁も出るようになるかもしれません。そのために簡単に切開できないことも有るようです。

今のお父様の状態をよく知りませんので、私にわかることは以上のことくらいです。今後のことはどのような治療方針になるか主治医とよく相談されてはいかがでしょうか。ということしかお返事できないのです。

1ヶ月経ちましたが、未だに前回お答えしたことの延長上におられるようですので、前回のお返事もご参考にされて、焦らずに元気をお出しになり、お父様を励ましましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: いまりクリニック小嶺信一郎院長殿
Date: 2007年12月20日 18:32:13:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

何度も申し訳有りませんでした。
お忙しい中お返事いただき感謝しております。
もう一度じっくり考えて、主治医の先生と相談しながら治療方法を検討したいと思います。
ありがとうございました。

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ご意見と返事 147

On 2007/11/23

初めまして。
前立腺癌手術をした父をもつ娘です。今回、術後の回復が良くなく検索していて、先生のHPに辿り着きました。お忙しい中申し訳ありませんが、アドバイスを是非お願いいたします。

父68歳 今年6月、PSA値が高いとの事で1泊の精密検査をしました。数箇所針で検査をするらしいのですが、そこで約半分ほどの箇所で癌が見つかり結局10月に全摘手術を受けました。
まだ初期の癌だったようで、前立腺膜内にとどまっていて術前の骨、内臓などの転移は見つかっていません。リンパ腺も数箇所摘出されたようですが、こちらも転移はなかったそうです。
全摘できたので一応根治と家族も思っていますし、担当の先生も心配は無いようにおっしゃってくださいました。

ただ、術後入院している間にバルーンカテーテルを取った(術後1週間ほど)あと、すぐに尿道が詰まる症状がでて、排尿できず、またカテーテルをつけることになりました。
膀胱内の血液の塊やモロモロしたものが出るのでよくあることだとか聞いたんですが、先生がぽつりと「絞りすぎたかな...」とおっしゃったのを父が聞いたそうです。
膀胱と尿道を繋ぐところが非常に難しいと聞いていましたので、そのことでしょう...。
尿道狭窄症というのは起こりうると聞いていますので、その症状だとは思います。

その後10日ほどカテーテルをつけて、結局全部で3週間ほど入院して今は自宅療養中です。
夜中にも5回も6回もトイレに行き、大変つらそうですが、術後は半年でもかかって元のように排尿もできるようになると色々検索したり担当の先生のお話で理解しています。ですが、二日前に、また排尿が出来なくなり緊急で夜間診察を受けることになりました。たまたま担当の先生がいらしたので良かったのですが、またカテーテルをいれて帰宅することになりました。

また尿道狭窄症のようです。先生がおっしゃるには10人に2人ほどそういうことがあるそうですが、これは本人の体質の問題なのでしょうか?それとも手術の影響でしょうか?父はカテーテルをつけているので毎日憂鬱そうですし、トイレも不便で、また入浴も困難で、カテーテルから伝わる尿で皮膚があれ痒みや傷みもあるらしいです。次の診察は2週間後なので、その間我慢するのも可愛そうなのですが、狭窄症になればそれは我慢してカテーテルを使わないと治せないものなんでしょうか?担当の先生は時間をかけなければ仕方ないという考えのようですが...痛み止めや何か薬で治ることなどは出来ないものですか?あるいは、最悪再手術ということも考えられるのでしょうか?

また、ソケイ部がやや膨らんで腫れを感じるようです。担当の先生は手術と関係ないと思うといわれ、一応外科で診察をしてもらったそうです。でもそこでも様子を見ましょうということで、今は放置しています。リンパ腺を取ったら副作用で足が腫れ歩行困難になる場合もあると聞き、少し心配しているんですが、これについても早い検査や診断をしてもらう必要はないでしょうか?

長々と書いて申し訳ありません。手術によって頻尿や尿漏れは説明もありネット検索でも承知していたのですが、狭窄症については無知だったため、少々戸惑っています。そこで、前立腺癌の手術後、排尿の回数が多いこと、狭窄症になった場合のこと、リンパ腺摘出の後遺症のことについて、先生はどのように患者さんに説明されるのか教えていただけませんか?担当の先生が信頼できないわけではなく、常に時間をかけて様子を見るばかりなので、他の先生はどのように考えていらっしゃるのか知りたいと思っています。ですので、小嶺先生は父の様子を私のつたない文章からですが、どのように感じられたか教えていただければ有り難く思います。どうぞ宜しくお願いします。

滋賀県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@@
?07@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニック小嶺信一郎院長殿
Date: 2007年11月24日 9:17:22:JST

謹啓

お父様が前立腺癌でご心労のことと存じます。

手術も無事終わり、癌自体も根治できたようで、そのことについては最善を尽くされ、とても良好と存じます。しかし、今尿道狭窄でお困りのこととのようですね。手術後の尿道狭窄はどうしてもつきものの合併症の一つでのようです。そして、一般的に尿道狭窄は治療しても再度狭搾を起こしやすいようです。手術が狭搾無くきれいにできても、つなぎ目の傷が治る過程で、瘢痕収縮して(ひきつれて)、尿道が狭くなることもあるようです。

今カテーテルを挿入しているのは、狭窄症の治療の一つですので、しばらく辛抱される必要があると存じます。そして、これからは、ブジーといって次第に大きな管を挿入して狭窄症を治療するかもしれません。

リンパ腺摘出の後で足が張れることは全員がそうなるわけでは無いようです。そして、もしも足が張れて浮腫が出ても、マッサージなどで対応して、日常生活に支障は少ないようですし、あまりひどいことにはならないようです。

まだ術後1ヶ月過ぎですので、本当に手術の後が落ち着くには、何の手術にせよ、数ヶ月から半年かかるようです。今はカテーテルの痛みや炎症に対しては、消炎鎮痛剤などで対応しましょう。そして、癌自体は順調に治療できているようですので、元気をお出しになり、お父様を励まして、ご看病しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: いまりクリニック小嶺信一郎院長殿
Date: 2007年11月24日 10:23:13:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

早々にお返事ありがとうございました。
やはりまだ暫く辛抱が必要のようですね。
分かっているつもりなんですが、先の不安もあって...先生にお聞きして少し安心しました。
カテーテルが辛いようで日に日に元気がなくなる父がかわいそうですが、少しずつ回復に向かうよう私も力を貸したいと思います。大変暖かいお返事ありがとうございます。感謝いたします。

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ご意見と返事 146

On 2007/11/23, at 0:12,

私は現在33歳の者で@@@@@@@@@@@@@@@@@というもです。
今年2月にセミノーマ(pT1)になり、2月末に手術を行い、6月に後腹膜リンパ節(骨盤含む)に予防照射致しました。各先生の見解は以下の通りです。
泌尿器科
1.私は悪性細胞は全体疾患であり、常に変化しうるものだと思っておりますので、統計を追えば例外症例もありますので0とは言えませんが、再発率はかなり低く心配いらないでしょう。私は再発症例はありません。
2.予防照射をして稀に再発する人(0〜5%)はリスクファクターに当てはまる人であって、あなたはそれにも該当しないし、過去にヘルニアなどで手術をし、リンパの流れも変わってないだろうし、どう考えても再発は考えられません。経過は立場上追わなければならないけど、もう、再発はないので健康診断のつもりで受けてください。
5%は(pT1〜4全体の%です)(主治医)
放射線科
1.文献で首にしこりをみつけたというのは見たことはありますが、再発はないと思います。確立論の話をするなら私が精巣腫瘍になっているかもしれない程度です。
(講師先生)
2.今までのRFSのばらつくはセミノーマに胎児性癌など少し混じったデータであり、現在はCT、病理医学の進歩により、あなたのようなピュアなセミノーマは例外もなく0です。ジャミノーマは変化のないのもです。もう、治ったと思って結構です。(主治医)(教授先生)それでも心配です。良き、アドバイスお願い致します。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: お願いします
Date: 2007年11月23日 12:22:52:JST

謹啓

セミノーマで手術などの治療をお受けになって、たいへんご苦労なさったことと存じます。

あなたの場合は、今まで最良の治療をお受けになり、最善を尽くされているようです。そして、主治医などの方々がすでに何度もご説明済みですので、後はそれをあなたが受け入れるかどうかにかかって居るようです。今更何も詳細を知らない私めごときが申し上げることは何もございません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 有難うございます
Date: 2007年11月23日 14:23:07:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺 信一郎先生様
大変、ありがたいご返答に感謝いたします。
先生の言われる通り、理性ではもう心配いらないと分かっていても、感情が許さない、
しっかりと心がまだ現況及び結果がどうだったのか先生の事を受け入れていないことに気づかされました。
今後は心のケアの方を行って行きたいと思います。お忙しい中、有難うございました。 

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ご意見と返事 145

On 2007/11/14, at 20:40

ご多忙中恐縮ですが、以下の質問にお答えいただければ幸いです。

今年7月、肋骨など骨の5箇所に転移している前立腺がんである、と告知され、ホルモン療法を始めました。まず、カソデックスの服用を始め、2週間目の血液検査で、治療開始前は26であったPSAの数値が11.8になりました。2週目からはカソデックスに加えてリュープリンの注射が始まり、1か月後の検査では、PSAは0.8になりました。その段階でリュープリンは3か月用になり、3ヶ月分のカソデックスを処方され、現在に至っております。次回の検査は12月10日の予定になっています。

治療開始前もその後も、大きな自覚症状はなく、普段どおりの生活をしておりますが、ここ1週間ほど手、足のしびれと、股関節あたりに痛みを感ずるようになりました。これが、薬による副作用なのか、あるいはそれ以外の原因によるものなのか、その点についてお教えいただきたく思います。また、治療方法は今のままでよいのかも、知りたく思います。

なお、治療開始後から、自らの判断で食事をマクロビオテック式に変え、玄米、野菜、海藻類中心にしたことを、申し添えます。以上、よろしくお願いいたします。

@@@@@@@@@@@@@
66歳、男性
神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
04@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: お尋ねいたします
Date: 2007年11月15日 15:09:58:JST

謹啓

前立腺癌にかかられてとてもご心配のことと存じます。

さて、肋骨などに骨転移ということですが、その、など、というところが非常に重要です。など、とはどことどこでしょうか。もしも手足のしびれがあれば、頚椎の骨転移が疑われます。そして、どちらの股関節かわかりませんが、股関節の痛みであれば、股関節の周囲やあるいは腰椎の骨転移かもしれません。もしも前立腺自体の癌はよくなってきていても、骨転移が進行していれば、しびれや痛みが増えてくると存じます。その場合は骨転移の進行に応じた治療が必要でしょう。

骨転移の進行を抑える放射線治療や、破骨細胞の抑制剤などの治療の追加が必要かもしれません。薬の副作用によるしびれということも可能性としては無いことも無いでしょうが、非常に少ないように存じます。そのことを踏まえられて、主治医とよく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 御礼
Date: 2007年11月16日 9:44:12:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

早速の返信ありがとうございました。
先生のご回答を踏まえて、主治医に相談してみます。
心より感謝いたします。

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ご意見と返事 144

On 2007/11/13, at 0:56

泌尿器科いまりクリニック
院長 小嶺信一郎 先生

はじめてメールさせていただきます。
現在妻(30歳)とともにアメリカに留学中しております。

先月妻の初めての妊娠が判明し、こちらの大学病院産婦人科の定期検診を受診いたしました。子宮の超音波検査を行っていただいたところ、胎児にはなんらもんだいなく現在妊娠12週目であるとのことでしたが、その際偶然に膀胱内のポリープが見つかりました。わりと大きいようでしたが実際の大きさは聞いておりません。

より精密検査を行うために泌尿器科受診を勧められましたが、受診予約の電話を入れると予約はかなり満員で、2ヶ月半先の1月23日の予約になってしまいました。こういうことはアメリカではよくあることのようですが、インターネット上で膀胱内のポリープについて調べてみると‘膀胱内ポリープ→膀胱ガン’としか出てこず、2ヶ月半も待っていていいものかどうか心配しております。尿検査は産科受診のたびにしており血尿はないようですが、他の病院を探してでももっと早く受診するべきでしょうか。それとも血尿・頻尿などの症状がなければ1月まで待てるものなのでしょうか。‘若年女性’の‘無症状’の‘膀胱内ポリープ’というものがあまり見あたらず迷っております。

具体的な検査結果等もなく答えにお困りになるかと思いますが、先生ならばどのようにお考えになるかをお教えいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 妻の膀胱内ポリープについて
Date: 2007年11月13日 16:52:36:JST

謹啓

30歳以下の膀胱腫瘍は非常に少なく、膀胱腫瘍全体の数%以下のようです。そして、膀胱腫瘍の90数%が悪性ですので、あなたの奥様の場合も悪性という可能性が大きいかもしれません。しかし、30歳以下の膀胱腫瘍の報告を見ると悪性といっても、悪性度も軽く、表在性で、予後はとても良いようです。

あなたが今すぐ行うべきことは、まず本当に奥様に膀胱腫瘍があるのかどうかを、早めにちゃんとした泌尿器科で、きちんと内視鏡検査で診断することでしょう。2ヶ月半先の予約などのんきすぎて信じられません。話になりませんので、すぐか、来週にでも帰国されて、きちんと検査、治療を受けさせましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 妻の膀胱内ポリープについて
Date: 2007年11月13日 20:26:03:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック
院長 小嶺信一郎 先生

早速のお返事、また非常に丁寧なお答えをいただきありがとうございました。
妊娠+悪性腫瘍という可能性を頭において一刻も早く検査を受けられるようにしようと思います。
気持ちは落ち込みますが、一方で赤ちゃんが妻の腫瘍を教えてくれたのだと前向きに考えてやっていこうと思います。
本当にありがとうございました。

Subject: ありがとうございました。
Date: 2007年11月16日 6:21:11:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック
院長 小嶺信一郎 先生

先日妊娠中の妻の膀胱内ポリープ疑いについておうかがいしたものです。
その後、泌尿器科の助教授のところに直接メールで頼み込み、なんとか今日膀胱鏡検査をしてもらうことができました。その結果、膀胱内にポリープもふくめなんら異常はなく、たぶん超音波検査の見間違いだろうとのことでした。全く見知らぬ先生に突然メールを送りつけるという失礼なことをしてしまいましたが、非常に丁寧にまた親切に診ていただきました。いまはともかくほっとしております。

私の心配のしすぎのために小嶺先生にもご面倒をおかけしましたことを深く反省すると同時に、助けてくださったすべての方々に妻共々深く感謝しております。ほんとうにありがとうございました。

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ご意見と返事 143

On 2007/10/02, at 18:54

@@@@@@@@(73)
福岡県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@  09@@@@@@@@@@@@

(質問) PSA/生研はいつまで受ければいいのでしょうか?

  「経過」 H.11年以前  PSA20〜30  生研1回(白)
       H.11年 TUR-Pを受けた。前立腺47グラム。
             生研2回目(白)  削った組織も白
       H.11年 PSA 6.0に下がる
       
       H.11年 〜 H.19
             約3ヶ月ごとにPSA検査  UP and DOWNしながら上昇。この間、生研2回、MRI2回(すべて白)
       H.19年、PSA9.23 前立腺肥大進行(現在約50g)

もうそろそろ、触診と経直腸エコーのみで経過をみようと思い、医師に申し入れようかな、と思っているところですが先生のご意見をお聞かせください。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺がん・生研について   10.2.
Date: 2007年10月3日 16:13:41:JST

謹啓

前立腺切除術後のPSAがまだ多いと言うことで、ご心配のことと存じます。PSAが多く、生検も4回受けておいでですので、もう嫌でしょう。しかし、PSAのみでも定期検査をお受けになって、以前の最大値を超えると再度生検をご検討されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 142

On 2007/10/02, at 9:16

初めまして。
表題について情報を検索しておりました。今後の治療についてアドバイス方よろしくお願いいたします。

小生略歴 
氏名:@@@@@@@@@@@@@ 
(男)65歳
住所:東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
TEL:@@-@@@@@@@@@@@@@@@@@@

病歴 2000年3月 PSA40、前立腺針生検、癌と告知
             ホルモン治療開始
    2001年8月 前立腺全摘術
    2002年3月 PSA 0.6 以降プロスタール錠25を服用
    2004年3月 PSA 3.5に上昇
             カソデックス錠とリュープリン注射開始
             以降 2006年2月迄PSA 0.01から
             0.86を経過
    2006年3月 オダイン錠とリュープリン注射ニ変更
    2006年4月〜2007年6月 PSA1.11〜5.79に上昇
    2007年9月 PSA13.08に急上昇
             エストラサイトカプセル156.7mgを服用中

 主治医からはタキソテール投与を進められています 
*ご相談内容:タキソテールについての実績等はまだよく把握されていないように思われます。又副作用も不安です。私の場合はこの治療法が最善なのでしょうか。他に考えられる緩和療法はありませんでしょうか?よろしくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺ガン療法について
Date: 2007年10月3日 14:59:14:JST

謹啓

7年前に前立腺の全摘をされて、その後も再燃されておられるようで、とてもご心配のことと存じます。

今の進行具合がよくわかりませんが、やはりホルモン治療の限界のような印象です。そこで、抗癌剤の注射を検討されておられるようですね。前立腺癌にタキソテールは効果があるようですが、副作用が多いので、なかなか使用しにくいようです。

別の治療では、報告によっては、リュープリンを同じような薬のゾラデックスに変更して、効果があったと言うこともあるようです。ステロイド治療や漢方薬など癌の代替療法についてもいろいろ報告があるようです。決定的なものはないかもしれませんが、ある程度の効果は認められているようです。そこで、他の治療のことや、タキソテールの副作用や効果なども含めて、もう一度よく主治医と相談されてはいかがでしょうか。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 141

On 2007/09/05, at 14:35,

私は現在PSA9.7 という状態で悩んでいます。
貴病院のホームページで拝見したのですが、生検の際に麻酔をして、痛くないようにして頂けると拝見しました。私は東京住まいなので、残念ながら伊万里市は遠くて簡単にゆけません。そこで、ぶしつけながらお願いしたいのですが、麻酔をして生検をしてくれる病院またはクリニックを教えて頂けませんでしょうか?(東京又はその近郊で)ご多忙の所、誠に恐縮です。よろしくお願いいたします。東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@@@ 74歳 男性
電話 03−@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: ご紹介下さい
Date: 2007年9月7日 1:03:41:JST

謹啓

前立腺生検につきましては、どこの病院でも、麻酔下で行ってくれることは可能と存じます。そして、麻酔下で行うことを原則としているのか、あるいは希望者のみに麻酔を行っているかは施設によって多少違うと存じます。そこで、どの泌尿器科でもよいと存じますので、まずは受診されてあなたのご希望を伝えてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: ご紹介下さい
Date: 2007年9月7日 18:18:13:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

