泌尿器科の癌(腎臓癌、膀胱癌、精巣癌など)についての
ご意見・ご質問1-100まで(詮索や無断転載を禁止します)
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ご意見と返事 100

On 2006/03/23,

いまりクリニック 院長 小嶺信一郎様

はじめてメールさせていただきます。
私の父が前立腺癌の治療を受けており、インターネットで前立腺癌について調べていたところこのページにたどりつきました。先生のご意見を聞かせていただければ有り難く存じます。

<父の状況>
年齢64歳
健診でPAS7.4まで微増
平成17年4月に2回目の針生検で左右に前立腺癌発見(限局癌、グリーソンスコア3+4)。
カソデックス、リュープリンによるホルモン療法により奏効、平成17年8月以降
PAS値0.05以下を継続。
平成18年4月にCT、骨シンチ等の一年検診の予定。

<お聞きしたいこと>
?本人は常時不整脈(ワーファリン服用)や体力的な理由から、
 できれば手術や放射線療法は避けたいと思っているようなのですが、
 何か良い方法があればご教示下さい。 
?間欠療法の実績や受診できるところを知りたいのですが、どのように調べれば良いのでしょうか。
?前立腺癌が消滅した可能性がある場合、癌が消滅したかどうかの判定方法はありま
すか。
 やはり切り取って見てみないとわからないのですか。
 ホルモン治療を止めてみてPSA値を定期的に測定して判定するということはできますか。
?再燃癌になると手術や放射線療法が出来ないと聞いたのですが、それはどうしてですか。

どうぞ宜しくお願い申しあげます。

住所:福島県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@3
氏名:@@@@@@@@@
電話:090−@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺癌について
Date: 2006年3月25日 9:12:07:JST

謹啓

お父様が前立腺ガになられてご心配のことと存じます。

さて、今のところお父様の前立腺癌は落ち着かれて居られますので、あまりご心配は無いように存じます。そして、あなたのご質問は前立腺癌一般についてのようですので、ご自身でネットや医学書(図書館などで)をお調べになってはいかがでしょうか。あるいは、主治医に直接お聞きになられてはいかがでしょうか。

お役に立てませんでしたが、悪しからずご容赦下さいませ。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 99

On 2006/03/20,

前立腺癌について教えてください。

ショートステイを利用している人に前立腺癌の方がいます。ホルモンの注射とカソデックスを飲んでいます。

血尿で尿道が閉鎖し下腹部が腫れたので病院でバルーンカテーテルを入れました。入れたとき血液の塊がたくさんでてきました。膀胱洗浄を2〜3日おこなったら血尿は収まったのですが再び血尿がでました。バルーンのつまりがあるのか? 尿漏れがあります。毎日、膀胱洗浄をしたほうがいいのでしょうか?

血尿がひどく、熱もあり、下腹部も腫れています。骨盤や足の痛みも訴えています。医者は腎臓への転移もないというのですが・・・・家族はこのまま様子を見てほしいと言っています。この方の主治医からは血尿を抑える薬とカソデックス、抗生物質を処方され飲むよ指示があっただけです。

このままでいいのでしょうか?

秋田県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
  @@@@@@@@   

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺癌について
Date: 2006年3月21日 10:53:43:JST

謹啓

何歳の方か判りませんが、前立腺癌で、血塊が詰まるほどの血尿があり、発熱や痛みもあって、下腹部が膨満されていると言うことですね。

このような状態では、普通はすぐ入院されて、血尿や発熱(癌性のものか尿路感染症か)、痛みに対して治療をする必要があると存じます。このメールから考えると、どう考えてもショートステイする以前に、病院に入院と存じます。

あまり、お役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 前立腺癌について
Date: 2006年3月21日 20:46:43:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

ありがとうございました。

75歳、末期がんの方でした。
病状が落ち着いているからと言う理由で病院を退院したのですが自宅で介護できず、ショートに入ってきた方でした。ショート利用中、尿閉になり受診しましたが入院にはならず帰されました。緩和ケア病棟のある病院はなく、ショートステイの職員レベルも低いので利用者には苦痛だったと思います。痛みがあるとき手を握ったり、調子のいいときは楽しい話で盛り上がる程度の日常でした。痛みに対しての病院からの指示もありませんでした。昨夜、病状が悪化し救急を受診し入院となりました。介護保険の特定疾病にがん末期も加わるときなのに、医療と連携をとることができず情けないというか悶々とします。

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ご意見と返事 98

On 2006/03/18,

じめまして、PCの検索でこちらのサイトの存在を知りご相談したくメールを差し上げました。相談とは母(73歳)のことなのですが今年の初めから腰痛、足のしびれから歩行困難になり回復しないため近くの@@@@@@@@@@病院の整形外科を受診しました。

その結果MRIの検査で仙椎に腫瘍らしき物があることが判明。そしてそのまま検査入院になりMRI、CT造影検査などの結果、右側腎臓に影が3つほどあり腎臓癌だろうといわれました。その時点ではまだはっきりしていなかったのですが骨に転移しているためこのまま手術をしなければ1年未満、手術をしてうまくいっても3年未満の余命だろうといわれました。だだ血管造影検査をしなくては詳しい事は分からないといわれたため検査を受けたのですが腎臓の方には何も異常はなく姉が先生に直接問い合わせたところ、腎盂癌か膀胱癌だろとの回答があつたそうです。

また骨に転移しているため手術はもう無理で余命あと半年、抗がん剤が効いたとしても1年位だといわれたそうです。また2週間位前から管を付けなければ尿も出にくい状態になっています。今週から尿を採取しての検査をしているようですが癌細胞はまだ見つかっていません。痛みがひどいためモルヒネの入った薬を今週から服用している状態です。まだ原発部分の特定もされていな状態で癌の転移の検査もしていませんが本当に手術はもう無駄なのでしょうか?最初の外来の受診からすでに50日近くが過ぎてしまいましたがまだ何の治療も受けておらず体力もかなり落ちているようなのでとても心配しています。こちらが催促したため週明けにはもう一度、腎盂・膀胱を中心にMRI検査をして抗癌剤の投与を始めたいといわれましたがどうなのでしょうか?。先生のアドバイスをお願いいたします。
郵便番号@@@
 東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@−1
 @@@@@@@@@@  でんわ04@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: よろしくお願いいたします
Date: 2006年3月20日 17:44:07:JST

謹啓

お母様が癌の転移かも知れないと言うことになられて、とてもご心配のことと存じます。しかし、少し冷淡なことを書くかもしれませんが、悪しからずご容赦下さい。

さて、状況を詳しく知りませんが、一般的にもしも腎盂癌などで骨に転移して、癌性疼痛があれば、残念ですが、今の骨転移を完治させると言うことはむずかしいと存じます。そして、癌そのものに対する治療としても、積極的に治癒を目指すと言うことは難しいかもしれません。しかも、ご本人に残された時間も、もうあまり長くないかもしれません。

そこで、これからは癌の根治を目指すと言うことではなくて、緩和ケアを主体とした治療を行う必要があると存じます。緩和ケアとは、癌を根治できないのなら諦めた、もう何も治療をしないと言うのではなくて、これから残り少ないであろう人生を尊厳を持って、出来るだけ快適に送れるように対処療法をされると言うことです。すでに癌の痛みに対して今の主治医はきちんとされているようですが、そのことについては主治医とよくご相談されてはいかがでしょうか。
さて、癌そのものに対する治療については、最近はいわゆる代替医療が盛んですので、いろんな情報があると存じます。そのことについてもお調べになってはいかがでしょうか。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 97

On 2006/03/15,

はじめまして44才男性です。
昨年7月に血尿があり膀胱ガンとわかり8月末に内視鏡にて手術をしました。結果は浸潤、転移もなく一番軽いものでした。(膀胱内に2cm程のもの2個、その周りにできたての小さい腫瘍が少しあったようです。)主治医曰く「ポリープに毛の生えた程度のもの」とのことでした。よって再検査も6ヵ月後でよいと言うことで先日手術後の最初の検査(2月中旬)を行いました。検査は腹部エコーのみで内視鏡はありませんでした。

苦痛を伴うので極力、内視鏡は避けるようです。エコーも問題なく次回は又、6ヵ月後の指示でおわりました。ところが3月初旬に一回、血尿があったため早速病院に行きましたが何の検査もなく(細胞診のみ)「又血尿があれば内視鏡で調べましょう」ということになりました。私の場合「海綿腎」とのことでその影響かもしれないようなことを話されましたが個人的には昨年まで血尿もなく納得できるものではありませんでした。主治医のことは信頼しているのですが...。

通常3カ月おきに内視鏡検査が標準的かと思いますが取りあえず指示通りほうって置いてよろしいものでしょうか?又、エコーで問題なければ取りあえず経過観察とするものでしょうか?お忙しいところ大変恐縮ですがよろしくお願いいたします。

@@@@@@@@
神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@5
04@@@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱ガンについて
Date: 2006年3月16日 16:58:58:JST

謹啓

膀胱ガンにかかられてとてもご心配のことと存じます。

さて、あなたの膀胱癌の悪性度などが判りませんが、すでにガンが複数あったことと、今回血尿が再度あったと言うことであれば、すぐにでも膀胱鏡をしても良いと存じます。そこで、心配でしょうから主治医にそのようにお願いされて、念のために内視鏡検査を受けましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 膀胱ガンについて
Date: 2006年3月20日 11:01:01:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

早速のご返事誠にありがとうございました。

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ご意見と返事 96

On 2006/03/13,

はじめまして。膀胱がんを調べていたところ、このHPにたどり着きました。よろしくお願いします。

友達の母なのですが・・・2年位前に膀胱ガンと診断され内視鏡での手術をして切除しました。3ヶ月ごとに検診していましたが・・・去年は3回再発してしまい、そのたびに内視鏡で切除していましたが・・・それでは体に負担がかかりすぎるとゆうこで薬物療法を始めました。
BCGを膀胱内に注入するという方法で、週1回を2ヶ月間行いました。8週目(最後)をやる前に、微熱がつずいたのですが最後までやりとげました。
その2日後、体全身が痛く、39度の熱、目の充血で歩くのも座るのもやっとで、おかしく思い病院へ行きました。
結果は、膀胱ガンBCG注入によるライター症候群との診断でした。即、入院で明日で2週間になります。
始めは点滴でしたが、注射に変わったそうです。
退院も、あさってと決まったのですが・・・手・足のむくみがすごく、痛みもあり、毎朝座薬を入れています。
まだ、完全じゃないような気がするのですが大丈夫なのでしょうか?よろしくお願いします。

・@@@@@@@@@@
・29歳
・女性
・栃木県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@1
090−@@@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニックさま
Date: 2006年3月15日 14:49:50:JST

謹啓

ご友人のお母様が、大病になられてご心配のことと存じます。何歳の方か判りませんが、ライター症候群になられたと言うことであれば、完治には数カ月かかるかもしれません。そこで、退院されても通院や自宅療養が必要と存じます。そして、手足のむくみや痛みがまだ強く、自宅療養の自信がないのであれば、きちんと主治医に相談されてもうしばらく入院をお願いされてはいかがでしょうか。あるいは、他の病院に転院されて治療すると言うことなどを相談されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: いまりクリニックさま
Date: 2006年3月16日 22:11:49:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

院長先生 さま
こんばんは。先日ご相談しました@@@@@@です。友達の母は、昨日退院しました。今日、お見舞いに行ったところ、思っていたより元気で安心しました。母の方も安心したようです。ありがとうございました。

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ご意見と返事 95

On 2006/03/11,

はじめまして、@@@@@@@@@@@@と申します。

宮崎県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@-1  (09@@@@@@@@@@@@@@

38歳 女性 です。

私の母(61歳)のことについて相談したいのです。去年の6月末に子宮癌にて広汎性子宮全摘術・リンパ節郭清をしたのですが、左尿管損傷を起こしており尿管ステントを留置し様子を見ていました。

右の腎臓近くのリンパ節転移の部分は取りきれていなかったため、放射線療法も行い、11月にステントの入れ替えをし、退院したのですが、今年に入り39度台の発熱、検査で左腎臓付近に膿がたまっているとのことでドレナージチューブを入れ排膿しました。(1月末)

今月の3日にチューブを抜くため造影をしたらしいのですが、そのときに尿管損傷が治っていないことがわかったのです。また、右の尿管は下部で狭窄または閉塞しているらしく、右腎臓は腫れ機能が低下してきている状態のようです。

神経因性膀胱もあるため、右の腎臓はこのままにして、左の尿管も塞ぎ、左の腎臓に外瘻チューブを入れ尿を出すようにしたほうが良いのではないかと言われました。

尿管損傷を起こしてから半年以上たって塞がらなかったので、尿管損傷がこのまま治る確立は低いだろうというのと、手術をするにしても放射線療法も受けているためリスクが大きいだろうし、尿管が狭窄したり閉塞したりする可能性が高いとのことです。

母は、外瘻チューブを入れず何とか普通に尿道から尿が出るようにならないかと言っています。ドクターも、もう少し様子を見ても構わないと言ってくれてはいます。他に外瘻チューブをいれずにすむ方法はないものでしょうか?手術はやはり難しいものでしょうか?話だけではわかりにくいとは思いますが、よろしくお願いします。

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: ご相談
Date: 2006年3月12日 8:36:05:JST

謹啓

お母様がご病気でとても御心労のことと存じます。

さて、前回に子宮癌にて広汎性子宮全摘術・リンパ節郭清の際に、左尿管損傷を起こしたと言うことは、もしかすると癌のために癒着が強かったかもしれません。そして、今回、右尿管の下部で閉塞があると言うことは、もしかすると子宮ガンが再発して尿管を塞いでいるのかもしれません。そして、もしもそのような可能性があれば、非常に残念ですが、お母様に残された時間は少ないかもしれません。さらに、そのような場合には手術で尿管を元通りに、広げたり、通過を良くすると言うことは困難と存じます。

そこで、残り少ない時間を尊厳を持って、苦痛を出来るだけ減らし、少しでも楽に過ごせるような治療として、緩和ケアがこれから必要と存じます。そのためには出来るだけ外瘻(腎瘻)を入れないで、ステントの方が良いのですが、ステントを挿入しても尿管が閉塞し膿腎症になるのであれば、外瘻も仕方がないかもしれません。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: ご相談
Date: 2006年3月12日 9:26:30:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

お返事ありがとうございます。ドクターの話では、今のところCT上再発は見られないと言うことでした。今度、腫瘍マーカーを検査してみるとのことでした。

右の尿管にステントを入れることも考えたが、神経因性膀胱があるため、左尿管に逆流した場合、尿管損傷した部位からまた尿が漏れ出る可能性が高いため、そのままにしておいたほうが良いとのことでした。説明を聞いてすぐは、母も受け入れがなかなかできず、感情失禁したりしていましたが、婦人科のドクターや泌尿器科のドクターと何度も話をしていくうちに落ち着きを取り戻してきているようです。

とりあえずは、もうしばらく腎瘻チューブは入れず様子を見て、腎機能が落ちる前に決断しようと言うことになりました。今後、やはり再発と言うことも考えながら支えていかなければと改めて思いました。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 94

On 2006/02/13,

はじめまして、私は前立腺癌という検査結果が出た父を持つものです。
何度か検査をした結果、PSAが130、CTに影は見受けられないが全身に癌細胞がまわってる可能性があります。五年は大丈夫だと思いますが、十年後はわかりません。PSAが130だと何処の病院に行っても手術はできないはずと言われました。

現在ホルモン注射を月に一度打っています。ちなみに検査結果が出たのが10がつです。父本人にはセカンドオピニオンを勧めていますがなかなか本人が動こうとしません。もしよろしければこの検査結果が一般的にどうゆう状態なのか詳しく知りたいのですが、教えていただけないでしょうか。どうか宜しくお願いします。

父は今、63歳。現在仕事はしています。トイレがちかいくらいで痛みも無く生活にあまり支障はないみたいです。

@@@@@@@@@@@@@
神奈川県@@@@@@@@@@@@@@2

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject:
Date: 2006年3月3日 18:03:32:JST

謹啓

2月15日と2月17日に数回お返事のメールを差し上げましたが、届かなかったようです。今見直しますと、あなたのアドレスがご自分で間違ってお書きになっているようでした。そこで、もう一度送付いたします。@@@@@@@@@@nifuty.comになっておりましが、@@@@@@@@@@@nifty.comの間違いではないでしょうか。

前立腺癌があって、PSAが130ということは、前立腺の中だけではなくて、その周囲以上に癌が進んでいると言う可能性が大きいと言うことのようです。残念ですがあなたのメールからのわずかな情報ではこれ位のことしか判らないのです。その他に前立腺癌そのものの悪性度や、触診、超音波・CTなどの所見、他の血液生化学の結果などを総合して判断する必要があると存じます。

そこで、本当にどのような状態かお知りになりたければ、私に尋ねたり、あるいはセカンドオピニオンをおっしゃる前に、もっと今の主治医にちゃんとお尋ねになるべきと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 93

 

On 2006/02/22,

初めまして。ネットで検索した末、こちらのホームページにたどり着きました。どうかよろしくお願いします。
去年の11月、母(54歳)の子宮ガンが再発した際に、ガンが膀胱に顔を出し、膀胱内に血栓ができ、腎不全に陥り、腎瘻をつくりました。
左右両方に腎瘻をつくったのですが、2月5日に左の管が抜け、その後抜けた穴から1週間ほど尿が止まることなく出ていました。
2月13日に穴からの尿が止まったのですが、それから高熱と吐き気・体のだるさが続き、2月16日に入院しました。
血液検査をした結果、細菌感染を起こしているとのことで点滴を受けていますが、未だ高熱が続き、何度か穴から尿が漏れ出て、入院してからも2・3回縫い直ししています。
皮膚のあいだに尿がたまっていると医師から言われたようですが‥
どのようなことが考えられますか?
治療方法はありますか?
母のガンは進行が早く、今はガンに対する治療は行っていません。
少しでも苦痛を取り除いてあげたいのですが‥
よろしくお願いします。

@@@@@@@@ 32歳(女性)
兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@1
電話07@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 腎瘻をつくった後に‥
Date: 2006年2月23日 9:48:28:JST

謹啓

以前同じような方が居られましたので、一部重複すると存じますが、ご参考になればと存じます。お母様が大病にかかられて、とてもご心労のことと存じます。少しつらいことを書きますが、お気を悪くなさらず、元気をお出しになりましょう。

さて、54歳で子宮頚癌の再発にかかられて、4カ月前に両側の腎瘻をということですね。

お母様は子宮頸癌の末期に近づいておられて、今後もいろいろと苦労されるかもしれませんので、たいへんと存じます。一般的な、子宮頚癌そのものの予後ですが、尿管に浸潤して、水腎症が出てくるようですと、腎臓に管を入れて水腎症を治療しても、予後はあとわずかと存じます。今までの経験では、子宮頚癌で数十人の方が同じように水腎症で泌尿器科においでになり、水腎症の治療を行いました。その方たちの予後は平均ほぼ1年前後でした。

そこで、お母様のこれからのことですが、腎瘻が抜けても腎臓は生きていますので、尿を作り出すようです。その尿の行き場が無く皮膚と腎臓の間に溜まり、感染を起こせば膿になりますので、排膿する必要があるようです。

さらに、これから癌による痛みが出てくるかもしれませんので、そのことに対しての治療、緩和ケアと言います、が重要になってくると存じます。今後はいかに苦しくなくて、残された短い時間を過ごせるかということが大切でしょう。以上のことをおふまえになって、今後の治療、特に緩和ケアなどついて、主治医とよく相談しましょう。そして、あなたはいろいろごご心配でしょうが、今の主治医はきちんと治療しているように存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 腎瘻をつくった後に‥
Date: 2006年2月23日 12:10:32:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

お忙しい中、早々のお返事ありがとうございました。

母も私も、今の症状をできるだけ緩和させ、やはりできるだけ最善を尽くしたいと強く願っていますが、思いとは逆にどんどん悪化する容態に焦りと不安でいっぱいでした。院長先生にお返事を頂き、心の支えになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の治療・緩和ケアについて主治医とよく相談し、これからも最善を尽くしたいと思っています。ほんとうにありがとうございました。

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ご意見と返事 92

On 2006/02/14,

初めてメールさせて頂きます。
私、愛知県@@@@@@@@@@@@@@に住んでおります、@@@@@@@@@@と申します。
70歳になる母が「膀胱癌」と診断され、先生のホームページに辿り着き、大変参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

本日は、どうしても先生のご意見を拝聴致したく、メールさせて頂きました。どうかよろしくお願い致します。

昨年11月、肉眼的血尿を認め診察を受けました。12月に内視鏡手術をし、「目に見える範囲は全て取り除きました」との事でした。その後、顕微鏡検査の結果、多めに取った組織に癌細胞があった為、膀胱全摘を言い渡されました。画像的には転移は見られないものの、グレード3という悪性度の高いものである為、全摘出しなければいずれ確実に転移します、との事でした。

母も私も大変ショックを受けたのですが、色々と調べていると、グレード3の生命的予後は不良であるとの事、命には変えられないと手術を受ける事にしました。1月下旬に手術を受け、組織の検査の結果を踏まえ、先生から今日お話を聞きました。T分類としてはT1、転移は認められない、悪性度は高いが、癌は取りきれていると思われるので、追加治療は無しとの事でした。今時点で、転移が100%ないとは言い切れないが、取り切れている可能性が高いので、との説明でした。全摘手術の後、吐き気に苦しんでいた母は、抗がん剤治療を受ける位なら、死んだ方がましだと申しておりましたので、本人・家族共々喜びました。素人ながらに色々調べた結果としましては、グレード3の癌は、早期に転移・再発をする場合が多い為、術後に化学療法等の追加治療を行う、であるとか、手術療法のみの予後は不良であるとかいう内容のものが多かった為、抗がん剤は免れられないと思っていただけに、嬉しい反面、意外でもありました。

母のようなケースの場合は、手術のみで追加治療無しというのが標準的なのでしょうか。T1というはっきりした分類は今日初めて聞いたのですが、膀胱全摘出でグレード3というと、最悪のケースを予想していただけに、このまま退院して検査で経過を見るだけというのもどこか不安な気がしてなりません。母には1日でも長く生きていて欲しいのです。

どうか、先生のご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

愛知県@@@@@@@@@@@@@@@-5
(05@)@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニック 小嶺院長様
Date: 2006年2月15日 7:58:04:JST

謹啓

お母様が膀胱癌になりとてもご心配のことと存じます。

さて、今治療も一段落されて、一安心と言うところと存じます。今までの治療は特に問題はないようですし、主治医もきちんと説明されているので、今更私めなどにお聞きになる必要は無いように存じます。今まで最善を尽くされて居られるのですから、心配されるときりがございませんし、これ以上ご心配されても仕様がないような気がいたします。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: いまりクリニック 小嶺院長様
Date: 2006年2月16日 23:14:56:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生

お忙しい中、早速ご返信頂き、ありがとうございます。見ず知らずの者に、先生の貴重なお時間を割いて頂き、大変恐縮しております。

先生からのお返事を読み、ほっと致しました。正直、母はもうあまり長くは生きられないのだと思っておりましたので、このまま治療が行われない事が不安でたまらなかったのです。

先生のおっしゃるように、先の事を心配してもきりがありませんので今は無事手術が終り、癌治療が一段落した事を素直に喜ぼうと思いました。

本当にありがとうございました。今後ますますのご活躍を心から祈念致しております。

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ご意見と返事 91

On 2006/02/07,

いまりクリニック 
小嶺信一郎院長様

お忙しいところ恐縮です。是非ご相談に乗っていただきたいことがございます。尿管ステントの留置方法についてです。

私は、3年前に直腸癌の手術を受け、現在は肺転移とリンパ節転移の治療のため抗ガン剤のの投与を受けております。去年の10月、左脇腹付近のリンパ節転移が増悪し、尿管を圧迫しているため水腎症になってしまい尿管ステントを留置してもらいました。

しかし、その処置の際の痛みがひどく(お願いした痛み止めは医師間の連絡不足で使ってもらえませんでした)絶叫してしまいました。12月にもステント交換のために処置を受けたのですが、仙骨麻酔は打って貰ったものの、効果はなく、痛みに耐えかねて処置をストップして貰いました。(その時は、固いカテーテルを使ったので痛みがひどかったのでは、と後に説明されました)痛みを軽減する方法として、処置をした医師は、「入院して下半身麻酔をする方法」を提案してくれましたが、その後診察した医師は、「手術室を手配したりと手間がかかるのでやれない」との事でした。

現在、水腎症がさらに悪化し、腫瘍内科医からは、抗ガン剤の投与をストップせざるをえないと告げられました。治療を続けるには、ステントを交換しなくてはならないことは、重々承知していますがあの痛みに耐えられる自信がありません。痛みを緩和できるステント交換の方法は、本当にないものでしょうか?やはり痛みをこらえて再トライしなくてはならないのでしょうか?お忙しいところ恐縮ですが、ご助言いただければ幸いです。

宮城県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@
携帯:090-@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: 教えて下さい
Date: 2006年2月9日 12:54:16:JST

謹啓

直腸癌にかかられてのご闘病はとても御心労のことと存じます。

さて、尿管ステントの交換時には膀胱鏡を行う必要がありますが、この膀胱鏡を挿入する際に痛みがあります。そこで、仙骨麻酔を行って痛みをほとんどなくすか、軽くして処置を行います。仙骨麻酔はたまに効果がないこともありますが、ほとんどの方は有効ですので、もう一度仙骨麻酔をされて、痛みがずいぶん軽くなっている場合にのみ、ステントの交換をされるとよいと存じます。

あるいは、水腎症が進行していなければステントは当分そのままで、交換しないでおくことも可能と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 教えて下さい
Date: 2006年2月9日 15:40:48:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生

早速お返事をいただきましてありがとうございます。ステント交換方法について、明日、あらためて担当医と相談したいと思います。

こうしてなかなか直接担当医には聞き難い相談にも乗っていただいた上に、早くのご返答。私も含め、多くの患者にとって、心の支えです。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 90

On 2006/02/02,

前立腺がんステージCで、一年間ホルモン治療の後、PSA再燃の動きがでたので放射線治療70Gy(2Gy×35回)を受けました。PSAが下がってきたので照射後2年間続けたホルモン治療を止めています。現在徐々にPSAが上昇してきています(現在0.7)が、どの程度のPSAで再燃と言えるでしょうか。(質問−1)またホルモン治療中止後、次第に勃起も回復してきて、試しに自分で射精をしてみましたら少量の精液も出ましたが、直後に前立腺とおぼしき辺りにかなり強い痛みが起こり、数分間痛みました。痛みは治まりましたが、ほんの少しの鈍痛が暫らく続きました。放射線で萎縮していると思われる前立腺ですが、射精は前立腺がんを進行させるなどの影響はないでしょうか。射精はしないほうが良いでしょうか。 痛いのであまりやる気はそがれてしまいますが・・・(質問−2)どうかよろしくお願いします。

氏名     :@@@@@@@年齢     :63歳性別     :男住所     :愛媛県@@@@@@@@@@@@@-4お電話番号  :08@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: ご教示ください
Date: 2006年2月3日 13:07:39:JST

謹啓

前立腺癌にかかられて、ご闘病につきまして、たいへん御心労のことと存じます。

あなたのPSAの最小値が判らないのですが、少しでも増加があれば再燃の可能性があると存じます。しかし、PSAのみでなく、他の検査や診察、触診なども考えて総合的に判断して、再燃と言えると存じます。射精痛は射精自体がしばらくぶりであったのでしょうか。よくわかりませんが、やはり、射精管などが不使用性の廃用性萎縮をされて狭くなって居られて、そこで精液が通る時に拡張されて痛みが出現したのかもしれませんが、前立腺炎などの可能性もあると存じます。

さて、あなたはすでに数年間前立腺で治療をお受けになって居られますし、これからも治療が必要ですので、今の主治医ともっとよく話されて、もう私めなどにでは無くて、今の主治医にもっときちんとよくご相談しましょう。そのような信頼された患者ー主治医の関係が今後も必要と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 89