ご多忙のところ、ご丁寧な回答を頂き誠に有り難うございました。
早速、いずれかの病院に当たってみようと思います。
有り難うございました。

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ご意見と返事 140

On 2007/08/16, at 14:51,

先生、こんにちは。
私は、『臓器・疾患別 ご意見・ご質問、泌尿器科癌 130番』に掲載して頂いています、@@@@@@@@@@@といいます。その節は、大変お世話になりました。先生からのお返事が私の一番の励みになりまして、「父は、必ず治る。」と信じ続けて、頑張って参りました。それが、7月17日に、やっとカテーテルを外すことが出来まして、父はようやく、普通におしっこが出る。寝返りが打てる。散歩が出来る。畑仕事が出来る。母はご飯が食べられるようになりました。普通に生活出来る事は、本当に幸せな事なのですね。家族みんなでひしひしと感じています。

そのご報告と、先生にどうしてもお礼が言いたくて、お忙しい所を申し訳ありませんが、メールをさせて頂きました。前立腺癌の手術から、5ヶ月間というものは、父にとっては、辛くて痛い期間だったと思います。あれから二度、5月と6月に尿道狭窄の手術をしました。そして、7月にファイバースコープで見ましたら、炎症も綺麗に治っていまして、外す事が出来ました。癌の方も、定期的に血液検査をしてもらっていますが、今は心配はないそうです。

先生、本当にありがとうございました。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 小嶺先生へ
Date: 2007年8月17日 14:02:18:JST

謹啓

わざわざお返事ありがとうございます。お父様が落ち着かれて、良かったと存じております。これからもお父様を励まされて、御看病されてください。良い結果があったとのお知らせがあると本当にうれしく感じますし、私にとってもこれからの励みにもなります。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 139

On 2007/08/03, at 21:03

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長殿

私は東京都に住んでおります@@@@@@@@@@と申します。
 ■住所:東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 ■連絡先:090−@@@@@@@@@@@@@@@@@@

7月上旬に、下記のようなメールを先生お送りさせた頂、ご返信をいただいております。本当にありがとうございました。

今回はその後の経過と、改めてのご相談ございましてメールをさせていただきました。
予定通り、7月12日に手術を行いました。膀胱と前立腺全切除で、残念ながら回腸導管となりました。

その後、痛みが引かずに発熱も続くために、7月27日再手術、骨盤内感染で12日の手術で長を使っているために便が漏れ、周辺の癒着もひどいという状態でした。
側は縫い直しスレントを入れ、右側は確認をしてステントを抜きました。

7月31日
・ステントを抜いた右側の尿が少ない
・ドレインの量が多い
そのために、右縫合部分からの漏れがないか、調べるためにも、もともと何かのために入っているワイヤーのところまでステントを再度入れました。今後、ドレインと尿の量などの経過を見るとのことです。

感染症のことは、説明を受けていなかったため予期をしておらず、今後の回復の見込みが立たないために、当人は落ち込んでしまっています。我々も、このような事態が、想定の範囲であるのか否かもわかるような説明もないために困惑をしています。私たちが現在わかっていることは、これだけです。病院を信じ、治療に専念していこうと思っていますが、今後、安心して治療を受けるためにも、十分な情報がなく判りにくいかもしれませんが、是非とも小嶺院長先生のご見解をお聞かせいただければと存じます。何卒よろしくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱がん術後に付きまして
Date: 2007年8月5日 22:32:38:JST

謹啓

その後、弟さんが膀胱全摘をお受けになり、その上、手術後の経過が思わしくなくて、とてもご心労のことと存じます。

手術後感染を起こされ、尿管も狭くなっているようで、ご心配と存じます。膀胱や前立腺を摘出して、腸管を代用膀胱として使用すると言う大きな手術ですので、時々はそのような感染が起きることもあるようです。ちゃんと手術を行っているにもかかわらず、なぜかうまく行かず、感染や癒着、腸管や尿管が狭くなるなど、と言うことは完全には防ぎようが無いようです。しかし、今の主治医はきちんと経過を報告されているようですし、ちゃんと対応されているようです。そして、なかなか順調に行かず、あなたや弟さんと同じように、悩んで居られることと存じます。

そこで、今は苦しい時期でしょうが、弟さんはまだ若いし、体力も有り、お元気でしょうから、時間はかかるかもしれませんが、いずれ、感染なども落ち着くと存じます。今の試練を乗り越えられるように、あなたも元気をお出しになり、弟さんを励ましましょう。私もこれくらいのことしかお答えできませんが、悪しからずご容赦下さい。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 膀胱がん術後に付きまして
Date: 2007年8月6日 15:37:13:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長殿

ご返信いただきましてありがとうございました。
先生の仰るとおり、主治医を信じて参りたいと思います。しかしながら、メールをお送りしました後に、主治医より感染症がひどく縫合した部分が着かずに、最悪の場合は再手術となり、一からやり直しになる可能性が考えられるとの話を受け、一層深刻になってしまっています。

2月から現在までの間に、4度も大きな手術をしておりますので、体力面においても心配しております。本人は、生きられるなら何でもいいという気持ちです。

少々懸念をしておりますのが、主治医は@@@@@@@病院の先生なのですが、@@@@@@@@@病院の手術室が開いていないために、¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥病院の手術室を借りて手術を行い、現在もそのままそこに入院をしています。そのようなケースというのは、良くあることなのでしょうか?当初はそれほど気にしていなかったのですが、長期にわたる治療となる場合、主治医不在の状態ですので、その場合も問題はないものなのでしょうか?大変恐縮ですが、可能であれば教えていただければ幸いでございます。

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ご意見と返事 138

On 2007/07/30, at 23:02,

いまりクリニック院長
小嶺信一郎様
いつもこの掲示板で質問させていただき、お世話になっております。父65歳が6月に前立腺がんが見つかり、現在ホルモン療法中です。治療前のPSA数値は49と高く、転移も予想されたのですが、骨シンチ、MRI所見では全く転移がみられませんでした。しかし生検で8箇所採った細胞中8箇所とも癌が発見されグリソンスコア3+4の7で、ステージとしては、画像上はTa2だが生検の結果からいくとTb3くらいの可能性は十分あるので、手術はしない方向で行くかもしれないというふうに主治医から言われました。

本当は手術に持っていきたいのだが、もっていけるか確信はできないということで、とりあえず、ホルモン療法を半年してその後は、放射線療法を考えておられるようです。先日ホルモン療法1ヶ月して、PSAは7まで下がっておりました。

しかし、素人考えかもしれませんが、ホルモン療法は、半年間は、効果がよく出るけれども、一度効かなくなるとそれ以上の効果は期待できないみたいですし、とても不安です。Tb3くらいのステージであれば、外科療法はしても意味がないことなのでしょうか?小嶺先生のお考えを聞かせていただきたく思います。よろしくお願いいたします。
兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 電話番号07@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2007年8月2日 22:39:44:JST

謹啓

あなたのお父様の場合は、すでに前回のお返事でお答えした通りで、それ以上付け加えることは無いようです。しかし、あえてお答えするとなれば、前立腺癌の手術を行っても、少しでもその外側に癌があれば、手術後も今までのようにホルモン治療などが必要になると存じます。もしもそうであれば、手術をした分余計な苦労と危険を冒したと言うことになるようです。

そして、手術は万能ではありませんので、もしも私があなたの立場や、あるいは、あなたのお父様の立場であれば、今の治療のままで、手術は受けないと存じます。

あなたのご期待したお答えになったか判りませんが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE:
Date: 2007年8月3日 9:16:03:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

いまりクリニック院長
小嶺信一郎様
いつも的確なご回答ありがとうございます。今までは、手術をしていただけないかもしれないということが、私たちの不安につながっていましたが、小嶺院長先生からこのようなご意見を聞くことができたので、不安は解消されました。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 137

On 2007/07/25, at 14:04,

はじめまして、遠方から勝手なお願いを申し上げます。

私は81歳の老人でございます。昨年3月と、今年6月に続いて血尿が出ました。PSA値は8台ですが、癌の有無を調べて見ましょうと言うことになりました。MRIをとって診断して頂いた結果やはり疑わしい、と言うことで組織検査も陽性と診断されました。さらに、進行状況を見るためと思いますが、骨シンチも行いましたが、その結果が甚だ不明解になりました。

先生は映像をみながら、腰と首について、骨折したようなことがありますか、と聞かれましたがそんな覚えは全くありません。そうお答えしますと「毎朝150球のゴルフの練習で骨への負担が何らかの影響を与えているのかな」と言われ、次に別の検査方法を検討してみると仰いました。              

「今の数値(PSA値?)からは考えにくい状況だと仰いました」骨への転移の疑いがあるのでしょうか。(私は150cm,50kgの小柄で、かろうじて200ヤード位いの飛距離です)

今月13日睾丸からの男性ホルモンを止める皮下注射「1ヶ月有効」を受け、翌日からは副腎からのホルモンを止める「カソデックス錠80mg」を服用しておりますが、今のところ副作用の兆候は見られません。現在の状況では、頻尿、切迫尿意、残尿感、痛み等の症状は全くありません。排尿の間隔は(就寝中1〜2回。 昼間は就寝前も含め3〜4回)であります。難点は、最初の出だしで少し躊躇します、また全体として勢いも弱いです。

血液検査でのPSA値の推移は下記の通りであります。
H12,9月74歳 6,4   H13,10月75歳6,3   H15,11月77歳7,9
H17,2月79歳 8,1   H 17,7 月 79歳7,45  H18,11月80歳 7,97
H 19,4月81歳 8,73   H 19,6 月 81歳8,32 

組織検査などが遅れたのには、理由がありました。平成15年12月に冠動脈カテーテル治療をうけまして、バイアスピリン錠を服用しておりましたので、服用を中断することを躊躇したためでありました。

唯、如何なる病状と判断されましても、私の年齢では、ホルモン治療以外に選択肢が無いのではないかと思っておりますが、如何なものでございましょうか、ご指導をお願いいたします。    以上

〒@@@@@@@@  大阪府@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
      @@@@@@@@@ 81歳  男
07@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺癌についてお尋ねします
Date: 2007年7月26日 17:20:06:JST

謹啓

前立腺癌の検査が陽性ということでご心配のことと存じます。あなたの場合は、組織型がよく判りませんが、81歳に御成りになっていて、PSAはわずか8台ですので、もしも前立腺癌があったとしても、悪性度はあまり強くなく、転移や進行などもほとんど無いか、あるいはあったとしても極くわずかのように存じます。(これは一般的なことですので、必ずしもあなたの場合に当てはまるかどうか判りません。)

そこで、ホルモン治療を今すぐ行う必要があるのかどうかと言うことが問題になると存じます。今のままで、何もしないで、もしも前立腺による症状が進んだり、PSAが増えた場合にホルモン治療を開始されても良いかもしれません。あるいは、ご心配でしょうから今すぐにホルモン治療を始めてもそれはそれで良いと存じます。詳しい状況が判りませんので、無責任かもしれませんが、あなたの場合はそれくらいの軽い状況のように感じます。そして、もうすでにホルモン治療を開始されていますので、あまりご心配されることは無いと存じます。

以上のことをお踏まえになって、主治医によくご相談されましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 前立腺癌についてお尋ねします
Date: 2007年7月26日 20:32:58:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速のご指導まことに有難うございます。

先生のご指導を頂いてたいへん安心して対処できそうに思います。今後は、現在治療をお願いしております先生に、よく相談しながら対処いたします。今後、もし悩むような事態にいたりました節には、宜しくご指導をお願い申し上げます

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ご意見と返事 136

On 2007/07/23, at 13:54,

ご相談いたします。
64歳の男性です。5月に血尿が出て泌尿器科で見てもらったところ膀胱に腫瘍があると診断され、6月26日に径尿道的切除術で腫瘍を除去してもらいました。術後、尿道に痛みが続いています。目視では出血は治まってきたのですが、排尿時、排尿後それぞれに痛みがあります。また、以前は尿意はゆっくりと来ていたのが、突然尿道先端部が絞られるような痛みに襲われるようになりました。 さらに夜中に尿意のため2〜3回起きるようになっています。
手術医は時間がたてば治るといっていますが心配です。
腫瘍は除去でき膀胱筋層への浸潤はなかったのですが、細胞診断でT2>T3で再発率が高いのでBCGの膀胱注入治療を勧められました。この治療は副作用があるようですが注意しなければならないことはないのでしょうか。

神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@@@@@
TEL:NTT 0@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 径尿道的切除術後について
Date: 2007年7月25日 16:20:00:JST

謹啓

膀胱の手術をお受けになりご苦労様と存じます。

一般的に、膀胱の内視鏡手術後は、膀胱の粘膜の手術創がなかなか治らないことが多いようです。そして、膀胱炎や尿道炎も治るまでに時間がかかることもあるようです。さらに、前立腺の慢性炎症なども起こされていますと、もっと長引くようです。

あなたの場合もまだ手術後の傷などが完治していないと存じますので、まだ無理をなさらず、お酒や激しい運動なども控えて用心しましょう。そして、主治医に今の症状をおっしゃって、膀胱炎や尿道炎、前立腺炎などにかかっていないかよくお尋ねになり、そして、消炎鎮痛剤や炎症を抑える薬などをもらってはいかがでしょうか。

BCGの膀胱注入治療は膀胱刺激や膀胱炎を起こすことが多いようです。BCGの膀胱注入治療について、それ以上の一般的なことについては、医学書やネットでご自分でお調べになりましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 135

On 2007/07/02, at 15:34,

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長殿

謹啓、
初めまして。送り方を間違えまして、再度メールを送らせていただきます。
私は東京都に住んでおります@@@@@@@@@@@@@@と申します。
 ■住所:東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 ■連絡先:090−@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

インターネットで病気のことをいろいろ調べているうちに、このHPと出会い、メールをさせて頂きました。患者は私の弟です。膀胱癌との診断を受け一度手術をしたのですが、残念ながら再発となり今後の治療法について悩んでいます。お力をお貸しいただければと存じます。よろしくお願いいたします。

■患者
性別:男
年齢:30才6ヶ月
既婚、2才の子供がいます。

■治療先
@@@@@@@@@@@@病院
泌尿器科
@@@@@@@@@@@@@@@先生
0@@@@@@@@@@@@@@@@@

■治療経過
(以下、@@@@@@@@@@@病院から頂いた、治療情報提供書からの転記です)

平成18年11月30日、肉眼的血尿をがあったために、@@@@@@@@@@@@病院で受診しました。
平成19年1月24日経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を施行pT2aG2>3,出血を認め、1月31日2nd look TURBT を施行し、すべて生検でnegativeでした。その後BCG膀胱内注入法を施行しておりましたが、3ヶ月後の膀胱鏡にて同部位に浮腫を認めMRIにてpT2-3、軽度のリンパ節腫脹を認めております。今後、化学治療法+放射線療法、または全摘出術を提示いたしました。また、全摘出術が現時点では一番効果がある旨、さらに尿路変更は自排型代用膀胱または、術中所見でリンパ節腫脹が強い場合は回腸導管になる旨、さらにadjuvantとして化学療法が必要になる可能性があります。

■治療について
現在選択しようとしている治療法は、全摘出術を選択しようとしています。それは、まだ若く子供も小さいためになんと会「生きたい」という彼の気持ちからです。それについては、尊重していますので、なんら異論はありませんが、それでももっといい選択肢はないのかという気持ちからメールをさせていただきました。

ご指導いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱がんに付きまして
Date: 2007年7月2日 16:32:11:JST

謹啓

弟さんが膀胱癌になられてとても御心労のことと存じます。

さて、30歳で、Grade2-3、進行度がStage pT2-3ということで、悪性度も強いし、かなり進行されて居られ、やはり膀胱全摘の必要があるかもしれません。そして、できれば回腸導管でなくて、代用膀胱を尿道に繋ぐ方法かあるいは尿漏れが無い代用膀胱が良いと存じます。若いし、悪性度も強く、進行も早そうですので、残念ですが、膀胱を残すと言う中途半端な方法では根治は無理のように存じます。お兄さまとしてもつらい立場でしょうが、弟さんを励まして、元気をお出しになりましょう。

では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 膀胱がんに付きまして
Date: 2007年7月2日 17:57:47:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長殿

早々にご返信いただきまして、心より感謝申し上げます。こんなに早くにご返信をいただけるとは、思ってもおりませんでした。

しなしながら、やはり、悪性度の高い癌であり、根治を目指すならば温存は適さないという所見なのですね。そうは思っておりました、全摘出をしない方法で根治できる方法は本当にないのかとも、ギリギリまで模索をしておりました。今回、ご返信を頂いたことで、今後の治療について疑念を持たずに臨めます。本当にありがとうございました。

今後は、弟の根治を信じ彼を励まし支えて、この難局を乗り切って参りたいと存じます。その折には、またご相談させていただくこともありかとは存じますが、よろしくお願いいたします。

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ご意見と返事 134

On 2007/06/27, at 10:55,

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長殿

突然のメール、失礼いたします。
神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@に住んでおります、@@@@@@@@@@@@@@と申します。
(電話番号0@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@)

本日は私の母(57歳、島根県在住)につき相談いたしたく、藁をもつかむ思いでメールさせていただきました。

母は昨年5月に子宮頸がん(腺がん)の手術をおこない、子宮、卵巣、卵管の全摘、及びリンパ節の一部を切除しました。

その後抗がん剤治療を行い、一時は職場復帰もいたしましたが、今年1月頃より下腹部の痛みを訴え、再入院したところ腹膜への転移が見つかりました。肥厚した腹膜により腎臓及び尿管が圧迫されたため腎機能が低下しており、尿管にカテーテルを留置し尿の流れを確保し、あわせて放射線治療にて腹膜のがん抑制を行いました(はっきりとした効果は見られなかったようです)

その後、抗がん剤投与(点滴)も再開することとなり、2回目の抗がん剤投与の入院の際、3ヶ月に1回のカテーテル交換を行いました。(本年6月8日)しかし、まず左の交換をしようとしたところ、尿管の狭窄がかなり強くなっており、また尿管に砂のようなものが詰まっているため抜いた後挿入することができず、左はカテーテルなし、右は交換せずに様子を見ることとなりました。

その後感染症により約2週間38度台の熱が続き、少し落ち着いた6月22日に再度左側カテーテルの挿入を試みたものの、医師の話ではカテーテルの前に入れる液体すら全く通らなかったため、挿入を断念したとのことです。右は上記の状況のため交換は危険と判断し、残したままにしているそうです。

翌日CTを撮ったところ、左側の腎臓は大きく腫れており、水腎症になっている。また右側の腎臓も腫れが出てきており、水腎症になりかけている。右側のカテーテルの中が詰まっているのが原因では、とのことでした。

左側にカテーテルを挿入できず、また右側も詰まりかけているということで、腎臓を守るためには腎ろうを行うしか他に方法はない、とのことでした。(但し腎機能はさほど悪くない(クレアチニン1.29)ため、すぐには腎ろうの処置をせず、ひとまず経過観察をしながら抗がん剤投与をするということです)

…本当に、他に方法はないのでしょうか?右側のカテーテルの詰まりをなくすことができれば、少なくとも右側の腎臓は助かるのでは、とまだ希望を持っています。一度挿入することができたのだから、交換はそんなに難しくないのではないか、と素人感覚では考えるのですが、そういうものではないのでしょうか?また、もし交換が難しいとしても、詰まりをなくす、またはこれ以上詰まらないようにする方法が何かないのでしょうか?担当の泌尿器科医からは、何も方法はない、と言われています。(しかも直接ではなく、母の主治医の婦人科医からの説明でした)

また、本当に左の尿管にも、再挿入することはできないのでしょうか?(抗がん剤が効いて腹膜の肥厚が抑制できれば、通せる可能性はあるが、それは現実的に難しいのでは…とのことでしたが、それしか本当に方法はないのでしょうか?)

今は担当の医師の技術により、何もできない、といわれているのではという気がしてなりません。

まだ、あきらめたくはありません。腹膜のがんは肥厚を続けていますが、なんとか尿道が確保できれば、腎臓を守ることができ、母が気持ちよく生活する時間を少しでも長くできるのではないか、と思っています。

抗がん剤も、これまでのタキソテールとパラプラチンでは効果があまり出ていないため、TS-1の内服に切り替えてみることになりました。但しTS-1の腎臓への負担も考慮し、様子を見ながらの投与になるようです。

とにかく、母の腎臓を守りたいのです。何か、少しでも情報をいただければ、と思っております。他の病院で処置が可能なのであれば、転院させることも考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 【ご相談】両腎の水腎症の改善(尿管カテーテルの交換等について)
Date: 2007年6月28日 11:09:52:JST

謹啓

57歳のお母様が、子宮頚癌の手術後1年で再発され、両側の水腎症になって居られ、とても御心労のことと存じます。さて、子宮癌の進行した時は尿管の狭搾から水腎症になることが多いので、泌尿器科が関係して参ります。そこで、同じような方を何人も診て参りました。その経験から考えますと、お母様のこれからの経過ですが、やはり、残された時間はとても少ないと存じます。そのことから考えますと、腎機能を守ると言うことは問題としてはほんの一部のことかもしれません。腎臓については、主治医のおっしゃられたように左の腎臓に腎瘻を作られて、この問題を一応落ち着かせることが最善かもしれません。そして、残されたわずかな時間を、もっとご家庭で家族に囲まれて過ごされるようにされたほうが、ご本人のために良いように存じます。そのような立場から今できる最善のことをされてはいかがでしょうか。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 【ご相談】両腎の水腎症の改善(尿管カテーテルの交換等について)
Date: 2007年6月28日 11:28:22:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺院長殿

お忙しいところ早速ご回答を頂き、大変ありがとうございました。やはり、積極的に治療を行うことは難しいのですね…。右側のカテーテルの交換ももう不可能なのでしょうか?何か方法はないのか、という気持ちでいっぱいでしたが、ひとまず腎ろうを作って、腎臓の問題を落ち着かせるということになるのですね。

残された時間がどのくらいあるかわかりませんが、少しでも母が心地よく過ごせる様にしたいと思います。お忙しいところ、本当にありがとうございました。以上

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ご意見と返事 133

On 2007/06/23, at 18:20,

いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様 はじめまして。こんにちは。住所)福岡県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@携帯)090―@@@@@@@@@@@@@@@
患者は私の姉で38歳女性です。
昨年8月にT1、リンパ説、他臓器転移なしの膀胱癌がわかりTURをうけ、その後BCG注入をうけ、現在まで3か月毎の膀胱鏡と6か月毎のCT検査を受けていました。3月の検査では何も異常はみられていませんでしたが、今週の検査で膀胱鏡と尿細胞診に異常はなかったものの、腹部ctの結果、少し映っていた肺部分に影があり、来週あらためて肺のct検査になりました。原発巣に現在異常はないのですが、転移している事などあるのでしょうか?もし肺への転移だとしたらどの様な治療法があるのでしょうか?不安でたまりません。お返事頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2007年6月24日 16:40:17:JST

謹啓

38歳のお姉さまが膀胱癌にかかり、とてもご心配のことと存じます。

さて、原発巣を摘出しても、小さな転移が存在して、その転移が後で大きくなって判るようになるという可能性は、少ないですがあるかもしれません。もしも肺へ転移した場合は化学療法が効果があると存じます。そこで、CTの結果が判明する時にはお姉さまとご一緒に主治医によく話をお聞きになって、これからの治療についてご相談しましょう。そして、あなたよりもお姉さまの方がもっともっとご心配で、不安でしょうから、あなたはこれからしっかりされて、お姉さまの力になるように元気を出しましょう。

では、お元気で。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject:
Date: 2007年6月24日 19:31:34:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様
昨日、姉の病状についてご相談させて頂きました者です。
早速のお返事、誠に有り難うございす。良い結果が出ます事を祈っていますが、先生のおっしゃる通り、転移の可能性も考慮し、今後私がしっかりと姉を支えていけるよぅ、泣いてばかりおらず頑張りたいと思います。
突然のメールにも関わらず、ご親切にして頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
有り難うございました!

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ご意見と返事 132

On 2007/06/18, at 13:27,

こんにちわ。@@@@@@@@@@@@@@に住む26歳です。先日母(53歳)が血尿と痛みを訴え近くの病院へ行きました。大学病院を紹介され、詳しい検査をしたところ、膀胱がんと言う診断でした。あまりの急なことで驚きとショックでいてもたってもいられません。 もし抗がん剤治療ということになれば、一般的にどのようなサイクルでおこなうんでしょうか? ご返答お待ちしております。    
神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
?080-@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2007年6月18日 21:33:48:JST

謹啓

お母様が膀胱癌と言うことで、とてもご心配のことと存じます。子供さんとして、出きるだけのことをしてあげたいと思って居られると存じます。そこで、まず、次の診察の時に一緒について行き、これからの検査や治療の予定や期間などの見込み等をきちんと一緒にお聞きになることが先決と存じます。あなたにとって、お母様のご病気が、まだどの位のもので、どこがどうなっているかも良く判らないのに、心配や不安が先行しているように存じます。

今は、あなたが落ち着かれて、良く状況を理解することが必要ですし、他のご兄弟やお父様と良く話し合いましょう。私もまだ良く状況が判らない内にお尋ねになられても、お答えしようが無いのです。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 131  この方にはお返事しましたが、届かなかったようです

On 2007/06/14, at 22:08,

膀胱摘出による尿管皮膚婁から30年になる91歳の父の件での相談です。
左側が狭窄により尿管に損傷が起きそこにスペースができ膿が溜まるようになり皮膚婁入口から常に膿がでているため今年1月30日に左側に1ミリくらいの堅いカテーテル留置(深さ5センチ)によるドレナージを行っておりましたが、3月27日にバルーンカテーテルが抜けて入らなくなり腎婁増設しかないと言われましたが何とか径を細くして入りました。(ドレナージや処置はかかりつけ病院の紹介により大学病院で行いました)

その後食欲がなくかかりつけ病院で入院(2ヶ月間)紹介した医師ではなく別の医師が処置、抗生物質の点滴による細菌の除去とカテーテル留置によるカビがあるとのことでぬいてしまいました。

2週間後皮膚婁入口が腫れているとのことで1センチ程尿管入口から切開し排膿その後1週間ぐらい傷口を押し出して続ける。その後微熱が続き切開した場所から5センチ離れたところが腫れ膿が溜まっているとのことで深さ1センチ長さ3センチ切開して排膿するとのこと、自分は反対し大学病院で行ったカテーテル留置によるドレナージを希望し切開せず現在3ミリ位の柔らかいカテーテル留置しバネ式吸引で前の位置とは5センチ上に留置しています。

5月23日に行って今現在5ミリ位の膿が排膿また切開した皮膚婁入口からも少しガーゼに付着しています
深さ5センチ位のところと思われますが損傷した尿管は回復する方法がないのでしょうか、腎婁増設が根本治療なのでしょうかそれともいまのままでの排膿での応急処置でよいのでしょうか
自分は根本治療を望みたいのですが。
宜しく助言をお願いします。

宮城県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@@@@@@@(60歳、息子)
TEL 0@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 尿管損傷でカテーテル留置によるドレナージの件
Date: 2007年6月16日 12:22:42:JST

謹啓

91歳のお父様が、左尿管皮膚瘻の化膿と炎症、排膿している状態と言うことですね。少しきついことを書きますが、気を悪くなさらないでくださいませ。

お父様左の尿管は狭くなって、そこに膿が溜まって排尿していると言うことですが、状況が複雑なようで、メールのみでは詳しい状況が良く判りませんでした。ごく少しのことしか判りませんので、私の勝手な印象ですが、3月に腎瘻のことを言われ、5月に切開排膿について言われ、そのどちらもあなたが反対されて居られるように感じました。91歳の尿管皮膚瘻の患者さんで、尿管狭窄と、尿管炎、尿管膿瘍(あるいは尿管周囲膿瘍でしょうか。)になって居られ、しかも治療に反対される家族が居て、主治医も大変ご苦労様と存じます。

さて、91歳の方に腎瘻手術を行うことはあまり例がありませんので良く判りません。不可能では無いでしょうが、大変と存じます。腎瘻手術を行っても、狭い尿管やその中の膿は残っているでしょうから、その治療も必要と存じます。それよりもあなたが反対されてたという、尿管の切開による拡張の方が、本人の負担が比較的軽いので、まず始めに行うべき方法かもしれません。そして、今までの治療はきちんとされていると存じますし、重症化を防ぐと言う意味でもそれなりにうまくできていると思います。今は主治医をご信頼されて、もう一度良くご相談されて、そして、治療をお任せされてはいかがでしょうか。

何れにせよ詳しいことが分かりませんので、これ以上はお答えしにくいのです。悪しからずご容赦くださいませ。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 130

On 2007/05/03, at 17:21,

初めまして。お忙しい所を申し訳ありませんが、先生にご相談したい事があります。是非、お返事をお願い致します。医学用語は全然分かりませんので、私の分かる範囲で書かせて頂きます。私の父は、71歳を目前にして、前立腺癌が発見されました。経過を箇条書きにさせて頂きます。

●平成19年 1/22 検査の結果 前立腺癌と判明

●1/29 骨シンチとCT検査 転移なし クレソ9 低分化型

●2/21 前立腺 全摘出手術  癌は前立腺内だけにとどまっていました。

●3/1 午後2時 カテーテル抜くが、抜く際にスムーズに抜けず、医師が無理矢理引っ張って抜いた。

その時、プチッ、という音がして、酷く痛かったらしい。

●3/1 夜になり、突然、尿が出なくなり、レントゲンの結果。「カテーテルを抜いた時に傷口に引っ掛かり、傷が付いたので、膀胱が腫れている。」と、主治医の説明がありました。すぐに、またカテーテルを入れました。

●3/5 午後、再び、カテーテルを外したが、夜には又出なくなり、カテーテルを2回入れて尿を出してもらった。

●3/6 ファイバースコープ検査。「縫い合わせた傷口にビランのようなものがあり、それが邪魔して尿が出ない。」と言われ、カテーテルを入れた。

●3/12 朝、傷口にある、肉片を切り取る予定で、私も一緒にその部屋に入った。背中に麻酔をし、始めにファイバースコープで見たら、3/6に見えていた肉片が綺麗になくなっていた。何もせずに、そのままカテーテルを抜いた。その日は、尿が出ていた。

●3/13 午後1時に退院。

●3/14 朝から、又、尿が出なくなり、すぐに病院へ。ファイバースコープで見ると、肉片が一杯で、ビラビラしていたようです。カテーテルをまた入れて、家へ帰って来ました。

●3/28 傷口にあるビラビラの肉片を切り取る処置をしました。

●3/30 カテーテルをしたまま、退院。

●4/5 入院し、カテーテルを外したが、すぐに尿は出なくなり、また、カテーテルを入れた。この時、主治医の説明では、「縫合の際、五針縫い、カテーテルを入れてから、後一針縫うのだが、最後の一針の時に、カテーテルも一緒に縫い合わせてしまったらしい。カテーテルを抜くのが早過ぎた。一週間で抜いたが、後一週間そのままにして置けば良かったかも知れない。」 「このままの状態で自然に完治するので、今は、待つしかない。カテーテルを2週間毎に交換して、その時にファイバースコープで見ながら、抜ける日を考えましょう。」このような内容の説明でした。

●この頃から、父の心配で、母の具合が悪くなり、眠れず、食事も摂れない状態になってしまいました。

●4/19 カテーテル交換のみ。ファイバースコープで見る。まだ粘膜が出来ていない。と言われる。

●5/1 カテーテル交換のみの予定でしたが、父が、抜いてほしい。と言うので、急遽、抜いて、入院して、様子を見ましょう。という事になった。その日は、気持ちの良いぐらいに、尿が出ていました。

●5/2 夜中3時に、尿がまったく出なくなり、2回カテーテルで出してもらう。朝、7時にレントゲンを撮り、カテーテルを入れた。午前11時半 レントゲン室で見ながら、ファイバースコープ検査。「手術した場所から2cm下の所(括約筋のすぐ上辺り)で炎症が起きている。粘膜がそこだけまったくない状態。全然、分からない事が起きている。この炎症も自然には治らない。ファイバースコープが通らなくて、手術した傷口まで見に行く事が出来なかった。炎症が起きていて、尿が出ていないのか、傷口の所でも何かが起こっているのかが分からないから、この上を見るために、お腹から、膀胱に穴を開けて、膀胱かファイバーへスコープで見るしかない。」

先生も、まだ一度も経験した事のない事で、どうしてこのような状態になったかさえも分からないようでした。「尿道狭窄になっていたとしても、カテーテルを外してから、こんなに早く尿が出なくなる事はない。」その日の午後4時、お腹から、膀胱に穴を開けました。おちんちんから入れてあるカテーテルはそのままにしましたが、尿は、膀胱に繋がっているお腹の穴から出すようにしました。

●5/3 退院

今後の予定ですが、5/9 入院し、膀胱からと、下からと、両方からファイバースコープを入れてどうなっているのか見るようです。ですが、父のいない所で、先生に言われました。今まで、こんな事になった例が全然なくて、どうすればいいのかが分からない。治してあげたいけど、長引くと思います。ここの場所は、一番治りにくい所です。

先生、このような説明で分かって頂けましたでしょうか。先の見えない状態に苦しんでいる両親を何とかしてあげたいのです。先生教えて下さい。どうすればいいでしょうか。このような状態の患者を治療した事のある先生をご存知ないでしょうか。治して頂けるなら、何処にでも連れて行ってあげたいのです。

5/9の検査結果もご報告させて頂きますが、もしお時間がございましたら、これまでの経過についてご意見をお聞かせ下さいませ。宜しくお願い致します。

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 〒@@@@@@

 三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: ご相談があります。お願いします。
Date: 2007年5月6日 8:50:40:JST

謹啓

お父様が前立腺の手術後に、経過が思わしくなくてご心配のことと存じます。

もしかすると、前立腺を摘出して、尿道と膀胱を繋いだ所が狭くなっているのかもしれないと存じます。手術後の尿道狭窄は、一般的に尿道を扱う手術ではときどき起こる症状で、手術が済んでしばらくして、傷が治る時に瘢痕収縮して、その時に狭くなるように存じます。萎縮によって狭くなる程度については人によってかなり異なりますので、一概に言えませんが、お父様の場合は、炎症が続いているのかもしれませんし、狭窄の程度が強いように存じます。主治医の先生はがんばって何とか早くよくなるように懸命に治療されているようです。しかも、率直に病状も説明されて、信頼できるようです。しかし、お父様の具合がなかなかうまく行かないので、お父様本人も主治医と本当に困って居られるように存じます。

いろんな病気の治療経過を見ておりますと、順調に行くことも有れば、何かしら合併症や副作用などが有って、なかなかすっきりと行かないことの方が多いように存じます。むしろ全く何事も無く本当に順調に済むほうが少ないかもしれません。そして、後から考えると、困ったことが起きてここが踏ん張りどころと言うのが有るようです。正念場と言うような時期で、本当にご本人も主治医もつらい時ですが、今をお互いがんばってしのぐことで、その後は順調であったと言うことが有るようです。お父様の場合も今がつらい時と存じますので、お父様を励まし、看護されて、お父様がご病気に立ち向かえるように祈りましょう。

さて、今のように炎症が強い場合は、一般的には、炎症が収まるまでにはある程度の時間が必要に存じます。今は少し(1ないし数ヶ月)待って、炎症などが落ち着いてその後に慎重に治療をされたほうがよいかもしれません。今はつらいでしょうが、急がば回れと言う言葉も有りますし、あせらずに元気をお出しになるように願っております。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: ご相談があります。お願いします。
Date: 2007年5月6日 10:45:42:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生、おはようございます。
大変お忙しい所、ありがとうございました。先生からの返事が、本当に嬉しくて、有り難くて、涙が出ました。誰にも相談出来ず、どうすれば今の状況から抜けられるのか、分からないでいましたので、先生からのメールは、心の励みになりました。今の状態は、両親にとって、地獄のような毎日です。それは、手術のミスを認めて、父に「申し訳ない。」と謝ってくれたその日から始まりました。

父は、泣き言を口にしませんが、大変苦しんでいますし、母は、ずっと食事が摂れず、点滴だけで過ごしていまして、睡眠薬を飲んで、やっと眠っている状態です。いつかきっと治る。治して頂けると信じて、両親を励まして行くしかないのですね。主治医も、懸命に考え、対処して下さっているのですし。

先生、またお尋ねしたい事があります。何度も申し訳ありませんが、是非、先生のご意見をお願い致します。

?尿道にある炎症というのは、自然に治るものでしょうか。それか、治す方法というのはあるのでしょうか。

?炎症の原因ですが、カテーテルを通す期間が長かったり、ファイバースコープを何度も入れたりして、尿道に負担が掛かり、炎症を起こしてしまったのでしょうか。それとも、縫合失敗で炎症が出来たのでしょうか。(炎症の場所は、傷口の少し下です)

?父のように、縫合失敗で、傷が引きつれてしまった場合、傷口はどのように、自然治癒していくものなのでしょうか。

?普通にきちんと縫った場合とは違って、肉が巻きついてしまってので、尿道を塞いでしまっているのでしょうか。

?その傷口から尿が、どこかに漏れているという事はないでしょうか。

?先日の検査で、炎症のある部分から上には、ファイはースコープが入って行かなかったというのは、尿道が塞がっていると考えていいのでしょうか。5/1にファイバースコープを入れた際には、傷口まで、スムーズに入って行き、確認も出来たのに、急に入らなくなるような事があるのでしょうか。

先生、5/9の検査でどのような結果が出るのか分かりませんが、またその事で、ご質問させて頂くと思います。どうか、どうか、お忙しい所を申し訳ありませんが、今は、先生だけが頼りです。よろしくお願い致します。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: ご相談があります。お願いします。
Date: 2007年5月8日 8:37:29:JST