On 2005/12/06,

小嶺先生

初めてメールを差し上げます。
私は@@@@@@@@@@@在住の@@@@@@@@@と申します。77才の父の病状について調べていたところ、先生のHPに行き当たり、先生が多くの方々の悩みに親切丁寧にお答えになっておられるのを拝見いたし、失礼ながらご指導を仰ぎたいと存じメールをお送りした次第です。HPにて公開されますことを承知でご質問いたしますが、公開の際は匿名匿住所扱いにてお願い申しあげます。

病状・経過

○ 本人と私の関係  私は父の長男です。

○ 年令     77才

○ 家庭環境  本人の妻と二人暮らし。
          息子の私は車で2時間のところに、姉は父宅の近所に居住。

○ 既往歴および現状

   1.40才頃から軽い狭心症あり  

   2.45才頃にC型肝炎判明
       インターフェロン治療等は行わず、「ウルソ」服用および在宅の食事療法等。
       現在のところGOT・GPT等は正常。

   3.72才3月に腹部および胸部の解離性大動脈瘤
       解離が起きた時点で、激痛と高熱が続いたが@@@@@@@@@病院でも病名判明せず。
       半年を経た頃のレントゲンで判明。
       @@@@@@@@@@@@病院の心臓外科医の診断にて、
       すでに慢性化した解離性大動脈瘤と判明。解離は胸部から腹部へかけての広範囲。
       高血圧剤の服用等で様子をみているが、徐々に胸部大動脈が膨らんできている模様。
       先週のレントゲンでは、胸部大動脈の直径は約15.5?程度。
       主治医によれば、ここ3ヶ月〜半年で、急速に膨張しているとのこと。

   4.腎盂癌の疑い
       4年ほど前(73才頃)から、数ヶ月ごとに数日程度の血尿が見られました。
       その間隔が次第に短くなり、2年前からは1ヶ月おきに1〜2週間程度の血尿。
       昨年からは数ヶ月にわたり血尿が続いた後、2〜3週間、血尿が止まる程度に。
       今年は、2月から継続して血尿が続きましたが、11月第2週から、やや軽くなっている状態です。
       なお、時々、排尿時に紐状の血の固まりか肉塊のようなものが出ています。
       
       3年前のレントゲン・エコーにて腎盂に1?程度のカゲが認められましたが、
       本人が造影剤アレルギーであることもあり、内視鏡検査を拒否したため、
       私と医師が相談して、「腎臓のポリープ」ということで本人を納得させました。
       この時点の医師の判断は、「今なら摘出手術に耐えうる」との判断で、
       父を説得するように勧められましたが、
       告知に耐えうるだけの精神力がないとの家族の判断で、内視鏡検査および外科措置を見送りました。
       止血剤として「トランサミン」および漢方を服用して、自宅にての生活を継続しています。
       
       本年春頃からの継続的な血尿により貧血が進み、ヘモグロビンが7前後で推移しています。
       10月末まで、ほぼ平常の生活をしていましたが、11月2週目以後、
       ほぼ隔日で深夜から明け方にかけて37.5度程度の発熱をするようになりました。
       同時に、顔から両足に強い浮腫を生じ、息苦しさも見られます。
       ラシックスを服用したところ、浮腫は取れましたが、微熱と息苦しさは継続しています。
     
       先週の腎エコーで、腎盂のカゲが約4.5?に急成長していると認められました。
       主治医は、「腎盂癌の疑いが極めて濃厚。動脈瘤が成長期に入ったこともあるし、
       もはや、為すすべはない。」とのことです。
       父は良性のポリープであると信じて、「血尿が止まり貧血が改善すれば・・・」と祈っています。
         
○ お教えいただきたいこと
  
      以上の経過のなかで、ついに本人に癌の疑いを告知することなく、現在に至っています。
      他の大病等を考えますと、父の願いどおり「血尿が止まり貧血改善」して、
      できる限り現状のままの状態を保ってやりたいと祈る毎日です。
      お教えいただきたいことは
      ? やはり、腎盂癌の末期と考えるべきでしょうか。良性腫瘍等の可能性はないでしょうか。
      ? 腎盂癌の場合、現状から見て平均的にはどの程度の余命があると考えるのが妥当でしょうか。      
      ? 血尿を止めて貧血を改善するには、トランサミンおよび鉄剤の服用以外に方法はないでしょうか。
      ? この段階で、手を打てることはないでしょうか。

以上、纏まりのないご質問で申し訳なく存じます。よろしくご教示いただきたくお願いいたします。末筆ながら、ますますのご活躍をお祈りいたします。

@@@@@@@
@@@県@@@@@@@@@@@@@@@4

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re: いまりクリニック 小嶺先生 父の件でご指導下さい。
Date: 2005年12月7日 22:17:54:JST

謹啓

お父様が腎盂癌になって居られるようで、とてもご心配のことと存じます。

さて、3年前に根治手術を放棄されて居られますので、今のように薬などで対処療法されることしか出来ないと存じます。そして、これ以上貧血が進んだら、輸血を行う必要があると存じます。そして、出血の治療としては、トランサミンに加えてビタミンCやKを内服することも効果的かもしれません。しかし、今は発熱と、息苦しさもお有りですので、できれば早めに入院されて何らかの処置が必要と存じます。そして、これだけのメールでは私には腎盂癌か良性腫瘍か、あるいは動脈瘤がどうかや、末期かどうかは判りませんが、もしも末期に近づいているのであれば、緩和ケアを行い本人の苦しみを緩和することが大切と存じます。そこで、主治医と連絡をおとりになって、これからのことをよくご相談になり、これからできる最大限の手当をしてもらいましょう。今あなたに出来ることはなるべくお父様のそばにいてあげることと存じます。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: ご指導 ありがとうございました。
Date: 2005年12月8日 9:13:02:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

小嶺先生

早速のご指導、ありがとうございました。診察・手術等で、大変お忙しいと推察いたしておりましたが、こんなに速くご回答いただけるとは、まさに驚きで感謝の言葉の申し上げようもありません。ご指導のとおり、主治医と相談して対処療法にて、緩和ケアに努めます。末筆ながら、たくさんの患者さんや家族の方々からも、先生に「ありがとう」の声がたくさん集まること、たいへん素晴らしいことと存じます。ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

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ご意見と返事 88

On 2005/11/29,

はじめてメールをさせていただきます。私の父(79歳)の前立腺癌の治療方針についてご相談させてください。7年程前より前立腺肥大の治療をかかりつけの個人病院(泌尿器専門)で行っていたのですが、10月中頃、急に排尿困難となり、別の総合病院(@@@@@@@@病院)にて診断してもらったところ、前立腺癌と告知されました。そのまま、その総合病院にて検査していただき、本日MRIと骨シンチ検査の結果と今後の治療方針について主治医から説明がありました。

 [直近の状況]
 10/19 排尿困難となりカテーテル挿入
 10/21 検査入院
 10/30 前立腺癌と診断(グリーソンスコア:9、PSA:26)
 11/10 骨シンチ検査
 11/17 MRI

MRIやレントゲンの結果には問題は無い(リンパの腫れは無い)ものの、骨への複数箇所(肋骨、肩、骨盤)への転移が確認できました。主治医からは今後の治療方針としてホルモン注射(リューブリン1?/3.75mg)と投薬(カソデックス錠)による治療を進められましたが、

・ホルモン注射は前立腺付近の癌にのみ有効で、全身に転移している
 骨の癌への治療もできるものなのか?
・放射線治療など併用しなくてよいものか?
・カテーテル装着の生活が父の大きなストレスとなっている。

との質問をしたところ、医師より、

・全身の骨に転移している癌も前立腺癌と同じ癌の性質を持ち、
 ホルモン注射による効果はある。
・現状の排尿の困難は、内視鏡による経尿道的前立腺切除を行い、
 直ぐにでも回避できる。ただし、出血により癌細胞が血液に混入する恐れ
 があるが、既に骨転移が確認されており、この手術による病状に変化はない。

という説明を受けました。一応本人も私自身も納得のいく内容と感じ、ホルモン治療と内視鏡による前立腺切除手術をお願いいたしました。とはいうものの、以前かかりつけの病院で診て貰ったにも関わらず、現在の状況となっていることから、現主治医には悪いとは思うものの医師の説明に問題は無いのか、「本当にこの治療が最善なのか」「これ以上の治療の選択肢を考えなくても大丈夫なのか」という疑念が払拭できません。このHPでの先生の親身なご回答を見て、もし先生であればどのようなご助言をいただけるのか、少しでも多くの見解を参考にしたく、今回の治療方針についてご助言いただければ幸いです。

東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@-8
@@@@@@@@@@
090-@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: ご質問
Date: 2005年11月30日 13:14:48:JST

謹啓

お父様が前立腺癌になられて、とてもご心配と存じます。

今まで前立腺肥大症として泌尿器科にかかっておいででしたので、そこで、前立腺癌の検診を定期的になされて居られたことと存じます。今回見つかった癌はかなり悪性度が強いので、進行や増大も早い方と存じます。そこで、最近になって前立腺癌が出現した可能性が大きいような印象です。

そして、今の主治医のご意見は合理的で、正しい治療法と存じます。前立腺癌を内視鏡で切除することについては、賛否別れるところでしょうが、カテーテルが嫌であれば手術も必要でしょう。ところで、治療方針や方法は細かいところで施設によって多少の違いがありますので、多くの意見をお聞きになっても却って迷うばかりで、むしろ不必要のこともあると存じます。今の主治医はちゃんと治療されているようですので、信じてお任せされてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 87

On 2005/11/13,

住所 神奈川県@「@@@@@@@@@@@@@@@-

氏名@@@@@@@@@

電話 04@@@@@@@@@@@@

はじめまして。伺いたいことがあります。お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。67歳の父のことです。昨年の秋頃から、尿の出が悪くなり近所の泌尿器科へ通院し、薬をもらっていましたが、思わしくなく、夜中も1時間おきにトイレへ行くようになり、今年の7月下旬に総合病院へ入院しました。8月3日、検査の結果、膀胱から唯一(胃、大腸はきれいだった)、がん細胞が発見されました。原発不明の癌だそうです。その後、これといった治療や薬は出されず、9月下旬に一時退院しました。

家では、排便が困難だといって過ごしていました。10月中旬の診察のとき、膀胱が腫れているということで、10月21日に再入院、腎臓にも水がたまっていたため、すぐに管を通し、尿を外に出す処置がなされました。造影CTなど再び検査もしました。結果、今月はじめに、末期の膀胱癌であり、それが腸を圧迫し、排便が困難になっていると説明を受けました。食べ続けると腸閉塞をおこすといわれ、現在は水分と点滴だけで食事なし、医師にペインコントロールを勧められています。父はいたって元気で痛みもそれほどには見えません。食べられないのが一番辛いといったら、人工肛門手術をすれば、食べられるようになるかも、といわれ、父は大乗り気です。しかしこの手術は危険だといわれています。

長くなってしまってすいません。信じられませんが父は長くないのだろうと思います。膀胱の癌は、とても急速に発達したのでしょうか?抗癌剤や放射線治療をしてくれなかったのはなぜでしょうか?また、がん細胞が見つかったのに治療せず、一時でも退院させることあるのでしょうか?泌尿器科の担当医の話をお願いしていますが、まだ伺えません。今から、何か手立てはないでしょうか?こんな質問をこちらの医院にしていいものか悩んだのですが。。。質問の趣旨が少し違ってますよね。すいません。もし、お時間がありましたら。。。よろしくお願いします。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: @@@@@@@と申します。よろしくお願いします。
Date: 2005年11月14日 13:45:34:JST

謹啓

お父様が膀胱癌になられてとてもご心配のことと存じます。

平成16年秋から排尿困難があって、泌尿器科を受診されて居られ、今年8月に膀胱癌が見つかり、10月に入院されて処置をお受けになり、11月には腸閉塞になられていると言うことですね。やはり、このメールだけではいろいろ判らないことが多いようですので、主治医によくお尋ねになりましょう。つまり、あなたと同じような疑問を誰でも感じると存じますので、膀胱癌がいつからあって、それがいつごろ判って、その治療はどうなっていたのか、これからどう治療する見込みで、どのくらい持つのかと言ったことは、あなただけでなく、ご家族の何人かできちんと主治医にお尋ねになりましょう。そして、婦長か主任に主治医との面談日をきちんと予約しましょう。その際大切なことは済んでしまったことを詰問されるのではなくて、今現在ご本人にとって最善の治療を行うことを話し合うことが一番大切と存じます。そのような意味で、主治医とご相談される必要があると存じます。

ところで、膀胱癌などの中には非常に急速に大きくなるものが稀に存在し、検査や治療が追いつかない方も居られます。もしかするとあなたのお父様も、残念ながら、そのような急速進行型であったのかも知れません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE@@@@@と申します。よろしくお願いします。
Date: 2005年11月14日 14:23:18:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺 信一郎院長先生

忙しい中、早速お返事いただき、ありがとうございました。先生のおっしゃるとおりだと思います。主治医の話をよく聞いたうえでよく考え、今の父に必要なことを、してあげたいと思います。

不安がたくさんある中で、先生が親切にお返事くださったのがとてもありがたいです。私自身、前向きに、元気に父の看病を続けていきます。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 86

On 2005/10/29, at

初めまして。先日、こちらのホームページを拝見し、とてもあたたかい気持ちになりました。先生の様にお忙しい方が親身にお答え下さるのは、知識の無い私の様な者には有難い限りです。

ご相談したい件ですが、私の父63歳についてです。三年前に前立腺肥大症(閉尿してしまいました)になり、内視鏡手術をしました。その直後から微量の血尿、脚のしびれがとれずにいました。術後、泌尿器科の定期健診を何回か受診し、問題視されずに来たのですが、先日初めてマーカー値が上昇した為、細胞を12箇所調べて頂き、うち3箇所から癌細胞が発見されました。その後、CT、骨シンチ検査をしましたが、転移は見られなかったとのことです。診断されてから「カソデックス」を毎朝服用しています。薬の影響か服用し始めてからは、血尿やしびれが無くなったそうです。

医師の事は信頼しているのですが(ちなみに前立腺肥大症の手術をされた医師と今回診断された医師は別の方です)血尿が出ているのに、癌を疑わなかった事や癌の手術をする際には大学病院の医師を招いて立ち会ってもらうとのこと・・・医師は親身になって下さっているので大変申し訳ないのですが、大丈夫か心配でなりません。また、検査入院の際に看護師に患者さん間違えでミスされたこともあるので、万が一術後の処置でミスをされたらと思うと更に不安でなりません・・・・他の病院を探すと言っても、癌専門病院は手術の待ち期間が長いのでその間に進行してしまわないかも不安です。癌専門病院に相談だけでも受けたいと思いますが、診断書を持参しなくてはなりませんから、今お世話になっている医師との関係を考えると踏み切れずにいます。父は、体調の変化も無く、何の制限も無いので、癌と診断されたものの、医師の指示に従うしかないと言う感じです。家族も本やHPを参考に病気の勉強をする位しかわからない状態です。

・血尿が出ていたのは、前立腺肥大症の時から癌細胞があったと言う事なのでしょうか?
・今ある癌細胞を切除した方が良いと言われたそうなのですが、父の様な場合は切除するのが一番適切なのでしょうか?
・癌専門病院の手術を待つとし、父の様な場合急いで切除しなくても大丈夫なのでしょうか?

以上、お忙しい所大変申し訳ありませんが、ご指導頂けると幸いです。宜しくお願い致します。

@@@@@@@@@@
埼玉県@@@@@@@@@@@@@@@@@-8
04@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@hachigamenet.ne.jp
Subject: Re:
Date: 2005年10月31日 10:59:17:JST

謹啓

お父様が前立腺癌になられてとてもご心配と存じます。

前立腺癌の悪性度が判りませんが、12カ所のうち3カ所しか癌が出なかったと言うことと、3年前に切除した肥大症の中からも癌が出ていなかったようですので、それほど悪性度が高いとは思えないようです。そこで、今カソデックスで癌の治療をされて居られますので、そのままカソデックスを続けるか、あるいは根治的前立腺摘出時術を受けるか、検討中と言うところと存じます。

あなたのお父様はまだ63歳ですので、これから20年くらいは生存されるでしょう。その時に前立腺癌に薬がずっと効果があれば良いのですが、長年経つうちに薬が効かなくなると言うことも可能性としてありますので、今のうちに全摘しておいた方が、後の心配は無いかもしれません。そこのところは、やはり悪性度から判断することが決め手になるようです。

さて、今の病院は今まで多少ご不満のところもあったかもしれませんが、きちんと治療されているようですし、ミスについてもきちんと報告されているようですので、まともな病院と存じます。どこの病院でも多少の不満や欠点はあるかもしれませんので、今の主治医によく相談されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re:
Date: 2005年10月31日 15:12:12:JST
To: imarihi@hachigamenet.ne.jp

  小嶺先生

  早速のお返事有難うございました。大変参考になると同時に、心強く感じました。 一人の医師の診断では不安でしたので、相談に載って頂け大変感謝しております。これからも安心はできませんので、父の事は見守り続けて行きたいと思いますが、また解決手段がわからなくなった際にはお力をお貸し頂けると幸いです。

  小嶺先生もお身体ご自愛下さい。

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ご意見と返事 85

On 2005/10/20,

こんにちは、昨日は大変失礼してしまいました、申し訳ありません。恐縮ですが、父の事で相談させて下さい。二点、心配事があります。
父72歳。
昨年8月中旬に痛風になり、時を同じくして尿が出るまで少し間があるようになりました。前立腺肥大症の診断を受け、翌月9月始め‥経尿道的前立腺切除術(TUR―P)を受けました。
2005年9月、以前と同じ症状になり、膀胱頸部硬化症と診断。同9月末‥経尿道的膀胱頸部切開術を受けました。その時六ヶ所の生検をしました。一週間前の血液検査で、PSA値1.64だったからです。結果、一ヶ所に悪性のものがあったので切りましょう、全摘します。と言われ、答える間もなく即10月末に手術の予定を組まれました。かろうじて手術については後日返事すると言えたのですが、念のために骨シンチ検査と腹部CTを受けるよう言われ、10月中旬‥骨シンチ検査と腹部CT検査を受けました。翌日‥結果、転移は何もなくほっとしましたが、手術について話す中で、血液デ―タより腎臓が悪い事がわかりました。

9月中旬クレアチニン値2.0  10月中旬2.4 でした。シンチ検査とCT検査は腎臓が悪いと出来ないのではないでしょうか。それには触れられず、注射と薬で治療を始める事になりました。
心配事は二点です。
一、腎臓が悪いのにシンチ検査とCT検査を受けたので、どのような影響があるのかとても心配です。
二、初期でも薬と注射の併用は妥当でしょうか。抗男性ホルモン剤プロスタ―ル錠25を朝夕2錠づつ、注射は月1回です。腎臓は毎月の検査で様子を観ていくとの事でした。
現在痛風の炎症は半減しています。お忙しいところを申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します。

相談者 @@@@@@@@@@子 女 41歳
九州@@@@@@@@@@@@@@@@@-1
TEL. 090―@@@@@@@@@@
すみませんが、住所の県名や番地も非公開にしていただけませんか、お願い致します。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺について相談をお願い致します。
Date: 2005年10月24日 10:07:24:JST

謹啓

お父様が前立腺癌と慢性腎不全になられて、とてもご心配のことと存じます。

さて、慢性腎不全でも骨シンチとCTは可能と存じますが、造影剤を多量に使用することは腎機能をさらに悪化しますので、造影剤を使わない単純CTであれば全く問題ないと存じます。

前立腺癌のホルモン治療では、注射と飲み薬の併用の方が単剤より効果的とされています。最高のホルモン治療と存じます。しかし、メールからは何となく今の主治医に対してのご不満が伺えるようですので、一度別の泌尿器科をきちんと受診されて、セカンドオピニオンをもらってはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re:Re:お返事いただきありがとうございます。
Date: 2005年10月24日 12:32:02:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速のお返事、とても有り難く、感謝致しております。ありがとうございます。ひと安心致しました。お陰様で心強くなり、今後は経過を観ながら冷静に適切に対処していけそうです。本当にこの度はありがとうございます。

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ご意見と返事 84

On 2005/10/04,

初めてメールをさせていただきます。

主人が9/22前立腺癌にて全摘手術を受け、今日、10/4細胞診の結果を聞いた者です。主人は50歳、あまりにも若い発病で、本人動揺しています。

6/15 以前尿が出にくい事があり近くの泌尿器科を受診、PSA12.38
6/22 大学病院、泌尿器科を紹介され受診、触診で癌に触れる。
7/1 生検 6本中、中分化癌が全部に検出される。グリーソン8 ステージ
     B2 前立腺両葉に広く癌細胞検出される。
7/29 8/1 骨シンチ・MRI CT検査。肋骨、尾てい骨に転移の疑いあるが  
       PSAからみて違うとの先生の言葉。MRI/CTにも癌が映らず。
転移無しとの結論にて全摘手術をする。術前ホルモン療法せず、
9/22 皮膜から癌が出ていたとの術後の説明、神経温存せず、リンパも取る。
10/4 細胞診の結果。グリーソン9 低分化癌。内部?リンパ癌+ 外部
    リンパ左2本中+1 右は.3.本中無し
    リンパ転移あるという事は全身に癌細胞が散らばっている
    PSA再度検査前にホルモン療法(リューブリン LH-RH アナログ
    注射、カソデックス内服を始めたほうが良い。 本人も了解しまし 
    た。

今までの経過は以上ですが、このステージで低分化だとホルモン耐性になるのも早いかとも言われています。2年から3年で治療も尽きるとも。肋骨と尾てい骨は以前怪我をしたのでそれかもしれません。ホルモン療法はもちろん受けますが、考えられる治療法は、何かないでしょうか。セカンドオピニオンをどこかに求めようかとも思っております。お忙しい中ご迷惑をおかけ致しますが、お時間のあるときに先生のご意見をお聞かせ下さい。   千葉県@@@@@@@@@@@@@@@@@  @@@@@@@子

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 初めまして
Date: 2005年10月6日 16:03:09:JST

謹啓

ご主人が前立腺癌になられてとても御心労のことと存じます。

さて、ご主人の場合は悪性度は高いのですが、まだ早期ですので、癌が進行していると言っても前立腺の周囲かもしれません。そして、所属のリンパ節にも癌があったと言うことですが、それ以上に広がっているかどうかはまだ判らないと存じます。そして、PSAなどから考えると、それ以上に広がっていない可能性の方が大きいかもしれません。

今出来る最善の方法は、主治医の言われるようにホルモン治療でしょう。そして、それに加えて骨盤内に放射線治療を加えるかどうかと言うことと存じます。癌が前立腺の周囲のみであれば放射線治療は有効と存じます。これまでの治療としては、今のところ最善を尽くされて居られると存じます。あなたが今お出来になることは、元気をお出しになり、これからもご主人を励ますことと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 返信ありがとうございました。
Date: 2005年10月8日 18:38:15:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

先日は私のつたないメールに、早速のご返信、有難うございました。主人にも早速伝え、大変勇気付けられていました。負けられません、元気に支えて行きます。もう一つだけ伺いたいのですが、

保険外治療の免疫療法をやってみようかと思っています。有効率もわからず、論文も発表されていないようですようですので果たしてどうなのか。先生のご意見はいかがですか。度々申し訳ありません。お時間ある時にご返信下さい。宜しくお願い致します。

 

Subject: 有難うございました。
Date: 2005年10月16日 20:33:27:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

以前、メールにて50歳の主人の前立腺癌についてアドバイス頂いた者です。

おかげ様でセカンドオピニオンを受ける病院も決まり、主人共闘病を続ける決心がつきました。その後、民間療法について質問をしましたが、独自に調べて、信じるに足る根拠も無く、受けない事としました。毎日を大切に仲良く、元気に生きます。先生もお忙しい中、お体を大切になさって下さい。ひと言お礼をと思い、メールさせていただきました。

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ご意見と返事 83

On 2005/10/05,

先般9月14日 膀胱癌の内視鏡での摘出手術を受けました。手術前の話はCTでは早期発見で根が浅く 腫瘍の大きさもマッチの棒くらいの大きさだから大丈夫との話でしたが 10月4日の診断では 病理組織の検査で G3で悪性の癌との指摘されました
今後の治療方針では 10月19日 組織の再度の採取で 悪ければ 膀胱の全摘出と言われました。
全摘出の前に ほかの治療は無いものか 転移等が心配ですが 何かアドバイスいただければありがたいですが・
  新潟県@@@@@@@@@@@@@@@-4   @@@@@@@   
Eメール @@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱癌の治療について
Date: 2005年10月6日 11:55:49:JST

謹啓

膀胱癌になられてとてもご心配と存じます。

さて、G3と言うのは悪性の方ですので、再発や転移が少なくないかもしれません。しかし、あなたの場合は腫瘍の大きさ自体がとても小さかったので、今回きれいに全部摘出されている可能性があります。そこで、その結果次第と存じます。そして、今後どのような治療法を選択するかを主治医とよく相談しましょう。ところで、膀胱癌の治療法は年齢によっても大いに変わってきます。あなたの年齢がおいくつか判らないのですが、80歳の方と40歳の方では当然治療法が違うと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 82

On 2005/09/08,

小嶺信一郎先生

お忙しいところ大変失礼致します。72歳になる父のことでお伺いいたします。
(酒・タバコはまったく嗜まず。肥満体)先生がお答えできる範囲で結構ですので、是非お教え頂きたく、メール致しました。

念のためにと受けたPSA検査で5.19という結果が出ました。先生からは、「前立腺が大きいので比率としてはあまり心配ないので、精密検査はどちらでもよい」と言われましたが、精密検査を受けることにし、エコー、生検、MRI、CT、骨シンチなどの結果から、前立腺癌と診断されました。

転移はなく、T2a〜bという初期だったのですが、グリーソンスコアが、4+4の8で、悪性度が高いようです。「普通は初期なので手術で全摘出を選ぶことが多いのだが、悪性度が高く、検査上転移がなくとも、転移している可能性も全くないとは言い切れないため、ホルモン療法+放射線療法(外照)をお薦めする」と説明を受け、昨日、初回のホルモン注射を行いました。今後は、月一回の注射で、PSAが0.2に下がった時点で、放射線を2ヶ月間毎日照射し、その後は、PSA0.03が3回続けば、一応治癒したとみなし、治療を終了するとのことでした。

色々と調べてみると、初期のステージでは、予後が良好のようですが、グリーソンスコアが高いと予後が不良とあり、非常に心配しています。主治医の説明の場では、父と同席のため、「予後」などという言葉を父に聞かせたくなく、こうして先生にご教授をお願いしている次第です。5年といわず、10年以上、いや、もっと長く父には生きていてほしいので、予後のことを考えると、悲しくて涙が出てきます。小線源や、粒子線などの治療もいとわないと告げると、「そこまでしなくても大丈夫ですよ」と笑顔で答えられたので、思ったほど心配しなくてもよいのかと考えたり。。。

悪性度が高かったため、本人も心配しているので、念のため、PET検査を受けて、全身のチェックをしようかと、今はまずそれを考えています。

以下のことについてお答え頂けますでしょうか。
?PSA5.19、T2a〜b、グリーソン8というのは、重症ですか。
?正直なところ、予後はいかがでしょうか。
?先生のお考えになる最良な治療法はどのようなものでしょうか。
?ホルモン+放射線で効果が余りあがらなかった場合、もしくは、再発した場合、小線源や、粒子線、また、HIFUという選択肢をどのようにお考えでしょうか。
?その他、日常生活で留意する点はあるでしょうか。取りとめもなく、長くなり申し訳ございませんでした。

先生のお仕事のお邪魔になりませんよう、お手すきのときで結構ですので、
どうぞよろしくお願いいたします。

       〒6@@@@@ 兵庫県@@@@@@@@@@@@@-8
               @@@@@  36歳
              

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺がんのことについてお教えください。
Date: 2005年9月8日 10:42:29:JST

謹啓

お父様が前立腺癌になられてとてもご心配のことと存じます。
さて、今の主治医の治療法は最高の治療法の一つと存じますので、主治医にお任せされてよいと存じます。悪性度は確かに高いのですが、PSAから考えると非常に初期のようですので、最善を尽くされた早期発見と存じます。最善最高を尽くされてそれでも癌が進行すると言うのであればそれは運命かもしれません。そして、一般に今の癌の状態であれば普通は5年以上生存されているようですし、もしも薬などがあまり効果がなくても2年は生存されているようです。

あまり悲観的になられずに、これからの治療効果を信じられて、もっと元気をお出しになってよいと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: ありがとうございました
Date: 2005年9月10日 10:37:36:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺 信一郎先生

早速のお返事ありがとうございました。

先生のご教授を頂戴し、少し安心しております。2年や5年という具体的な期間は、文字を見るだけでもビクビクさせられるものですが、現在の治療を信頼し、前向きに考えていくことが、良い結果に繋がることと信じて過ごしてゆくことにします。

癌と共存している患者さんは、案外と周囲にたくさんいらっしゃるようで、友人にも色々励まされました。

私自身が気持ちをしっかり持って、明るくつとめるようにしようと思います。

お忙しい中、暖かいお言葉をどうもありがとうございました。感謝いたします。先生のより一層のご活躍をお祈りしております。

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ご意見と返事 81

On 2005/09/02,

はじめまして、67才の父のことについてご相談致します。

毎年人間ドックを受けているのですが、今年5月に受けまして、右の腎臓が機能していないようだとの指摘を受けました。造影剤を入れてもレントゲンに写ってこないとのことでした。

別の病院を紹介してもらい精密検査をしましたら、尿管に腫瘍ができているという診断でした。また、別の病院を紹介してもらい入院となりました。手術することになり右の腎臓と尿管を全摘出しました。予後の体調は、まあまあで睾丸に少し炎症があるものの良好でした。2週間ほどで退院となり、自宅に戻りましたが、病理検査でリンパ管への転移はないものの血管にはミクロ的には転移が見られるということが判明致しました。

先生から、化学療法を行ってみますかという話がありました。化学療法とはどういうものなのかよくわかりませんでしたが、その病院のHPではMVAC療法という療法で治療を行っており約70%に改善が見られるとありました。

いろいろなHPを見ている限りではMVAC療法は尿管がんには割と行われている治療法のようです。しかしながら、嘔吐、食欲減退、脱毛などの副作用もあり本人にはかなりつらいものとなるようです。心配です。

先生の話では、10人の泌尿器科の先生がいたら半分以上は、化学療法を進めるとのことでした。

父は今まで入院などもしたこともなく、今回も痛みもなく、なんら違和感などもないまま手術、治療となりました。がんとは、こういうものなんでしょうか?