謹啓

実際の詳しいことまではわかりませんので、一般的なことしか書けませんので、ご容赦ください。お父様の炎症は時間がかかるかもしれませんが、次第に居落ち着いて、自然に治るようですので、待つことが必要に存じます。そして、ご本人も無理などなさらずに、用心しましょう。炎症を抑えるような薬として、消炎鎮痛剤や、漢方薬、ビタミンCやEなどが効果的かもしれません。

しかし、もしかすると前立腺癌の再発の可能性も皆無では有りませんので、そのことも主治医はきちんと調べていると存じます。

ファイバースコープは尿道の中が有る程度大きくないと入りませんので、完全に閉塞していると言うわけでは無くて、少し狭くて固いだけかもしれません。

やはり、詳しい状況については主治医に遠慮なく、よくお尋ねになって、そして、私めなどを頼りになさらずに、主治医を頼りにしましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: ありがとうございました。
Date: 2007年5月8日 10:07:41:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生、おはようございます。

何度も、丁寧にお答え頂きまして、本当に、ありがとうございました。先生のおっしゃる事がよく分かりました。今後は、主治医に質問し、相談し、完治するまで父とともに、根気良く頑張って行こうと思います。先生にご相談して、希望が持てました。感謝しています。

ありがとうございました。

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ご意見と返事 129

On 2007/04/26, at 22:48,

膀胱癌について調べておりましたら、貴院のホームページにたどり着きました。悩んでいるので教えてください。

私の母64歳が膀胱癌で膀胱全摘をし、回腸導管をつくる手術をしました。始めは大量の血尿で、泌尿器科を受診し、膀胱鏡をしていただきましたが、膀胱憩室の中に腫瘍があり、出血も続いていたため、生検をした場合、一層出血がひどくなる可能性があることや、憩室穿孔する可能性があるということで、術前の生検は行われず、すぐ入院となりました。CTの結果、膀胱の右上に盛上がった部分が写り、腫瘍の深さとしては4段階のうち1番深い可能性があり、その近くのリンパ節が1つ転移の可能性がある、と説明を受けました。

入院後も出血が止まらず、1週間もたたないうちに手術となりました。膀胱+尿道+膣前壁を切除、左右リンパ節郭清しました。術後病理の結果は「pT1 N0 M0、リンパ節、遠隔臓器への転移はなく、腫瘍の深さも憩室は筋層が無いため、筋層への浸潤がなく、幸い膀胱の外に出ることもなく、憩室粘膜の中に収まっていた。悪性度はG2>3で、抗がん剤などの追加治療は必要ない」と説明されました。

私から「G3なら、抗がん剤治療を追加する必要があるのではないか」と主治医に聞いたところ筋層への浸潤があれば、年齢的に考えても適応かと思うが、G3までは行っていないから抗がん剤をやっても、予後にそれほど影響はない、家族の希望があればやってもかまわない、という答えでした。調べても、膀胱憩室内のがんについては、珍しいものなのか資料が少なく、通常の膀胱癌と同じように考えていいのか、よくわかりません。「筋層の無い場所に腫瘍があったのは幸運だったのでしょうか?  このまま追加治療は無しで良いのでしょうか?」

両親は新潟におり、私は東京で仕事をしているので、休日には帰省していますが、ずっとそばにいることはできません。まだ入院中です。私は、母に辛い抗がん剤治療をさせたいわけではありませんが、長生きして欲しいと思っています。父も高齢のため1人で悩んでいます。アドバイスをして下さい。

東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@  @@@@@@@@@@@  03-@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱全摘後の追加治療について教えてください
Date: 2007年4月27日 7:45:42:JST

謹啓

膀胱憩室内の癌は、筋層が無くて薄い分、それだけ外側への浸潤が早いようです。そこで、普通の膀胱癌よりも予後が不良のことが多いとされております。しかし、あなたのお母様の場合は、術後病理の結果は悪性度はG2>3で有るにもかかわらず、pT1 N0 M0、リンパ節、遠隔臓器への転移は無かったということですので、非常に幸運であったと存じます。

血尿が有って受診されて、すぐにきちんと正確な診断がついて、さらにすぐに、1週間以内に根治的な手術ができた!。何という幸運かと存じます。そのことにとても感銘を受けております。普通では考えられないくらい順調な治療の流れでしょう。一般的には手術が決まっても順番待ちなどで、なかなかこのように迅速に治療ができたでしょうか。どこでも、どこの国でもこんなにきちんと迅速に治療ができる所は無いかもしれません。お母様にとっては不幸中の幸いで、お母様には失礼かもしれませんが、今回の診療の経過は素晴らしいことと存じます。

いまのところ一応根治できているようですので、抗がん剤の予防投与は普通は行わないようです。抗がん剤を投与してもその目標というものがありませんし、かなり強い副作用が有り、危険でも有るようです。

今の主治医を信頼されて、治療をお任せして良いと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

To: "小嶺 信一郎" <imarihi@hachigamenet.ne.jp>
Sent: Saturday, April 28, 2007 3:21 AM
Subject: Re: 膀胱全摘後の追加治療について教えてください

早速のお返事ありがとうございました。お返事を読み、主治医が的確な治療をして下さっていることが、よくわかりました。そして大変幸運なことが重なっているのだということも知りました。

私は逆に勘違いをしていたのです。あまりに早い手術までの流れに、こんなに簡単に全摘してしまっていいのか?とさえ思っていたのです。調べていくうちに、全摘がベストなのだとわかってきましたが・・・。主治医の説明に、その場では納得していても、あとからあとから不安が湧いてくるのです。私自身が主治医とは数回しか会ったことがなく、まだ信頼関係が築けていないのかもしれません。小嶺先生のお返事を読んで、安心しました。

実は祖父(母の実父)も膀胱癌でした。発見された時には、すでに肺転移があり、入院して3ヶ月くらいで亡くなったと私は子供でしたが、ぼんやり記憶しています。母は祖父を看取っていますから、自分も膀胱癌を発病したことに祖父を重ね合わせて見ているだろうと思います。

そして心の準備もないまま、ストマを持つことになり、表には出しませんがどんなにかショックだろうかと・・・。どこかで再発しないことを祈りながら、これから家族が支えていかなければいけませんね。

母も父も主治医を、とても信頼しているようです。心から信頼できる医師に出会えたことは、幸せなことです。

そして小嶺先生、見ず知らずの私に、時間を割いて、貴重なアドバイスをしてくださり、ありがとうございました。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱全摘後の追加治療について教えてください
Date: 2007年5月6日 11:17:47:JST

謹啓

その後、お母様はお元気でしょうか。さて、あなたのお返事のメールを当方の手違いから誤って消してしまいました。ご面倒でしょうが、できれば、もう一度、あなたのお返事の分のメールを送ってくださいませ。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Fw: 膀胱全摘後の追加治療について教えてください
Date: 2007年5月9日 0:16:34:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

メールをありがとうございます。帰省していたため、返信が遅くなってしまいました。以前のものは、原文そのまま、転送させていただきます。その前に、その後の経過を付け足しますので、読んでください。

母は、手術10日後位から 発熱が続き、貧血もすすんだため、お腹の中でリークしているのでは?という疑いがありましたが、CTで異常なく、造影検査後の腎盂腎炎が原因だったようです。その後、回復し、昨日退院することができました。手術から34日目です。追加の抗がん剤治療はせずに、そのまま退院いたしました。

退院した当日の夜中に、ストマパウチの面版と皮膚の間から、大量に尿もれし、大洪水になってしまい、夜中に両親と3人で奮闘しました。本人も自信を無くしてしまったようでした。私は仕事のため、本日東京に戻ってきたのですが、今夜は大丈夫かと心配しているところです。私としては入院中の方が安心だったような気が・・・。

これからも、いろいろなことがあるかと思います。また何かありましたら、相談してもいいでしょうか?よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 

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ご意見と返事 128

On 2007/04/16, at 16:51,

泌尿器科いまりクリニック院長 
小嶺 信一郎様

突然のメール失礼いたします。
実は、日頃大変元気にしていた祖父が、今月初旬に腸閉塞のために入院となり、その数日後に腹膜炎を起こし、5時間半にも渡る緊急手術を行いました。手術は成功し、盲腸とS字結腸を切り取り、人工肛門を取り付けるという大手術でした。

手術のあと、集中治療室に入っている祖父に家族で会いに行きましたが、元気そうに見えました。最近ようやくお水やお茶なら、口にできるようになりました。

しかし、お医者様のお話によると、祖父は大腸がんで、しかも進行性のものだそうです。残念ながら、他に転移している可能性が、非常に高いと言われています。また、腹水がまだ濁っていて、未だに(半月以上経つのに)腹膜炎の炎症が治まりません。このままだと、確実に回復するとは言い切れないとさえ、言われてしまいました。今年81歳になりますので、かなり高齢ではありますが、今まであんなに元気だったのに、今でも信じられない気持ちです。レーザー治療などで助かるのでしょうか?かすかな希望かもしれませんが、なんとかして、祖父を助けたいと、切に願っております。何か、私たちにアドバイスをいただけたら、と思います。どうぞよろしくお願いいたします。

氏名 @@@@@@@@

住所 〒@@@@@@@@@ 東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

電話 03−@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
携帯 090−@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 私たちにアドバイスをお願いいたします。
Date: 2007年4月17日 12:54:54:JST

謹啓

81歳のおじい様が大腸癌になられて、とてもご心配のことと存じます。

しかし、残念ですが、大腸癌は外科が専門ですので、泌尿器科医としては私は詳しいコメントは遠慮いたします。悪しからずご容赦ください。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: お返事ありがとうございました
Date: 2007年4月17日 13:11:40:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺 信一郎  先生

この度はお忙しい中、ご丁寧にお返事をくださいまして、大変ありがとうございました。

何科が対応になるかもよく考えずに、見当違いな行動をしてしまったかも知れません。申し訳ございませんでした。今は、@@@@@@@@@の病院で治療を受けております。祖父の命は、残り少ないかも知れませんが、今の私たちにできる最大限のことをしていきたいと考えています。どうかお体に気をつけてお過ごしください。

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ご意見と返事 127

Subject: 腎細胞がんについて
Date: 2007年3月29日 17:29:56:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長様

3月20日の49歳の男性のメールを読んで我がことのように感じました。

私の主人も先日腎臓がんと診断されました。5月に根治的腎臓摘出術を受ける予定で、右の腎臓と一緒に副腎も摘出する予定です。部分切除も可能な小腫瘍なのですが、安全策を取るかたちです。

小嶺先生、腎臓は残された腎臓が健康なら十分生涯1個で大丈夫だそうですが、副腎はどうなのでしょうか。副腎が1つになると寿命が縮んだり、病気になったりすることはないのでしょうか。

氏名 @@@@@@@@@@@@@@

年齢 40歳

性別 女(47歳の主人の相談です。)

住所 東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

電話番号080@@@@@@@@@@@@@

謹啓

ご主人が腎癌になられてとてもご心配のことと存じます。

副腎も腎臓と同様で、片方がしっかりしていれば、問題はないようです。副腎は体や心がストレスになると、普段の数倍の副腎皮質ホルモンを出して、体を守るようです。普段は力を温存しているくらいですので、片方が無くなってもあまりご心配されることはないと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 腎細胞がんについて
Date: 2007年3月30日 13:02:08:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 小嶺院長様

こんなに早くお返事をいただけるなんて思ってもみませんでした。ありがとうございました。

主人のガンを宣告されてから1ヶ月、仕事の合い間に情報収集と分析だと忙しく過ごし、落ち込む暇すらありませんでした。今、小嶺先生のやさしいメールを読み、初めて泣きました。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 126

Subject: 早期腎ガンについて
Date: 2007年3月20日 18:48:13:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

いまい先生のHPにはげまされたものです。片方の腎臓に3cm大の腫瘍があり早期腎ガンと診断されました。
『内視鏡手術』、『部分摘出』、『全摘出』のプラスとマイナス面を教えてください。

『部分摘出』は出血等があり、『全摘出』より難しい手術なのでしょうか。後遺症はあるのかどうか
また、腎臓が1つになると長期的に不都合が出てくるでしょうか。残った腎臓は1つになったことで負担がかかるのでしょうか。
3cm大の腫瘍は1ヶ月でどのくらい大きくなるのでしょうか。
氏名:@@@@@@@@@@
年齢:49歳
性別:男
住所:佐賀県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
電話番号:080ー@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 早期腎ガンについて
Date: 2007年3月21日 14:24:33:JST

謹啓

腎臓癌とされて、とてもご心配のことと存じます。

さて、あなたの場合はすでに病院を受診されて治療計画も決まっておられるでしょうから、そこの主治医によくご相談しましょう。そして、治療法や手術についての一般的なことは、ご自分で医学書やネットなどで、お調べになりましょう。

腎臓は一つになると、総腎機能は当然半分になり、その分残った腎臓に負担がかかりますが、普通はその負担に十分耐えるようです。腫瘍が増大する速度は、腫瘍そのものの種類や悪性度、患者の年齢などで大きく変わってきますので、残念ですが、なんとも言えないのです。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re:Re: 早期腎ガンについて
Date: 2007年3月21日 22:49:04:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺様
お返事いただき感動しています。いまりクリニックは私たちの希望です。

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ご意見と返事 125

On 2007/03/19, at 21:32,

泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 様

はじめまして。こんばんは。

兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
携帯 090−@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
自宅 07@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
38歳 女性
@@@@@@@@@@@@@@@と申します。

70歳の父のことで相談させていただきます。

1月に近所の内科で尿の中に悪性と見られる細胞があるといわれ、姫路市にある新日鉄病院を紹介されました。

父には全く自覚症状がなく、MRIでも何も写らなかったそうですが、細胞診で膀胱の8箇所を調べた内、1箇所から悪性細胞が見つかったとの事で骨に転移がないかPET(?)で検査を行い、幸い、骨に転移は見られませんでした。

病院には父本人と母が行き、今後の治療について説明を受けたのですが、全く要領の得られない返事しか返ってきません。

私が、何度両親に「先生は病気について、治療について何とおっしゃったのか」と聞いても「先生は、膀胱がんです。骨に転移は見られません。70歳という年齢なので手術せず、放射線治療しましょう」とだけおっしゃったそうです。(父と母、別々に聞いたのですが、二人とも同じ事しか言いませんでした。)

膀胱がんには種類があり、その種類によっては治療方法も異なると思うのです。しかし、父の癌がどの程度進行しているかなど、全く詳しい事もおっしゃらず、放射線治療がベストな治療だと先生はおっしゃったそうです。

父は自覚症状が全く無いことから、「きっと、初期の初期だから手術は必要ないんだよ」と言うのですが、そのような事があるのでしょうか?

本当に、膀胱がんに対して放射能治療だけで根治するのでしょうか?不安でたまらなくなり、メールさせていただきました。お返事いただけると、幸いです。宜しくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱がんについて
Date: 2007年3月20日 8:17:36:JST

謹啓

お父様が膀胱がんでとてもご心配のことと存じます。

ご心配でしょうが、よく判らないご両親にお尋ねになるよりも、まずあなたが直接主治医にお会いされて、きちんと病状、治療方針、他の治療法の可能性などをお尋ねになることが必要と存じます。そうでないと私もあいまいな状況での質問ということでよくお答えできないのです。

そして、私の勝手な推測ですが、もしかすると、あなたのお父様の場合は、内視鏡手術が難しい状況かもしれません。70歳であれば、普通は、他に重い病気が無ければ、年齢的に手術が無理ということでは無いようです。そして、その場合はたとえば、膀胱がんが小さいけれど、薄く広がっており、どのくらい手術してよいか難しい状況かもしれません。あるいは、かなり進行しており、手術では全部摘出することが不可能かもしれません。

やはりそこのところがあいまいですが、もしかすると主治医も本人を前にして言いにくいことが有ったかもしれません。ご本人やご家族を前にして、言いにくいことが有れば、つらい本当のところは言わないものです。そこのところを察されて、やはりあなたが直接主治医にご相談しましょう。電話で予約をされると主治医もきちんと説明されるでしょうし、その方が主治医にとっても治療しやすいかもしれません。あるいは癌が小さいが、ただ単に放射線治療の方が楽かもしれないと判断されたのかもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱がんについて
Date: 2007年3月20日 21:02:12:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

こんばんは。

兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@にすむ@@@@@@@@@@@@@です。 早速お返事戴き、ほんとうにありがとうございます。

本日、もう一度父と話したところ、手術しない理由は、15年前に軽い脳こうそくでたおれてから、ずっと血液を流れやすくするお薬を飲んでおり、手術の際に、出血が止まらなくなる可能性があるからだそうです。

小嶺先生のおっしゃるとおり、私がきちんと予約を取り、主治医の先生に治療方針等を教えていただこうと思います。

この度は本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 124

On 2007/02/06, at 23:20,

いまりクリニック院長様
先日、このページを拝見して、現在膀胱癌で悩んでいる主人の事で誰にも相談出来ず、今回、このような病院があるのを知って藁をもすがる思いでメールしました。私達夫婦にとってとても有り難いです、どうぞ宜しくお願いします。

今までの病歴の経過報告をします
主人60歳、1984年(12年前)に狭心症で心臓のバイパス(2本)手術
2006年4月 頻尿と膀胱の圧迫感で通院開始、膀胱癌(T2)と告知
2006年6/8 カテーテルで癌を取り細胞診断、膀胱全摘を告知
          この間、病院からは薬も何もなく、ベット待ちの状況
2006年8/1 膀胱全摘、左右のリンパ節、前立腺、精嚢摘出後、小腸で代用膀胱
          切り取ったリンパ節に癌(目では確認出来ない位小さい)発見
         ●病理診断の結果、転移と判明(T3)
2006年9/1から、抗がん剤(MVAC)エムバックを3コース投与する
         抗がん剤投与の間、2回 CTスキャン、骨シンチ、MRI 腫瘍マーカー検査後、
         癌無いだろうと診断
2006年12/21 抗がん剤治療完了し退院

2006年1/15 この頃から、お尻付近の鈍痛が発生
2006年1/22 通院、触診し痛み止めの薬をもらう・・・2/6 骨シンチの検査予約
2006年1/29 痛みが増し通院、痛み止めの投薬(座薬)2/1CTスキャン検査予約
           痛み・・・・?車運転の姿勢が一番辛い
                 ?尾てい骨を押すと痛い
                 ?仰向きで寝ても、お尻(尾てい骨)と付近の肉も痛い 
                 ?歩いてる時は少し痛みが和らぐ
2006年2/6 CT、採血後、診察、骨シンチに異常無し、CTにも癌が無い
          今日診察中、痛み止めの注射をするがあまり効かない、
          先生が後日、骨シンチとCTを再度良く調べ2/20相談しましょうとの事でした

●主人の考えは、心臓でお世話になっているし、家からも近いし、今の病院で見てもらうしかないので、2/20まで痛くても我慢するとの事ですが、とても辛そうです。
●私の考えは、現在の先生を信頼してますが、別の癌専門病院(県立がんセンター等)に行き、痛みの原因を早急に調べて処理をしてもらいたい。

とにかく、現状は日常生活も耐えがたいものがあり、可愛そうで見ていられません次回通院2/20までの2週間もの長い間、主人が苦しんでいる姿を何もしないで見ているのがとても悲しいです一刻も早く、痛みをなくしてあげたいので、先生のお考えをお聞かせ願えれば幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

住所;栃木県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
氏名;@@@@@@@@@@@(女)
年齢;58歳
電話;02@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
メールアドレス@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 主人の膀胱癌摘出後の症状についての相談
Date: 2007年2月7日 16:16:26:JST

謹啓

ご主人が重いご病気になって、とてもご心配のことと存じます。

さて、膀胱癌での膀胱全摘手術後、抗癌剤をお受けになり、その後おしりの痛みが出て、座れないほど痛いと言うことですね。やはり、膀胱癌の再発では無かろうかと言うことが、一番気がかりと存じますが、今のところ検査では明らかな癌の再発と言うことは無いと言うことですね。

私には原因はよくわかりませんが、痛みが続き、かなり苦しいようですので、もっと強い痛み止めなどが必要かもしれません。そこで、思い切ってより強い痛み止めを処方してもらうように、明日にでも主治医に電話でも良いでしょうからお頼みされてはいかがでしょうか。今のお薬が何かわかりませんが、痛み止めのなかでも、たとえば消炎鎮痛剤で強いのは、ボルタレンやロキソニンなどですが、あまりに痛みが強いのであれば、麻薬系の薬も有効ですし、本当に痛い時に使用すれば麻薬中毒にならないようです。そして、飲み薬よりも坐薬の方が早くよく効くようです。たとえばボルタレン坐薬など。そして、抗うつ薬や、抗てんかん薬なども痛み止めとして有効のようです。

まず痛みを軽くする努力をしましょう。そして、癌の再発やあるいは、そのほかの病気などによる神経痛など無いか検査を受けましょう。今まで主治医はきちんと検査や治療をされておられるようです。そこで、できればもっと痛みに対処してくれさえすればよいと存じます。しかし、痛みの程度は言われるまでは、主治医にはよくわかりませんので、遠慮なさらずに、きちんと症状を主治医に言う必要があると存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 【返信;有り難うございました】 主人の膀胱癌摘出後の症状についての相談
Date: 2007年2月9日 19:22:18:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小峰医院長 様

先日、以下の件でご相談をしていただき本当に有り難う御座いました。また、丁寧ですばやいご回答をしていただき感謝の気持ちで一杯です。

骨にまで転移しているかも知れないので、早速、がんセンターに行き、専門の先生に相談する事にしました。結果は何であれ、どんな事になってもしっかり受け止め、家族一丸となり主人を支え頑張る覚悟です。病院での多忙な日々の中、お疲れの所、貴重な私的時間を私達の為に下さいまして本当に有り難う御座いました。

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ご意見と返事 123

On 2007/01/24, at 14:47

ネットで御医院を知りました。父が以前から前立腺肥大で通院していましたが昨年の5月前立腺ガンと診断され6月に前立腺摘出手術をしました。9月に尿の出が悪くなり再入院して尿管を広げる手術をしました。更に12月また同じ症状で入院し、広げました。今年に入ってまた尿の出が悪くなり先日検査したところ以前広げた所に肉が付き尿管を圧迫していて出が悪いので今月末からまた入院して広げるそうです。

ガン細胞は消滅していますが、現在も抗がん剤の投与と女性ホルモンの投与は定期的に行っています。薬も何種類か服用しています。尿もれはあるのでパッドやおむつを使用しています。父の体質は稀に見る体質で70歳ですが治癒力がありすぎて早く傷口が治るらしいです。メスで切ると切った所にすぐに瘡蓋が出来、レーザーで焼くとすぐにそこに肉が付いてしまうらしいです。

現在通院しているのが個人病院なので不安があるようなら大きい総合病院でのセカンドオピニオンも勧められました。他に良い病院があれば変わりたいと父は希望しています。でも医者曰く体質的な問題なので病院を変えても同じ事になるとの事。こういった事は解決出来ますでしょうか?是非お教え願います。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@70歳   男性
静岡県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 05@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 質問です
Date: 2007年1月28日 18:16:54:JST

謹啓

70歳のお父様が、前立腺癌の摘出術をお受けになり、その後尿管狭窄になっておられると言うことですね。しかし、メールから考えると、尿管ではなくて、尿道狭窄のように存じます。尿管と尿道では大きな違いがございます。そこで、今回は尿道と言うことで考えてみましょう。そして、お父様は尿漏れがあるのにもかかわらず、尿道狭窄があるということで2重にお困りのことと存じます。しかし、前立腺癌の方は今消滅しているとのことですので、めでたく治療が奏功していると存じます。

さて、一般に、前立腺の手術の後で、前立腺と尿道をつないだところが狭くなると言うことは時々あり得るようです。そして、一度狭くなった尿道は、再狭窄を数回繰り返すことも多いようです。そこで、今はつらいでしょうが、尿道の処置や治療を受ける必要があると存じますので、お父様を励まされて、治療を続けるように元気づけましょう。そして、狭窄手術後の再狭窄は手術直後から始まるようですので、手術後は定期的に尿道を広げる処置(ブジーと言います)を数回受けるようにされると再狭窄の予防に有効かもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様

Subject: ありがとうございました
Date: 2007年1月29日 10:45:31:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

早速のお返事ありがとうございました。1月27日(土)に再入院の説明に同行しました。その結果、明日より入院しもう一度尿道を広げる処置をし先生のおっしゃる通りブジーを定期的に行う事になりました。完治するまでは時間がかかると思いますが、根気良く頑張っていきたいと思います。先生からのお返事は勇気付けられました。ありがとうございました。

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ご意見と返事 122

On 2007/01/21, at 22:08,

はじめまして
叔父から小嶺先生のホームページを教えられ、拝見する中で先生がとても丁寧に皆さんからの質問にお答えになっていることに大変感激しメールをさせていただきました。私の父の前立腺がんについてご意見を伺いたく思います。

父(現在72歳)は一昨年の2005年9月に尿閉という症状に始まり、その後の検査によって前立腺がんと断定されました。そのときのPSAは0.8、グリーソンスコアは8でした。細胞生検では前立腺のみならず膀胱の部分にも癌細胞が検出されました。外科的な手術は無理な状態と言われ、10月末から2ヶ月間放射線治療を行いました。その間、1カ月おきにホルモン注射をし、カソデックスも服用しました。

放射線治療により腫瘍部分は縮小し、尿閉も解消されました。その後、1カ月おきのホルモン注射と、カソデックスの服用を続け、毎月の血液検査でもPSAは0.008以下の状態が続き安心していたのですが、10月の検査で尿中に癌細胞が出てきていることがわかり、再燃と診断されました。12月15日ごろから血尿が出始め、1月10日の血液検査では血色素量が11代だったのに1月19日に再度受診し血液検査をしたところ血色素量が9代と貧血が進んでいたので入院し止血剤の点滴をすることになりました。左の腎臓は水腎症を発症しほとんど機能していない様子です。

主治医からは、腫瘍マーカーが上がらない極めて特異なタイプの前立腺がんでホルモン療法も効かなくなっているようだし、放射線治療を受けているので外科的な手術も難しい。抗がん剤を打っても、改善しているかどうかを見極める腫瘍マーカーで判断できないため、厳しい状況だと言われました。今は、血尿を改善する対症療法しかできないとのことでした。

前立腺がんとわかった時点で、悪性度が高く治療が難しいと聞いてはいたので、今後は積極的な治療はあきらめて緩和ケアという選択しかないのかと思っているのですが父本人が今回の再燃で非常に落ち込んでおり、何か方法はないのか、藁にもすがる思いで、ここに書き込ませていただいた次第です。父は癌という病気を非常に怖がり、悪いほうにばかり考えてしまっているので、このまま何もできないと父に言う勇気がありません。何か少しでの効果のある方法はないでしょうか?このままでは、余命は数ヶ月とのことです。もうすこし命を延ばす方法はないでしょうか?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
差出人:@@@@@@@@@@@@@@@
〒@@@@@@@@@@@@@@@
兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
?:06@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 父の前立腺がんについての質問
Date: 2007年1月22日 17:24:58:JST

謹啓

72歳のお父様が特殊な前立腺癌にかかられて、とてもご心配のことと存じます。PSAが少ないのに悪性度が大きいという珍しい前立腺癌ですが、今まで私が経験した同じような病状の患者さんはわずかの人数しか居ませんが、あなたのお父様ほど長く持ちこたえた方は居ないように存じます。あなたのお父様の場合は今までの治療がとてもよく効いたので、今まで長く持ちこたえられたことと存じます。これからは緩和ケアが必要と存じます。そこで、緩和ケアしかないとお考えにならずに、緩和ケアがあるじゃないですか、というようにお考えになってはいかがでしょうか。

そこで、これからは残された少ない時間を悔いの無いように親孝行されることが大切と存じます。これくらいのことしか答えられず、お役に立てませんでしたが、悪しからずご容赦下さい。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 父の前立腺がんについての質問
Date: 2007年1月22日 22:40:43:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生

早速のご返事ありがとうございます。
父のような特殊なタイプでは、長く持ちこたえたほうなのですね。正直なところ、うれしいような悲しいような複雑な気分です。現在父は血尿の対処のために入院中です。膀胱内に血がかなり残っていて尿が出にくくなったとのことで、今日膀胱洗浄をしていただいたようです。貧血改善のための輸血も行ったようです。昨日より、少し顔色が良くなっているように思いました。今できることは、できるだけ病院に顔を出して、励ますことくらいしかできなくてもどかしいのですが、できるだけ快適に過ごせるように見守っていきたいと思います。 ありがとうございました。

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ご意見と返事 121

On 2007/01/09,

いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様

はじめてメールさせていただきます。私の母が癌の治療を受けており、インターネットで癌について調べていたところこのページにたどりつきました。先生のご意見を聞かせていただければ有り難く存じます。

下記が経緯と現状です。

母 51才

2006年1月 膀胱癌と判明。

昨年2月 膀胱全滴 子宮・卵巣全滴 左足のつけ根のリンパ節に転位。リンパの扁平上皮癌が発覚する。 大分医大に入院手術治療。

昨年3月 @@@@@@@@@@@より治療の手立てが無いとの診断を受ける。

4月〜7月末 @@@@@@@@@@@@@@診療所において治療開始。(温熱療法 抗がん剤治療 放射線治療)上記の結果癌細胞が両方とも3cm縮小、経過は順調だった。

8月中旬 回腸導管と右リンパ節の腫瘍に癒着が見られ穴が開きストマに汚物が混入。

9月 @@@@@@@@@@@@@@@@診療所では治療が出来ないため、自宅療養している。現在(抗生剤の投与とサプリメント治療を行っている。)

ストマに汚物混入後、他病院に相談。体力が非常に低下している為手術は危険との診断。

夕方になると微熱がでる為、座薬を使用している。現在は流動食に近い食生活をしていますが、食欲もほとんどありません。回腸導管に開いた穴をどうにかしたいのですが、なにかよい手立てがありましたら教えて頂けないでしょうか?宜しく御願い致します。

 大分県 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@   @@@@@@@@@@
 携帯 090-@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様
Date: 2007年1月12日 17:25:23:JST

謹啓

お母様が膀胱癌にかかられて、とてもご心配のことと存じます。

良く判らないことがありましたので、いかがでしょうか。

さて、放射線治療はどこに当てたのでしょうか。癌細胞が両方とも縮小したとありますが、両方とは左足付け根とどこでしょうか。回腸導管と右リンパ節との癒着ですが、右リンパ節とはどこのリンパ節でしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 120

On 2006/12/11, at 10:23,

79歳の父が膀胱癌と診断され、膀胱全摘出を進められて悩んでおります。父は3年前に大腸癌手術をしております。おまけに心臓も21年前に心筋梗塞でカテーテル手術も4度ぐらいステンともブレーダー手術もしてきて、動脈の血管の手術をしてきました。今回も検査するだけで、血をさらさらにする薬を何十年も飲み続けているので、1週間止めて検査して結果悪性の膀胱癌と診断されました。大腸癌検査の時は薬を止めずに検査したため、出血がひどく500cの輸血をする状態になり、家族はあわてました。今回は何事もなく検査および無数あった腫瘍もとりのぞいたようでした。放射線治療は大腸癌の手術もしているので、その周りに熱がいってしまうと 、腸を収縮させてしまうおそれがあると言われました。癌は筋肉まで行って根が深いと言われました。やはりこの状態では、全摘出手術しかないのでしょうか??心臓は、手術に耐えられるとは言われたのですが、何をするにも合併症のことを言われてしまいます。
今のところは転移はないと言われていますが、根が深いと言われているので、膀胱をとったら安心できるのでしょうか??教えていただけますか??
 〒@@@@@@@@@@@@@@@@@@
北海道@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@
Eメール @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 父が膀胱癌と診断されました
Date: 2006年12月13日 20:25:02:JST

謹啓

お父様が膀胱癌になられてとてもご心配のことと存じます。

さて、79歳で心臓もお悪いのに膀胱全摘を勧めると言うことは、それ以外に効果的な治療法がないのかもしれません。そして、主治医も手術が可能と判断されたことと存じます。そして、完治の期待を込めて膀胱全摘をされても、完治するかどうかは誰にも判らないのです。そこまで主治医に要求すると言うことは無理と存じます。できる限りのことを行ってそれでも癌が完治しないのであれば、残念ですが、それは仕方がないかもしれません。

しかし、79歳でどうしても手術が無理と言うことや、ご本人やご家族の納得が行かないのであれば、主治医にお話されて他の治療法を相談されてはいかがでしょうか。たとえば抗がん剤による化学療法や、放射線治療などがあると存じます。やはり手術に比べると、抗がん剤による化学療法や、放射線治療は効果が少ないようですが、人によってはかなり効果があるようです。

お父様の膀胱癌はどの位のものかが私には詳しく判りませんので、これくらいのことしか書けませんでした。そして、以上のことをおふまえになって、主治医と納得が行くまでよく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 119

On 2006/12/05,

はじめてご質問させていただきます。

(相談者)@@@@@@@@@@@@

愛媛県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

08@@@@@@@@@@@@@@@ 

膀胱癌の67歳父についての相談です。11月28日、経尿道的腫瘍切除術をうけ現在入院中です。術前の説明では、腫瘍は膀胱内部の面積にして約半分、尿道近くまでをおおうようにみられるとのことでした。

12月4日、術後約一週間目の診断は「上皮内癌で細胞の異型度グレード3」というもので、いますぐ生命の危機はないが、癌自体はたちが悪いとのお話でした。引き続き全身への転移の有無を調べる諸検査が済み次第、外来でのBCG注入療法に入る予定です。

そこで本題なのですが、経尿道的腫瘍切除術後、順調に回復し、血尿もなくなっていたのですが、12月3日(術後5日目)あたりからそれまで順調にあった排尿がへり、尿意を感じても尿がでない、もしくはちょろちょろと少量の尿がでる程度です。本人曰く、尿がたまりにくくなってきたと感じるそうです。水分は食事も含めて1〜2L/日は摂取しています。

このようなことは術後しばしばあることなのでしょうか?まっていればよくなってくるのでしょうか。膀胱以外の部位にも癌等なにか悪いものがあるのでは・・・とか、手術に不備があったのでは・・とか悪いほうへ考えがいってしまいます。主治医にお尋ねしてもうーんといって首を傾げられるので、不安を感じます。今後も主治医を信じて相談していくつもりではありますが、正直なところ、お若いうえに口ごもられたり、表情が変わられたりするので、どきどきしてしまいます。

先生のお考えをお聞かせ願えれば幸いに存じます。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱癌 術後の排尿の問題について
Date: 2006年12月6日 13:04:13:JST

謹啓

お父様が膀胱癌になられて、とてもご心配のことと存じます。

さて、一般的に、経尿道的腫瘍切除術後、あるいは経尿道的前立腺切除術後など、尿道を使って行う手術の後では、尿道に大きな内視鏡を挿入するので、たまに尿道が狭くなられる方がいます。尿道狭窄と言います。開腹手術よりも内視鏡手術の方が楽ですが、その反面、元々尿道が少し狭い方は尿道が過伸展するので、尿道が手術後に瘢痕収縮を起こすようです。手術後の引きつれのようになるのではないでしょうか。そのために尿が出にくくなることがありますので、尿道狭窄があれば、再度尿道の狭いところを切開する必要があります。泌尿器科いまりクリニックでも今までに、経尿道的手術後に数人の方が尿道狭窄を起こされて、再度内視鏡で切開したことがあります。

あるいは、切除したあとのかさぶたや、古い血塊などが尿道に詰まると、一時的に尿が出にくくなることがあります。

お父様の場合はどうか判りませんが、以上の可能性があるようですので、そのことをふまえて主治医の話をお聞きになれば良いと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 膀胱癌 術後の排尿の問題について
Date: 2006年12月6日 14:31:02:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺 信一郎先生
お忙しい中このような貴重なご意見をいただけたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。不安な気持ちを解消するには、事実を知ることしかないのですね。先生のご意見を頭において、早速主治医に相談してみます。父の闘病生活を支えるため、今後もむやみに不安がらずにわからないことは積極的に主治医に相談していこうと思います。ありがとうございました。

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ご意見と返事 118

On 2006/11/28, at 11:52,

いまりクリニック御中

はじめまして。
私の母の膀胱ガンについて質問させていただきたく、メールいたしました。

私は娘の@@@@@@@@@@@@@(30歳)、住所は神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
電話番号は04@@@@@@@@@@@@@@@@です。

母は、@@@@@@@@@@@@@(57歳)女性です。@@@@@@@@@@県在住です。

10月半ばに検査を受け(内視鏡で細胞を取ったそうです)、11月3日にその結果が出て、膀胱ガンであることが分かりました。医師の説明によると(泌尿器科の個人病院)、膀胱の右側と左側に一つずつ腫瘍がみつかり、そのうち左側が悪性であった、とのことです。右側の膀胱腫瘍(良性)は米粒ぐらいの大きさで、10月半ばの検査で取りきれた、とのこと。左側のガンは5ミリぐらいの大きさで、ステージは1だとの説明でした。悪性度も悪くない、とおっしゃり、「ガンと言っていいかどうかも微妙なぐらいのグレーなもの」との表現でした。形状については、「コケ」「ひげ」という表現で説明されていました。医師からはTUR-Btで切除し、その後1週間経過を見たのち、マイトマイシンを隔日で膀胱注入を10回行い、退院、という流れを説明されました。

11月21日にその手術が行われ(腰椎麻酔、手術時間は実質45分程度)ました。右側の良性腫瘍はもう跡も見つからないぐらいになっているとのことで、今回の手術では触れず。左側のガンについては、やはり5ミリぐらいのもので、予定通り切除したとのことでした。しかしながら、「思ったより硬くて、それがどういう意味なのか不思議だ」と医師はしきりに言うのです。通常、母のようなこけ状であれば、撫でるように触っただけで「ふわっ」っと取れるはずなのに、ある程度の力を加えないと、取れなかった・・・と。そのせいで、表皮のガンであるのに、切除の際に筋肉が少し裂けてしまった、と。現在、その筋肉の「裂け」がある程度ふさがるのを待っている状態です。

そこで、お聞きしたいのですが、

?母のガンの「硬さ」とはどのような意味があると思われますか?
  思っていたよりも悪いガンであるという可能性があるということでしょうか?