脈絡もなく書いてしまい申し訳ありません。HPなどではかなり悲観的なことも記載されており私自身不安でなりません。

何かご意見などをいただけましたら幸いです。お忙しいところ長文になりもうしわけございません。どうかよろしくお願い致します。

@@@@@@@@@@@
〒5@@@@@@@@@@@
大阪府@@@@@@@@@@@@@@@@@@@6
TEL 06-@@@@@@@@@@@@@@

@ Subject: Re: はじめまして

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: はじめまして
Date: 2005年9月2日 17:39:54:JST

謹啓

お父様が右尿管癌でとてもご心配のことと存じます。

さて、あなたがするべきことは、私にメールされることではなくて、直接お父様の主治医にお会いになり、このメールに書いて居られるようなことをよくお尋ねになることと存じます。そして、今後は膀胱内に再発することが多いので、その経過観察が必要になるなど、これからも主治医とは永いお付き合いになることと存じますので、今のうちから何でもよく相談できるようにすることが大切と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Date: 2005年9月3日 17:58:27:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速のお返事ありがとうございます。

昨日、入院してる病院で治療方法に対する説明があり、下記の内容についていろいろ聞いてみました。来週の月曜日から治療にはいることになり、本人の気力と治療の成果が出ることを心より望んでおります。

ありがとうございました。また、何かとお伺いすることもあるかと思いますが、その時はよろしくお願いします。

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ご意見と返事 80

On 2005/08/15,

私の父(69歳)は、尿道が原発のガンが現在肝臓と肺に転移しており、掛かりつけのお医者様からも治療法が無いと言われました。しかし肝臓と肺に転移してからは一種類の抗ガン剤治療しかしておらず、もしかしたら他の治療方法が有るのではないかと思い、ご相談した次第です。何卒よろしくお願いいたします。今までの治療の経過を簡単に記しておきます。

【平成14年4月 泌尿器科受診(医療法人)】右、腎臓結石除去のため衝撃波砕石治療を4回受ましたが、砕石が尿路下部に詰まっていることが判明しました。そのため外科手術により砕石を除去しましたが、その際、尿路下部に出来物があったため生体検査をして頂いたところ結果はガンでした。
【平成14年6月 右腎臓摘出】
【平成14年7〜11月 抗ガン剤治療】その後2週間毎に定期検診を受け経過を見守りました。
【平成16年4月】膀胱の内視鏡検査の結果、膀胱ガンと診断されました。
【平成16年5月】内視鏡により膀胱患部の削り取りを2回実施しましたが結果は完全に削り取りが出来てなかった(浸潤性ガンのため)
【平成16年6月 膀胱摘出を決意】
【平成16年7月 膀胱摘出手術】その後2週間毎に定期検診を受け経過を見守りました。
【平成17年4月26日 CT検査】検査の結果、肝臓に転移していることが判明しました。
【平成17年5月9日】肝臓のガンを泌尿器科で治療を受けることが心配になり提携関係である大学病院を紹介戴いて受診しました。相談の結果治療は、肝臓ガンであっても原発の泌尿器科で実施するのが常識であることと、治療内容は大学病院でも現在かかっている病院でも同じとのことで、自宅から近いこともあり元の病院で治療をお願いすることになりました。
【平成17年5月10日入院】治療方針次の月曜日から治療開始。月曜日に抗ガン剤注入(初回は半分量)その後、毎週月曜日に抗ガン剤注入(3回で1クール)尚、毎週実施前には血液検査等により腎機能、白血球、血小板等の経過を見ながら治療する
【平成17年5月11日】白血球 5,700 血小板 175,000
【平成17年5月16日 治療開始】ジェムザール、ランダ

【平成17年5月19〜21日】治療なし

【平成17年5月21日血液検査】白血球 5,600 血小板161,000

【平成17年5月23日抗ガン剤】ジェムザール

【平成17年5月28日血液検査】血小板 50,000

【平成17年5月30日】血液状態不良により第3週目の抗ガン剤治療は中止再開については状況を見る

【平成17年6月9日 血液検査】白血球 4,900 血小板 350,000

【平成17年6月13日 治療開始】ジェムザール+ランダ(普通量)
【平成17年6月20日 血液検査及び治療】白血球 4,800 血小板 153,000ジェムザール

【平成17年7月】6月9日以後の治療をもう1回繰り返しました。

【平成17年8月9日退院】現在は自宅で療養中です。UFTEという薬を服用しています。以上の様な状況です。いい治療方法等ありましたらおしえてください。よろしくお願いします。

京都府@@@@@@@@@@@@@@@-3
@@@@@@@@(37歳男)
090−@@@@@@@@@@@

  From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 父の治療法方について相談したいのですが
Date: 2005年8月15日 12:14:57:JST

謹啓

69歳のお父様が、膀胱癌、右尿管癌で、右腎臓と膀胱を摘出され、その後に肝臓と肺に転移されて、すでに抗がん剤の治療を有る程度お受になって居られると言うことですね。

残念ですが、今の肝臓、肺転移を完治させると言うことはむずかしいと存じます。しかも、ご本人に残された時間も、もうあまり長くないかもしれません。そして、これからは癌の根治を目指すと言うことではなくて、緩和ケアを主体とした治療を行う必要があると存じます。緩和ケアとは、癌を根治できないのなら諦めた、もう何も治療をしないと言うのではなくて、これから残り少ないであろう人生を尊厳を持って、出来るだけ快適に送れるように対処療法をされると言うことです。そのことについて主治医とよくご相談されてはいかがでしょうか。

さて、癌そのものに対する治療については、最近はいわゆる代替医療が盛んですので、いろんな情報があると存じます。そのことについてもお調べになってはいかがでしょうか。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: RE: 父の治療法方について相談したいのですが
Date: 2005年8月15日 23:41:30:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速のお返事感謝いたします。 メールを送らせていただいたのは私の兄ですが、あいにく仕事で京都に戻ってしまいました。 私は両親と福岡で暮らしております。 ほとんど病識のない兄は、父の現状を受け入れられずに居るようです。 先生からお返事いただいたことを伝え、父にとってこれからどうしたらいいかをよく話し合ってみます。 お忙しいところ本当にありがとうございました。 

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ご意見と返事 79

On 2005/08/11,

泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

はじめまして。よろしくお願いいたします。

79才の母は、昨年9月に膀胱癌が見つかり内視鏡による手術をうけました。
その後放射線治療を受け、癌はこれれまでのところ再発しておりません。

ただ今年6月、放射線の副作用か尿管が狭窄し、水腎症を発症しました。
尿管ステント留置を2回試みましたが、うまくいかず、現在右側腎臓に「腎ろう」を挿入しております。

左側の腎臓も水腎症で、クレアチニンが現在3.7です。
5.0から3.1まで順調に低下してきたのですが、また上昇してきました。
担当医師からは尿路変更(尿管皮膚ろう造設)及び膀胱摘出をと言われております。

ご相談ですが、現在癌が再発していない状況でも尿路変更だけでなく、膀胱摘出もした方が良いのでしょうか。
79才と高齢でステント留置、腎ろう挿入の手術でも、術後の食欲不振、痛み等で回復に時間がかかっております。

どうぞよろしくお願いいたします。
++++++++++++++
@@@@@@@@@子
滋賀県@@@@@@@@@@@@@@@@-9
TEL・FAX:0@@@@@@@@@@@@@@@@
++++++++++++++

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 79才の母の尿管狭窄の相談です。
Date: 2005年8月12日 14:10:03:JST

謹啓

あなたのお母様の場合は、79歳で、膀胱癌の手術後で放射線治療後、そして、両側の水腎症と右腎瘻状態、さらに慢性腎不全になって居られ、とてもたいへんと存じます。

さて、今の病態は複雑ですので、データーや検査が像など無いので、メールでお尋ねになられても、詳しいことがよく判らないのです。そして、今の状態について一番詳しいのは主治医ですから、やはり主治医とよく相談することが必要と存じます。その時は、78歳にもなっていて、腎不全も有る方を、ほんとうに膀胱全摘手術が必要かどうかなど、についてよく相談しましょう。しかも放射線をかけた後の手術は、手術時の癒着があったり、傷の治りが遅かったりしてさらにむずかしいと存じます。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 79才の母の尿管狭窄の相談です。
Date: 2005年8月12日 20:22:19:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

お忙しい中、早速お返事をいただき感謝いたします。
手術について主治医と再度、相談いたします。
ありがとうございました。

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ご意見と返事 78

On 2005/08/04,

初めまして@@@@@@@@@@と申します。突然のメールで失礼いたします。
後腹膜線維症についてお尋ねいたします。

私、6年前S状結腸大腸がんの開腹摘出手術を受け、S状結腸と直腸の1部、合せて約40センチを切除し同時に2段階上までのリンパ郭清を行いました。
その後毎年、大腸内視鏡検査、エコー検査等で観察を行い異常無く経過いたしました。しかし今年2月頃から左下腹部がチクチクと痛み出しました。内視鏡検査では腸に異常は認められませんでしたが、エコー検査で腎臓に水がたまっているのがわかり水腎症と診断されました。その後,CT検査(6/3 画像添付)、RP検査を行い左尿路閉鎖が確認されステントが留置されました。尿路閉鎖の原因をCT画像で調べたところ腹部大動脈リンパ節周辺に異常な組織が認められこれが尿管を巻き込んだものと判断されました。

担当医は大腸がんのリンパ節転移の疑いがあるとのことでPET検査(7/30 画像添付)を行いました。結果はその部分に淡い反応があり悪性腫瘍に見られる様な強い集積ではありませんでした。又6/3と7/30日のCT画像を比べたところ腫瘍の大きさに余り変化は見られませんでした。他部位には集積はありません。

担当医(外科)によるとやはり大腸がんのリンパ節転移と思われるので次の治療は化学療法であるとの結論です。一方で後腹膜線維症は活動期にはPETに反応すると言うことですし、また大腸がんの手術後6年経過し今も腫瘍マーカーの値(CEA:4.2)が低いことを考えると後腹膜線維症の可能性もあるのではないかと考えています。担当医に質問すると後腹膜線維症についてはよく知らないという返事で,近くに詳しい医師も見当たりません。このまま進むと私としては後腹膜線維症の疑いを残したまま大腸がんの抗がん剤治療に入ることになります。

そこで質問ですが
1. 画像から明らかに後腹膜線維症でないと判断できるのでしょうか
又後腹膜線維症の可能性ありとの判断ができるのでしょうか
それともやはりがんの転移と考えるのが正しいのでしょうか
2. 後腹膜線維症であることを確定するためのマーカーのようなものは無いのでしょうか
3. 確定のためには生検が必須ですか
4. 生検の場合開腹が必要ですかそれとも腹腔鏡下で可能でしょうか
5. 後腹膜線維症の場合手術による摘出、同時に尿路閉鎖の解決は出来るのでしょうか
6. 後腹膜線維症に対する一般的な治療プロトコルがあればご教示ください。

お忙しい所、大変恐縮ですがご回答頂ければ幸甚と存じます。
よろしくお願い致します。

@@@@@@@@@@ 68歳 男
奈良県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@0
07@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 後腹膜線維症についての質問
Date: 2005年8月5日 8:43:02:JST

謹啓

たいへんなご病気が続きとても御心労のことと存じます。

さて、わたしにもよくわかりませんが、後腹膜線維症は普通両側に発生しているような印象です。左側のみと言うことはあまり経験がございません。そして、CTやMRIなどで後腹膜線維症はある程度判るようです。あなたの場合は大動脈左側の塊がもしかするとリンパ節転移の腫瘍ではなかろうかと言うことでしょうが、その確定診断には腹腔鏡か開腹手術でそのリンパ節と思われる塊を、一部あるいは全部摘出して調べることが必要でしょう。しかし、その手術はかなりたいへんでしょうから、CTやMRIなど画像で判断する場合が大多数と存じます。

さらに、あなたの場合はまだ化学療法に納得されて居られないようですので、ご自分が納得が行くまでよく調べて欲しいと言うことを主治医と率直に相談しましょう。もしも面と向かって言いにくいのであれば、このメールのように手紙を書いて相談しましょう。そして、私個人の意見では、後腹膜線維症かもしれませんが、もしかすると大腸癌以外の病気の可能性もあるかもしれません。そこで、そのことも含めて主治医ともう一度よく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

On 2005/08/06,

小嶺 信一郎 先生

おはよう御座います
先生のメールを何度も読み返す内にどうしても気になることがありますのでもう一度質問させて下さい。先生のコメントの中に「大腸がん以外の病気の可能性もあるかもしれません」とありますがこれは悪性リンパ腫の可能性と云うことでしょうかそれとも他にも可能性のある病気があるのでしょうか。可能性のある病気が判りましたらお教え下さい。お忙しいところ度重なる質問で恐縮ですがよろしくお願いします。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 後腹膜線維症についての質問
Date: 2005年8月7日 18:28:42:JST

謹啓

残念ですが、実際にあなたのデータも何もございませんので、前回お答えいたしましたことくらいしか私にはよく判らないのです。あとのことについては一般的なことをお答えしているだけですから、これ以上のことはやはり主治医とよくご相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 77

On 2005/07/07

 はじめまして、@@@@@@@@という者です。私は、去る七月四日に精巣腫瘍の疑いありと診断されました。医師の見立てによると、精巣の腫れはまだ小さく、転移の可能性は少ないとのことです。そこで質問ですが、外科手術以外の重粒子線治療やPTD治療といった新しい方法で、治療することはできないでしょうか?もし可能であるならば、それらの方法の長所と短所をお教えいただきたいのです。お忙しいと思いますが、どうかよろしくお願いします。
@@@@@@@大阪府@@@@@@ー@@@@@@@@@@ー@@@@ー6       @@@@@@@@ 26歳 TEL 07@@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 精巣癌について
Date: 2005年7月8日 13:36:32:JST

謹啓

急に精巣腫瘍と言われてとてもご心配と存じます。

さて、もしも精巣腫瘍であれば、あなたはまだ若いので、腫瘍の進行がとても速いかもしれません。そこで、精巣腫瘍は急患に準じて手術をして出来るだけ早めに摘出することが必要のようです。いやでしょうが、本当に精巣腫瘍かどうか病理組織的に調べるためにも手術は必要と存じます。そして、これからのことを充分よく主治医と相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 76

On 2005/07/02,

はじめまして。82歳の父のことでご相談いたします。
父は、2004年8月に夜間の頻尿のため大学病院の泌尿器科を受診、尿中に悪性細胞が発見され検査の結果、左の腎盂に上皮内がんがあるらしいとの診断で、手術、またはBCG注入を勧められました。しかしその時点では、手術のリスク、BCGの副作用などを考え、高齢のため癌の進行も遅いのでは?との希望も持って、経過観察することにしました。左右の腎臓がつながっている馬蹄腎であるので手術が通常より大変であること、夜間頻尿もとても困るというほどではなく、他に生活に支障のある症状がないことも断った理由でした。

が、今年5月末の検査で左腎盂がん(もう上皮内ではない)がはっきり認められ、膀胱内にもポリープ(良性か悪性かは不明)があるという結果が出てしまいました。がん近くのリンパ腺にも腫れがあるが、転移かどうかはまだ断定できない状態とのことです。自覚症状は頻尿以外ありません。

担当医は、左腎臓尿管全摘出手術を勧めています。父の場合馬蹄腎のため、前からの峡部切断という大きな手術になるし高齢ではある、しかし健康状態はよいので手術は可能との判断です。まだ転移がないかもしれないので、手術により根治の可能性もあるとのご意見です。(あとから膀胱がんが発生することはあるそうですが)リンパ腺に転移が認められた場合は、術後抗がん剤の投与をする、また、膀胱内のポリープも悪性の可能性があり、尿道近くにあるので成長すると排尿障害を起こすので、内視鏡下で取り除く処置を入院中あわせて行うとのことです。

手術以外の選択肢として、放射線はスタンダードでなく根治の可能性は低い、とのこと。何もせず放置すれば、血尿、疼痛、排尿障害、および他への転移が起こり、癌死に至ると思われる。いつ致死的になるかは予測できないが、放置は絶対お勧めできないとのご意見です。 主治医の説明は大変わかりやすく、父のためを思って強く手術を勧めていただいていると感じます。しかし、82歳での大手術や抗がん剤投与はできれば避けたい、癌とうまく共存できないかというのが、本人、家族の気持ちです。今もう転移していれば、手術を行うことはかえってその後の治療に響くのではとも思い、まだ答えが出せない状態です。最後は本人の選択になると思いますが、先生に具体的にお聞きしたいことはつぎの3つです。

?腎盂がんは放射線がききにくいとのことですが、先生のご存知の症例で、腎盂がんに放射線が一時的にでも効いたということはないでしょうか。手術をしない場合、膀胱のポリープだけとって腎盂がんには放射線をかけることにより、その成長をとめ、生活のレベルをできるかぎり維持するという可能性はないのでしょうか。
?先生は緩和医療も積極的にされているようです。もし放置した場合、これから考えられる症状で特に苦しいことはどんなものでしょうか。そのときの対策はどのようなものがあるでしょうか。苦痛をなくし、できるかぎり生活レベルを維持することは可能でしょうか。
?最後に、直接見ていただいているわけではないのでお答えされにくいとは思いますが、手術、放置する、または放射線等他の治療を考える、先生はどれを勧められるか、もし、ご意見があればどうか教えてください。
お忙しいところ長々と大変失礼いたしましたがもしお返事をいただければどんなにか励みになるかと思います。どうかよろしくお願いいたします。

@@@@@@@
郵便番号@@@@@@@@@@
東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@2 TEL 03−@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 高齢者の腎盂がんについてのお尋ね
Date: 2005年7月4日 17:43:59:JST

謹啓

82歳のお父様が腎盂癌、膀胱癌になられてとても御心労のことと存じます。

お父様の場合は、10カ月前に腎盂の上皮癌があって、そのまま放置して、それから進行を続けてかなり大きくなり、リンパ節転移らしきものもあり、おそらく膀胱癌も併発されて、しかも、82歳でかつ馬蹄腎と言うことですね。非常に言いにくいことではありますが、すでに根治する時期を過ぎているような印象です。そして、無理をされて手術をお受になっても、すでに他に転移していると言う可能性が大きいようですので、もしかするとあまり意味はないかもしれません。それよりも、むしろ、これから対処療法をされて、癌による痛みなどの症状が出現した時に、その都度処置をされると言う方が現実的のような印象です。膀胱癌に関しては、内視鏡で比較的簡単に摘出できるかも知れませんので、症状を取ると言う意味において、内視鏡手術は受けて置かれた方がよいかもしれません。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 高齢者の腎盂がんについてのお尋ね
Date: 2005年7月5日 0:54:36:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺信一郎先生

この度は、大変お忙しいところ、こんなにも早くお返事を下さり、本当にありがとうございました。会ったこともない遠くの患者の身になって、専門家のお立場からはっきりとご意見を述べてくださったこと、温かいお言葉、心から感謝しています。いただいたお返事は、さっそく家族にも転送いたしました。まだ、結論は出ていませんが、少しでも良いご報告を後にさせていただくことができればと念じています。とりあえず、お礼の気持ちをお伝えしたくてメールいたしました。先生のさらなるご活躍をお祈りいたします。 

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ご意見と返事 75

On 2005/06/26,

はじめまして、上皮内がんのBCG治療について教えていただきたくメールをいたしました。母(64歳)は28年透析を受けております。また、C型肝炎でもあります。2ヶ月前から尿は出ないのに出血が続き内視鏡検査を受け、右腎盂ガンと膀胱の上皮内がんと診断されました。また、同時期に初期の胃がんも見つかりました。膀胱のガンは1度BCG治療を試し、副作用がなく続けられそうだと判断され、ひとまずBCG治療は1度目で中断し、膀胱は摘出せずに三日前に腎臓と尿管の摘出、胃の1/2の切除手術を受けました。

術後3日目に透析を1度受けたところ、吐き気がひどい状態です。また、まだ絶食状態で血漿板の値が5.9(万)という数値です。来週月曜に(術後6日目)透析をしたあとに2度目のBCG治療をすると言われました。主治医の先生を信頼しているのですが、つらそうな母の状況をみていると果たして、副作用のあるBCG治療をして大丈夫なのだろうかと心配をしています。1.この治療により体力の低下している人は結核にかかったりしないのでしょうか?2.また、私の素人考えだと尿管摘出の際、膀胱を傷つけていて、膀胱外にBCGが漏れたりしないのでしょうか?お忙しいところ申し訳ありませんがお返事お待ちしております。

@@@@@@@@ 神奈川県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@02 TEL.04@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 上皮内がんの BCG 治療について
Date: 2005年6月27日 6:39:03:JST

謹啓

お母様が透析されていながら膀胱癌、腎盂癌、胃癌にかかられて御心労のことと存じます。

さて、お母様のお受になった今までの治療は今現在で最高の治療と存じます。いっぽうでBCGの副作用として膀胱結核がありますが、その頻度は非常に少ないようです。しかし、BCGで膀胱刺激などの副作用が強い時は、BCGに替わるものとして高濃度の抗がん剤の膀胱注入がありますので、その方も検討されてはいかがでしょうか。それでも副作用はかなりのものと存じます。主治医はちゃんと治療されていますので、これからもよく主治医と相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 小嶺 信一郎先生
Date: 2005年6月27日 20:01:33:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速のお返事ありがとうございます。

お忙しいところ、BCGの治療で副作用がでた場合抗がん剤の膀胱注入という方法もあると教えていただき本当にありがとうございました。また、このHPを拝見させていただいてたくさんのご家族が悩みながらも必死にがんばっていることで励まされました。主治医の先生とよく相談させていただいてこれからも私も母とともにがんばっていきたいと思います。それでは失礼いたします。

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ご意見と返事 74

On 2005/06/17,

再度の質問失礼します。私の場合昨年10月の小線源治療の放射線障害で尿閉になったのでしょうか。長い間のカテーテル留置でで膀胱機能が回復するのでしょうか。その他に常に便秘、下痢の症状あり。(下痢した場合残尿が50cc程度ですが便と一緒に尿が漏れているような気がしますが尿道に穴があいたのでしょうか)。主治医はこの治療で9ヶ月も出ない人が排尿でききるようになったので出ますよといわれていますがなかなか思うようにならず参っています(日一日の回復でしょうか)。また主治医からは膀胱の押し出す力が弱いといわれています。現在は5月27日よりハルナールを服用しています。毎日5.6回程度の自排尿(1回平均40〜50cc)を行った後(朝方に排尿量が多く感じられます。)自己導尿を1日5〜6回行い、その際の残尿100から多いとき200cc程度で昼過ぎの残尿が多いです。なるべく排尿のことは考えないようにと思っていますが気になります。先生、膀胱機能が回復し自排尿できる可能性があるでしょうか。また神経性膀胱となっているのでしょうか。その場合治療法はありますか。??方薬で膀胱の押し出す力を強くする薬とおしっこの出やすい薬はありませんか。まぜ漢方薬というと現在、自律神経症等の薬を服用しており、薬害があるのでは思いお尋ねするものです。たびたびで申し訳ありませんがご回答をお願いします。それから先生信州大学に排尿障害の教授をご存じとお伺いしましたがもししよろしければお教えください。長野県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@-1 @@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 小線源治療後の尿閉について
Date: 2005年6月20日 11:52:37:JST

謹啓

あなたの場合はすでにきちんと治療をされて居られますので、主治医と何でもよく相談しましょう。しかし、もしも今の治療にご心配であれば、きちんと別の泌尿器科を受診されてセカンドオピニオンとして、詳しく診察、検査をお受けになって、そこで相談しましょう。せっかく私にご相談されても、私は検査データーや前立腺の状態などいろいろ知りませんし、すでにメールでの相談の範囲を超えていると存じます。そして、信州大学では教授、助教授ともに排尿障害を専門にされています。

お役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 73

On 2005/05/18,

福岡県@@@@@@@@@@@@@-3@@@@@ @@@@@@@@@@ TEL09@@@@@@@@@@ 
 
はじめまして、今日は父69歳 移行性上皮がん腎盂尿管がんということで、5月13日に右腎臓全摘手術いたしました。
手術はうまく言っているとの事。転移も骨シンチ リンパ ほか膀胱にも今はなし術後すごく眠いようでやっと、昨日好きなものだけ食べられるようになり、点滴がとれました。

ただ、もともと高血圧だったのが、術後からさらに高くなりこれが心配なのです。上が157 〜180くらいになり冷やしたり座薬はしています。座薬は危険なので一度だけです。担当医が若く少し頼りないので、質問させてもらってます。先生は高くはなります専門医みてもらいましょうかね〜位です。血圧の薬は若い時から飲んでいます。術後も飲んでいます。歩行練習も毎日しているので倒れないかと心配です。何か腎臓手術との関係はあるのですか? 頭がもやもやする。夜頭痛があるようです。大丈夫でしょうか?