?筋肉が裂ける、ということは手術でよくあることでしょうか?

?インターネットで色々調べますと、マイトマイシンよりもBCGの膀胱注入の
  ほうが有効のようなニュアンスを覚えるのですが、マイトマイシンとBCGの
  違いはどのような点なのでしょうか。

?入院生活で母の精神状態がかなり不安定なのですが、膀胱注入は
  通院では対応できない治療でしょうか。
  病院と自宅とは車で5分の距離です。
  せめて外出・外泊の許可だけでも・・・と思います。
  家に帰りたい、病院は嫌だ、と今まで涙を見せたことなどない母が、
  ここのところ毎日ほろほろと泣くので、見ていて胸がつぶれそうな思いです。

??や?のようなことを主治医に私から話すのは、いけないことでしょうか。
  回診も10秒程度で帰ってしまうので、話し掛ける余裕がないのですが、
  医局を娘の私が一人で訪ねて話をすることは避けたほうがよいのでしょうか?
  患者本人である母は、「先生の機嫌を損ねたくない」と、直接は何も
  質問もせず、希望も述べない状態なのです・・・。
  セカンドオピニオンも薦めたのですが、前述の理由から、受けませんでした。

お忙しいところ、長文での質問、大変申し訳なく思います。相談できるような場所が他になく、本当に藁にもすがる思いです。どうぞご回答の程、何卒宜しくお願い致します。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 【質問】膀胱腫瘍の手術後について
Date: 2006年11月28日 23:15:53:JST

謹啓

お母様が膀胱癌になられてとてもご心配のことと存じます。

さて、いろいろご心配でたくさんご質問されて居られますが、腫瘍の硬さなど微妙ですので、主治医にお尋ねにならないと私では良く判らないのです。

そして、やはりご質問は主治医に直接お尋ねになるべきものと存じます。お母様の治療はこれからも長いと思われますので、これくらいのことをきちんと、ゆっくり質問してゆかないと、今後の経過する上でとても不安と存じます。患者と医者の関係はもっと気楽に何でも質問して、きちんと主治医が答えてくれることが望ましいと思います。そこで、あなたがきちんと主治医にお電話されて、説明を受ける日時を予約されて、ゆっくりとお尋ねになりましょう。主治医もきちんとお答えになると存じます。直接お電話しにくければ、看護婦(主任か婦長クラス)にお電話され予約されるか、あるいは主治医にこの様にお手紙を書きましょう。

泌尿器科いまりクリニックでは膀胱注入は普通外来で行っております。そして、お母様は今かなりうつ状態ですので、誰かがそばに付いてあげることや出来ればすぐにでも退院されて、自宅で静養されることが望ましいと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 117

On 2006/10/02,

はじめまして。 膀胱癌について調べていましたら、このホームページにたどり着き、先生の誠意あふれるお返事に心をうたれました。
実は、私の父の事で相談をさせていただきたいのです。
父は現在72歳、12年前に血尿があり検査の結果、膀胱に腫瘍がたくさん出来ていて全摘出を勧められました。が、抗がん剤を使用し様子をみてもらったら腫瘍がキノコ状になり、内視鏡で取り除いてもらう事が出来たのです。腫瘍の数は11個位だったと記憶してます。
その後は定期検診で度々見つかり、その都度内視鏡で取ってもらいました。 BCG投与もしてもらいましたが、身体に合わなかったのか、途中で断念したようです。 この12年間で10回以上内視鏡手術をしてもらったと思いますが、全摘するよりいいから、と何とか励ましあいながらきたのですが、今年8月に血尿のため検査を受けたら、膀胱の粘膜に炎症がおきていて、かなり深いところまですすんでいる、との事でした。 もう全摘しか無いと言われショックを受けました。 放射線や抗がん剤での治療では無理と言われ、12年間何とかもたせてもらったから、気持ちを切り替えて手術を受けるべきかな、と思ったり、本人も家族も複雑です。 父は、やはり取りたくないというのが本音のようですが。 私が心配なのは、父の体力です。 今年5月に、頻脈のため、カテーテルによる心臓の手術をしました。 おかげで、こちらの経過は良好で、それ以来発作は起こりません。 ただ、不整脈の薬は今も飲んでいます。 同じ病院ですので、すべて承知の上で手術を勧めてもらっているのだろう、とは思うのですが、大手術に耐えられるか、その後弱ってしまわないか、本当に心配です。 担当の先生は丁寧に説明もしてくださいますし、信頼もしていますが、やっぱり不安です。

説明が前後してしまいましたが、細胞検査の為の手術を9月27日に受け、その結果がステージ2でした。 この検査はこちらがお願いしたもので、担当の先生は結果が良くても取る事を勧めるなぁ、とおっしゃっていました。 今回の手術後、蕁麻疹が出たり、高熱が4日も続くなど、今までとは違い、慌ててしまいました。 膀胱を取る事で、このような症状がなくなり元気な父に戻ってくれるなら良いのですが。
まとまりの無い文章で申し訳ありません。 ひとことでもアドバイスをいただければありがたいです。宜しくおねがいします。
三重県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@  @@@@@@@@@@@@@@
   05@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 @@@@@@@@@@@@@@@ までお願いします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2006年10月3日 11:39:51:JST

謹啓

お父様が膀胱癌で長年ご闘病されて居られ、たいへん御心労のことと存じます。

今まで何とか膀胱を温存されてこられ、今更、膀胱の全摘と言うことはたいへんつらいと存じますが、それを行わないと致命的になるのであれば仕方がないかもしれません。もしも他の臓器などに転移すれば、もう治療法は限られますし、完治は無理になるかもしれません。膀胱癌が手術不可能で、放射線や抗がん剤が効果が無く、そのままなくなった方をたくさん見ておりますと、やはり主治医の言われる通りに手術が必要な印象が致します。

一般には、膀胱全摘した後は尿の出口を腹壁に作って、人工肛門のようにストーマを作る方法が多いのです。しかし、いっぽう膀胱全摘でも、腸管で代用膀胱を作ってそれを尿道に繋ぐ方法もありますので、そのところをご相談されてはいかがでしょうか。心臓はカテーテルで治療された直後ですので、以前よりは心臓は良くなって居られるかもしれません。あとはご本人の希望次第と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: お返事ありがとうございます
Date: 2006年10月3日 19:09:59:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

先生からのあたたかいお言葉に涙がこみあげてきました。
今まで抑えてきた感情があふれてきたみたいです。
父が一番つらいでしょうから、私たち家族が落ち込んでいてはいけませんね。 先生がおっしゃるとおり、命にはかえられません。まだまだ生きていて欲しいです。 主治医の先生と相談して手術に備えたいと思います。本当にありがとうございました。 今後もお世話になるかもしれません。その時は宜しくお願いします。

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ご意見と返事 116

On 2006/10/02,

はじめまして。お忙しいところ申し訳ありません。父(67歳)について質問させてください。

今年7月8日に浸潤性膀胱癌で膀胱全摘出、尿道、前立腺、リンパ節切除し回腸導管増設術をしました。

術後、1週間頃でしたか、食事を始めた翌日左わき腹の腸に刺していた管から大量に大便のようなものが出ました。

また術後一ヶ月、膀胱摘出のため切った傷跡が化膿し左わき腹と同じように小さい穴が空き始めはただ傷が治りにくいのだろう、といった感じでしたが段々と便のようなものが出だしました。

色々と検査をされましたが、縫合部の穴は小さいだろうという事と、熱もないし、血液検査にも異常がないので自然に閉じるのを待つ事になりました。

段々と出る量は減ってきていたのですがずっと出続け、そして、もうすぐ手術して三ヶ月が経とうとしている今日再び真ん中の穴からかなり大便に近いものが掌サイズのガーゼにべっとりと出ました。

主治医に聞いたところ、腹圧が掛かった時に術後はじめに漏れて骨盤辺りに溜まっていた物が出たのではないか、という事でしたがさすがに術前に何も聞かされていない腸のトラブルがずっと続き不安でたまりません。

摘出した膀胱からガンは裏側までいきわたっていてかなり進行していたという事で、本来なら今頃は抗がん剤治療等次の治療をしていたのではないか・・・と腸の漏れも心配ながらガンの進行も心配です。

腸を切ったり貼ったりしたのでトラブルもろうかと思いますがこんなに長患いするものなのでしょうか。

つたない文章で申し訳ありませんが今父に起きている症状は何なのか、これからどうしたら良いか等アドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

@@@@@@@@@@@@@@@(35)
広島県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
08@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱癌になった父について
Date: 2006年10月3日 11:29:26:JST

謹啓

お父様が膀胱癌になられて、手術後もすっきりとせずとてもご心配のことと存じます。お父様の場合は手術後の腸管の傷の所が開いているいわゆる腸皮膚瘻が出来て居られるようです。腸管を縫合した場所が治りが悪くて、少し開いているような印象です。腸管の手術にはこのような合併症が皆無ではないようです。原因については判りませんが、元々傷の治りが悪い方も居られるようです。

そこで、一般的には、再度手術を行って再縫合するか、あるいは自然治癒を待つかと言う方針を決めるようです。もしも自然治癒を待つのであれば、数カ月はかかるようですし、その間食事は取らずに、中心静脈栄養を行うと言うことも行われるようです。一度自然治癒を待つと言う方針が決まったら、やはり長期間かかると言う覚悟が必要と存じます。完治まではまだ長いかもしれませんが、主治医もいろいろ検査されて、消化器外科にも定期的に相談されて治療を行っていると存じます。今は少しずつ良くなって居られるようですが、まだ見通しが不確かで、患者も、家族も主治医も一番苦しい時と存じます。

今まで主治医はきちんと説明や検査、処置をされているようですので、これからも長いおつきあいでしょうから、もっといろいろ相談されてはいかがでしょうか。

では、元気をお出しになり、お父様を励まして、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱癌になった父について
Date: 2006年10月5日 19:29:34:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺先生

早速の返信ありがとうございます。腸皮膚痩ですか、、はじめてききます。

その後の父の経過ですが、一度閉じたように思われた穴ですが閉じていなかったのか、また開いてしまったのかよく判りませんが結局、絶食絶飲で中心静脈栄 を行う事になりました。また舞い戻ってしまいました(泣)これできっと穴からお汚物の量は減ると思いますが、また食べて穴が開くのでは・・・という不安があります。

そうですね、主治医とはこれから長い付き合いになると思います。もっと積極的に色々と相談してみようと思います。

お忙しい中、本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 115

On 2006/09/15

私の父のことなのですが、56歳で移行上皮癌とわかり手術をして左腎臓尿管を摘出しました。
半年後にリンパへの転移が見つかりM−VACで化学療法を行い癌細胞は見えないほど小さくなりました。
そして一年経った今年の7月にまた転移が見つかりました。今度は肺と骨盤筋肉でした。
再びM−VAC治療をしたのですが今回は効きませんでした。
医師から突然あと3ヶ月の命だと言われたのですが、何か他に治療法はないものでしょうか?
移行上皮癌が根治しないことはわかっていますが3ヶ月というのはあまりにも早すぎますし、どうにか転移してしまった癌を小さくしてもう少し長く生きさせてあげれる方法はないものでしょうか?

千葉県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
080@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@ 26歳

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: はじめまして。相談させてください。
Date: 2006年9月17日 20:50:02:JST

謹啓

お父様が移行上皮癌にかかられて、さらに肺と骨盤筋肉に転移までされて、とてもご心配のことと存じます。しかも、副作用の多い苦しい化学療法を何度もされて、たいへんにご辛苦でしたことと存じます。

移行上皮癌は、転移していると、効果的な治療法はいまのところは化学療法しか無いのです。その他に癌の代替療法や民間療法などがあるようですので、お調べになられてはいかがでしょうか。しかし、残念ですが、お父様に残された時間はあまり無いかもしれませんので、これからは苦しい積極的な治療法よりも、むしろ緩和ケアを主体とした治療法が必要かもしれません。緩和ケアと言っても癌に負けたと言うことではなくて、これからの時間を痛みなどの苦痛を軽くするように、かつ尊厳を持って生活されるように治療、看護、そして援助することです。しかも、生活の質を落とさずに治療できれば理想的と存じます。緩和ケアについては、ネットで泌尿器科いまりクリニックのHPや医学書などでお調べになればよいと存じます。そこで、このことをおふまえになって、これからの治療について主治医とよく相談されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: はじめまして。相談させてください。
Date: 2006年9月18日 20:39:37:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

忙しい中お返事ありがとうございました。
やはり治療するよりも緩和ケアの方が良いのでしょうね。
病院で先生に聞いたところ父の使っているオキシコンチンという薬はまだまだ序の口らしく、もっと強くして痛みを軽減することができるそうなのでこれから残された余生を父には痛みなくゆっくり過ごしてもらうつもりでいます。ありがとうございました。

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ご意見と返事 114

On 2006/09/08

いまりクリニック様。

 はじめてメールさせていただきます。私は京都に住む主婦です。私の父の件で御相談させていただきます。

 父は現在80歳で、同年代の方と比べてもかなり体力があって元気であると思いますが、ここ数年、体調を崩しがちで、3回ほど、@@@@@@@@@@@病院にて、膀胱がんの手術を受けております。しかし、すべて、筋肉層まで達するようなたちの悪いものではなく、表面にいわゆるカリフラワー状の腫瘍ができる種類の膀胱腫瘍です。

 再発防止のため、今までも何回か、そして、今回も8月のオペ後BCGの注入療法を受けていますが、服作用がきついようで大変心配です。

 特に前回8月26日に受けた注入療法では、その日は何の症状もありませんでしたが、次の日より、ものすごい頻尿と、下腹部痛に悩まされ、それが、いまだ続いているようで、大変心配です。

 病院からは、膀胱壁の炎症で膀胱が小さくなっている・・・と言う説明を受け、消炎剤と抗生物質(クラビット)、痛み止めを処方されて服用しておりますが、このような激しい副作用は今まで、見られなかったので、家族全員とても心配です。

 その膀胱炎のような症状以外は特に何も無く、発熱や体重減少、食欲不振等も無いようで、もう少し頻尿の頻度が収まれば、大好きな碁の教室にも行きたいようで、本人にしてみれば、本当にうっとおしい状態が続いているようです。

 そこで、今現在の私の疑問は以下の通りです。

1.この頻尿と下腹部痛がいつかおさまる事を祈って、このまま病院からの薬を服用し続けるしかないのか??

2.この症状は1週間から10日間でおさまると言う説明を受けているが、実際問題、どの程度続くものなのか??また、どの程度続けば、本当によくない・・・いわゆるやばいものであると考えればいいのか??

3.注入療法の場合、このようなリスクは当然のものなのか??

 一度この件に関しては、担当のドクターに質問しましたが、何度も質問すると、心証を害するかもしれないと言う私自身の恐怖心もあり、本当に、わらをもつかむ思いで、こちらへ相談させていただきました。

 いまりクリニック様の患者様もおられる中、私のようなものがそこへお邪魔して、ご意見を伺うような事をしていいのかどうか大変なやみましたが、不安な気持ちにはどうしても勝てませんでした。この事に関しては心からお詫び申し上げます。

 以上、もしよろしければ、御回答のメールをいただけましたら、幸いです。

@@@@@@@@@@(女性・44歳)
〒@@@@@@@@@ 京都府@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
?07@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
メールアドレス @@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: BCGによる膀胱注入療法の副作用に付いて御質問させていただきます。
Date: 2006年9月12日 8:03:15:JST

謹啓

お父様が膀胱腫瘍にかかられて、御心労のことと存じます。

さて、BCGの膀胱注入はかなり膀胱刺激があるようです。そのために注入が中止になることも多いようです。そして、注入による膀胱炎は人によっては完治に数週間はかかるようです。そのまま膀胱が萎縮することも稀にはあるようです。そのかわりに他の抗がん剤を膀胱注入することもあるようです。泌尿器科いまりクリニックでも膀胱注入はBCGよりも抗がん剤の方を多く使用しております。お父様の場合は今までの治療はきちんとされているようですので、もうしばらく長い目で見守りましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 113

On 2006/09/06

始めましたて ご相談させていただきます
71歳男性 毎日スポーツジムと水泳で鍛えており 内臓脂肪も少ない健康人間です。8月1日に前立腺がんの手術をいたしまして 周りのリンパも総てとりましたが どこにも転移は、なく1ヶ月と少し過ぎ PSAの値も0.01となり その点は、安心いたしました

しかし 尿漏れに異常があり と申しますには、膀胱に尿が溜まらず ビンの口のようなもので 立っておりましたらそのまま ポタポタと常に尿が出ております 無論尿意は、ありません。横になって 動かないようにしていると 250CCほど溜まり そのときは、尿意があります。無論起き上がれば どんなにこらえても ひらっきぱなしの口から尿は、ドットでてしまいます。バップフォー錠を2週間飲みましたが 何の変化もありません。長い目で見てくださいと言われ 又4週間分いただいて参りました。

排尿が我慢できないとか すぐ尿意があって溜められないとかは、よく聞きますが1ヶ月間たっているのにまるっきり膀胱に溜まらず流れ落ちてしまうことなど あるのでしょうか。担当の先生には、まだあまり強くお聞きすることができませんのでそのような こともありうるのか そしてお薬と体操でいつかは、改善していくものなのかそれとも再手術で治るものなのでしょうか

担当医に失礼とは思いますが どうしても お聞きしたくてmale差し上げてしまいした。よろしくお願いいたします。

神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
電話番号 04@@@@@@@@@@@@@@
生年月日 昭和10年@@@@月@@@@日
氏名   @@@@@@@@@@@@
メール  @@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱に尿が溜まりません
Date: 2006年9月7日 17:15:23:JST

謹啓

前立腺全摘手術をお受けになりとてもご難儀のことと存じます。さらに今、尿失禁もお有りでたいへん御心労のこと存じます。

前立腺全摘手術を受けられた方は、しばらくの間、程度の差はあっても、ある程度の尿失禁が続くようです。そこで、尿道括約筋を強めるように、訓練されるとよいと存じます。尿道括約筋を強めるような訓練とは、排尿時に尿を途中で止めるように力を入れることです。もしもそれが出来ないようであれば、肛門に力を入れてその動作を10回ずつ朝昼夕繰り返すことです。括約筋を強める薬としてはスピロペントと言うものがありますので、試されてはいかがでしょうか。そして、今の状態については主治医にありのままを遠慮なく相談しましょう。その方がかえって主治医に失礼にならないと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱に尿が溜まりません
Date: 2006年9月7日 17:50:32:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

こんなに早くお返事いただけるとは本当に感謝いたします ありがとうございました。
がんばって、括約筋を強める体操をしてまいります

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ご意見と返事 112

On 2006/08/29

はじめまして。膀胱癌について教えていただきたくメールさせていただきました。

昨年7月私の父(現在66歳)が膀胱癌と診断されました。そして8月に入院し、内視鏡の手術を行い乳頭状のものは切除しました。その手術の際に上皮内癌である事も分かり、昨年9月からBCG注入を行う予定となりましたが、BCG治療を予定した一週間前にリンパへの転移(腫れていると言われ、1cm程の大きさのようでした)があると分かり急遽抗癌剤治療へと変更となりました。昨年9月・11月と抗癌剤治療を行ったところリンパの腫れがひいて、抗癌剤治療は2回で終わりました。そして今年3月にBCG治療を4回行い尿細胞診の結果も問題なく落ち着いておりました。ところが又今年の8月にCTをとったところ、リンパに腫れが認められ(昨年と同じ位の大きさのようです。)今月より抗癌剤治療に入ります。尿の細胞診の結果は相変わらず落ち着いているようです。

先生の話を聞くところによると父は非常に抗癌剤の効きが良いとの事ですが、このまま抗癌剤治療を何度も続けて根治する可能性はあるのでしょうか?抗癌剤治療は体力の消耗が激しいのでこのまま続けていけるのか心配です。他の治療法はないのでしょうか?ネット上で調べると膀胱を全摘するとリンパも洗浄するという例もあるようですが、父の場合はこれには当てはまらないのでしょうか?今の治療をこのまま続けていくとどういう状態になっていくのか分からず心配です。もし他にも治療方法があれば教えていただきたいと思います。病院に毎回一緒に行って先生の話を聞ければいいのですが、現在私が妊娠中でなかなか父の病院には行けません。父は全て良い解釈をしてしまう性格の様で、なかなか現状が把握出来ません。お忙しいところ申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

住   所:東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 
      @@@@@@@@@@@
メールアドレス:@@@@@@@@@@@@@@@
T  E  L: 03-@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2006年9月2日 7:06:14:JST

謹啓

お父様が膀胱癌でしかもリンパ節転移がお有りで、たいへんご心配のことと存じます。そして、抗ガン剤が有効とのことですが、それほど有効な患者さんはあまり居ないようです。有効でなかったら、すでにかなり進行されていて末期になって居られたかもしれません。抗ガン剤では癌を小さくは出来ても、完全に消滅させると言うことはむずかしいかもしれません。しかし、今のところ最上でかつ唯一の治療法かもしれません。

そして、膀胱の外へ転移しているような場合には、たとえ膀胱の癌をすべて摘出したとしても、全身から見た状態的には同じことなのです。

残念ですが、このメールだけでは、あなたのお父様の今の病態について、今後の見通しなどについては私には良く判らないのです。やはりあなたがきちんと主治医にお尋ねになるしかないと存じます。むしろ赤ちゃんが生まれてからはもう出かけられないでしょうから、今のうちにお尋ねになりましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 111

On 2006/08/07,

今井クリニック様
                       @@@@@@@@
                      神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@   
  突然のメールで申し訳ありません
  小生は間質膀胱炎かなと自身で思い ある病院に行った
  採尿して記録をとるように言われました
  経過は次の通りです

その経緯
    〇 7/26夜から採尿測定を開始
    〇 7/28(金)19:20採尿の際鮮血がほとばしる
    〇 7/29(土)血尿が認められた。普通色のときもあった
    〇 7/30(日)07:00 鮮血、血の塊数個が尿道を通って排出さる その後血尿の現象なし
    〇 7/31(月)07:20 鮮血と血尿を繰り返す 血の塊が尿道に衝撃を与えながら排出
           23:30 尿意あれど尿が排出できない状態となり救急車を呼ぶ
           @@@@@@@@病院での状態(泌尿器科でない当直医)
           ?膀胱内洗浄
           ?しかし、自己で尿排出できず
           ?尿意をもよおすがトイレでは鮮血がタラタラと出るだけ
           ?5〜10分間隔でトイレで真っ赤な血を少しだけ出す事が続く
           ?膀胱は膨れるし苦しくなる 
           ?朝07:30頃 大便排出のスタイルで大いに力む
             血の塊が何十個となく尿道を通じて飛び出し、尿の排出も可能になった

           ?朝10:30 泌尿器科の医師がエコーで診てくれたが異常がないというので帰宅
           ?時々血の塊を排出するが尿色は普通に戻る だが時にはピンク色の尿も出た 
    
        〇7/3〜4も時々血尿が出たが、大体は正常の色であった
      歩行とか走ると膀胱に響く痛みが出血前にあったが、出血後は痛みが解消し、歩いても走っても
      痛まないようになった。但しまだ膀胱が滲みるような痛みは残る
      病院の予約は月末
      痛みが相当薄らいだのでそれまで待つ予定
            質問1. この血の塊は何なんでしょうか
              2.血の塊が出てからは排尿の色は普通になりましたが
               排尿後最後に痛むことは続いています
              3.此の侭放置してもよいですか

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 間質膀胱炎
Date: 2006年8月8日 17:54:41:JST

謹啓

膀胱からの出血かあるいは腎臓からの出血か判りませんが、かなり出血があり、それが尿に混ざってたいへん御心労であったことと存じます。

さて、それだけ出血があったのでは、やはり数日間は入院されて詳しく検査をお受けになる必要があると存じます。今血尿は治まって居られるようですが、排尿時の尿道痛が続くのであれば、やはり早めにもう一度泌尿器科を受診されてきちんと診察、検査を受けましょう。そして、質問1. この血の塊は何なんでしょうか 2.血の塊が出てからは排尿の色は普通になりましたが、排尿後最後に痛むことは続いています3.此の侭放置してもよいですか、と言うようなご質問は、私にではなくて実際に診察をした泌尿器科の主治医にお聞きになりましょう。このメールだけでは私にも血尿としか判らないのです。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 間質膀胱炎
Date: 2006年8月9日 15:34:22:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

いまりクリニック
小嶺 信一郎 院長先生

 @@@@@@@@@(77歳)

間質膀胱炎
  
  お忙しいにも拘わらず早速のご返事を有難うございました 小生は既往の自分の病気のことも書かずにいきなりご質問を申し上げた無礼をお許し下さい
  気も動転していましたので本当に申し訳ありませんでした 先生のご指摘の通り私の病歴を知る病院に相談することに致します
 既往の経歴
   平成1年2月  膀胱腫瘍で一部切除 
   平成3年3月  膀胱腫瘍で膀胱鏡で腫瘍箇所焼ききる
            オペ病院 @@@@@@@@@@@@

   平成16年5月〜6月 膀胱が痛み歩行も苦しかった
              @@@@@@では異常なし、その後痛みはなくなる

   平成17年5月〜7月 膀胱が再び痛む
               @@@@@@@に相談したが
               がんは痛まないものだ
               痛むのは別の病気と思う
               そのうち痛みがなくなる

   平成18年5月末 からまた膀胱が痛み出し 歩行も辛くなる
   平成18年7月5日 ある病院で診てもらったところ痛み止めの薬を呉れた    
   
      これはダメだと思い インターネットで間質膀胱炎の記述を見る
      我が家から比較的近い@@@@@@@@@@@@病院を見つけた
   平成18年7月25日同病院へ伺い問診を受けると 間質膀胱炎の疑いが
   考えられるので 採尿して記録を採り 1ヶ月後の8/25に再度来院するように言われる

   7/26 採尿開始
   7/27 1回が200〜300ccの排尿であった
   7/28 夜の採尿の時鮮血が迸る
   7/29 鮮血が時々出る 普通色の尿もあった
   7/30 1回鮮血 血の塊も時々尿道に感じる程の抵抗で排出
   7/31 23:30 尿が出なくなり救急車で@@@@@@@@@@@病院へ

   私の泌尿器を診てもらったのは15年前から@@@@@@@@@@@@ですから速やかに相談してみます 結果がでれば又ご報告申し上げます 本当に今回は有難う御座いました

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ご意見と返事 110

On 2006/08/04,

泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 さま

はじめまして、71歳の男性です。過去11年に亘って表在性ガンを患っており、膀胱鏡による検査で再発が発見される度に対処治療を受けて膀胱は温存している状態です。下記についてお教え頂けると幸いに存じます。

1:SEX行為の危険性
この場合にSEX行為によって相手にガンが感染(同じく膀胱ガンに罹病或いは発病)する心配は如何でしょうか?過去11年間および今後についてアドバイスをお願い致します。

2:腰痛の原因では?
腰痛も矢張り11年ほど以前から患っており、整形医から椎間板ヘルニヤおよび脊柱管狭窄症が腰痛の原因だと診断されています。ここ1年ほどの間に膀胱ガンの再発の頻度が増えており、一方腰痛の症状も悪くなって来ております。膀胱ガンと腰痛の因果関係について、表在性膀胱ガンは腰痛の原因或いは遠因にはならないと考えて宜しいのでしょうか?アドバイスをお願い致します。

ホーム・ページを拝見したのですが、同類の質疑が見当たりませんので改めてお伺いさせて頂きます。何とぞ宜しくお願い致します。

〒 @@@@@@@@@@@@
茨城県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@
電話:FAX:02@@@@@@@@@@@@@@@
E-mail:@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱ガンとSEX行為の危険性などについてご教示下さい
Date: 2006年8月6日 14:56:23:JST

謹啓

11年間も膀胱ガンにかかられて御心労のことと存じます。

さて、膀胱癌が性行為で相手にうつったと言うことは、今までの報告ではないと存じます。まずうつることは無いと存じます。

そして、もしも膀胱癌が腰の骨に転移した場合は、痛みが出現すると存じます。そして、表在性膀胱癌でも転移する可能性もありますので、主治医によく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱ガンとSEX行為の危険性などについてご教示下さい
Date: 2006年8月6日 15:40:44:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 さま

拝復

お忙しいなか、早速に貴重なアドバイスを頂き有難うございましたお陰さまで、ひと先ずは安心できました

腰痛の件は追って主治医に良く相談いたします

PS:以下は過去の治療歴です(ご参考までに、そして、もしも何かお
   気づきの点でもございましてアドバイスを頂ければ幸いです)

01: H07.05.31 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術    (9日間)
02: H07.07.28 手術(外来)内視鏡的マイクロウエーブ焼灼術
03: H07.08.03 膀注(外来)テラルビシン8回、H07.09.21 完
04: H08.02.13 手術(外来)内視鏡的マイクロウエーブ焼灼術
05: H08.10.13 手術(入院)経尿道的膀胱腫瘍切除術  (6日間)
06: H09.02.29 手術(入院)経尿道的膀胱腫瘍切除術 (4日間)
07: H09.06.23 生検(入院)経尿道的膀胱腫瘍切除術 (6日間)
08: H10.06.29 手術(入院)経尿道的膀胱腫瘍切除術  (7日間)
09: H10.07.09 膀注(外来)BCG8回、H10.09.03 完 副作用なし
10: H11.03.31 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術  (5日間)
11: H11.07.19 手術(外来)経尿道的電気凝固術
12: H11.12.09 手術(外来)経尿道的電気凝固術
13: H12.06.19 手術(外来)経尿道的電気凝固術
14: H12.12.07 手術(外来)経尿道的電気凝固術
15: H13.08.02 膀注(外来)BCG6回、H13.09.06 中断 副作用激甚
16: H14.11.20 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術  (3日間)
17: H15.06.02 手術(外来)経尿道的電気凝固術
18: H15.10.27 手術(外来)経尿道的電気凝固術
19: H16.03.03 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術  (3日間)
20: H16.04.27 膀注(外来)テラルビシン6回、H16.06.03 完
21: H16.06.11 検査(入院)前立腺ガン生検      (2日間)
22: H16.10.19 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術  (3日間)
23: H17.01.31 手術(外来)経尿道的電気凝固術         
24: H17.05.18 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術   (3日間)
25: H17.09.22 手術(外来)経尿道的膀胱腫瘍凝固術       
26: H17.11.21 手術(入院)右腎尿管全摘      (11日間)
27: H18.04.27 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術   (3日間)
28: H18.08.02 手術(入院)経尿道的腫瘍切除術   (3日間)

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ご意見と返事 109

On 2006/06/17,

はじめまして@@@@@@@@@@と申します
主人のことで ご相談させていただきます。

年齢62歳 去年の6月尿管癌で 左尿管と腎臓を摘出しました。リンパ・血液に転移が認められるとの診断を受けました。尿管の横・リンパのところに癌が残っており、摘出できませんでした(退院時には教えていただけませんでした)抗がん剤3ヶ月投与後、一ヶ月で痛み出し 放射線治療を30回受けました。(2から3月)一時的に楽になりましたが、またすぐ痛み出し本日癌が4センチになってると説明を受けました。本日2回目の抗がん剤投与のため入院しましたが、医師と患者本人の意思疎通ができておらず、患者は転移だと思っており、医師は同じところが痛むのなら同じだろうしか答えてくれず・・・

2回目の抗がん剤の説明ですが、尿管癌には認可されていない薬を使ってみる。(肺がんではよく使われている)海外では認可されてるが 日本ではまだ。 まあちょっとはきくかも・・・・  後で認可の手続きするので保険がきくかわからないとのことでした。 前回の抗がん剤はスタンダ-ドのもので効かなかったのだろうとおしゃっていました。 

何度、転院を勧めても 主人は病院をかえるつもりはないみたいでちょっとしか効かないかもしれない、保険が効くかわからないものに私は納得できずに帰ってきました。話もハイこれまでと威圧的に切られてしまいました。

動揺していて、文章がいつもにもまして下手で・・・申し訳ありません。アドバイスなどありましたらお願いいたします。 埼玉県在住です   よろしくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: はじめまして
Date: 2006年7月19日 7:22:56:JST

謹啓

今日メールを整理しておりましたところ、あなたのメールをたまたま見落としておりました。遅れましたがお返事いたします。そして、うっかり見落としのようで、他意はございませんので、悪しからずご容赦下さい。

さらに、少しつらいことも書かねばならないようですので、そのこともご容赦下さい。

さて、ご主人が左尿管癌でとてもご心配のことと存じます。そして、今回、転移が見つかって、放射線治療や抗がん剤治療にもかかわらず、それが大きくなって居られて、本当に御心労のことと存じます。ご主人と同じようなご病気の場合は、今のところ完治の可能性は少ないかもしれません。抗がん剤は尿管癌に効果がありますが、癌を完全に消すと言うほどは効果がないことが多いようです。そして、ご主人に残された時間も少ないかもしれませんので、これからは積極的に癌の治療を行うと言うよりも、緩和ケアの方が大切な治療法になると存じます。

緩和ケアと言っても癌に負けたと言うことではなくて、これからの時間を痛みなどの苦痛を軽くするように、かつ尊厳を持って生活されるように治療、看護、そして援助することです。しかも、生活の質を落とさずに治療できれば理想的と存じます。緩和ケアについては、ネットで泌尿器科いまりクリニックのHPや医学書などでお調べになればよいと存じます。そこで、このことをおふまえになって、これからの治療について主治医とよく相談されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 108

On 2006/07/13,

小嶺信一郎 先生

はじめまして、山形県に住む@@@@@@@@@と申します。 宜しくお願い致します。セミノーマについて質問させていただきます。

主人(36歳)が昨年の12月にセミノーマということで、左の睾丸を摘出しました。術後は、術前は上がっていた腫瘍マーカもすぐに下がりましたが多くのがん細胞が、血液に流れ出ている形跡があるようだと診断されました。また、転移もなかったので、これからは半年の一回の検診だけで、治療などはないということでした。

主人も落ち着いてきたので、そろそろ子供が欲しいと思っています。4歳の息子が一人いますが、兄弟を作ってあげたいと思っています。そこで質問なのですが、主人はこれから子供を作ったとしても、もしかしたら障害がある子供ができるのではないかと心配しています。主治医の先生には、子供を作っても大丈夫だとは言われたようですが、本人はあまり納得していないようです。精子というのは、がんにかかっている人、もしくはかかっていた人、健康な人には違いが出るんでしょうか?

大変恐縮ですが、お返事を頂ければ、主人も私もどんなにか励みになるかと思います。お忙しいかと思いますが、宜しくお願い致します。    

9@@@@@@@@@
山形県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@
090−@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: セミノーマについて質問です。
Date: 2006年7月14日 14:39:40:JST

謹啓

左睾丸セミノーマの手術後で、残った右睾丸の精子について問題が無いかと言うことでしょうか。

その場合は特に問題は無いような印象です。そして、若い時に睾丸腫瘍の手術と、かなりきつい抗がん剤の点滴を受けた患者を以前何人か経験しましたが、治療後に結婚し、子供も何人かいるようです。お子さん方の詳しい事情は判りませんが、何か問題のあったと言うようなことは聞いておりません。

さて、あなたのご主人の場合もおそらく問題はないと存じますが、完全に問題ないとは言いきれないのです。なぜなら、もしも今までに全く異常や病気がなかった方でも、完全に健康な赤ちゃんが産まれるとは限らないからです。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: セミノーマについて質問です。
Date: 2006年7月14日 20:26:09:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

泌尿器科いまりクリニック 小嶺 信一郎 先生 様

お忙しい中、早速のご回答ありがとうございました。大変参考になりました。主人とも話し合ってみたいと思います。また何かありましたら宜しくお願い致します。

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ご意見と返事 107

On 2006/07/05,

私は@@@@@@@@@@@@@@@@@と申します。
東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@現在39歳の男性です。
090−@@@@@@@@@@@@@@@@@@
昨年の1月に血尿から検査をしたところ膀胱がんが発見されました。結局内視鏡により切除したのですが、その後6月今年の1月と同様の手術をいたしました。細胞検査によると癌自体は悪性であり膀胱の全摘出を示唆されておりました。しかし、特段治療というものはありませんでした。

5月の内視鏡検査では目視では癌自体はわからず、尿検査により癌細胞が見つかったため6月に膀胱内の8箇所からの細胞採取と腎盂の尿採取の手術を行いました。本日、その結果腎盂の尿からクラス?aとクラス?bという結果が出、また膀胱からも8箇所中3箇所癌上皮癌G3という結果でした。主治医からは今後の治療方針として
1、膀胱尿道の全摘出(ストーマは2箇所から)=将来腎摘出が可能性
  あるため。
2、BCGの注入治療(6週間)
3、腎臓を含めた摘出(その後は透析が必要)
以上を示唆されました。主治医は1か2を勧めておりました。

私自身、家族(妻とそのおなかに11月予定の娘)がおります。家族のためにも、少しでも長く生きたいと強く思っております。

上記選択肢の中からなにを選べばいいのか全くもってわかりません。また正直自分自身あとどれだけ生きられるのかという不安もあります。自分ひとりであれば覚悟はつけられるのですが、家族のことを思うと苦しくなります。私はどのようにすればよいのでしょうか?宜しくお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱がんについて
Date: 2006年7月6日 16:25:00:JST