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 腎盂がんについて
Date: 2005年5月18日 15:36:15:JST

謹啓

まだ手術直後ですので、傷も痛いでしょうし、いろいろ御心労でしょうから血圧が高く、体もどうか有ると言う方が一般的と存じます。今、現に入院されていますので、今の主治医によく相談しましょう。主治医が若くて頼りなくても、上級医が控えていると存じます。まずこの質問のメールを、私にではなく、主治医にお見せになってはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

From: @@@@@@@@@
Subject: Re: ありがとうございます。
Date: 2005年5月18日 22:44:02:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早々のお返事ありがとうございました。母も癌で亡くしましたのですごく不安でした。
明日先生にまた質問してみます。遠慮してはだめですね。聞くのが怖いのかもしれません。これからまた、抗がん剤治療もあるかもしれませんので、しっかりしたいと思います。
お忙しいと思いますが、また何かの時はご相談させてください。

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ご意見と返事 72

On 2005/05/14,

@@@@@@@@@@
04@@@@@@@@@@@@@@@@@@
東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@2−@@@−@@@0

二つの病院で、膀胱ガンと診断されました。これから検査をして手術するのですが、膀胱ガンとわかる前に、妻と月1くらい性交をしています。膀胱ガンが妻にうつることがあるのですか。心配です。私の年は65才になったばかりです。よろしく、お願いいたします。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 心配です
Date: 2005年5月15日 9:00:38:JST

謹啓

膀胱癌と言われて、たいへんご心配のことと存じます。しかし、膀胱癌は他の人にうつることは無いので、その点については心配されなくてよいと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

From: @@@@@@@@@@@@@@
Subject: ありがとうございました
Date: 2005年5月15日 9:52:48:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早速の返事ありがとう御座いました。これで一つ肩の荷が下りました。まだ、二回しかお医者さんに会っていなく、質問をしにくく、気にしていたところでした。もし、膀胱癌についてのサイトなどがあれば、教えてください。今から膀胱癌と闘います。大変ありがとうございました。まずはお礼まで。

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ご意見と返事 71

On 2005/03/14,

小嶺信一郎先生
  初めまして、上記の件でお尋ねいたします。
昨年6月10日の人間ドックにて、自覚症状の無いままPSA値を測定、23を記録。精密検査の結果、前立腺肥大、がんを認め(ステージ3)、骨に転移なし。がんをステージ1〜2まで縮小させないと手術不能とのことで、女性ホルモンの注射、同錠剤を飲用。(この時点で、医師には手術は避け、代替医療にて対応の旨告げる)

以降、政木博士開発の、神経波磁力線を朝夕30分ずつ使用。全ての薬に、宇宙エネルギーを共振、共鳴させて充填、副作用などマイナスの要素を消去して服用。 11日間でPSA値16に低下、以降、大分の@@@@@病院の@@@@@理事長によるマイクロ波治療を併用、3月14日現在、PSA値0.55まで低下、尿の勢い検査,、残尿検査とも良好、 エコーによる前立腺肥大の数値も11から8まで下がっているとのこと、又,現在、バイオマット(10種類の貴石を敷き詰めた,厚さ2.5センチほどのマットに35度から70度までの高温を与え、遠赤効果と温熱による治療を開始)  がんは、42度の高温で死滅すると伺っていましたので、続けたいと思っています。

  ところで、この報告を、担当医師にしたいと思っているのですが、一切聞こうとせず、女性ホルモンが効いて、良く下がっています。 もう切っていいですよの一点張りで、PSA値の低下と前立腺肥大の縮小度、がんの縮小度の因果律を聞いても答えていただけませんでした。自分では、このまま、温熱治療を続け、更なる縮小、から消去へと頑張ってみたいと思っています。

  この後、前立腺肥大とがんの縮小度は何処で、どのような方法があるのかご教示頂ければ幸甚に存じます。

   平成17年3月14日  〒8@@@@@@@@@@ 
                     熊本県@@@@@@市@@@@@@4―@@@@@―2@@@@
 @@@@@@@@@@@
                 Tel  (09@@@@@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: PSA値について。
Date: 2005年3月14日 22:59:58:JST

謹啓
ご自分なりに前立腺癌を治療されて、努力されて居られそれはそれでとても素晴らしいことと存じます。しかし、主治医との関係があまり円滑でなく、経過や検査データーを教えてくれないと言うことですね。でもPSAの値や前立腺の大きさなどちゃんとご存知のようですね。

やはり、それはご自分と主治医との関係と存じますので、私がとやかく口出ししにくいような印象です。もしも、前立腺癌の経過をお知りになりたかったら主治医にきちんと御尋ねになって、それでも教えていただけないのであれば、他の泌尿器科を受診することがよいかもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: お返事御礼。
Date: 2005年3月15日 20:24:37:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

小嶺信一郎様
 早速のご返事有難うございました。
肝心の年齢を書き落としました。昨年古希を迎えました。実は、紹介された医師は、義弟の後輩で、日本で3本指に入る手術の名手で、まさか手術を断るとは思っていなかったようです。 口頭ではあまり聞きいれないようなので、時系列的に日時数値をきっちり書いてもほとんど無視、先のように、女性ホルモンが効いて下がったの一点張りでした。

 そこで、お尋ねしたいのは、がんと、前立腺の縮小率を調べる方法を一番確実なものを教えて頂きたいのです。 MRIで全てが判るのでしょうか?  よろしくお願いいたします。

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ご意見と返事 70

On 2005/03/10,

小嶺 信一郎 様

以前、おばの癌のことでご相談した@@@@@@@@@@です。
2/22におばが亡くなりましたのであらためてご挨拶しようと思い、メールさせていただきました。先生にご相談した後についてですが、色々考えた結果、根治する可能性が低いことは

伝えることができませんでした。そして今年の2月に入り、容態が急変しこのような結果となりました。大変、悲しかったのですがたくさんの人に見守られていたおばは幸せだったと思います。先生にも無理なご相談を聞いていただき誠に感謝しております。どうもありがとうございました。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: ご報告
Date: 2005年3月10日 12:51:49:JST

謹啓

ご報告ありがとうございます。御看病にもかかわらず、叔母様はご愁傷様でした。
これからも元気をお出しになりましょう。

敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 69

On 2005/03/02,

初めてのご相談です。「埼玉県@@@@市@@@@@@区@@@@3-@@-10-5@@@@在住の@@@@@@@@@と申し
ます。
福島県に離れて暮す83歳の父が、前立腺ガンの膀胱浸潤からの出血?が30日間続いていて、痛みに堪えかね手術をお願いしたそうです。父にどんな手術があるのでしょうか?大きな侵襲だったら、かえって免疫力が落ち、誕生日を迎えた夜中に何度もトイレに起きるが、尿が出ず、ようやく出たと思ったら血尿だったので、かかりつけの病院に入院。

すでに30日経ちますが、導尿カテーテルに血の塊が詰まると強く痛むので、1時間おき位にバルーンを操作してもらうと、カテーテル内を黒い血の塊がいくつも流れ出し、ヤヤ痛みが止まります。生理食塩水で度々洗浄してもらうと、更に痛みがスッキリするといいます。

'98年に前立腺ガンの診断を受け、ホルモン剤か抗癌剤を用いた療法を交互に受けて、血液性状やマーカーのコントロールができていたのですが、今回の入院では止血が思うようにできず、しかも痛みがとれないので、先生に手術をお願いしたというのです。抗癌剤は、造血器官にも当然作用しているので、止血できなくなったのは、凝血要素もダメージを受けているからだと、素人は論理を追うしか判断しようがありません。

 ことここに至った以上、抗癌剤とホルモン剤でガンそのものを治すことはあきらめなければならないと、父の長い経過を見ていて感じます。末期の前立腺ガンを克服した医師自身の記録を読んでみて、なおさらにその通りだとおもいました。「がんーある完全治癒の記録」(日本教文社)です。アンソニーサティラロ医博が、日本人ならともかく、米国人に馴染みの少なかった玄米・菜食で「ガンは消えた」と述べていることに希望を感じました。「癌にかかってみれば自分の責任において、いろいろな治療法を試すのはむしろ当然であって、医師はそれを助けるように、検査を行ったり、診断したりして、治療効果を検討する必要があると思います。」とおしゃられている先生のご意見をお伺いできればと存じます。

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 前立腺ガンの膀胱浸潤から出血?が30日間続いていて、痛みに堪えかね手術をお願いした父に
Date: 2005年3月3日 13:28:32:JST

謹啓

お父様が前立腺癌になり、そのために膀胱からの出血が続いて、たいへんご心配のことと存じます。

さて、あなたのお尋ねになる相手は、わたくしめではなく、今お父様がかかっている主治医と存じます。まずは、あなたが福島にお帰りになり、お父様にお会いされて、お見舞いされ、出来れば数日看病などをされ、そして、直接に主治医に御話を御聞きになることです。もうこれからお父様はそんなに長く生きておられないかもしれません。残された少ない時間を、息子さんとして何か直接お父様にかかわることが大切と存じます。

全然お役に立てませんでしたが、ご容赦下さい。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: 早速のご返信ありがとうございました。
Date: 2005年3月3日 16:30:52:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

拝復 早速のご返信誠にありがとうございました。
 名も無く、それほど豊かでもなく、華々しい才能にも恵まれなかった父ですが、生来の弱い体質にもめげず、自分の体に責任を持って努力して83年間生きてきた人です。そうした努力をしてきた人にこそ安らかな最期という幸せがあってほしいというのが、息子としての思いです。祖父も自分の部屋で眠るごとく息をひきとりました。できたら、父にもそうしてやりたい。そういう気持ちで、首都圏に住まう我々兄弟姉妹が交代でしばしば帰って、父の症状や通院状況は把握していたつもりでしたが、急な転回にあわてて、ついオープンハートな小嶺先生のHPに駈け込んでしまいました。お諭しいただいた通りでございます。知は力となり、愛を真の愛たらしめますので、貴重な情報が盛り込まれた小嶺先生のHPが末永く続いてくれますように。    草々

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ご意見と返事 68

On 2005/02/21, 前略

長野県@@@@@@@@郡@@@@@@@@村@@@@@3@@@@@1
@@@@@@@@@@@と申します。
私の父(69才)についてのご相談です。(身障者2級、要介護度3)父は、昨年の6月23日に血尿があり、泌尿器科に受診しに行きましたが、その場で脳梗塞により、意識を失い左半身麻痺が起こり、その後数日で麻痺が右半身に移りました。MRAにて橋の左に梗塞があり、これが原因と診断を受けました。リハビリにより、現在では、食事、トイレなどは自立で行っておりました。

それまでの病歴として、 60歳の時に解離性大動脈瘤(椎骨動脈)→保存的に治療。 心房細動。 H14年11月に糖尿病。H15年1月右半盲、左後頭葉羽様脳梗塞、左同名半盲、 右後頭葉梗塞。H15年6月に突発性難聴。H16年4月にめまい、ふらつきで入院し MRAにて、脳底動脈解離生動脈瘤、脳底動脈、左後大脳動脈狭窄、右内頸動脈解離、 両側中大脳動脈狭窄そして、入院当初は、血尿については、緊急性が無いとしておりましたが、検査の結果、膀胱癌と分かりました。泌尿器科の先生のお話を聞き、写真を見せていただきましたが膀胱の表面にできた癌が原因とお聞きしました。

進行は、年レベルであり、転移もないと思われる。(H16年12月に検査実施)しかし、脳梗塞の関係で、血液の固まり易さを示すTTテストで10%以下になるようにワーハリン量を調節しておりますので、切除については、非常に難しい。また、本人には、悪性と伝えてありませんが、本人は、手術はしたくないと入院当初から申しております。昨夜から朝にかけて、排尿が自分の意志でできなくなり、また、少しずつ排尿するのですが痛みの様な震えるような感覚を訴えております。本日、入院し膀胱に管ををとおして溜まった(血)尿を出しました。600CCほど溜まっていたようです。

今まで、順調に機能回復が進んできて、装具を付けて歩行できるまで来たところです。本人は、春にはマレットゴルフがしたいと、これを目標に掲げて今まで前向きにリハビリしてきました。しかし、排尿の際の違和感と血尿の濃さが次第に本人を苦しめる事と思います。

この後、症状はどの様に変化して行くのでしょうか。また、何かアドバイスありましたらいただけますようにお願いいたします。長男として、どの様な対応をしたらよいか、また本人への告知をした方が良いか悩んでおります。(以前正式な組織検査を勧めましたが、本人がいやがりその様な形で告知はしておりません)思いつくままに、書いてしまいましたが、ご返事よろしくお願いいたします

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: ご相談です
Date: 2005年2月21日 18:27:35:JST

謹啓

膀胱癌から出血をしやすいし、ワーファリンを飲んでいるので、さらに出血しやすくなっているように存じます。このままでは同じような出血を何度も繰り返しながら、膀胱癌が少しずつ大きくなってゆくのでしょう。その都度、痛みや尿が出ないなどでお困りになると存じます。出来ることなら早めに手術をお受けになるのが一番楽と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Tue, 22 Feb 2005 08:54:48 +0900 (JST)
Subject: Re: ご相談です
To: 小嶺 信一郎 早速のご回答ありがとうございます。

主治医からの説明について、もう少し補足させていただきます。今お世話になっている病院では、内科の先生が主治医となり、非常勤の脳外科の先生、常勤の泌尿器科の先生と連携をとって治療にあたっていただいております。今回の脳梗塞の際には、優先して脳梗塞の治療をしてきましたが、現在の父の動脈の状態は、解離・狭窄があり外科手術などに対して動脈の破裂や梗塞の危険がある。また、止血剤も使えないとのことで、今までは手術を行うリスクの方が多きく手術は考えない方が良いという説明も受けています。

今までは、手術という選択枝は、無いものと考えていましたが、先生の仰る様に、今後、手術も選択肢に含め、告知を行い、手術のリスクと、膀胱癌のリスクと説明を受け、とどちらかを本人に選択させる事が最適なのかと思えるようになりました。家族とも相談しながら進めて行きたいと思います。ありがとうございました。

Fwd: Re: ご相談です
Date: 2005年2月26日 13:17:11:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jpその後の経緯のご報告です。

主治医が泌尿器科の先生にかわり、告知をお願いしました。本人なりに受け止めたようです。しかし、切るのはいやな様です。年齢も年齢ですので……ワーハリンを少しの間止め、抗ガン剤を膀胱の中に通して、今は、血尿もとまり、普通に排尿もできる様になりました。本人の気持ちを尊重して、来週の休み明けに状態を確認後問題なければ、退院の予定です。その後やはり本人の気持ちを尊重して、経緯を見て行きたいと思います。

今回、病院側は切除は危険なのであまりやりたくないように感じました。私は、切った方が良いように思えるのですが、一ヶ月ほど様子を見ても良いと思いますので、症状と本人の気持ちの変化を見て行きたいと思います。

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ご意見と返事 67

On 2005/02/09,

始めてメール致します。 妻の父親(70歳代)の事なのですが、昨年に血尿から兵庫県・@@@@@市内の病院にて膀胱癌と診断され、組織をレーザーにて焼く手術を2度受けました。その後、膀胱内に直接抗がん剤を投与する術後治療を続けて来ましたが、再発の兆候を示しています。担当医の話では「これ以上の手術は不可能で抗がん剤投与の効果が出ないのは不思議? 今度再発した場合は、治療は出来ないので痛み和らげる為の処置に留める」との見解です。家族としては、本当に治療の方法がないのかと悩んでいる状況です。この様なケースでは、治療に手は尽くされているのでしょうか。まだ、治療を行える希望は有るのでしょうか。

診断もしていない状況で、非常にお答えにくい内容であると思いますが、何か良いアドバイスがあればと思っております。また、現在は上記病院に掛かっていますが、治療の望みが少しであるのであれば、おすがりしたいと考えております。

住所:兵庫県@@@@@@市@@@@@@@@町@@@@@@@@ @@@@−999999999号
電話:07@@@@−@@@@@@@@@@@@
氏名:@@@@@@@@@

From: imarihi@po.saganet.ne.jp
Subject: Re: 膀胱癌に関する問合わせ
Date: 2005年2月9日 11:07:32:JST

謹啓

義父様がご病気でとてもご心配のことと存じます。

さて、膀胱癌の進み具合がよくわからないので、お答えしにくいのです。たとえば、転移の有無や、癌の浸潤度などです。もしも癌が膀胱の外まで進んでいて手術も出来ないのであれば、抗がん剤や放射線治療を行います。しかし、それは本人が元気でいると言うことが前提ですので、心臓などが悪くて治療に堪えられなければ、無理でしょう。まずは、以上のところや、疑問に思うことをあなたが直接主治医にご相談することです。

そして、もしも今の病院での治療に納得が行かなかったら、今までの経過や資料などをもらって別の病院を受診されてセカンドオピニオンを受けましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Subject: Re: 膀胱癌に関する問合わせ
Date: 2005年2月9日 11:16:58:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

御忙しい中、早速返信頂きまして恐縮致しております。ご助言を頂きました内容に沿ってもう一度主治医と話をしてみます。重ねてお尋ねしたいのですが、近畿圏内の泌尿器科で推薦する病院は有りますでしょうか。

ご助言につきまして、感謝致します。 有り難う御座いました。

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ご意見と返事 66

On 2005/02/07,いまりクリニック院長 小嶺信一朗様

はじめまして。@@@@@@@と申します。
(神奈川県@@@@@@市@@@@@@@区@@@@@@町1-@@@@@-@@@-@@@5   045-@@@@-@@@@@)
私の父(65歳)のことでご相談させていただきます。

昨年7月、膀胱内に表在性の癌が見つかり経尿道的膀胱腫瘍切除により摘出をしました。その後、数回にわたり膀胱内注入療法を受けました。その際、尿道に傷がついてしまったようで出血がありました。出血はすぐにおさまったものの、尿道及び睾丸のあたりに痛みを感じるようになった(傷がついたことが痛みの直接の原因かはわかりません)とのことです。注入療法を終えて3ヶ月以上経ちますが今でも時々痛むそうです。

担当の先生に相談したところ、詳しい説明はなされず痛み止めを処方してくれるだけだということです。患者にしてみれば、治癒の過程で起こる痛みなのか、または、再発や他の病気なのではと大変不安に思うところですが、あまり親身に応対してもらえないようです。やはり腫瘍を完全に切除でき順調に回復していても、痛みというものは少なからずあるものなのでしょうか。

それから今月21日に内視鏡による1回目の再発検査を予定しております。父のかかっている病院は内視鏡検査や注入療法の際に麻酔は使わない方法です。父はまだ痛みがあるので、家族も大変不安に思っております。これからの定期検査などのことを考えると、なるべくなら麻酔を使用している病院に移りたいと思い病院を探しているところです…インターネットで病院探しをしておりますが、なかなかうまくいきません。お忙しいところ大変恐縮ですが、なにかアドバイスなどがあればよろしくお願いいたします。

謹啓

お父様が膀胱腫瘍で治療中とのことで、たいへんご心配と存じます。

さて、主治医はきちんと治療されているようですし、今後の治療や検査こともきちんと説明されているようですので、むしろ良かったのではないかと存じます。いっぽう、これからまた他の病院を探すと言うこともご苦労と存じます。そこで、主治医に今までのご心配事や今後の麻酔の希望などを率直にご相談されてはいかがでしょうか。もしも直接おっしゃることが出来にくいようでしたら、このメールのように、あなたが主治医にお手紙をお書きになって、ご相談されてはいかがでしょうか。それでも納得が行かないようでしたら、その時はきちんと病院を変われば良いことと存じます。

お父様の一度の人生ですので、何も遠慮されることはないと存じます。あとで悔いのないようにされると良いでしょう。しかし、幸い膀胱腫瘍も表在性ですので、それほどご心配されなくても良いかもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Date: 2005年2月8日 15:10:38:JST
To: imarihi@po.saganet.ne.jp

早々にお返事頂きありがとうございます。
日々の診察や、他のたくさんの方からのメール相談のあるなか、先生からこんなにすぐにお返事をいただけるなんて、感動し大変感謝いたしております。先生のおっしゃるとうり、一度父の担当の先生とじっくり話し合ってみようかと思います。今回はご相談にのっていただきありがとうございました。時節柄、お身体ご自愛下さい。

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ご意見と返事 65

On 2005/01/06

初めまして、北海道@@@@@@@市@@@@@@@@2−@@1@@−@@4@@@@ @@@@@@@と申します。
お忙しいでしょうが是非相談に乗って頂きたくメールしました。
私の父(63歳)の事なのですが、平成16年11月中旬に陰茎がんの為手術をし、陰茎を切除しました。その際尿路変更をし、膀胱に管を通してそこから排尿するようになりました。膀胱は正常なので尿意を感じるか、感じなくても時間で排尿すれば常時袋を付けなくても大丈夫との事でした。実際父は尿意を感じなかったので時間で排尿するようにしていたのですが、12月の終わりから下腹部に激痛を訴えるようになりました。排尿したいのにつまって出ないような感じで下腹部全体がギューと絞られるような痛みだそうで、最初は1日に数回で痛みもすぐひいていたのですが、今では30分に1回のペースで長い時間痛がるようになりました。痛がってる時はものすごい叫び声をあげています。

主治医に聞いても原因はわからないのでとにかく痛み止めを飲んで下さい。効かなければ量を増やして下さいとしか言われません。痛み止めも飲んでいるのですが一向に効く気配がなく、1日中痛がっているのが1週間程続いています。(痛み止めは今飲んでいる量でも頭痛・吐き気を訴えており量を増やすのを嫌がっています)寝返りをうったり、立ち上がって動いたりすると痛むようでしたが、最近は黙って寝てても痛むようになりました。こんな状態なものですから父はもちろん母もほぼ寝てない状態です。 その内良くなるというのであれば本人もがんばろうと思うでしょうが、主治医に聞いても今までにこういった症例がないのでわからないとしか言われないのでこの痛みは治まらないのではないかととても不安がっています。私たち家族もあの叫び声を聞かされてかなり参っています。とにかく何でもいいので痛みを抑える方法はないものかと藁をもすがる思いでご相談しました。何卒宜しくお願い申し上げます。

謹啓

お父様が、陰茎癌の手術後で、膀胱瘻状態のようですね。下腹と膀胱部の痛みが強くてとてもお困りのようですね。

膀胱は時々けいれんして、その時に痛みが出ることも有るようですので、けいれん止めを飲むと効果的のようです。けいれん止めとしては抗コリン剤などが有ります。膀胱に挿入しているカテーテルの刺激も誘因かもしれません。カテーテルを替えると痛みが和らぐことも有るかもしれません。

あるいは、もしかすると、陰茎癌が進行して、癌性疼痛が出ているのかもしれません。その場合は本格的に麻薬を使用するか、あるいは硬膜外ブロックなどの神経遮断を考える必要が有るかもしれません。その時はパインクリニックを受診すると良いかもしれません。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 64

On 2004/12/29,HPを拝見させていただきました
実家の父親の病気について、御相談したく、メールいたしました

私は、以下です 徳島県@@@@@@@@@市@@@@@町@@@@@@-1@@@@@ @@@@@@子
父は、以下です
 @@@@@@@県@@@@@@@@町@@@@@@@@@@@@@@@@@@(73才)
 既往症:痛風と高血圧

父の症状:血尿が出て、腰(背中)も痛く腫れていた、近くの総合病院に検査入院しました

検査の内容は、以下のものです
・CT検査:左の腎臓は、輪郭だけで中身が写らない
      右の腎臓は、結石が3つ見つかる
・血管造影:カテーテルが、尿管の10cmぐらいで止まる
・他の臓器:胃と腸でポリープが見つかる(細胞検査依頼)

主治医の意見
 尿管には、腫瘍ができていると思われる
 左の腎臓は、ほとんど機能していない
 多分、腎臓癌だと思うので、全摘出手術になると思う
 胃と腸の検査結果が来年(1/7)出てくる
      
主治医が大分大学の先生に父のカルテを見てもらってそうです、大学の先生は、尿管のみ切除を進めたが、主治医は、腎臓も悪いので、2度手術するのもできないとし、結局、全摘出の結論になったそうです。その後、主治医から、念のため1/7に腎臓の組織検査をする
と言われたそうです

検査からは、しろうと目には、はっきりした結果が出ていないような気がします。今回以外の検査方法は無いのでしょうか?確実な結論を得るには、腎臓の組織検査しか無いのでしょうか?腎臓の組織検査が危険だと、いくつかのHPに書いてあったので、不安です(癌細胞が血液に入るのが恐いから)父の場合、腎臓癌の確率が高いなら、あえて危険な細胞検査をしなくてもいいような気もします

でも、もし、尿管が詰まっていても、尿管を切ったら、腎臓の機能が復活する可能性もあるのでしょうか?腎臓が腫れていても、癌でなく、正常な場合もあるのでしょうか?

先生の御意見をお聞かせいただけないでしょうか年末の忙しい時期に、大変、申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします

謹啓

あなたのご実家のお父様がご病気でとてもご心配のことと存じます。

さて、左の水腎症と腎機能の低下が有り、左尿管の腫瘍が有りそうだと言うことですね。もしも腫瘍ですと尿管癌の可能性が大きいので、左の尿管と腎臓の摘出が必要になるかもしれません。そこで、あなたは一度親元に帰って、一緒に病院に行って主治医に直接相談することが、一番の親孝行ではないかと存じます。そして、今の主治医に良くお聞きになってみましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺先生へ

忙しい中、お返事ありがとうございました
親孝行。。。心に突き刺さるものがありました
今から帰って、主治医や父と相談してみます
どうもありがとうございました

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ご意見と返事 63

On 2004/12/16,

私は埼玉県@@@@@@@@@市@@@@@1−@@@@@@@−@@@@@@@@在住の@@@@@@@@@@@@@22歳女性です。先生にお尋ねしたいのですが @@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 54歳 男性 についての血尿です。突然11月26日から褐色の血尿から始まり病院で尿検査をしたところ 尿潜血+3でした。エコー検査でも結石などはみつかりません。処方されている薬はトランサミン250とアドナ30です。一時的に止まったのですが、市販の検査紙で調べたところ現在も潜血反応がありました。

年齢的な面からも膀胱鏡検査をした方が良いのでしょうか?以前C型肝炎の治療の際インターフェロンによって完治させました。その時の医師の説明によるとインターフェロン治療をした患者は癌になりにくいとおっしゃっていました。本人は長引く血尿で精神的に参っています。どうすることが最善でしょうか?

血尿の質問の方で同じような症状で結石の薬を処方された方がいましたが、医師の決めての判断は何の違いで薬を選ぶのでしょうか?血尿予防策などありましたら教えて頂きたくメールを送らせてもらいました。宜しくお願いします。

謹啓

一般に血尿があったといっても、その内で本当に病気の方は半分くらいですし、その内治療を要する方はさらに少ないので、あまり心配はいらないようです。しかし、それは検査を受けた場合です。検査をしないと何もわかりません。そして、54歳にもなればやはり膀胱癌などの悪性腫瘍の可能性があるようですので、きちんと検査を受ける必要が有ると存じます。そこで、いやでしょうが一度、内視鏡検査(膀胱鏡)を受ける必要が有ると存じます。彼はきちんと病院に行っているので、そこで、よく調べてもらいましょう。

ところで、この内視鏡検査(膀胱鏡)は痛いので、泌尿器科いまりクリニックでは外来、入院を問わず脊髄麻酔をした上で検査を行っております。麻酔無しでも良いという方はそのまま検査しております。そして、麻酔自体も完全に安全とはいえませんし、麻酔の注射も少しは痛いので無麻酔で検査するということも一つの方法かもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

昨日大学病院にいってきました。膀胱鏡検査を受けた結果膀胱癌でした。先生に教えて頂き助かりました。有難うございました。

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ご意見と返事 62

On 2004/12/08,

こんにちは 先生よろしくお願いいたします。腎盂がんから肺に転移した父の事です。
もう不安で 色々調べていてここにたどりつきました。
今年の7月に血尿が出て病院に行き検査入院をしたところ腎臓のがんということですぐに右の腎臓を摘出手術しました。摘出した右の腎臓全部ががんに侵されていて医師も「こんな全てにがんに犯されているのはめずらしいです。あと、癒着していたので手術では取りきれないがんは残っています。」と言われました。

術後、3クール抗がん剤治療がはじまることになりました。そのときに私は医師に「白血球値などさがるのですか?」と尋ねたところ医師は「この抗がん剤は白血球値がさがったりしませんから」と.言われ少しは安心しておりました。 1クール目のあとに白血球値がさがり白血球値をあげる(点滴)治療をおこないました。そのとき私は(なんで白血球値がさがるんだろう・・・・)と思い医師に尋ねたところ「どうしてだろうね・・・。」なんてあいまいな答えが返ってきました。父の場合は例外なのかと不思議に思いました。 その点滴のせいでかどうかはわかりませんが「味がしない!!食欲もない!!」と毎日つらそうにしておりました。
やっと白血球値の数値がよくなり、2クール目にはいりました。また さらにつらそううでした。あまりにも苦しそうなので医師に「どうしてあんなにつらそうなんですか?もう見てられないんです」と訴えたところ 医師は「もしかしたら転移しているのかもしれないので検査してみます。」との事。 その3日後「検査しましたが 転移はみられないです。よかったですね」と言われ安心しました。私自身はその意思に不信感がのこりましたが・・・。

その後3クール目にはいると.思っていたのですが 病院の父から「もう退院していいみたい」と急に電話があり 「じゃあ3クール目はしないの??」医師に尋ねたら「この前の再検査で転移はみられなかったし、もう3クールめは必要ないと思います」と言われました。あれだけつらそうにしている父を見ていると3クール目は可哀想でしたが母がどうしても 3クール目をしてもらわないと不安だというので 心配なので3クール目をしてもらいました。今度は貧血です。輸血を1回目にした後父は「こんなに楽なのはひさしぶりだ」と急に元気になり私も本当にその時はうれしかったです。さらに2回目の輸血をし、 また気分がすぐれないようになりましたがなんとか退院にまで たどりつき 医師からも 「転移はないです。」と言われ11月の半ばで無事退院しました。

退院したものの父の体の調子は悪く食事もとれない状態で、肩が痛い腰が痛いと毎日ぼやいておりました。 退院後の通院の時に お腹が痛いし 右の肺の下くらいから 「じゅぶじゅぶ」という感じがする。と医師に訴えてその日にレントゲンを撮った時に その医師は「肺に水がたまってるみたいですね・・・。」と言ったそうです。
 
そして12月3日(金)にあまりにもお腹が痛いので病院に行っても診察はしてくれず 12月6日(月)の予約だけして帰ってきました。 そしてそれが今日でしたのですが、あまりに心配でしたので母も連れ添って病院に行きました。そして そこで突然にその医師は父と母の前でなんのまえぶれもなく「肺に転移しています。もう手術もできません。私ができるのはここまでです。あとは入院して痛み止めの治療をするか自宅で療養するかです」と言いました。私はその話を聞いたときは唖然としてしましました。

以上が説明です。なるべく詳しくしたほうが先生がお答えしやすいとながながと話が長くなってしまいすみません、それでお聞きしたいのですが退院時11月なかばには 転移はないと言われたのに12月6日にはもう「転移しています。今年越せるかどうか・・・」なんて急に言われ家族はどん底に突き落とされた思いです。そんな短期間で急速に転移し、しかもあと1ヶ月もつかどうかなんて そんなこと信じられないのです。そんな事はありうるのでしょうか?また 治療法はなにかないのでしょうか・・。知っている医師は父の担当の医師しかおりませんし、もうどうしてよいかわかりません。先生 回答をよければお願いいたします。    福井県@@@@@@@@市@@@@@@@町@@@@@@  @@@@@@@@@@@@@子

謹啓

お父様が、右の腎盂癌が進行して、肺転移まで起こされて、あなたもとても御心労のことと存じます。

お父様の場合は癌の進行が非常に速いようですが、臨床の現場では稀(まれ)ですが急速に進行する癌が有るようです。いろいろ治療するまもなく急に広がって、転移を起こし、末期になられる方が少なくは有りますがおられるようです。残念ですが、お父様の場合もかなり進行が速そうですので、覚悟をされる必要が有るかもしれません。

しかし、癌の治療はこれからも必要です。治療と言っても癌を根治すると言うものではなくて、緩和ケアと言う意味です。これから緩和ケアが必要ですし、重要な治療です。癌そのものの治療が無くても、末期を痛みなどの苦しみが少なくて、人間らしく尊厳をもって迎えられるようにという目的の、緩和ケア、あるいは終末期医療ということは、決して仕方ないからとか言うものや、つまらないものではなく、一つの立派な治療法です。誰でも最後は亡くなってゆくものですので、末期医療は癌治療よりも必要で、重要なものと存じます。あなたがこれからする必要なことは緩和ケアについて、よく勉強することと存じます。

今の病院で治療法がないとのことですが、諦めきれないのであれば他の泌尿器科を受診されて、相談することもひとつの方法です。あるいは、民間療法に頼ると言うことも選択肢のひとつでしょう。癌の民間医療として、いろんな治療法が有ります。漢方薬はその中の一つにすぎません。いわゆる現代医学以外の治療法を、まとめて代替医療と言って、アメリカなどでも認められています。もちろん保険は効くものも有りますが、効かないものの方が多いでしょう。いろいろお調べになって、ご自分の責任で試されてはいかがでしょうか。

ガンを克服した最新の代替医療、実業の日本社
医療従事者のための代替医療、フレグランスジャーナル社
代替医療ガイドブック、春秋社
などを参考にされると良いでしょう。

少しきついことを書いたようでしたが、悪しからず。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お返事ありがとうございます。

覚悟は決めていたものの私自身が納得できないのでここずっと奥歯にものがはさまったような気分で精神的にもまいっておりましたが担当の医師以外の医師小嶺先生の意見を聞いて気持ちも落ち着きました。

調べましたらその病院には緩和ケアも整っているらしいのであとは いかに父が楽にいられるかを考えていこうと思います。先生の薦められる本なども参考にさせていただきます。本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 61

On 2004/11/22,

初めまして。大阪の@@@@@@@@@@@@@@@@子と申します。(詳しい住所は末尾の署名をご覧下さい)

いろいろとインターネットで検索しているうちに、いまりクリニックのHPと、丁寧なご相談のページをみつけました。今日は、私の母(74歳)のことでご相談したくメールを差し上げました。

まず、初回の診断から現在までの経過をご説明しますと、

1)昨年8月に膀胱がんと診断、9月に内視鏡手術、11月に膀胱全摘・回腸導管手術(ステージ3、リンパ節転移+)腸の癒着が激しかった(虫垂炎・帝王切開の手術経験あり)とのことで、3000cc以上の出血があり、時間も(麻酔の時間も含めて)約9時間かかりました。手術では膀胱の他子宮・卵巣も摘出し、今はストーマを使用しています。手術前のCT、MRIでは転移の可能性は低いといわれていましたが、7つとったリンパ節の1つに転移があったとのことです。術後は1ヶ月ほどで退院と言われていましたが、感染による高熱、創の再縫合などいろいろあって、今年2月にやっと退院しました。

2)その後しばらくは落ち着いた毎日だったのですが、5月に腸ヘルニアのため再手術。7月のCT・血液検査では異常なし(腰部に少し炎症があるが、心配する程度のものではないとのこと)。

3)10月にも腸閉塞のため再入院(手術はせず、点滴のみで治療)。何らかの事情で、腸の一部に炎症が生じ、それが原因となって腸の一部が狭窄しているとのことでした。また入院途中から、膣より便汁がもれるようになる。便汁もれは、日によって程度が違うそうですが、ひどい日には便の固まりのようなものがいくつも出てきて、パットを何度も交換しないといけないようです。

4)先週(11月18日)に行ったCT検査では、明らかな転移・再発は認められないものの、腹部・腰部に炎症があり、右の腎臓も腫れているということです。また、便汁もれは、10月からの炎症のために腸の一部と膣がつながってしまったのではないかということです。主治医の先生は、内科的治療は不可能なので、バイパス手術を行って膣の方へ便汁が流れなくする措置をとる必要があるだろうとおっしゃっています。ただし、最終的な決定は今週の膣からの造影検査、来週のMRIを終えてから行うことになっています。

このような経過をふまえてご相談したいのですが、1)膣からの便汁もれ(直腸膣瘻というのでしょうか?)については、やはり、手術しか方法がないのでしょうか。手術にしても、開腹手術以外の方法はありえないでしょうか。昨年の手術後が本当に大変だっただけに、できることなら手術はさけたいというのが、本人と家族の共通した希望なのですが。

2)腹部・腰部の炎症の原因としては、いったいどういう理由が考えられるのでしょうか。主治医の先生(泌尿器科)は、断定的なことはいえないが、母の状況から見て、再発ということも考慮しておく必要があるとおっしゃっています。ただ、10月の入院の際にお世話になった内科の先生からは、母の腸の状況は、再発とは考えにくい(単に術後の後遺症とみるべき)し、もし再発・転移が生じるとしても、それは腸ではなく肺や肝臓であろうとお聞きしていました。

昨年の入院・手術時より、主治医の先生には本当によくしていただいていて不満はないのですが、今後の治療方針について、別の先生からのご意見も伺えればと思ってメールを差し上げました。お忙しいこととは存じますが、お返事頂戴できれば幸いです。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

**************
@@@@@@@@@@@@@@@@@子
530-@@@@@@@@@@
大阪市@@@@@@@@@区@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

お母様が膀胱癌になられて、とてもご心配のことと存じます。

膀胱癌の手術から6ヶ月目に炎症が出現されたとのことですが、やはり主治医の言われているように、癌の局所再発という可能性が有るかもしれません。そして、腟と腸の瘻孔は手術で治療しないと、自然には塞がりにくいかも知れません。しかし、直接に瘻孔を塞ぐという方法はむずかしく、さらに、より一層化膿することもあります。あるいは、再度瘻孔が出来る可能性が大きいので、普通は人工肛門をつくって、便などが瘻孔の方へ行かないようにしているようです。

もしも癌が再発されているのであれば、まだ早いかもしれませんが、これからは癌を根治させるというよりも、緩和ケアを主体として治療を行ったほうがお母様のためと存じます。もしかすると、これから癌による痛みが出てくるかもしれませんので、そのことに対しての治療、緩和ケアと言います、が重要になってくると存じます。以上のことをおふまえになって、今後の治療、特に緩和ケアなどついて、主治医とよく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 60

On 2004/11/16  いまりクリニック
 院長 小嶺 信一郎 様

         御 礼 の 件
           
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
私は、3.5年前に前立腺ガンと診断され、前立腺の全摘手術を受け、術後も内分泌療法を継続しておりましたが、激しい副作用があり、主治医と相談の結果、内分泌療法を中断しました。

結果、9カ月経過時点でPSA値が0.01以下から0.05に上昇し、主治医からガン再発の可能性大と告げられ、内分泌療法を再開しました。PSA値は即座に0.01以下に下がりましたが、体質的な面もあると思いますが、再び激しい副作用に見舞われ、精神的にも肉体的にも鬱々とした日々を過ごしておりました。

本年1月先生が、ホームページで患者からのご質問に対し、適切且つ懇切なるご回答を寄せられていることを知り、本年1月27日にメールにて前立腺全摘手術後の内分泌療法と間歇療法についてのご意見をお伺い致しました。
先生からのご回答は
『内分泌療法中断後PSA値0.05で、再発の可能性を論じるのは疑問がある。間歇療法での対応で可と思われる。内分泌療法 継続よりも間歇療法の方が余後が良いとの一部学説がある』とのご意見をいただきました。

早速、主治医に間歇療法に切り替えの件についてご意見をお伺いしたところ、当分の間1カ月毎に血液検査を行いPSA値の推移を経過観察し、間歇療法に切り替えることと致しました。

間歇療法切り替え後のご報告旁々御礼を申し上げたいと存じます

【その後の経過】
2月から内分泌療法を中断した結果、5月にPSA0.04まで上昇し、以後今日まで0.04を維持しております。11月の血液検査の際主治医から今後の検査は1回/3カ月でよいといわれましたが、当分の間従前通り1回/月の検査をお願いし了解を得ました。間歇療法切り替えて、3カ月経過後副作用もなくなり、精神的、肉体的苦痛から解放され、健常人と変わらぬ爽快な毎日を過ごしております。職場OBとの旅行にも参加し、大好きなお酒と麻雀を堪能しました。今後も1回/3カ月の例会旅行にも参加することにしました。

妻とも新鮮な魚料理を味わいながら房総海岸へのドライブを楽しんでおります。余談になりますが、お隣の中型犬の朝の散歩(1.5H)を引き受けたところ、次のような効果もありました。従来からT-choとTGの数値が高く、一時330と580を記録したため治療を始めましたが、230と220以下になることはありませんでした。犬の散歩を始めてからT-cho180にTGはなんと101まで下がりました。

以上先生のご意見をお伺いして以後の快適な生活をご報告致しますとともに感謝申し上げます。本当に有難う存じます。                          敬具

謹啓

体調がよくなられて、良かったことと存じております。これからもご自愛されますように。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 59

On 2004/11/13,

初めてメールさせていただきます。東京都@@@@@@@@市@@@@@@@@@@@@@@@@@@、@@@@@@@@@と申します。私の父は73歳です。前立腺肥大で定期的に大学病院で診てもらっていましたが、先日「前立腺癌」が発見されました。骨シンチ検査、CT検査、MRI検査を受けましたが、幸い転移は無いとの事で、治療方法は自分で選べますと言われました。身体の負担も考えて超音波治療がいいかなって思ったんですけど、予定が詰まっていて、できるのは3月17日。それまでの間はホルモン療法で肥大を小さくする治療を行っていくそうです。父の年齢ではギリギリ手術も可能だと言われました。手術だったら、そんなに待たずにできるみたいです。超音波治療と手術のどちらにしようか悩んでいます。良いアドバイスをお願いします。

謹啓

お父様が前立腺癌になってご心配のことと存じます。

前立腺癌については一般的なことが泌尿器科いまりクリニックのHPなどに詳しく書いていますので、それらを参考にされてはいかがでしょうか。そして、その上で判断されれば良いと存じます。しかし、あなたの場合は進行度や悪性度が全くわかりませんが、普通70歳以上であれば、あまり根治手術はされていないような印象です。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 58

On 2004/11/08,

 はじめまして。私は京都市@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@在住の@@@@@@@@@と申します。この度はおばのことで質問したいことがあり先生のご意見を聞きたく、メールを送らせていただきました。

 私のおばは平成15年1月に子宮ガンの手術を受けました。その後放射線治療を受けていましたが、その時より便が出にくく、今年の3月には歩くこともままならない程の痛みを伴うようになりました。6月には再入院しさらに10月にも再々入院し、現在も入院中であります。10月の入院では担当医の先生から当病院では手術ができないという旨を伝えられました。症状は膀胱と大腸を取り巻くように腫瘍ができているそうで手術をすれば膿が体中に回り、死亡率が高くなってしまうそうです。

担当医の先生からはホスピスを薦められましたが、おば自身は少しでも可能性があれば手術をしたいと希望しております。さらにその担当医の先生によりますと、この手術ができるのは全国でも3ヶ所の病院だけだとおっしゃられていました。おば自身、担当医の先生には感謝の気持ちもあり、伺いにくいと申していましたので、この手術をできる病院をご存じであるかと思い、先生に質問するに至った次第であります。

 私自身も何とかおばの手助けをできればと思い、このような行動に出ております。もちろんおばも先生に質問するということを希望しております。お忙しいかとは思いますがご返事をよろしくお願いします。

謹啓

叔母様が子宮ガンの再発で、とてもご心配のことと存じます。

さて、せっかくメールをいただきましたが、私は泌尿器科専門医ですので、子宮癌についてはあまり詳しくないのです。しかし、子宮ガンが再発して、膀胱と大腸の周りに進行が及ぶような状態であれば、根治を望まれるということはかなり難しいのではないかと存じます。

そこで、これからは、つらい思いをされて手術をお受けになるというよりも、緩和ケアを主体にした治療にされたほうが、ご本人のためにも良いかもしれません。緩和ケアによって痛みなどの症状を軽減されて、残された少ない時間を充実されたほうが良いかもしれません。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺 信一郎 様
お忙しい中、早急なご返事ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
大変失礼かとは存じますが私の必ずその病院を見つけたいと思う気持ちは変わりません。たとえ見つけられたとしてもおばは手術を受けるかどうかはわかりませんが私が諦めるということはしたくないのです。しかしこのように気持ちが先走るばかりで医療に関する知識に乏しい私ではその病院を見つけることができずにいます。このように先生に頼るしかありません。どのような些細な情報でもかまいません。どうか先生の力を私に貸してはいただけないでしょうか?私自身、身勝手で先生を困らせるようなことを申し上げていることは十分に承知しております。私の非礼についてはお詫び申し上げます。どうかよろしくお願いいたします。

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ご意見と返事 57

On 2004/11/04,

こんばんは。初めてお便りします。いろいろなホームページを見て先生のホームページにたどりつきました。

67歳になる父のことですが、4年前に前立腺がんで全摘の手術を行いました。グリーンスコアはわかりませんが、悪性度の高いガンとのことです。手術後はホルモン療法をおこなってきましたが、今年の5月頃より腫瘍マーカーも上昇し、腰痛を訴えてきました。7月に骨シンチの検査をしたところ、骨盤・肩などに転移がみられました。その後2週間ほど入院をして、ホンバンの点滴の治療を行いましたが、副作用でむくみなどが出て、治療が行えなくなりました。9月には、腰痛が」ひどくなり、放射線治療を行い、今現在痛みはないようです。しかし、主治医からは治療方法はもうなく、緩和治療になっていくそうで、後1年から2年と宣告されました。治療方法がないとなると、東洋医学をと思っているのですが、主治医に相談していいものなのか、悩んでいます。日本冬虫夏草や天仙液などの漢方や健康食品を調べているのですが、信頼性や効き目はあるのでしょうか?調べる手段がわからず、ご相談してしまいました。又、このような状態では本当に治療の方法はないのでしょうか?お忙しいことと思いますが、宜しくお願いいたします。      東京都@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@

謹啓

お父様が前立腺癌の末期になられたようで、とてもご心労のことと存じます。

しかし、癌そのものの治療が無くても、末期を人間らしく尊厳をもって迎えられるようにという目的の、緩和ケア、あるいは終末期医療ということは、決して仕方ないからとか言うものや、つまらないものではなく、一つの立派な治療法です。誰でも最後は亡くなってゆくものですので、末期医療は癌治療よりも必要で、重要なものと存じます。あなたが今するべきことは緩和ケアについて、よく勉強することと存じます。

さて、癌の民間医療として、いろんな治療法が有ります。漢方薬はその中の一つにすぎません。いわゆる現代医学以外の治療法を、まとめて代替医療と言って、アメリカなどでも認められています。もちろん保険は効くものも有りますが、効かないものの方が多いでしょう。いろいろお調べになって、ご自分の責任で試されてはいかがでしょうか。

ガンを克服した最新の代替医療、実業の日本社
医療従事者のための代替医療、フレグランスジャーナル社
代替医療ガイドブック、春秋社
などを参考にされると良いでしょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お忙しい中、早速のお返事ありがとうございました。
緩和ケア・末期医療ではガンそのものの進行は遅く出来ないのですか?
1年か2年かというのは、ガンの進行によって早くなる場合もあるのですか?
先生にご紹介いただいた本を参考に勉強したいと思います。
なにか探し当てたときには、やはり主治医に相談するべきですか?
日本冬虫夏草を試された患者さんはいらっしゃいますか?その結果はどのような感じでしたでしょうか?失礼な質問かと思いますが、今現在両親も主治医にそのような民間医療について相談するのを躊躇しているので、宜しくお願いいたします。
突然のメールをしてしまいましたが、いろいろ適切にアドバイスしていただき、
とてもうれしく思います。ありがとうございます。

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ご意見と返事 56

On 2004/11/02  こちらのHPを拝見し、先生のすばらしいご対応に非常に感銘を受けました。私の母(57歳)の腎臓癌についてご相談させていただければと思います。私の母は5年前に期の腎臓癌と診断されました。すぐに左腎臓全摘出の手術を受けましたが、その際の腎臓の大きさは11センチ程にもなっており、その段階では、癌細胞が血管に入り込んでおり、残念ながら再発の可能性は五分五分とのお話でした。

そしてやはり左右の肺に転移が見つかり、これまで計三回の肺の手術(内視鏡含む)を致しましたが、再度小さい再発がみられるとのことでこれ以上の手術は出来ないとの判断により、現在はインターフェロンの注射を週三回自己注射していますが、現在一番大きい肺の腫瘍が1センチ以上あるようで、少しずつ大きくなってきているようなのです。髪が抜ける、皮膚が痒くなる等注射の副作用もとてもかわいそうなのですが、最近は喘息のような息苦しさを訴えるようになり(過去に喘息になった事もあるのですが)、とても不安で心配でたまりません。

副作用に苦しんでもまだ治療か、副作用のない他の治療法は腎臓癌にはありえないのでしょうか?長生きしたいと頑張ってきた母も、最近では自分で、もう一年もたないのでは…と悲観しております。なんとか母の病気の進行を止めるインターフェロン以外の手段は無いのでしょうか?また、一人一人異なる事は充分承知なのですが、先生のように複数の患者さんを診ていらっしゃる方から診て、母のような症状になった場合、あとどれくらい普通に生活出来ると思われますか?自分でも調べてみるのですが、各健康食品等の体験談等にもまどわされ、良く分からず、ただただ不安な毎日なのです。

余命がある程度わかるのであれば、母に後悔しない、少しでも楽しいと思えるような毎日を送らせてあげることを最優先に考えることを自分の使命としたいのですが、まだ治るかもしれない!という期待に、つい厳しい口調でもっと頑張るよう励ましてしまうのです。本当に辛い状態です。先生のお返事により、何か一つでも現状の打開策になれば、と藁にもすがる思いです。宜しくお願い致します。

東京都@@@@@@@@@@@市@@@@@@@@@ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

お母様が腎臓癌の再発転移で、とてもご心労のことと存じます。

一般に、腎癌で肺に転移があって、57歳くらいであれば、後のこりの寿命は平均すると数年のようです。例外的に長生きされる方や、急変される方もおられますので、後どのくらいかという判断は難しいと存じます。

今までお母様の主治医はきちんと治療されておられるようですので、もっと主治医によく相談されて、これからの治療について検討しましょう。腎癌には今のところインターフェロンくらいしか効果がありません。そのインターフェロンも効果といっても非常にわずかなものです。インターフェロン週3回という治療は、発熱や倦怠感、いらいらするなど精神副作用等があって、非常につらいものと存じます。あまり効果がないものであれば、週1回程度に減らすということも一つの方法と存じます。

他にも免疫療法などが有りますが、月数十万円から数百万円もかかって、しかも効果がそれほどないかもしれませんので、実用的ではないようです。

これからは緩和ケアを主体にした、癌の末期医療が必要となるかもしれません。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 55

On 2004/10/29,

いまりクリニックさま

はじめまして。東京都@@@@@@@@@@区@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@に住む@@@@@@@@@と申します。今日医師から説明を受け、数日中に
決断をするよう言われ、半ば途方にくれていろいろ検索しているうちに、こちらのホームペ
ージにたどりつきました。81歳の父の膀胱がんについて、ご相談できればと思いメールい
たしました。

15年前に右の腎臓と尿管を摘出、その後10年前に膀胱に再発し、11回の内視鏡手術の
後、先月膀胱を摘出し、回腸導管法による尿路変更をいたしました。切除した組織の検査
の結果、前立腺の脂肪組織と精嚢腺にまで癌が達していたので、早い時期の再発の可能
性があると言われました。

まもなく退院できそうなのですが、その後放射線治療を行うかどうか決めかねています。
医師の説明では、「高齢なので化学療法はできない。放射線治療の場合は、週5日の通院
を6週間くらいすることになるが、膀胱がんの場合は効果があるかどうかはっきりしないし、
父の年齢ではかなりの負担になる(通院にはバス、電車を乗り継いで1時間半近くかかりま
す)」とのことです。放射線治療をしない場合は、抗がん剤を内服し、定期的な検査を受け
るだけになります。

現時点では統計上の話だけで、放射線治療をしたからといって実際に再発が予防できる
かどうかは分かりません。家族としては、高齢なのでもう負担のかかる治療はせず、不幸
にして再発した場合は、病状によっては緩和ケアを選択しようかなどど思っているところで
すが、もしも再発が予防できるなら・・・という気持ちはまったくないと言う自信はありません。
父本人も病状についてある程度は知っていて、わずかな可能性に賭けて放射線治療
を受けようか、もう平均寿命も超えたのだから、つらい治療よりも余生をゆっくり過ごすか
気持ちが揺れ動いています。

ご助言をいただければ幸いです。

謹啓

81歳におなりになって、膀胱全摘、尿路変更という大手術をお受けになって、とてもたいへんと存じます。

さて、それでも根治していないで、再発の可能性が有るかもしれないということですね。もうすでにかなりたいへんな治療を行ってこられ、もうこれ以上の放射線治療は、普通であれば行わないと存じます。難しい判断かもしれませんが、私であればもうこれで一応癌の根治を目指すような治療は終了とすると存じます。もしもこれから行うとすれば、緩和ケア中心の医療・看護ではないかと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

さっそくのお返事どうもありがとうございます。

父の気持ちが落ち着いてきて、病気としっかり向き合おうという気になってきました。
先生のご意見も参考にしながら、本人が納得する結論を出せるよう話し合っていきます。

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ご意見と返事 54

On 2004/10/23,

初めてメールします。宜しくお願いします。71歳の父ですが
21日に内視鏡で手術をしました。細胞を4〜5個ぐらいとれたのですが写真を見る限り膀胱全体にかなり腫瘍があります。先生は、90パ−セントの確立で癌だといわれました。
今細胞の検査をしてます。膀胱を全摘出の可能性が高いと言われました。
自分の考えでは、他の病院でも見て貰いたいのですが
そこでも同じ結果なら納得するのですがどうも一箇所の病院だけでは、悔いが残りそうで仕方有りません。他でも見て貰ったほうがいいでしょうか?
初期症状は、3年前に血尿がでました。頑固な父で今回もやっと診察したぐらいです。
何とぞ意見を聞かしてください。
     千葉県@@@@@@@市@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

お父様が膀胱癌になっているかもしれないということで、ご心配のことと存じます。

もう一度別の病院で、痛い思いをして、また内視鏡検査などを再度行うということでしょうか。しかも、頑固なお父様で、なかなか病院を受診されないというのにでしょうか。3年前から血尿があって、今回ようやく遅まきながら発見できたものですので、手術が出来るうちに、早く治療を行うべきでしょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

ご返事ありがとうございます。
昨日父と話しまして同じ検査は、嫌だということで検査の結果しだいでは、摘出する
と言ってます。父の気持ちを尊重して結果を待って今の
先生と治療をしていこうと思います。
ありがとうございました。

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ご意見と返事 53

On 2004/10/18

はじめまして。私、神戸に住む@@@@@@@@@@と申します。
この数週間どうしたらいいか困っていたところ先程友人から先生のホームページを
教えてもらい拝見させて頂いて、ぜひご相談にのっていただきたくメールさせてい
ただきました。
母(60歳)のことなんですが、大学病院の消化器内科で予備的にエコーをして頂
いた時に腎臓の周りに腫瘍があり、後腹膜繊維症か悪性リンパ腫じゃないかといわ
れ、
MRI、CTをとり、やはり悪性リンパ腫の可能性が高いということで、組織を
とって判断してもらうよう泌尿器科へ紹介されました。
泌尿器科の先生が代診の先生ということもあったかもしれませんが、補佐の先生の
問診の次にエコーをせずに、いきなり腎臓造影をされました。
そして診察にはいったのですが、左右腎臓のまわりに悪性リンパ腫の疑いがあるら
しく、特に右に2CMくらいの腫瘍があり、左はそうでもないらしのですが、でも
尿・血液検査でも腎臓の機能は問題なし、右の尿管が腫瘍で少し細くなってるが、
尿も流れてるので問題ないということでした。
そして補佐の先生が9/10シンチ、9/152回目MRI、9/22膀胱鏡検査までこちらの
予定を聞かずどんどん予約をされ、事前に結局検査の十分な説明がなかったんで
す。
9/22補佐についていた先生が膀胱鏡検査をしたんですがなんと同意書も検査直前に
書かされて、検査自体もものすごく苦痛の上、尿管ステントを入れる事など事前に
まったく説明がなかったのに検査中、家族が外にいるのに本人に入れないと駄目と
いわれて右の尿管にステントをいれられてしまいました。(尿の細胞芯は陰性でし
た)
それ以来母は管が入ってる気持ち悪さと痛さで体調がすぐれず3週間たった今でも
まだほとんど家で寝ている状態です。(蛋白+3、潜血+3がでたまま)
9/27に主治医に(初診の先生とは違う先生)管の話をしたら「管を入れる必要性は
微妙だったかも、抜いてみてもいいかも」といわれ、こちらとしたら抜いてもいい
ものを、最初から入れなくて良かったんじゃないかと思う気持ちがあり、事前にき
ちんと説明をされていない時点で母はかなりの不信感をもってしまっています。
9/30には母は下が我慢できないくらい気持ちが悪くなり来週には管を抜こうと思っ
てたら10/2晩から熱がでだし、尿路感染してるようで、10/5診察にいったら今は抜
けないといわれメイアクト錠を今も飲んでいます。
10/12の診察では、やはり本人が気持ち悪がってるなら「ステントは抜いた方がい
い」といわれたのでこちらも、一日入院して抜く方向で話をしていました。
シンチも陰性、血液の腫瘍マーカーもひとつを除いては陰性、(血液内科の先生
は、扁桃腺でもあがるっていうたやつだと思いますてました。後腹膜繊維症も陰性
ですが・・・)
10/7PETも腎臓のまわりなんではっきりしたことはわからないらしく、でも他に
腫瘍はなかったので、外科的アプローチはステントを抜いて体力が回復してからと
考えてたんですが、
先生にやはり早く組織を取ったほうがいいですかとの質問に「腹空鏡をするには、
ステントは入ってたほうがいいです」なんてそんな大事なこと、もっと早く説明し
といてほしかった・・・