謹啓

まだお若いのに膀胱ガンの再発が見つかって、たいへんご心配のことと存じます。

さて、貴方の場合はもしかすると膀胱癌の中でも非常に浅い上皮内癌かもしれません。もしも上皮内癌でしたら、BCGの膀胱注入が有効と言う報告が多いようですので、まず膀胱注入をされて、もしもそれで完治すればそれで良いと存じます。しかし、注入している間に癌が進行すると言う可能性もあるかもしれません。

いっぽう、膀胱全摘手術と言うのはやはり手術後の生活がとてもたいへんと存じます。そこで、貴方の状態がよく判りませんし、無責任かもしれませんが、私が同じような病気であれば、まず完治を目指しての膀胱注入をしてもらいたいと存じます。

そして、もしも治療方針に迷って居られるのであれば、正直に心配されて居られることを主治医と良くご相談されて、それでも迷われるのであれば、今までの資料をお借りされて、きちんと他の泌尿器科を受診していわゆるセカンドオピニオンをもらうことが良いかもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱がんについて
Date: 2006年7月6日 19:01:41:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺様

この度は早速のご返事本当に有難うございます。家内や産まれてくるこどものためにも、少しでも永く生きようと思います。完治を目指します。勇気を持って臨みたいと思います。有難うございました。

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ご意見と返事 106

On 2006/06/14,

45歳(男)2度目の質問となります。1度目の際は早急のご返事ありがとうございました。まず膀胱ガンの経緯を記載させていただきます。
H17.7 血尿
H17.8末 内視鏡にて手術(2cmほどのものとその周りに数個のできたての腫瘍あり)「浸潤なく一番軽いものだからそんなに心配なし」とのことでした。
H17.3 血尿 内視鏡がはいらず結局膀胱内部は見られず、痛い思い(ペニスに麻酔はしました)をしただけでした。腹部エコーには写ってないようでした。1ヶ月後に再度検査するも又、内視鏡がはいらず。「カツヤク筋」が閉まってダメでした。力を入れてるつもりは無いのですが.... しかし今回は腹部エコーにて腫瘍が認められ、5月に麻酔をして手術となりました。
H17.5末 内視鏡にて手術 今回は10個ほどあり、尿管の下部からも腫瘍が顔を出し引っぱりだして切除しました。

上記の結果、7月中旬からBCGをやらざる終えないとのことでした。但し私の場合、上記の通り内視鏡が下半身麻酔をかけないと入らず、主治医曰く「尿道とかが細く傷になりやすく、そこから結核菌の感染が心配」とのことでした。BCGをやることにより全身性の結核になることが心配です。又、毎週1回BCGをする際、その都度、下半身麻酔をするのでしょうか?何か方法はあるのでしょうか?お忙しい中、又つたない文章で申し訳ございませんがアドバイスを頂きたくお願いいたします。

神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@
04@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: BCG治療について(膀胱ガン)
Date: 2006年6月15日 11:36:27:JST

謹啓

膀胱腫瘍が再発されて、とてもご心配のことと存じます。さて、膀胱鏡検査はやはり痛いので、泌尿器科いまりクリニックでは希望者には仙骨麻酔を行った上で検査をしております。あるいは痛みの少ない軟性鏡も使用することが在ります。しかし、BCGなどの膀胱内注入については、柔らかくて、細いカテーテルを使用しますので、仙骨麻酔はあまり必要ないようです。尿道内にキシロカインジェリーを注入して、ボルタレン座薬などを入れて、10-15分間待って、カテーテルを挿入していますが、皆さんあまり問題はおっしゃら無いようです。

BCGは膀胱刺激や膀胱結核の可能性がある方もいますので、泌尿器科いまりクリニックでは、BCG以外にもマイトマイシンなどの他の抗がん剤も使用しております。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 105

On 2006/06/09,

@@@@@@@@@@@(女性35歳)
住所:東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
電話:03-@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

父(69歳)のことでご相談させていただきます。
昨年11月に突然下腹部に痛みを感じ、血尿もあり、自宅近くの病院で、膀胱癌であることが判明されました。すぐに、内視鏡による摘出があり、そのときには、膀胱癌は比較的完治しやすいといわれ家族は安心しておりました。

しかし、今年に入り、術後最初の定期検診(1月)で、同病院で定期検診を受けたところ、また同じところに癌が発見され、その後の病理検査では、進行性で、かつ、かなり悪性の強いものと判明されました。結果として膀胱全摘出しかないと決心し、東京の大学総合病院で、膀胱全摘出、人工ストマ装着の手術を受けました。もともと父にはのう胞が大きく腎臓疾患があり(幸い、透析には至っていませんでしたがクレアチニンの値が普通よりだいぶ高いといわれました)術後は腎臓機能が一気に低下する可能性もあるといわれていたのですが、まだ弱いなりに働いており、父本人は、これで治ると思っております。

術後約1ヶ月が経ちましたが、本人はチューブが抜け、食事もできるようになり、いたって元気そうに見えます。ところが、膀胱を摘出した病理検査の結果、癌の進行状態がT4(これは医療の専門用語ですか?最悪のステージを意味するらしいのですが)であること、膀胱のかなりの深さまで癌が到達しており、前立腺癌にもつながっていること、T4ということでおそらく癌細胞が体中に広がっている可能性が高いこと(どこに転移しているかを調べることはこの段階では無意味といわれました)を告げられました。T4の癌であることと腎臓の働きが正常でないために、使用できる抗がん剤はないといわれ、あとは自宅療養のみと言われて帰ってきました。これまでのデータからでは、余命は長くて1年ほどだそうです。

家族にとっても初めての癌患者であるとともに、父本人は治ると信じて摘出手術も受けましたので、ただ、このまま何も治療できずに、時を待つのかと思うと、愕然としています。医師の話では、どの抗がん剤ももともと腎臓の弱い父には耐えられないとのことでした。本当に何もすることはできないのでしょうか。いろいろな抗がん剤が開発されていると聞いており、家族としてできることはしたいのですが、是非ご助言をお願いいたします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱癌の治療について
Date: 2006年6月13日 0:04:13:JST

謹啓

お父様が膀胱癌になられて、とてもご心配のことと存じます。

さて、膀胱全摘手術をされて、ストーマ状態で、癌が進行性であったとのことですが、しかし、今のところ明らかな転移巣や浸潤巣も認められて居られないようですので、もしかするとこのまま治癒すると言う可能性もゼロではないかもしれません。そして、もしも微小な転移巣が在ったとしても、今の段階では判りませんので、なんとも仕様がないかもしれません。

ご本人としても、今のところ出来るだけの最善のことはされて居られると存じます。そして、もしもこれから再発や転移巣が見つかれば、残念ですが積極的に治療する方法は少ないかも知れません。そこで、その場合には緩和ケアによって、これから必要以上に苦しくないように最善の治療をすることが必要と存じます。緩和ケアと言うと癌に負けてしまうように思えますが、決してそうではなく、非常に大切な治療と存じます。元気をお出しになり、これからの残り少ないかも知れない時間を有意義に過ごされますように、お父様の看病と親孝行をされることが大切と存じます。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 104

On 2006/06/07,

拝啓
   2年前(4月)4期(転移はないが精嚢にしゅんじゅんしていた)で、全摘出手術致しましたその時先生には、メールにてお世話になり厚く御礼申し上げます。 

2度(3カ月毎のリュープリン注射)ホルモン療法をしましたがPSAが0.1以下になり間歇療法になりました。本年1月0.2、そして4月に0.3に上昇しました。再発という判断をされリュープリン注射を再開しました。総合病院の医師で機械的に患者をこなされて、質問するような雰囲気ではないので又先生にお助けをお願いいたします。 1、再発した場合、治癒のみとおしがありましょうか?お忙しいところ恐れいります。                            〒@@@@@@@@@@@   長野県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@@ 65歳

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: その節はお世話になりました。
Date: 2006年6月8日 22:02:24:JST

謹啓

ご闘病たいへんと存じます。リュープリンの間欠投与法ですので、PSAが再度上昇すると言うことも在りうると存じます。その都度、再度注射をすれば長期間充分コントロールできると存じます。あまりご心配されないで良いのではないでしょうか。

さて、総合病院などでは医者の数に比べて患者の数が非常に多いので、機械的にどんどんさばいてゆかないと、今でも長い患者の待ち時間がとてつもないものになるようです。患者は増えても泌尿器科医はあまり増えていないようで、毎日の診療で疲れてくたくたかもしれません。米国の泌尿器科医は日本よりも収入が遥に良いようですが、平均患者数は週に50人だそうです。日本では1日に診る患者数かもしれません。

そこで、主治医に質問するのは、外来時間以外で別にお会いになるか、手紙をお書きになってはいかがでしょうか。そして、これからは私にではなくてなるべく主治医と相談するように工夫されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 103

On 2006/05/09,

はじめまして、@@@@@@@@と申します。

私の主人(年齢50歳)のことで質問してもよろしいでしょうか。
約4週間前に主人は腎臓癌の疑いで、右腎臓を摘出しました。今日摘出後の検査の結果が出たのですが、グレード3のかなり悪質の癌だと言われたそうです。私は仕事があって病院にいけなかったのですが、主人は怖くて詳しく聞けなかったそうなのです。グレード3の癌の場合、全摘しても再発の可能性など、高いのでしょうか?また、生活面で注意することはありますでしょうか?抗がん剤などの治療は必要ないでしょうか?(担当医にはとくになにも言われなかったそうです。)手術後かなりよい経過たっだ主人はそれを聞いて、ショックを受けて寝込んでしまっています。なんとか主人を安心させたくて、ネットで検索していますが、なかなかはっきりしたことがわかりません。お忙しいところ申し訳ありませんが、このHPを見つけて藁をもつかむ思い出メールいたしました。アドバイスよろしくお願いいたします。

東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@-7
@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 腎臓癌のグレードについて
Date: 2006年5月17日 8:43:40:JST

謹啓

ご主人が腎臓癌にかかられて、とてもご心配のことと存じます。さて、腎臓癌には悪性度、異型度を示すグレードが1から4まであって、4が最悪のようですので、3はそこまでではないような印象です。しかし、腎癌ではグレードよりも進展度の方が今後の再発や生存の目安になるようですので、どのくらい進んでいるか、転移があるかどうかなどの進展度が問題のようです。そこで、あなたが出来ること、すべきことは、今の主治医に充分、よく相談されることと存じます。

そのためには病状説明の時には必ず同席するように心がけましょう。そして、あなたのお仕事などで、ご都合が悪い時には良い日時を希望するなど働き掛けましょう。ところで、泌尿器科いまりクリニックでは、患者の病状説明の時は必ず家族の同席の元で説明しております。病気が悪性腫瘍などでは必ずです。もしも家族が同席できない時には説明を延期します。いっぽう、家族が居ない方には信頼できる知人やケースワーカーなどに同席していただいております。悪性腫瘍の告知などでは本人一人のみの時には行っておりません。泌尿器科いまりクリニックHPの告知についてを参考にされるとよく判るかもしれません。

これからたいへんでしょうが、元気をお出しになり看病されましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 腎臓癌のグレードについて
Date: 2006年5月17日 10:52:11:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生、

お返事ありがとうございます。とても参考になりました。今後病状説明の時には同席するようにいたします。セカンドオピニオンなども考えていますが、とりあえず現在の主治医のお話をよく聞いてからと思いました。どうもありがとうございました。また、なにか疑問点などありましたら、ご質問することがあるかもしれません。そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

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ご意見と返事 102

On 2006/04/22,

初めてメールいたします。@@@@@@@@@と申します。現在香港在住です。主人の事で、ご相談させていただきたいのです。

97年に脳腫瘍の手術をいたしまして、その際に全摘出ができませんでした。その後ガンマナイフ等、様々な治療をしながら、一応は元気に働いておりました。

2005年に再発による、再手術。これも無事に終わり、仕事をしておりましたが、この頃から私だけは彼の人格が少し変化したように感じておりました。(こんなに短気だったかしら?こんなになまけものだったかしら?)という感じです。

2006年4月に4回(いずれも朝寝坊をした土日の朝)、突然の意識障害が起こり、身の危険を感じて子供と共に、外に逃げたほどでした。4回とも1時間くらいすると、元に戻り、本人は何も覚えていません。子供と家に戻った時には、家中水浸し、本人は裸で呆然としているありさまだったこともあります。

病院での血液検査の結果、低血糖であること、しかし原因は腎臓の腫瘍からであることがわかりました。腫瘍が血糖を吸収しているそうです。

問題は両方の腎臓にそれぞれ大きな(12センチと9センチ)があり、手術ができないといわれたことです。それはつまり、もう、打つ手がないということなのでしょうか?特に転移はしていないと言われました。

来週から点滴(抗がん剤でしょうか?)と注射による治療をはじめるそうです。気分が悪くなり、髪の毛が抜ける可能性があることを言われたそうです。主人は「手術じゃなくて良かったなー」なんて言っております。

今後どのようなことが起こるのでしょうか?先生は「仕事を辞めて、のんびり治療すれば?」とおっしゃったそうですが、主人は仕事を辞める気なんて全くありません。しかし、仕事をしている場合ではないのかしら・・・?と、眠れないほど不安です。

先生が日本人ではなく、会話が英語なので、とても難しくて、何を聞いたらいいのかもわからないような状態です。先生は以前の脳腫瘍の影響だと思われるともおっしゃっていました。

長々と書いた割りに、正確な情報が少なくて申し訳ありません。

主人はこれからどうなるのでしょうか?

私の連絡先を書かせていただきます。ご多忙でいらっしゃると存じますが、ご教授ください。

@@@@@@@@@@@      @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ Hong Kong

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 腎臓癌について
Date: 2006年4月23日 17:32:21:JST

謹啓

何歳か判りませんが、ご主人が大病をされて御心労のことと存じます。以下、少しつらいことを書くと存じますが、悪しからずご容赦下さい。

さて、もしも腎臓の腫瘍が腎臓癌であれば、次第に腫瘍が大きくなってくると同時に、周囲へ浸潤したり、リンパ節・肺・骨などに転移して広がってくるようになります。もしも骨に転移した場合は、それから生存できる期間は平均6カ月くらいかもしれません。そして、今のところ腎臓癌には摘出以外に決定的な治療法は無いかもしれません。抗がん剤での化学療法は副作用は大きい変わりに効果がほとんどないので、行っているところは少ないようです。

しかし、もしも腎臓の腫瘍が腎癌でなかったら、話は大きく変わってきます。腎癌でなかったら大きくなっても転移などしませんから、致命的なことはほとんどないかもしれません。超音波、CT、MRIなどを行っても腎臓のすべての腫瘍を、100%確実に腎臓癌かそうでないかを見分けることはまだ出来ないのです。あなたのご主人の場合は、腎臓の腫瘍が大きくて両側にあるのに、どうして転移などがないのかが不思議な感じが致します。もちろんそういう場合もあり得るとは存じます。しかし、普通それだけ大きくて両側にあるくらい進行している場合は転移が見つかることが多いような印象です。そこで、もう一度念のために本当に腎臓癌であるのかどうかを主治医にご相談されて、もしも腎臓癌であれば、今後の経過をきちんとお聞きしましょう。

いっぽうの脳腫瘍については、一応専門外ですので、ここでのコメントは差し控えようと存じます。

では、元気をお出しになり、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 腎臓癌について
Date: 2006年4月23日 20:23:41:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生

早々のお返事いただきまして、心から感謝いたしております。これ程具体的なお話を聞けたのは、今回入院して2週間になりますが、今日が初めてです。お会いしたこともございませんのに、こうしてお話をしてくださる専門家の方がいること、嬉しく思いました。

主人は43歳です。子供は6歳で、つらいことが起こるには何の心構えもない状態です。しかし、私がしっかりしなければなりませんね。

さっそく主治医の先生に伺ってみます。癌ではない可能性を信じたい気持ちですが・・・。

ご多忙でいらっしゃると存じますが、先生のしてくださっている事は、私のような無知な者にとって何よりありがたいことです。お身体大切に、益々のご活躍をしてくださいますよう。

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ご意見と返事 101

On 2006/04/05,

いまりクリニック 院長先生様

はじめまして、お忙しい中恐縮なんですが・・とても不安で、先生にアドバイスいただけると、有難く思います。
名前:@@@@@@@@@@@@
住所:大阪府@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@5
電話:06−@@@@@@@@@@@@@@@@
年齢:34
子供:なし

私は、2年前に 子宮頸癌?b期(扁平上皮癌)になり、広汎性子宮全摘術を受け、周囲のリンパ節を取りました。
臨床結果で、リンパ節に 2つの転移が見られ、抗癌剤(タキソール・パラプラチン・イホマイド)を投与しました。1年後、腹部リンパ節に4cm癌が2つ見つかり、再発・・抗癌剤(シスプラチン)と、放射線治療を兼用しました。3ヵ月後、同じ場所に 再発、・・・4cmが2つ・・・大動脈に近い!?と言う事で、手術は無理らしく、現在なんですが、抗癌剤(マイトマイシン・カンプト)投与中です。放射線も、限度まで回数してるらすく、もう キツイのは当てれないそうです。。治るかどうかは、わからないと、主治医が・・・でも、「治ると思って治療してる」と、、信頼はしてるけれど、とても不安で不安で・・・

2度目の再発の時、抗癌剤、放射線してるにもかかわらず、4cmの癌は綺麗に消し去る事ができなかったのに、今回、いまの治療で治るのか・・・一時的にマーカーは下がっても、またスグに再発するのではないかと、、今 抗癌剤始まったばかり、あと3ヶ月治療が続きます。体のしんどさ、痛さ、不安の中、先生のページを拝見しお手紙しました。ぶしつけな質問ですが、私は治りますか?可能性は?先生のご意見お願いします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 子宮頸癌について
Date: 2006年4月6日 14:58:06:JST

謹啓

32歳と言うお若さで子宮癌になられて、手術から化学療法、放射線治療までお受けになり、今もご闘病中で本当にご辛苦で、たいへんに御心労のことと存じます。

さて、今のあなたのご状態ご病気についてですが、残念ではございますが、私の専門外ですので、あまり詳しくお答え出来ないと存じます。そして、せっかく主治医が居られるようですので、その主治医を差し置いて私めごとき専門外の医者が答えると言うのは、筋違いでおこがましいようでございます。あなたのご闘病については、元気をお出しになりますよう心から励ましたいと存じますが、今の病状やこれからの経過については発言を差し控えたく存じます。悪しからずご容赦下さいませ。今はたいへんでしょうが、お元気をお出しになりますように。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 子宮頸癌について
Date: 2006年4月7日 21:37:21:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

院長先生様

お忙しい中、お返事ありがとうございます。
大阪の、@@@@@@@@@@@@です。正直、前向きと言葉に言うのは簡単ですが・・・なかなか、だんだん難しく・・・
でも、元気になりたい!って気持ちは いっぱいで、頑張るしかなくて、我慢するしかなくて、

頑張って、治します☆ありがとうございました。 

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