ということで長々と書きましたが、こういう経緯で今に至り、泌尿器科を受診して
からもう1ヶ月半たとうとしてますし、組織をとらないといけないことは十分認識
してるのですが、
本人(家族も含めて)も不信感があるので、今後どう前に進んでいったらいい
か。。。明日も診察日なんですが・・・どうしたらいいか・・・
で、質問です

・尿管の検査はする必要があったのか
・ステントは入れる必要はあったのか
・腹空鏡をするんだったらステントは入れていたほうがいいのか
・このままこの病院で腹空鏡をするか
・ステントが入ってる状態でセカンドオピニオンをうけた方がいいのか
・それともほかの病院を(系列以外)紹介してもらったほうがいいか(どのように
話をすればいいのか・・・)
・ステントはどのタイミングで抜くのがいいのか
・悪性のマイナス要素が多くても様子をみるのは危険か
・放射線科ではCTでの針での生検はリスクが大きいといわれ、腹空鏡をというこ
となんですが、やはり開腹よりもリスクは少ないという認識でいいのか
・慈恵医大の事件以来腹空鏡はいろいろ問題もあるように聞いてますが、そのあた
りは大丈夫なのか

以上 長々と書きましたがお忙しいところ申し訳ありません。よろしくおねがいし
ます
もし今日返事をいただけるようなことがあれば@@@@@@@@@@@@@@@@お
願いします

神戸市@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@@@

謹啓

お母様が、ご病気になってとてもご心配と存じます。

さて、今までの検査ですが、一応順調にてきぱきと順調にされておられて、あまり問題がないような印象です。腎の周りのリンパ節が腫れていれば、いろんな可能性が有りますので、いろいろ検査をすることは当然と存じます。

今一番の問題は、あなたが主治医とよく話し合っていないと言うことのように思えます。まず、お母さんと一緒に病院について行かれて、きちんと主治医に時間をつくってもらい、疑問点をゆっくり話し合う必要が有ります。主治医も忙しいので、一応説明して患者とその家族も病状がわかっているものと思いこんでいるかもしれません。主治医も言われないと気づかないことが有るものです。もしも直接言いにくかったらこのメールを手紙にして主治医に送ってはどうでしょうか。

そして、もしも主治医がちゃんと相談に乗ってくれなかったら、その時は他の病院に受診されたら良いかもしれません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 52

On 2004/10/18,

昨年2月に前立腺がんのため前立腺全摘出の手術を受けましたが、それ以降 尿失禁に悩んでおります。
手術以降 腹圧性尿失禁のための薬(パップフォー)2錠/日 と 骨盤底筋体操 を続けているのですが、一向に改善が見られません。
もう術後一年半以上になりますが失禁量は 50cc−150cc/日 です。
主治医の先生からコラーゲンの注入をしてみてはどうか、と言われましたが、本とかインターネットで調べてみますとコラーゲンは体内に吸収
れるので、尿失禁が再発する可能性が高く、その都度、再注入する必要がある とのことなので現在このコラーゲン注入をすべきかどうか迷っております。
一方、インターネット等で調べますと、TVTスリング手術は大量の尿を失禁をする患者に対して大変有効な手術であるという事が分かりましたが、
この手術は男性でも受けることが出来るのでしょうか?
インターネット上でこの手術は女性の腹圧性尿失禁に対してのみ説明されているのですが、男性でも受ける事が出来るかどうか
お教え下さい。
  
 名前 : @@@@@@@@@@@@@@@@
 年齢 : 69 才
 住所 : 滋賀県大津市@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

尿失禁があって、お困りのことと存じます。

さて、あなたの場合は、尿失禁の分類では、腹圧性尿失禁の可能性が大きいかもしれません。そこで、腹圧性尿失禁であれば括約筋を鍛えることが大切ですので、骨盤底筋体操は有効かもしれません。しかし、今まで続けてこられてまだ尿失禁が変わらないと言うことであれば、違う方法もためされてはいかがでしょうか。

排尿を中断することが出来るように、そうなるように力を加える訓練をすることが有効です。それがよくわからないのであれば、肛門をぎゅーっと10秒間くらい力いっぱい締めるように力を入れ、それを10回ずつ朝昼夕繰り返すと、2週間くらいで効果が出るようです。

さらに、括約筋そのものを強める、いわゆるドーピングを行うために、スピロペントと言う薬を飲むのも有効かもしれません。

コラーゲンの注入や、TVTスリング手術は、残念ですが私は行ったことがないので、よく知りません。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 51

On 2004/10/09

74歳の父について、ご相談いたします。
父は直腸がんで、人工肛門となりました。
手術中の出血量が3000ccと多かったためもあり、術後は1週間ほど
バルンカテーテルを留置していましたが、抜管後、全く尿意がありません。
担当医は、「手術部分が大きかったので、神経に少々ダメージを与えて
いると思うが、少しずつ良くなるのではないか」と最初は言っていましたが、
術後40日たった現在も一度も尿意はなく、今は自己導尿をしています。
泌尿器の先生は、ウブレチドの処方をしてくださいましたが、3週間ほど
服用しても効果はありません。
人工肛門だけでも、父にとっては負担なのに、今はそれよりも自分で
排尿できないことをとても気にして落ち込んでいます。
このままの状態で仕方がないのでしょうか?何か治療法はないのでしょうか?
少しでも治る可能性があれば、方法を教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
愛知県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

御父様が直腸ガンになられて、とてもご心配と存じます。

手術もたいへんでしたようで、たくさん出血があっておられるようですが、やはりそれだけ癌自体が大きかったかもしれません。そして、周囲に進んでいたのかもしれません。そこで、そのような場合は周囲の組織を一緒に摘出しますので、残念ですが、その分膀胱尿道に行く神経も障害を受けることは仕方がなかったかもしれません。なぜならば、根治を目指すには大きく広く摘出する必要が有るからでしょう。

そこで、これからは膀胱機能が回復して、正常に排尿が出来るように待つことが必要と存じます。膀胱が回復するとしても、数ヶ月から1年前後はかかりますので、いらいらされずに気長に待つことです。そして、その間に膀胱炎や前立腺炎などにならないように用心することが大切です。さらに元気をお出しになることが必要と存じます。今のところは、自己導尿など影響の少ない方法を行って尿を出すのが最善のようです。あなたに必要なことは、不用意に焦らずにじっくりとお父様を励ますことと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 50

On 2004/09/23,

諸般の都合で未掲載 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 49

On 2004/09/18, at 0:03

泌尿器科 いまりクリニック 院長 小嶺信一郎先生

この度は大変お世話になります。お忙しいところ申し訳ありませんが、是非とも先生
の ご意見を伺いたくメール差し上げたました。私は横浜に住む@@@@@@@@@@@@と申します。大阪

在住の私の父のことなのですが、先日前立腺肥大の治療に行っている掛かり付けの病
院 で受けた生検結果から、前立腺癌の告知をされました。今までの検査結果は下記のと
お りです。
PSA検査結果
2000年8月  2.6 2001年10月  2.6 2003年9月  3.8 2003年5月  3.6 2003年10月  5.778 2004年1月  5.474 2004年4月  5.021 2004年7月  4.766
生体検査結果
2004年8月  病期3 悪性度4 (Gleason Score 7) これを受けて癌は中期であると告知される。
また、日頃服用している薬は下記のとおりです。
期間 2000年8月から現在
薬名  パーセリン25mg    毎日朝夕1錠     ブラダイン200mg   膀胱が炎症していたいときのみ、                おそらく1ヶ月に2〜3錠程度     セルベックス50mg 毎日朝、夕1錠パーセリンと一緒に服用         キャベジン      ほぼ毎日1〜3錠     大正漢方胃腸薬1.2mg 胃がむかつくときのみ
父は過去盲腸の手術を受けて、その後遺症で腸が癒着してしまったようで、 今では一部非常に腸が細くなってしまい、そのため消化したものを出来る限り 柔らかくするためにいくつかの薬を服用しているようです。 
掛かり付けの病院では、告知の際に治療方法をインターネットで調べ、自分で 決めて下さいと言われたとのことです。(その病院は患者数が多く、時間を割 いていられないからそんなことを言われたのではないかと父は言っておりまし たが・・・)
その治療方法を調べているときに、高密度焦点式超音波治療(HIFU)が負担が 少なく良いのではと思ったようで、その治療をしている病院に問い合わせをした ところすぐに来て下さいと言われ、行って話をしたところ、エコーと触診をして もらい、超音波治療(HIFU)をしてもらう上で問題がないと言われたそうです。
その際気になることを言われたのが、服用しているパーセリンがPSA数値を 下げている可能性があり、しばらくの間、結果としておよそ5.5〜4.7の間の数値 がでておりますが、もしかすると20くらいあるかもしれないと言われ、もしかし たら体の中で癌が進行しているかもしれないとのことでした。
掛かり付けの病院ではこのようなことは一切言われず、不親切ともとれる 「自分で治療方法を決めて下さい」の一言に、そんなに人任せで無責任なことを 言っていていいのだろうかという強い疑問を持っております。また、癌告知を されたにも関わらず次の検査までの期間が長いように思われます。スケジュール は下記のとおりです。
9月9日  告知される 10月12日 骨シンチ 10月15日 CT 10月20日 上記結果を受けて先生と今後の治療法の打ち合わせ
手術を受けるとしたら、およそ打ち合わせの1ヶ月後と言われたそうです。
ちなみに上述の別の病院で超音波治療を受ける場合、近々に予約すると10月の早 いうちに手術が受けられるとのことでした。また検査はすぐ出来ると言われ、掛 かり付けの病院との差があまりに大きいのにとまどっております。
掛かり付けの病院の言うように、このまま待っていても問題ないというものでは ないように思われるのですが、実際待っていても良いものなのでしょうか。
掛かり付けの病院では説明らしいものもなかったため、仮にPSA値が20であった場 合、 GS7の病状というものがどのくらいの癌のレベルなのかも分からず困っております。
一般的にどのようなものなのかを教えて戴けませんでしょうか。また、ステージは どのレベルなのか、生検でいくつ癌があったといった話は何もなかったので、 どのくらいのレベルなのかよく分かっておりません。
治療の方法も、父は体に負担がない高密度焦点式超音波治療法を気に入っているの ですが、開腹手術をした場合は癌の状態がよくわかり、それに合わせて今後の処置も

考えやすい、癌が前立腺内のみの場合は根治しやすいというのもわかっているので どちらがいいか迷っております。父の病状の感じではどちらの方がよいと思われ ますでしょうか?
これだけの情報で判断をお願いするのは難しいこと分かっておりますが、先生は どう思われますでしょうか。父は今年68歳、身長が163cm、体重は50kgです。
長々と書いてしまいましたがどうぞ宜しくお願い申し上げます。

神奈川県横浜市

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

謹啓

お父様が前立腺癌にかかられて、たいへんご心配と存じます。

さて、GS(グリソンスコア)7ということは、前立腺癌の中でも非常に悪性と良性に近いものの中間と言うことです。しかし、あなたのお父様の場合は、今までは進行がとてもゆっくりであったようです。これからは急に進行が速くなると言うよりも、やはりゆっくりではなかろうかと存じます。

そこで、おそらくは薬や注射による内分泌治療か、あるいは根治的前立腺全摘出術か、どちらかを選んでくださいと、主治医が尋ねたと存じます。70歳を超えると、内分泌治療でも根治的前立腺全摘出術でもその後の生存率はあまり変わらないようです。そして、今後は手術を一回受けるか、あるいはずーっと薬や注射による内分泌治療を続けるかは、患者自身が決定できると言う選択肢があるということです。おそらくそういった意味で主治医が尋ねたことであって、決して無責任ではないような印象です。

選択の自由が有ると言うことは、自己責任が有ると言うことですので、そのことがたいへん重荷になることも有るようです。むしろ手術を受けたくなくても、手術しか有りませんと決めつける主治医の方が、今までの日本人ではありがたいのかもしれません。もしもそうであれば。何もわかりませんので、治療法などは主治医にすべて任せると言うことも一つの方法でしょう。任せると言うことは良くなっても、あるいは治療が効無く、悪くなっても仕方がないと言うことも含まれているかもしれません。

さて、今あなたがするべきことは、実際に大阪の主治医医に会って、病状や治療についてきちんと尋ねられて、しっかりと相談されることです。あなたは、神奈川に居たままで、電話やメールで聞いたりしないで、実際に行って直接に親や主治医にもお会いすることです。それをしないでいくら心配されても、本物とは言えないと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎先生

お忙しい中、早々の御返事ありがとうございました。 実はあのメール、先週の水曜
日に 送ったものでしたがメールアドレスを 間違えていたようで金曜日に戻ってきて
いた ので、 そのまま再送させて いただきました。 先生にメールを送ったその後で大阪
に向かい、
土曜日の午前中に父と病院へ行き、病状等詳しいお話を伺って参りました。
小嶺先生のおっしゃるとおり父のガンの進行はゆっくりしたもので 治療法もまだ好 きな ものを選択できる余地があるという意味で、「自分で 選んで下さい」とおっしゃっ たとの ことでした。また、生検の結果は左に4カ所、 右は0カ所のステージBということも
教えて 戴きました。
パーセリンの服用でPSA値が本当は20位かもしれないと言われた件を伺ってみたの
ですが、パーセリン服用でPSA値が下がるのは0%だと 強く言いきって下さいました
ので、それを聞いて父も安心しておりました。
骨シンチもCTもまだですが、たぶん今のところ治療法も好きなものを 選べる範囲内
の 病状だと思われるということだったので、父も冷静に 物事を見られるようになりま
した。 どこの病院でどの治療法をやっているか、 順番待ちはどれくらいか、それぞれの治
療法 のメリット、デメリットなどを 調べて、父が次回先生とお会いするまでの間、良く
話し合っ ていきたいと思います。
お忙しい中、父と私のために丁寧なご意見を有り難うございました。父も先生からの

メール、とても感謝しておりました。また何かの際には相談にのって戴ければ 大変
有り 難く存じます。本当に有り難うございました。

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ご意見と返事 48

On 2004/09/14,

兵庫県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@と申します。 
お忙しいでしょうが 是非相談にのって下さい。
私の母のことなんですが・・・。
2002年の夏 大学病院の婦人科で子宮頚部癌2期と言われて 抗癌剤の治療を3クール
その後 子宮と卵巣を摘出しました。
その時に 膀胱の方まで 癌細胞がいってて 1mmにも満たない程の穴が 膀胱にあいていたそうです。
手術が終わり 落ち着いてから 放射線治療に入り20数回の放射線治療をしました。
膀胱に開いてた穴も 塞がったと先生に言われてました。
その後2003年の末 再発して 先生から言われた治療が
子宮のあった場所に 膣から注射器で 原液の抗癌剤を注入すると言われました。
「点滴の抗癌剤よりも 局部に入れるので 他の臓器がダメージを受けることなく 抗癌剤がよく効く。
病院に2泊ほどすれば、仕事にも行けるから。」
という事で その治療をする為に 1ヶ月で1週間おきに2泊3日 3回の治療入院をしました。
3回目の頃から 膀胱に違和感があり かなりキツイ腹痛があり ボルタレンを肛門から入れて痛みを押さえてました。
2日後退院して、半月もしないうちに 血尿 血便が出だし 同じ病院に救急で入院しました。
検査結果が 膀胱炎と直腸が炎症をおこしてると言われました。
そして 泌尿器科で尿道に管を入れて 抗生剤を使って治療しました。
でも、膀胱に3mmの穴が開いていると言われました。
そして、膣から尿が漏れてました。
婦人科の先生は もう戻らないから 尿路変更を・・。と言うのですが
納得がいかなくて 断りました。
管を入れたまま 退院になり3ヶ月程自宅療養してましたが レグパックが気になり 仕事にも行けず
身動きがとれないし それでも膣からの漏れは変わらないので、
1度管を抜いてほしい・・・と先生に無理言って抜いてもらう事になり
1ヶ月程 過ぎました。
自分でも解るほど 漏れている尿の量が増えていました。
そして 泌尿器科の外来診察のときに 腎臓が腫れてきた!と言われ 尿路変更を又すすめられました。
でも 1度してしまうと 二度と元には戻せないと思うと やっぱり決心が付きません。
結局 腎臓から管を通す為に 2週間の入院が決まりました。
膀胱の穴は 塞げないのでしょうか・・・。
「放射線をしてるし 穴が大きいので無理だ。」と先生に言われたんですが
何も出来ないのでしょうか・・・。
もう元にはもどらないのでしょうか・・・。

謹啓

お母様が大病にかかられて、とてもご心労のことと存じます。少しつらいことを書きますが、お気を悪くなさらず、元気をお出しになりましょう。

さて、子宮頚癌で、2年前に抗がん剤3クール、子宮卵巣摘出、1年前に放射線治療、その後局所再発が有り、膀胱腟瘻が出現したし、1ヶ月前からどちらかあるいは両方の水腎症が出てきた、ということですね。

お母様は子宮頸癌の末期に近づいておられて、今後もいろいろと苦労されるかもしれませんので、たいへんと存じます。一般的な、子宮頚癌そのものの予後ですが、尿管に浸潤して、水腎症が出てくるようですと、腎臓に管を入れて水腎症を治療しても、予後はあとわずかと存じます。今までの経験では、子宮頚癌で数十人の方が同じように水腎症で泌尿器科においでになり、水腎症の治療を行いました。その方たちの予後は平均ほぼ1年前後でした。

そこで、お母様のこれからのことですが、子宮癌そのもののや、あるいは膀胱腟瘻の完治を目指すような治療は、もう難しいし、奇跡が起きない限り、副作用ばかりでむしろ有害であって、無駄かもしれないというような印象です。そこで、たとえ膀胱腟瘻が存在していても、今後はいかに苦しくなくて、尿漏れを気にせずに、残された短い時間を過ごせるかということが大切でしょう。

さらに、これから癌による痛みが出てくるかもしれませんので、そのことに対しての治療、緩和ケアと言います、が重要になってくると存じます。以上のことをおふまえになって、今後の治療、特に緩和ケアなどついて、主治医とよく相談しましょう。そして、あなたはいろいろご不満もお有りでしょうが、今の主治医はとてもきちんと治療しているように存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎


御忙しい中 丁寧なお返事有難うございました。

お返事を読ませて頂いて ビックリして言葉も出ませんでした。

母が 一緒に見ていなくて良かったです。

私にとったら予想外の話でしたが、真摯に受け止め 母の今後の事を考えていきたいと思います。

今まで 仕事復帰が 支えになってただけに・・・ なんとか仕事は辞めるように様に 話を持っていきたいと思います。

又何か ありましたら。

是非 相談にのって頂けますよう 宜しくお願いします。

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ご意見と返事 47

On 2004/09/12, a

名前 @@@@@@@@@@年齢 33才 静岡県浜@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 秋を感じる候となりました。下記の件で悩んでいます。お手数と思いますがお教え下さい。
病状
6月22日 精液に血が混じる。
6月28日 前立腺炎と診断される。
7月12日 治らないので腫瘍マーカー検査 結果 HCG−β
0.6
8月2日 CT 尿膜管に腫瘍14mm H
CG−β 0.4
8月5日 CT 尿膜管 腫瘍5mmになる。 腫瘍の原因は
膿と診断。
8月17日
HCG−β 0.5
教えて欲しい事
HCG−βの陽性が続くのは何故ですか。
HCG−βマーカーが該当する臓器は精巣以外に膵臓、肺、胃とありますがそれらの検査は必要でしょうか。
癌であれば(担当医は癌の可能性も有る。画像では10mm以下は写らない。マーカーが陽性なので)マーカー値はどの程度上昇するのでしょうか。

宜しくお願いします。

謹啓

β-HCGが陽性とのことですが、残念ですが、私にはその原因はよくわかりません。一応言えることは、睾丸のしこりなどないかよく診察検査を受けましょう。というくらいです。あなたの主治医によく相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 46

On 2004/09/02,小嶺信一郎先生
はじめまして、新潟県@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の@@@@@@@@@@@@@@@と申します。49歳男性です。
インターネットの検索から貴院のホームページに出会いました。
すばらしい先生が居られると思いまして感動いたしました。

ご多忙のところ恐縮ですが、質問をお許しください。
まず私の病状ですが、
左尿管に狭窄があり左水腎症が長期間続いておりまして、左腎臓は殆ど機能していない状態になっているようです。狭窄の原因なんですが、腫瘍(尿管癌)を疑われています。
昨年の4月に尿管の内視鏡検査を受けまして、検査中に狭窄部の手前で採取した尿の細胞診でレベル4狭窄部を突き抜けて狭窄部の上で採取した尿の細胞診でレベル5の結果だったそうです。しかし、内視鏡の目視では腫瘍を認められなかったそうです。
また、CT、MRIの結果でも腫瘍を確認できていません。
普通の尿の細胞診は何回行ってもレベル1、2です。
内視鏡検査時の尿の細胞診の結果がレベル4、5であった事をもって左腎臓、左尿管、膀胱の一部摘出の手術を勧められたのですが、手術を受ける決断が出来ないまま、CTによる経過観察をしながら1年半近く経過しました。
当初、細胞診の結果が「黒」を以って疑わしきは切る 手術=腎臓も切除という方針説明だったので手術を躊躇して経過観察の道を選択しました。
癌に対しての食事療法や東洋医学的な事もやってみましたが最近のCTの結果も1年半前と変わらない様です。
しかし、最近の説明は狭窄の原因に関わらず左腎臓は殆ど機能していない状態になっており、感染症の温床になってしまうだけ
なのでいつまでも放置せず早く左腎臓を含めた全摘出手術をするべきであると言われています。
今かかっているT病院からデータを借りて他の2つの病院でも診断してもらいましたが、やはり手術を勧められました。
それで今は、手術を覚悟してはいるのですが、まだいくつか疑問や不安がありますので、質問させて頂きました。
1.もしも狭窄が治ったとしても水腎症でダメになった腎臓が
 復活する事は不可能なのでしょうか?
2.水腎症になった腎臓はどの程度の期間なら元に戻れるので
 しょうか?水腎症の程度と個人差があると思いますが。
3.尿管の狭窄部だけを治す手術は難しいそうですが、
 それは医師の技量によるのではないでしょうか?
 (この点は主治医にも聞きにくいもので)
4.左腎臓、左尿管、膀胱の一部摘出の手術は大手術だと思いますが
 どうなんでしょうか?(3週間の入院と言われています。)
 危険性も大きいのではないでしょうか? 
 輸血も必要でしょうか?
 費用はどの程度かかりますか?
 体の負担も大きいと思うのですが、
5.素人考えですが、尿管だけの手術と比べたら尿管だけの
 手術の方が体の負担は少ないように思いますが如何でしょうか?
6.腎臓まで取らずに尿管狭窄を治して下さる先生はいらっしゃら
 ないでしょうか?
7.やはり左腎臓、左尿管、膀胱の一部摘出の手術がベストの方法
 なのでしょうか?
8.尿管癌だとして、3年間も病状が変わらないのは不可解なのでは
 ないでしょうか?幸いな事ではありますが。
9.内視鏡検査時の尿の細胞診断の結果の信頼性は絶対なので
 しょうか?

手術を躊躇するもうひとつの要因があります。
実は私は心臓弁膜症も抱えてまして体力に不安がある点です。
内視鏡検査は普通4日位の入院らしいですが、私はすっかりバテて
倍の8日間も入院してしましました。
体力の問題は循環器科で診断してもらいましょうという事になって
います。手術は止むを得なくても出来れば尿管の手術だけを受けた
いのが本音です。
もちろん主治医の先生にも話しましたが、
それは意味がないというか、逆にリスクがあるという見解でした。
尿管を繋ぎ直しても繋ぎ目に狭窄を起こし易い為との事でした。
しかし、左腎臓はダメだからとってしまいましょう
腎臓は1つあれば生きていけます。すでに右だけで生きてます。
と言われても、手術を拒んだのは自分の判断ですが、
気持ちは複雑です。優柔不断かもしれませんが。

補足として(参考にならないかもしれませんが)
病気の経過について説明致します。
まず、11年前に心臓弁膜症(僧坊弁悦脱症、弁逆流MR3レベル)
になりました。今、泌尿器科で受診している同じT病院で検査
治療を受けました。(心臓病に関しては地域で一番評価の高い
病院の様です)
弁置換の手術を検討しましたが、心カテーテル検査の結果、
時期尚早との判断で手術は見送りになりました。
その後は開業医の循環器の先生にフォーローしてもらってました。
心臓の方は不整脈が多いですが、幸い弁の状態は悪化してない
ようです。
3年前に、左わき腹に痛みがあり、掛かり付けの循環器の医院で
診てもらって、尿に潜血があったので最初は膀胱炎ではないか
との診断でしたが、良くならなかったので、今度は近くの泌尿
器科の医院で診てもらいました。
原因がつかめないまま半年ほど通院して再度、腎エコーをみたら
この時点で水腎症が確認され造影剤を使った腎臓尿管膀胱のX線
撮影(DPI??)で尿管結石と診断されました。
この時点ですでに左尿管はアマゾン川の様にS字(むしろN字の
表現の方が合っています)に蛇行して醜い形でした。
左腎臓も大きく腫れてグロテスクな状態に見えました。
結石は膀胱の近くに位置していて5mm程度の大きさでした。
最初、来院した時の腹部単純X線撮影像にも結石は映ってましたが、
位置と大きさから結石と判断しなかったそうです。
半年前の最初の腎エコー検査では水腎症になってなかった事を
確認しています。
尿管結石と判ったので、心臓の方でかかったT病院に入院して
体外衝撃波破砕術で結石は除去してもらいました。
しかし、困った事に水腎症は改善せず、CT、造影剤を使った
腎臓尿管膀胱のX線撮影にて経過観察しながら1年が過ぎました。
いっこうに良くならないので、また入院して尿管の内視鏡検査を
受けて、同時に内視鏡下で狭窄部を拡張(狭窄部を内視鏡で突き
抜けた)してもらいましたが、結果的には何も良くなりませんでした。
狭窄部はピンホールになっていて1mm位の区間で位置は結石の
あった位置より上でN字に曲がった尿管のN字の下端にありました。
尚、内視鏡はN字部の曲がりがきつくてそれ以上、上に上がる事が
出来なかったそうです。
内視鏡検査後2日目のCTの結果は検査前と同じで水腎症は少しも治りませんでした。
1週間後に内視鏡下で採取した尿の細胞診の結果が「黒」という事で、内視鏡検査をした先生は目視では腫瘍が認められなかった
ので非常に意外な結果だと言ってました。
しかし、細胞診の結果が「黒」である以上、疑わしきは「切る」べきであるという方針で手術を勧められましたが、先に記した様に経過観察で1年半が過ぎて現在に至っています。
長くなりましたが以上のような経過でした。
尚、現在も左わき腹、左下腹部に痛みがあります。潜血も続いていますが、目視での血尿は(元々)ありません。
それから、私は酒もタバコも一切嗜んだことがありません。

沢山の質問と長文で申し訳ありません。御高察、御助言の程どうぞ、宜しくお願い致します。

謹啓

左水腎症で、そこから癌細胞が出ているということで、とてもご心配と存じます。

さて、あなたの場合はすでに左尿管カテーテル検査から2回尿細胞診で癌細胞が出ており、しかも、その腎臓は水腎症で全然機能していないということですね。そこまではっきりしているのに、なぜか手術をためらっているというわけですか。普通に考えると、左腎摘出術をためらっているうちに、癌が進行して、手術不能になるという可能性があるかもしれません。そして、あなたはもうすでに3カ所の泌尿器科で同じような治療方針を出されて、またさらに私にまで意見を求めるということは、私にはよく理解できません。そして、普通の尿細胞診は右腎の尿ばかり出ているので、当然正常尿が出ても不思議では無いでしょう。なぜなら、尿管狭窄で左の腎臓から尿が出にくいからでしょう。さらに、もしも上皮内癌であれば扁平な広がりであって、盛り上がるような腫瘤が無いのでCTやMRIなどでは見えないようですが、癌細胞がぽろぽろはげ落ちますので、尿細胞診で診断します。

ところで、もうあなたは手術を受けないでゆこうと決められているような印象が致しますので、それはそれで仕方がないと存じます。そして、ご自身で決定されたのですから、今後は後悔の無いように致しましょう。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺信一郎先生

御高察、御助言どうもありがとうございました。
後悔の無いように致したいと思います。
貴院の御発展をお祈りいたします。
本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 45

On 2004/09/02,☆今年55歳になる兄が5年前、会社の健康診断で異常がみつかり精密検査の結果、
左腎臓癌を摘出しました。それから腸閉塞などを乗り越え今日までに至りますが、最
近朝食後に必ずと言っていいほど痰が出るようになり、軽い咳も時々します。痰は胃
酸が逆流したときによく出るとか言ってなかなか病院に行ってくれません首のリンパ
線も時々はれているようだといい、心配です。
腎臓癌から肺に転移すると言うのはよくあることなのでしょうか?手術後クスリなど
は飲んでいません.
よろしくお願いいたします。
兵庫県@@@@@@市@@@@@@@@@@@@@@ @@@@@@@@

謹啓

お兄さまがたいへんな病気になられてとてもご心配のことと存じます。

腎癌は骨や肺に転移しやすいようですので、やはり、腎癌の5年目の再発転移がもっとも心配です。一緒に病院についてゆくなりされて、お兄さまの主治医に相談されてよく調べてもらいましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 44

On 2004/08/21,始めてメールさせて頂きます。私は横浜市@@@@@@@@@@@@@@@@@の@@@@@@@@@@@@@と申します。実は主人の事なのですが。主人71歳半年前に少し血尿が出ましたが、暫く無く此処1ヶ月の間に3回程血尿があり、近くの病院でPSAの検査をしましたら値が700と言われ即入院と言われましたが、納得いかず別の医院でエコー検査しましたら、膀胱に1センチ位のポリープが有ると言われました。膀胱の中の1センチのポリープと言うのは大分進んでいるのでしょうか、お伺い致したいのですが、またPSA700なんて事が有るのでしょうか、宜しくお願い致します。

謹啓

PSAが700あるのですと、やはりあなたのご主人は、前立腺癌の可能性が非常に大きいので、なるべく早く前立腺の生検を含めた検査をお受けになる必要があります。さらにそれとは別に膀胱内にも腫瘍があるようですので、前立腺も含めて同時に検査をお受けになり、きちんと治療しましょう。

PSAが700ということは時々ありますし、先日は2万という方もいました。やはり700もあればかなり進行していると存じます。納得が行かないかもしれませんが、事実は事実でしょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

早速のメール有り難う御座います。明日大学病院え行って検査を受けさせます、色々ご助言有り難うごさいました。

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ご意見と返事 43

On 2004/08/17,いまりクリニック様
はじめまして。もうすぐ手術を控える30台半ば・男・神奈川です。
悩んでネットをさまよっているうちに貴サイトにたどりつき、相談にお答え
いただければと思い投稿いたします。
表在性のイソギンチャク的な腫瘍をTUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
で摘出する予定です。
かかっているのは大学病院。病気自体は再発率は高いもののリスクの
低い手術、しかし担当医の言動がとても不安なのです。
内視鏡検査の際、あまりの激痛に大声で抵抗したのですが、
「これできなかったら入院してもらわないと。ふつう外来でやるもんだよ」と
やり通されました。
あの痛みを他の皆さんが麻酔無しで耐えているとは思えませんから、
きっと体の内側粘膜にも個人差があって、私はたまたま弱い方だと思う
のですが、そうは考えては頂けないようです。
意識を失いかけ、問い掛けの声にも反応できない状態でいたところ
「奥さん来てないの? 話があるんだけど 」 と。 こういう状態の時に発する
言葉かどうかも疑問に思います。モウロウとした中で「それってガンってこと!
?」。
忙しいのは分かりますが患者の私だって忙しいです。
検査・入院等スケジュールすべての日程を担当医の出勤日で決めてしまわれ、
私の仕事のことで躊躇していると不機嫌そうな顔になります。
相談室に行こうにもこの医師が科長なので、問題なく担当医を替えてもらうことはも
難しいのではないでしょうか。
近隣病院の相談員からは 「間違いなく大学病院の方が設備が整っている」こと、
「転院するなら初めから検査のやり直し」。紹介状やカルテをもらってこれたとして

近隣の病院にはこの大学病院・同科からの派遣医師も居て筒抜け状態。
手術日も近づき、現在はあきらめの境地です。不安は残しつつもとにかく手術は
この医師に任せ、その後の定期的な処置・検査は他に移りたいと考えています。
これが最適な手段でしょうか。もし他に方法があればお教え願えれば助かります。

謹啓

膀胱腫瘍になられてたいへんご心労と存じます。

さて、内視鏡検査は非常に痛いものです。そこで、泌尿器科いまりクリニックでは、外来でも病棟でも検査時には仙骨麻酔という脊髄麻酔の一種で、外陰部から尿道を麻酔して行っております。なるべく痛くないように、出来れば無痛で検査をゆっくりと行ったほうが、よく検査でき、さらに危険も少ないと存じております。しかし、どこの病院でも麻酔して検査を行っているわけではないようですので、その病院ごとに検査の方法は痛み止めや麻酔を含めて異なっているようです。麻酔自体も多少危険が伴いますので、どちらが安全かは一概に言えないかもしれません。

ところで、膀胱腫瘍の場合は手術後も再発が多いので、定期的に内視鏡検査を予定するでしょう。そして、これから先は長いのですから、どうせお付き合いするのであれば自分に合った主治医が良いかも知れません。そこで、もしもあなたが納得が行かなかったら今までの検査結果などをもらって、別の泌尿器科を受診するということも一つの方法です。しかし、別のところでさらにひどい主治医に会うという可能性もあるでしょう。そして、もうすぐ来週手術ですので、今更他の泌尿器科で始めから検査をやり直すということは、あなたにとっては得策ではないかもしれません。

では、来週手術でしょうから、元気をお出しになり、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺 信一郎 様

ご丁寧な返信、ありがとうございました。
たまたま本で、「よい病院」 のランキングに、
私の通う大学病院泌尿器科が出ておりました。
「Good doctor」 はその科長の名ではありませんし、
この手の本は信頼できる情報でもありませんが
このような精神状態の今では救われた気がしたのも間違いありません。
小嶺様の言われる仙骨麻酔というもの、
手術前日、麻酔医との面談で申し出てみます。
あの痛みによるストレスや心臓への負担は相当なもの。
それに耐えられない歳の患者も多いでしょうから、
何の手立てもないはずはないと思っています。

来週から始まる入院生活によって、この長い病気と付き合っていくための病院である
か否かを判断するつもりです。

本当にありがとうございました。
退院したらまた報告いたします。

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ご意見と返事 42

On 2004/07/23はじめまして。
私は広島県@@@@@市@@@@@@@@@@@@丁目@@@@-@@に住む@@@@@@@@@@(29歳)と申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。
前立腺がんと言われた65歳の父についての相談です。
先日生検(六ヶ所)の結果、3箇所 低分化型のガンがみつかりました。
PSA値は一回目5.8 二回目6.8です。
直腸からの触診では何も感じられないそうです。
先生はたちが悪いがんで、年齢も若いため急いで手術したほうがよいとのことでした。
しかしMRI,骨シンチ?の検査は8/3,8/9とまだ日は先で、転移しているかどうかがわかるのは
8/13日の予定です。他のホームページを見ても低分化型は進行も早いと書いてあり
この間にも進行してるのではないかと心配です。
ガンを進行させない食事療法などはあるのでしょうか?
父の体質なのすが、貧血気味と持病の喘息があり手術の際に自己血が採取できるかどうか
などかかりつけの内科の先生と相談してくださいとのことでした。
そのため母がさっそくレバーなど食べさせています。
放射線治療は他への影響が大きいのであまり進めたくないと先生はおっしゃております。
手術が本当に一番よい方法なのかと家族でなやんでおります。
父は自営業でクーラーをつけたりアンテナをつけたりと暑い中現在もはたらいております。
私を含め娘三人が家を出て実家からはなれたところに住んでおり
母と二人なので今後が非常に心配です。
低分化ガンはそんなに悪いのでしょうか?父は昔から腰痛をもっておりそれも前立腺がんから
くるものかな・・の思っております。
私が医療についての知識がまったくないため読みつらい文章とは思います。
お忙しいところ申し訳ございませんがどうぞ宜しくお願いいたします。

謹啓

お父様が前立腺癌にかかって、とてもご心配と存じます。
さて、あなたは今は気が動転されて、おたおたされているようです。そこで、あなたはまず落ち着かれて、じっくりと治療計画を立てましょう。そして、なるべくお父様にお会いになって、はげましましょう。まだ早期発見ですので、十分完治する可能性はありますので、あわてないことです。そして、なるべく病院にも一緒について行き、直接主治医に話を聞いて、私めにではなく主治医に、相談しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺院長様

お忙しいところ、メールのお返事ありがとうございました。
先生のおっしゃるとおりです。
一人で焦っていました・・
時間の取れる限り父や母に会いに行き担当の先生と
じっくり話して決めていこうと思います。

これからまたメールさせていただくことがあるかと思いますが
どうぞ宜しくお願い致します。

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ご意見と返事 41

On 2004/07/13小嶺先生様
私は以前に質問させていただいた広島市@@@@@@区@@@@@@@@@@@@@@@@@@
に住む@@@@@@@@@@と申します。34歳です。
お忙しい中、このようにメールにて質問をさせていただけることにとても感謝いたし
ます。
64歳の父の前立腺がんの件についてですが、昨年の8月に全摘出し、手術は
成功しましたが皮膜を超えており、リンパ節など3カ所に転移をしておりましたが
高分子化の細胞なので主治医からは10年は保障すると言われ、現在はホルモン療法

受けております。いろんな最新治療を調べておりますと粒子線治療が副作用も少な
く、良い
のではないかと思い、細胞が高分子化で進行が遅い状態の時にその治療をしてなるべ
くガン
細胞を消滅できたら良いのでは?と思っているのですが先生はどう思われますか?こ
のまま
ホルモン療法だけをした方が良いのか、主治医の病院では粒子線治療はしていないた
め、な
かなか相談ができませんので先生の的確な判断をお伺いしたいと思いご質問させてい
ただき
ました。もし粒子線治療や超音波治療を受けたほうが良いとはっきりわかれば主治医
にももっと相談しやすい
ので先生のご回答を心待ちにしております。

謹啓
お父様が前立腺癌にかかられてとてもご心配のことと存じます。無事手術も済まれてご苦労さまでした。

さて、粒子線治療については残念ですが、私はほとんど知らないものですので、よくお答えできそうにありません。粒子線治療を実際に行っている病院にお聞きになるのが良いでしょう。

ところで、もしも粒子線治療を行うとしても、はたしてどこに照射するのでしょうか。既に前立腺は摘出してあって、リンパ節の転移もどのリンパ節に残っているのか分からない状態ではないでしょうか。照査しようにも目標がないのであれば、今のところホルモン治療をされるしかないのではなかろうかと存じます。

あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具   泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺先生様
先日の質問のご回答ありがとうございました。先日質問をさせていただきま
した@@@@@@@と申します。
また質問をしてよろしいでしょうか。お忙しいところ申し訳ございません。
主治医に高分子化の細胞なので10年は保障すると言われたと書きましたが
本当のところ信じても良いと先生は思われますか?免疫療法の治療なども他
の病院でした方が良いのではないかと思っていますが早急に受けたほうが良
いのでしょうか。がん細胞が皮膜を超えていたのですがどこの箇所にあるか
図を書いてもらっているそうなのですが超音波治療はできるのでしょうか?
主治医の言われることだけを聞いていて大丈夫かと心配です。なかなか細か
いことを主治医にあれこれと家族の者から聞きにくいため先生にこのように
いろいろな質問をさせていただきとても感謝しております。
ご回答をお待ちしております。

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ご意見と返事 40

On 2004/06/30,宮崎県@@@@@市@@@@@@@@@@@ (46歳)と申します。
ご多忙のところ恐縮です。
今年1月に子宮体がん(?b期)で広汎子宮全摘をうけました。術後1ヵ月目に
右下部尿管狭窄(基靱帯を中心に約3センチ長)による水腎症で腎せん痛発作と
腎盂炎を起こして尿管ステント(6Fr)を留置しました。その時泌尿器科の担当
医の説明では、「狭窄の原因は手術の影響かもしれないが不明、狭窄の長さが長
いので、回腸をつかって尿路再建をするか自家腎移植をするか、いずれにしても
右の腎臓を助けるために手術が必要になります」、とのことで納得しました。

尿管ステントを入れて1ヵ月後の尿培養検査で緑膿菌がでている、と言われ沢山水を飲むように指導を受けたのですが、5月上旬から微熱が続き、5月下旬に高熱で入院。一週間抗生物質を点滴し、ステントを抜去しました。その2日後には腰部から側部の痛みが出現。IP検査でも一時は改善していた水腎症が再び出現していました。この段階で、主治医からは退院してこのまま様子を見る、といわれました。住まいから病院までは車で2時間かかります。前回のようなひどい痛み
と吐き気が怖いので、せめてステントだけでも入れてください、とお願いしたと
ころ、「そんなに怖いのならステントを入れますが、だめもとで経尿道的尿管拡
張術(バルーン拡張術)をやってみますか、有効性はかなり低いけれど」、とい
われ、拡張術をうけ、8Frのステントに入れ替えました。

PETでは尿管周囲に集積はなく、局所再発の可能性はないようですので、バルーンでだめなら、いよい
よ手術だなと思っていましたら、退院時主治医から、「狭窄の原因がわからない
から治療方針がたたない。だめならだめであなたは感染を起こしやすいので、次
回ステントをぬいてそのまま様子を見ます。水腎症は体が慣れてくるものです。
前回の手術のため腸の癒着が強くて、回腸を使えるようになるには10年くらい
かかる。あなたが、もし放射線治療をしていたケースなら最初からあきらめてく
ださいと言うところですよ。」といわれました。前回は積極的な治療方針だった
のが、今度は尿管に対して打つ手がないので様子を見る、といわれて混乱してい
ます。

もともと夫婦でロッククライミングや雪山などをしておりましたが、癌の
手術でそれはもう諦めております。しかしがん患者となった私ども夫婦の考えて
おりますQOLとして、再発・転移がなければ日常生活と仕事だけではなく夫婦共
通の趣味である簡単な山歩き程度のことは可能な限り続けたいとおもっていま
す。回腸が使えないとして、では自家腎移植にはどのようなメリット、デメリッ
トがあるのでしょうか。主治医は自家腎移植についてはすでに選択肢からはずし
て考えておられますが、もし私の腎臓が温存できて、QOLが得られるのならば、
私たちは積極的に考えたいのです。また、もし手術が無理ということであれば、
定期的なステントの入れ替えという方法で軽登山といったADLの向上は可能で
しょうか。セカンドオピニオンをえるために思い切って上京しようかとも思って
いますが、どこへ行ったらいいのかわかりません。アドバイスをいただければ幸
いです。

謹啓

子宮癌という大病をなされて、さらにその後も水腎症になられて本当にご心労であったことと存じます。

さて、右水腎症ですが、8Frの大きさのステントが入ると言うことで、一応ある程度は拡張できているように存じます。しかし、私など実際にレントゲンや検査結果など見ておりませんので、正確なことが全く言えません。そこで、これからのことをどうするかと言うことですが、いきなり自家腎移植と言うことではなくて、もっと主治医とよく相談しましょう。

そして、納得が行かなかったら、やはり一度資料などを全部借りて、それを持ってきちんと紹介を受けて、正式に受診されて、セカンドオピニオンをちゃんとお受けになってはいかがでしょうか。セカンドオピニオンは東京がよいとは限りませんので、あなたの近くであれば大分県や熊本県、あるいは福岡県なども可能性があると存じます。今の主治医に言うのは、言いにくいと存じますが、もしも面と向かって言いにくいのであれば、お手紙をまずお書きになってはいかがでしょう。

あまりお役に立てませんでしたが、では、元気をお出しになり、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

宮崎の@@@@@@@@です。お忙しい中、返信をありがとうございます。
癌の診断を受けてから手術までは夢中でしたので、むしろあまり「癌」の衝撃を
感ずることなく参りました。術後4×4センチの大きな腫瘤を見せられたときに
はじめて自分の命の危機を実感し、転移も覚悟しました。結果は子宮壁浸潤4/10
でぎりぎり?b期、1ラウンド目は勝ちですね、といわれ夫婦で泣きました。職
場復帰の矢先に腎せん痛発作。近所の泌尿器科Drに駆け込んだところ、尿管結石
による水腎症だろうといわれ毎日点滴と水分、運動の指示でした。しかし悶絶す
るような痛みの発作と言いようもない吐き気、毎晩38度を越える発熱で座ってい
ることもままならない一週間がすぎ、自分ではこのままでは命にかかわるのでは
ないかと思うほど急激に体調が悪化し、婦人科の主治医に連絡して同じ病院の泌
尿器科を紹介いただき緊急入院しました。ピリン系薬剤にアレルギーがあるので
鎮痛剤は使用できないとのことで、逆行性尿管造影とステントの留置処置は鎮痛
剤も何もない状況でしたので、それまでの一週間の苦しみと処置の痛みでかなり
精神的に参りました。とくに検査後、泌尿器科の主治医から局所リンパ節再発に
よる尿管圧迫の可能性もありますねといわれたのは気が緩んでいただけに本当に
ショックで、婦人科の主治医はまず大丈夫だと励ましてくださったものの1ヵ月
後の諸検査で局所再発は否定的、と診断されるまでは夫婦ともにまことに不安な
日々でした。県病院は医師数が少ないのでしょうか、泌尿器科の主治医も大変お
忙しく、入院中も2日に1度、お顔を見せて「こうします、ああします、では」と
おっしゃる程度のお時間しかないようでした。今回のバルーン拡張も麻酔科医が
少ないので手配できないとのことで、ご自分で腰椎麻酔をされましたが、尿道口
の痛みが無いだけで、拡張術中は右下腹部がかなり痛み、今後バルーン交換を繰
り返すことも正直今は気が進みません。ただ婦人科の主治医が泌尿器科入院中も
毎日顔を見せてくださいました。癌の手術のときも、まず私がどうしたいのかを
一番に聞いて下さって、治療方針を相談しながら決めた経緯があり、この先生な
ら任せられる、と信頼申し上げておりますので、できたら病院を替わりたくはな
いとも思っています。今は私どもが多分に不安感でナーバスになっているのかも
しれません。少し冷静になって泌尿器科の主治医にもう少し時間をとっていただ
けるようにお願いをしてみます。お手紙も書いてみます。勝手な物言いばかりで
お手数をおかけしました。親身な御教示ありがとうございました。ますますのご
活躍をお祈りいたしております。

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ご意見と返事 39

On 2004/06/23,お忙しいところお世話になります。
兵庫県尼崎市に住む@@@@@@@と申します。

母が胃がんと分かり、リンパ節転移までは術前の検査で確認でき、
切りとれるかどうかは五分五分というかたちで手術を受けました。
手術の結果は胃の外側から食道の半ばまで転移しており、腹膜播種
にまで及んでいたため、胃下部が狭窄していることから食事の出来る処置として
胃のやわらかい中心部と小腸をつなげるバイパス手術にとどまりました。
術後母は、左わき腹の痛みが発生し、その痛みは食べると痛むのですが、
バナナなどフルーツでは比較的痛まず、ご飯やお魚など食べ物によって
痛みの強さが増します。お水を飲んでも痛むこともあります。
今はその痛みにより食べることに恐怖心もあり食事がとれません。
ガンによる痛みかどうかなど、今のところ担当医師にも原因がわからないとのことで、
今は胃の痛み止めを飲んでいますが症状は改善されません。
一度ポンポンと痛む箇所を軽く叩かれた日はその後痛みが消えたとのことです。
ご専門と遠ざかった質問で申し訳ございませんが、このような症状にお心あたりが
ございましたら、ご連絡いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

謹啓

お母様が胃がんの末期になりつつあるようで、とても御心配と存じます。残念ですが、もしかすると、もうあまり長くはないかも知れませんので、今の内に親孝行をされて悔いのないようにしましょう。痛みについては、何の痛みであっても、なくなるように定期的に鎮痛薬や麻薬を飲む時期になりかけているような印象が致します。あるいは飲めないのであれば坐薬や皮下注射などを使います。末期になればあまりたくさんお食べになりませんし、食べない方が本人は楽のようですので、周囲が食べるように勧めることは本人にとってはかえって苦痛かも知れません。

これからは終末期医療、緩和ケア、などについてお調べになったらご参考になると存じます。

あまりお役に立てないばかりか、つらそうなことばかり書いてしまいました。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

早々のお返事本当にありがとうございます。
今の鎮痛剤では効きが薄いようなので、麻薬に切替えたいところですが、
病院の治療の進め方として、抗がん剤と麻薬を使用する際、本人に
病状を明かさねばならないそうで、今本人は、術後の結果を知らず、
がんを切り取れたと思い回復に励んでいる最中で、どのように治療を
進めるか、先生も思案しているようです。
とにかく痛みを無くしてあげたいので、早い段階で麻薬への切替えが
できるよう、先生と相談してみます。ありがとうございました。

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ご意見と返事 38

On 2004/06/15,以前、先生に相談したものです。(下記添付)
小嶺先生から、尿道カテーテルを、下腹部から、直接留置カテーテルを入れることで、
尿道の痛みが、軽減するとの方法を教えていただき、本当にありがとうございました。
早速、主治医の先生にお願いして、その手術をしていただき、
尿道の、痛みは、だいぶ軽減されました。

ただ、その手術をする際に、膀胱鏡で、膀胱を見たところ、
ちょうど、尿道カテーテルを留置していた、膀胱の出口から、尿道にかけて、癌が増殖しており、
下腹のあたりに、しこりがあり、CTで、検査したところ、4カ所、リンパ節転移があるとのことでした。

そのリンパ節の腫れにより、痛みが残っており、これが癌の痛みとのことでした。
痛みを軽減するために、放射線治療で、リンパ節と、癌が増殖したところを小さくするとのことです。

長くて、1年、このまま何もしなければ、年内くらいとのことです。
今、できることは、放射線治療、それも、うまくいくかどうかは、やってみないとわからないとのことです。
本人には、余命のことは、伝えず、治療を勧めましたが、退院を希望しています。
無理な治療は、かえって、死を早めて、本人も辛い思いをするだけかとも思いました。

毎月、定期的に、病院に行き、尿カテーテルを交換し、
カテーテルを入れた当初から、痛みを訴えていましたが、
どんどん強い痛み止めを処方してもらうだけで、
管に慣れてもらうしかありませんとのことでした。
”こんなに痛いので、以前、尿道から、1カ所見つかったガン細胞が、悪化していることはないでしょうか?”
と、聞いたときにも、2月に検査しているので、そんな急に悪くなることはありませんとの回答でした。
前立腺のホルモン注射は、効果があったようで、PSAの値が小さくなり、このまま10年は、大丈夫です、
と言われました。

そこで、先生のお考えを伺いたく、メールしました。

2月に、内視鏡の検査、CT,MRI、いろいろな検査をして、
見つからなかったものが、4ヶ月で、急に、大きくなるものなのでしょうか?

尿カテーテルを留置したところは、以前、前立腺を削ったところなので、
そこに、管があたって、炎症を起こし、その結果、リンパ腺が腫れている、ということは、
考えられないでしょうか?

実は、この質問を実際に手術をした先生に伺ったところ、
普通の人であれば、炎症が起きて、リンパ節が腫れることはあるが、癌患者の場合は、リンパ節が腫れていると言えば、
リンパ節転移を考えることが妥当とのこと。

もう少し、時間を掛ければ、リンパ節の腫れが治まると言うことはないでしょうか?
その結果を見てからの放射線の治療では、遅いでしょうか?

お忙しいところ、何度もすみません。
お返事いただけたら、幸いに思います。東京都@@@@区@@@−@@@@ @@@@

謹啓

お父様に癌が再発されて、たいへん御心配と存じます。局所に癌が再発されて、しかも、リンパ節転移まであって、癌の末期になりつつあるのかも知れません。そうすると残念ですが、もしかすると、もうあまり長くはないかも知れませんので、今の内に親孝行をされて悔いのないようにしましょう。痛みについては、何の痛みであっても、なくなるように定期的に鎮痛薬や麻薬を飲む時期になりかけているような印象が致します。あるいは飲めないのであれば坐薬や皮下注射などを使います。

これからは終末期医療、緩和ケア、などについてお調べになったらご参考になると存じます。

あまりお役に立てないばかりか、つらそうなことばかり書いてしまいました。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

2004/06/24 07おはようございます。
お忙しいところ、お返事いただき、本当にありがとうございます。

放射線の先生からも、末期との説明を受けました。
今は、痛みを取り除くために、放射線治療を受けております。
5週間を予定しておりますので、その後は、なるべく、退院して、
痛みを取り除いて、父が望むような生活をしたいと思います。
緩和ケアについても、勉強したいと思います。

先生の病院のある大河内は、色鍋島の窯元があるところですね。
有田焼が好きなので、窯元にも、何度か行きました。
静かないいところですね。

これからも、院長先生のますますのご活躍とご健康を祈っております。

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ご意見と返事 37

On 2004/06/15,初めて相談させていただきます。
76歳義父、2003.8月、膀胱内に腫瘍が見つかり、内視鏡手術(4箇所)。
その後、膀胱内に薬を入れる抗がん治療を9回(通院で)。
数度目の定期検査で再発発覚(5/25)、前回同様の手術を受けました(6/3)。
左の尿管出口を塞ぐような位置に1箇所あり、腎臓.尿管が腫れていたそうです。
病理検査の結果、筋層浸潤があり、T2 段階だそうです。
今確認できる限りに於いて取りきれているが、将来的にはわからない。
根治という意味では、腎臓(1つ)、尿管、膀胱の全摘手術を薦められています。
町内会や民生委員の会長をしたり、世界中を旅行して歩いたりと、とても元気な
義父を見ていると、76歳という年齢で術後の回復とか、人口膀胱になってからの
様々な事柄とか、QOLや人生観を考えながら、家族で今結論を出すのに困惑
しています。
勿論決めるのは本人ですが。。。。
どちらを選べば良いのか、本当にどうしていいかわかりません。
ご意見お聞かせ願えませんでしょうか?
★∴∵☆∵∴★∴∵☆∵∴★∴∵☆∵∴★
札幌市北区@@@@@@@@@@@@

謹啓

お父様が大病になられてとても御心配と存じます。膀胱癌はやはり進行すると膀胱内に大きく腫瘤を作ったり、肺や肝臓などに転移して、致命傷になりますので、根治のためには全て摘出しないといけません。そして、膀胱癌が大きくなれば出血などして非常に後が苦しくなります。あなたの義父さんは76歳でも元気で、膀胱全摘と左腎尿管全摘が可能と言うことですので、主治医とよく相談されてなるべく悔いのないようにきちんと治療されてはいかがでしょうか。元気だからこそきちんと治療しましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 36

On 2004/05/25謹啓、偶然こちらのサイトを拝見し、思い切ってお尋ねさせて
頂きました。
@@@@市の@@@@と申します。男性59歳です。
昨年の9月に左腎盂がんで左の腎臓と尿管の全摘出およびリン
パ節郭清(4個)の手術を行いました。術後浸出液が止まると
ランダ、メソトレキセート、ペプシドの3種類の抗がん剤の点
滴を2クール連続で受け、1ヶ月の間をおいて再び2クール連
続で、合計4クールの点滴を受けました。
 4クール目の抗がん剤の量はランダ15mg×5回、メソト
レキセート50mg×1回、ペプシド120mg×3回でした

 主治医の先生は抗がん剤は100%のがんに効くというもの
ではないし、副作用の心配もあるという理由から、もともと2
クールというお考えだったようですが、セカンドオピニオンの
先生が、私が59歳とまだ若いのだから、長生きしなければな
らないでしょうから、1年目5クール、2年目4クール、3年
目3クールやるべきといわれ、その意見を入れて術後に4クー
ル行いました。
 さらに2年目の治療として、夏に1,2クールを計画してお
ります。
 術後の生検では、悪性度はグレード1と2、ステージは?、
リンパ節転移なし、遠隔転移(肺、骨、膀胱)なしでした。
 7ヶ月経った4月におこなった骨シンチ、胸のCT、腹部(
リンパ節)CTも異常なしでした。膀胱鏡は6月の予定です。
 また抗がん剤による副作用は、軽度の吐き気が4,5日、白
血球減少(最低で2000、ノイアップ注射で回復、クレアチ
ニン・BUN上昇(最高でそれぞれ1,4と19で経過観察で
回復)でした。
 ランダの多用による腎不全やメソトレキセートによる肝瘢痕
化など重篤な副作用があるということですが、これらの副作用
と耐性による治癒効果極減に対し、がん細胞死滅による再発・
転移の可能性減の可能性をどう考えたら良いのでしょうか。副
作用と耐性の増加曲線と、再発・転移減少の曲線はどこかで交
わるか近づくことがあると思われますが、そのポイントがどこ
なのか、副作用・耐性増加極力抑えて再発・転移可能性を極力
下げるにはどのくらい抗がん剤点滴をやるのがよいのでしょう
か、何かより所をご教示頂ければ幸いです。
 敬具

謹啓

大手術とその後の化学療法を何度もお受けになり、とてもたいへんでしたと存じます。

さて、今のところは明らかな再発や転移巣はないと言うことでしょう。それにもかかわらずにつらい化学療法をされておられると言うことは、目で見えない位小さな転移巣や再発を治療するという目的でがんばっておられるわけと存じます。そこで、果たして本当に目で見えない位小さな転移巣や再発が存在するかどうかが問題でしょう。そして、その可能性に対して予防化学療法をされているのですので、目標が見えにくくつらいと存じます。今後の治療はどう考えるかという、哲学的な考え方で決定されるのではないかと存じます。

ところであなたの場合はすでにセカンドオピニオンももらっておいでです。いろんな泌尿器科医の意見を聞かれることも大事でしょうが、やはり医師によって方針が微妙に異なるので、あまりたくさんの意見を聞かれることは迷うだけになるかもしれません。以上のことをお含み置かれて、今の主治医とよくご相談されることです。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺先生

拝復
このたびは、詳しい住所氏名も申し上げず、面倒なことをお尋
ねしまして、大変ご無礼を申し上げました。
早速、お忙しい中、親身なご意見を戴きまして本当にありがと
うございました。
ご忠告戴きまして、改めて主治医の先生とセカンドオピニオン
の先生とにご相談して、覚悟を決めたいと思うようになりまし
た。
ただ、その場合の選択肢は2つのどちらかというのではなく、
も少し自分自身納得いく情報を集めて(たとえばPETを見てか
らとか、先生のご忠告には反しますが、もう一箇所、多くの治
療データを持っているところの考えを聞くなどして)、決める
という方向でご相談しようかと思っております。
お世話になりましてありがとうございました。
今更と思われるかもしれませんが、以下に住所氏名を記させて
戴きました。よろしくお願い致します。

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ご意見と返事 35

私の父が前立腺ガンの診断をうけました(本人告知済)

   父:昭和15年11月29日生 (64歳)
     既往歴はなし(風邪程度)
     
  
各種検査の結果は下記です

検査期間 平成16年5月
グリソンスコア9
クラス
PSA>100  (検診時120にて要精検となりました。4月中旬です)
骨シンチ 転移(−)
CT  転移画像見られない
本人自覚症状(−)


先日担当医師による説明がありました。
Dr.:シンチ・CT上転移見られないがPSA値があまりにも高いので、転移がないとは考えられない。
   opeではなく放射腺療法とホルモン療法がいいのではないか
   放射腺療法は早急に開始されたほうが良い
   0peについては、本人・及び家族が希望するなら実施可能であるが、開けてみないと転移の有無はわからないので、
   開腹したものの何もできないこともある。
とのことでした。

Dr.は治療について家族と話し合って決めてくださいとのことだったのですが、私と母はopeでより完治に近づけるるのなら・・・
と思っていましたので、放射腺治療で・・・というDr.の説明が少し納得できずにいます。
転移診断はできないが、可能性が高いということで決め付けていいものなのか?
opeとなれば、父の精神的・肉体的負担もありますので慎重決めたいと思いつつ、時間がかかると進行していくのではないか?との不安もあります

PSA値のみで転移可能性を判断していいものなのでしょうか?

お忙しい事とは存じますが先生のご意見いただければ幸いです。 福島県@@@郡@@

謹啓

お父様が前立腺癌になられてとても御心配と存じます。

さて、64歳で、グリソンスコア9、PSA検診時120であれば、主治医の言われるように、やはり前立腺の外側に少しは広がっているような印象が致します。その時は根治手術を行っても根治ではない可能性が大きいので、手術後も結局何らかの治療が必要となるかもしれません。

現在は、過去の膨大な手術例を統計解析して、グリソンスコアやPSA値で転移の有無を推測する方法があって、かなり正確に推測できます。お父様の主治医もそれを使用されてお答えしていると存じます。そして、お父様の主治医は今までもきちんと癌の評価をされているようですし、今後のこともちゃんと説明されているようですので、あなたも信頼されてよく相談してこれからの治療をしてゆきましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺信一郎先生 へ

お忙しい中早々のお返事ありがとうございました。
先生のご意見を拝見して少し心が落ち着きました。
その後、担当医と相談の上、同じ治療をうけるのは、専門機関のほうが良いのではな
いか?
(気分的なものかもしれませんが・・・)
ということになりまして。
治療は少々自宅からは距離は離れるのですが、がんセンターに行って行うことにしま
した。
これから、大変なのであろうと思いながらも順調に治療が進むことだけを祈っている
今日この頃です。
本当に大変なのは父本人ですので・・・

先生にメールして良かったと思っております・・・。ありがとうございました。
また、何事かご相談することがあると思います。
よろしくお願いいたします。

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ご意見と返事 34

On 2004/05/13はじめてメールします。
父の事で相談させてください。

私の父(77歳)は、去年の11月、尿閉となり、
内視鏡の検査の結果、膀胱癌と、前立腺癌と診断されました。
進行度は、中期程度。転移はないとのこと。

担当の先生は、年齢のことを考えると、全摘出手術は勧めないとおっしゃいました。
前立腺ガンは、ホルモン療法が良いこと。また、膀胱癌は、膀胱内には、ガン細胞が見つからず、
尿管の細胞を採取したところから、1カ所、ガン細胞が見つかったが、
少し様子を見てみましょうと言われました。
ただ、尿閉の原因として、前立腺肥大があったのでそれを削る手術を受けました。

その後、ホルモン注射をして、翌月は、PSAの値が、22あったものが4に、
減っていましたので、このまま、もう少し、ホルモン注射を続けて様子を見てみましょうと言われました。

ただ、尿カテーテルを取ると、自力で、排尿できず、膀胱内に尿が溜まってしまうようです。
先生は、年齢的に、膀胱の筋肉が、老化して、きちんと運動できず、
それで、排尿できないようなので、このまま、尿管で生活したらいいと言います。
父は、尿管を入れているせいで、毎日痛みがあり、ずっと鎮痛剤を飲んで、
寝たり、起きたりの生活です。

今までは、年齢のわりに大変元気で、家事は、全てこなし、
時々、自分で運転をして、ドライブに行ったりしておりましたが、
尿管を入れてからは、気分的に滅入って、
だんだん気力がなくなり、体も衰えてしまっているようで、心配です。

なんとか、尿管さえ取れれば、痛みのない生活ができると言っているのですが、
このまま、様子を見るしかないのでしょうか?
よろしくお願いします。東京都@@@区@@@@@

謹啓

お父様がご病気でとても御心配のことと存じます。

せっかく前立腺を切除したのに尿が出ずに、留置カテーテルを受けられて、さらにその事で尿道に痛みが出現しているということですね。尿道に留置カテーテルを入れないで尿を出すには、尿がたまった時にカテーテルを挿入するという間欠自己導尿法があります。この方法ですといつも留置カテーテルを入れていないので痛みはずいぶん減るかもしれません。あるいは、尿道を避けて、下腹から直接留置カテーテルを膀胱に挿入する方法があり、これだと尿道痛はかなり減るようです。

以上のことを含めて主治医とよく相談しましょう。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

早速のお返事、ありがとうございます。

昨日、ちょうど、月に一度の、前立腺のホルモン注射の日で、
担当の先生に、自己導尿のお願いをしました。

担当の先生は、父の膀胱は、容量が小さく、
機能も悪いので、あまり勧められないとのことでしたが、
父は、どうしても、尿カテーテルが、痛くて、
自己導尿の方がいいとのことで、管を抜いてもらいました。

管を抜いた、20分後、自分での、自然排尿が、20cc程あり、
その後、20分刻みで、30ccくらいの排尿が、3度ほど、有りましたが、
その後は、お腹が張るようになって、尿閉の状態になり、
自己導尿で、50ccの、尿を出すことができました。
ただ、どうしても、50〜60ccくらいしか、溜めることができず、
自己導尿をするのが30分か、長くても、1時間刻みになり、
あまり寝られないようでした。
昨日は、管を外して、だいぶ、出血したようで、
血尿があったため、自己導尿の管に、血の固まりが付着して、
尿が詰まってしまうようで、なるべくたくさん水分を取るようにしていました。

少し、訓練すれば、もう少し、膀胱に溜めることができるか、
なんとか、自分で排尿することができればいいのですが・・・

下腹部から、直接留置カテーテルを入れる方法は、
簡単な手術でしょうか?
この方法で、しばらく様子を見て、
また、自己導尿に戻すことは、可能でしょうか?
たびたびすみません。
よろしくお願いします。

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ご意見と返事 33

 

On 2004/05/08e:最近インターネットを接続し、当サイトを見つけ、大変参考にさせて戴いておりま
す。
早速ですが、以下についての治療法のご見解などをお聞きしたく、メール致します。
ご多忙中とは存じますが、宜しくお願い致します。
1(術前の経緯)2002 年5月上皮内癌と診断され、以後BCG注入法にて同年10
月に治癒 
          する。以後、2,3ヶ月ごとにチェック。
2(手術)2004年3月尿膜管腫瘍と診断され、4月8日に手術、扁平上皮癌、腺癌で
あったと
     のこと。 (9X6.5X3cm)  腹膜の一部にも腫瘍が達していた
とのこと。
3(術後の説明)尿膜管癌は稀であり、標準的な治療法がないとの事。
          以前の上皮内癌とは、直接的因果関係はないとのこと。
          術前の骨シンチ検査にて右側恥骨部分に破骨細胞が多く作用し
ているの   
          で、ビスフォスフォネート系薬剤を投与する。
4(今後の治療法)ゲムシタビンとシスプラチンの静脈内投与。4週間を1コースと
して計
            4コースを投与する。 (G:1週間ごとに3回投与。S
:1回投与)
5(効果、副作用の説明)尿路上皮癌には50%程度の奏効率だが、尿膜管癌では多
数例
           の纏まった報告なく、散発的に有効であったとの報告。
            白血球減少、血小板減少であり、白血球を上昇させる薬の
投与、血小  
           板輸血等により対処する。
 以上の通りであります。 前向きに取組んでおりますが、不安がないといえば嘘に
なります。 宜しくお願い申し上げます。 

静岡県@@@@

謹啓

たいへんなご病気になられてとても御心配のことと存じます。

あなたはすでにきちんとした立派な治療をお受けになっておられますし、主治医もちゃんと病状を詳しく説明されて、今後の見通しも実にきちんとされているようですので、今更私ごときがいろいろ申すこともございません。さて、今のあなたの腫瘍がもしも恥骨のみであって他に転移などないようでしたら、恥骨部に対しての放射線治療も可能性があると存じますので、その事もご相談されてはいかがでしょうか。そして、これから化学療法のご予定ですが、吐き気や嘔吐、脱毛などの副作用が出ることがありますので、覚悟をされてがんばってください。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

本日(15日)入院先より外出、自宅に戻りメールを開きました。こんなに早く返事を
戴けるとは思っておりませんでした。早速、ご指示の通りにいたしたいと思います。
本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 32

On 2004/04/14, at 23:47, 66歳になる母がいます。4年前 膀胱といくつかの内臓を摘出しました。
 最近 病院へ行ったところ 膀胱付近から出血があり 入院しました。 過去に何度も手術を受けていて体力的に今回は手術はムリと言うことで
 放射線治療をしています。
 
父が医師から聞いたところによると そう長くはないと言うことでした。 ただなおる確率も少しだがあると言うことでした。
 はっきり申し上げて 動揺しています。 いま できることを教えてください。
延命のためにできることを教えてください。 母は もう助からないのでしょうか。
ぜひお教えください。 福島県

謹啓
あなたが今すること、すべきことは、まず実際にお母様の主治医にお会いして、きちんと病状を直接聞くことです。あなたはお父様からお聞きになったりされてはいるでしょうが、まず、直接聞くことです。全てはそれからです。今後のことなどお尋ねになる相手は私めなどではなく、お母様の主治医です。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

ありがとうございました。

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ご意見と返事 31

On 2004/04/13, 先生のホームページを拝見し、是非教えていただきたいことがあります。
義父(70歳)のことですが、9年前に膀胱ガンの手術を受け、人工膀胱を腸からつく
るという手術を
神奈川県の横須賀共済病院で受けました。それからある程度の不自由はあるものの
なにごともなく過ごしてきましたが、最近になり尿が出ないということが続き検査
したところ
その膀胱の中に大きな石ができていることが確認されました。
 今回、先生に教えていただきたいことは
ESWLのような破砕か、再度 opeし膀胱を開け取り除いたほうがいいのか?
またそれぞれのリスクは?
ということです。なにとぞお教えくださいますようお願いいたします。
千葉県@@@@@@

謹啓

人工膀胱の中の大きな結石は、やはり摘出する必要があると存じます。開腹して摘出するか、破砕して内視鏡で摘出するかどちらがよいかは一長一短があって、何とも言えません。もちろん内視鏡で摘出することが簡単で本人は楽ですが、石が大きかったり固かったりすると何度も砕石摘出が必要になり、結局開腹したと言うことも可能性としてあります。開腹は前回の手術後の癒着を少しずつはがしながら行うわけですので、かなり時間がかかりますし、石に雑菌がたくさん付着していたりしますので、術後に感染する可能性が大きいようです。そこのところは主治医とよく相談して、お決めになってはいかがでしょうか。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

ていねいなご返事いただきまことにありがとうございます。
先生の助言を大切にし、今後 義父の様子をみていきます。
先生のますますのご発展をお祈りいたします。

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ご意見と返事 30

On 2004/04/06, 「ご意見・ご質問・お返事」コーナーを読みました。
とても親切丁寧にお返事をしていらっしゃる姿勢を見て、「世の中まだ捨てたもので
はないな、こんなに熱心な先生もいらっしゃるものだ」と感心致しました。
福岡に住む女、55歳です。
去年の9月に膀胱癌を内視鏡による手術を受けました。術後、2日目に一回目の抗ガ
ン剤を膀胱内に注入、3日目に二回目を注入しました。
注入後、一週間くらいたってから、膀胱に尿がたまった時と、排尿後に痛みがありま
す。術後3ヶ月に一度、内視鏡で経過を診ていただいていますが、先生は「経過はい
いですよ」とおっしゃるだけで私の「痛み」についての質問には答えて下さいませ
ん。
現在、尿は平均150cc、MAX200cc溜まるようになりました。
術前は、モニターで膀胱癌の様子を見せて下さったのに、術後は一度も経過をモニ
ターやレントゲン等でも見せていただけず、膀胱炎のような痛みに毎日おびえていま
す。どうぞ下記の項目について、お返事をいただければ幸いに存じます。
              記
1.膀胱に尿がたまった時の痛みと排尿後に搾るような痛みが術後半年以上経過した
今でもあるのですが問題ないでしょうか?
2.痛みの原因はどんなことが推測されるのでしょうか?
3.安静が必要でしょうか?痛みにおびえて未だに30〜40分位の運転も躊躇する
状態です。
4.痛みがさほど大きな問題でなければ少々の痛みは我慢して、好きな海外旅行でも
したいのですが、可能でしょうか?
以上宜しくお願いいたします。

謹啓
あなたのメールを見ても今現在の症状がよくわからなかったのですが、膀胱に尿がたまった時の痛みが去年9月から変化なくずっと今も続いているのでしょうか。
さて、あなたの症状などからは、やはり慢性膀胱炎が続いているような印象です。一般に、内視鏡手術の跡は深く切除すると完治するまでに意外と長引くものです。あなたの場合も去年の手術の傷がまだ完治していないような印象ですが、いかがでしょうか。
やはり主治医にきちんと質問されて、ちゃんと検査をしてもらいましょう。もうあなたと主治医の医師患者としてのつきあいもある程度長くなったのですので、いろいろ質問できることと存じます。そうでなくてはこれからの治療が円滑に行かないかも知れませんので、今の内に良い医師患者関係を築かれて、何でも質問できるようにしましょう。そうすれば私めなどにお聞きにならないでも事足りると存じます。
もしも本当に御心配でしたら、セカンドオピニオンとして、どこか別の泌尿器科をきちんと受診して、診察・検査を受けましょう。そして、そこで、よくお聞きになってはいかがでしょうか。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

謹啓
 ご誠実なご返事をいただき、大変感謝いたしております。
ありがとうございました。
 「癌」の告知を受けた時に、総合病院の泌尿器科でセカンドオピニオンを受けまし
た。
 総合病院では、とてもわかりやすく親切丁寧に病状についての説明を受けました。
どの病院を選ぶか大変迷いました。
結局、口数の少ない先生という印象に一抹の不安材料を残しながらも、県下でも有数
の名医という評判の開業医の先生にお世話になることに決めました。
お世話になっている先生は手術を受けた後の抗ガン剤投与についての事前説明もなさ
らなかったし、ましてやその後に起こる副作用についての説明もありませんでした。
(退院後67回/dayのトイレ、8時間おきのブレシン錠の服用。)
3ヶ月に一度の診察の時も、必ず主人と一緒に相談をしに行くのですが、ほとんど満
足のいく御返事はなさいません。
そこで、退院後の諸々の症状についての不安を払拭すべく、親切にしてくださった総
合病院の先生に説明を受けに主人と一緒に伺っております。
総合病院の先生に「術後の経過を先生に内診して戴きたい」と申し出た結果、「今か
かっている先生から病理検査表をもらってきてください」との御返事を戴きました。
別の先生に診ていただくために病理検査表を請求するのは、現在の先生に対して失礼
にあたりませんでしょうか?すぐに検査表をいただけるものでしょうか?厚かましく
もまたメールさせていただきました。
どうぞ宜しくお願いいたします。                  敬具

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ご意見と返事 29

On 2004/04/01, at 18:42, お忙しい中申し訳ございません。昨年、私の父の病気(膀胱癌)の件で先生に相談させていただいたものです。
その節は大変参考になるお返事を頂き本当にありがとうございました。(下記のとおりご相談させて頂き、ご返事を頂きました。)
家族みんなで相談し、先生の意見も取り入れさせて頂き膀胱を全摘出することにいたしました。
その後の経過は良好であり、検査の結果も今のところ、再発・転移は見つかっていません。
しかし、膀胱摘出のために入院した後、カテーテルが詰まってしまうことにより、39度くらいの熱がでて、昨年6月退院後、現在まで3度入院しています。
現在は3週間に1回の割合でカテーテルの交換に行っています。本人は、水分を多量に摂取しているのにカテーテルが詰まってしまう事を気にしており、外出もなかなかできず不安がっています。
良い対策はありますでしょうか?

謹啓
その後手術をお受けになり後闘病のこと、たいへんにご苦労様でしたと存じます。ところでどのような手術で、今カテーテルはどこに挿入されているのでしょうか。膀胱全摘後の代用膀胱でしょうかあるいは腎臓に直接でしょうか。または尿管に入っているのでしょうか。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

On 2004/04/03, 早速のお返事ありがとうございます。検査の結果、癌の浸透が深かったので、膀胱・
前立腺を全摘出しました。
手術名は「両側尿管皮フ瘻造設」となっています。(字が少し違うかもしれません)
多分、カテーテルは腎臓に直接入っており、お腹に袋をつけています。
代用膀胱とは他の臓器を利用することでしょうか?カテーテルは尿管には入っていな
いのは確かです。
代用膀胱というのが他の臓器を利用する手術であるならば、それはやっていません。
すみませんがご返答お願い致します。

謹啓
お父様は大手術をお受けになりたいへんでしたと存じます。
そして、今も両側の尿管皮膚瘻の管理はとてもわずらわしいことと存じます。腎盂炎などの起きることも多いようです。そして、尿管に挿入するカテーテルはどうしても細いものになるので、閉塞しやすいので、なおさら腎盂炎になり易いようです。やはり水分を多めに飲むように心がけることや、時々洗浄する方法があります。そして、頻繁に熱が出るのであれば、3週間に1回カテーテルを交換ではなくて、毎週交換と洗浄をしてもらってはいかがでしょうか。そのことなどを良く主治医と相談しましょう。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

On 2004/04/03 お忙しい中、何度もお返事本当にありがとうございます。

本人としては、カテーテルの交換は一生の事なので、なるべく病院に行く回数を減ら
したいようですが、
先生の言われる通り、毎週交換するよう進めたいと思います。
本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 28

On 2004/03/25,67歳父の件で相談があります。平成14年10月に膀胱癌が見つかり11月に内視鏡切除を行いました。
その後1ヶ月ごとに検査をしましたが二月には再発し膀胱の全摘出手術を受けました。手術以外の道はないかと話し合いましたが進行があまりにも早いということで手術をうけました。4月には退院し定期的に検査を受け順調に回復していましたが9月の検査で再発。しかも9センチ前後の大きな腫瘍になっていました。
 
10月から入院し抗がん剤(MVAC)を28日を1サイクルとし2サイクル行いました。結果は進行は止まっているが体力面等も考えて12月には一時退院し自宅療養していました。ところが体のあちこちが痛いと言い1月後半には足がむくみはじめ外来診察してもらったところ「すぐ入院してください」とのこと・・・しかもどういう意味で言われたのか「今度入院されたら家には帰れないかもしれません」と言われ、もともと主治医に不信感を持っていた父は入院をこばみ(家族も入院には抵抗があり)知り合いから紹介された太陽エネルギー治療をうけていました。
体の痛みはとれ父自身も頑張っていましたが、足の腫れはとれず病院で腹水を抜いてもらうよういわれました。
ほとんど寝ている状態になり、3月に入ってから夕方になると38度台の熱が出るようになりました。
 近所の内科医から往診してもらい血液検査の結果、炎症・白血球が高く貧血も出ていました。
いろいろ話し合った結果父は入院を決意し病院へ行きました。
 現在主治医から「抗がん剤治療しながら利尿剤で腹水もとっていける」と言われていますが、父の体力面や精神面
がついていけるのか心配です。入院してからも発熱があり血尿もあるようです。その原因についてはまだ説明がなく家族も心配しているところです。もともと腎臓の働きも悪いようなので腎臓に炎症を起こしているのでしょうか?
 これまでの治療が本当に正しかったのか考えることもあります。今回の入院でもやはり抗がん剤治療は必要なんでしょうか?一般的な治療方法なんでしょうか?これから先どのうな治療が待っていてどう選択していけばいいのか不安です。
お忙しいと思いますがどうか先生のお考えをお聞かせください。
 
病院も遠くまもなく一歳になる子供を抱えているので、一人で看病している母の手伝いもままならない状態の私です。
父はもちろんですが母へのサポートも必要になっていますが話を聞くことしかできません。どう励ましたらいいのか・・・・
 長くなってしまい申し訳ありません。意味がわかってもらえたでしょうか?どうかよろしくお願いします。
先生のお返事首を長くしてまってますね。
            鹿児島

謹啓
少しつらいことを書きますが、あくまでも私の勝手な想像ですので、おそらく間違っていると存じますが、実際に知らないのでご容赦下さい。
あなたのお父様は今とても重症のようです。平成15年2月に膀胱全摘後の膀胱癌再発で、今、腹水、浮腫も出現されておられ、いわゆる癌末期の状態の様な印象です。残念ですが、もしかすると今はもう完治・根治を目指す段階ではなくて、尊厳のある末期に向けて緩和ケアを行う時期かも知れません。そして、(詳しい状態を見ておりませんので、悪しからず)今の状態を一般的に考えると、もしかするとあともう余命は最短では数ヶ月かも知れませんので、あなたにとっては、今しか、お父様に親孝行される時はもうないかも知れません。幼いお子様がおられて看病もままならないでしょうが、何とかして今の内に出来るだけ長くお父様のそばにいて、看病されて、そして、お母様が過労で倒れないようにあなたもがんばって、お母様を時には休ませる必要があると存じます。
さて、今後は在宅での末期医療(緩和ケア)、あるいは入院しての緩和ケア(ホスピス)になると存じます。ところが、看病される方が今のところお母様一人のようですので、入院された方がよいかも知れません。そして、主治医は今までちゃんとした治療をされているようですので、あなたが主治医に直接お会いになって、今後のことをきちんと相談されてはいかがでしょう。緩和ケアや在宅末期医療については泌尿器科いまりクリニックのHPを参考にされると良いでしょう。
あまりお役に立てませんでしたが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お忙しい中お返事を頂きありがとうござうました。
先生がおっしゃる通り末期の状態です。再発した時点で主治医からも言われていましたがこんなに早くなるとは思ってもいませんでした。

 きのう母に主治医から説明があったようで、抗がん剤は使えないとのこと・・・
やはり副作用など考えると体力的に・・・・ということだったようです。
これから家族でしっかり考えていかなければなりませんね。
HPの緩和ケアも参考にさせていただきます。
 あまり話もしなくなりテレビも新聞も見ない父になんと声をかけようか本当に辛いです。
でもそんな父を毎日看病している母がもっと辛いですよね。

父と母の気持ちを考えながら、今後私が出来ることを精一杯悔いの残らないように頑張っていきたいと思います。
先生の病院が近くだったらどんなに心強いか・・・・
またメールするかもしれませんが・・・・
お忙しい中本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 27

On 2004/03/18, 三重県@@@@です。
 主人が前立腺ガンと言われ手術か薬による治療か迷っています。どちらの選択が良いのかアドバイスをお願いします。
 掛かりつけ医院で、自覚症状はなく念の為と思い血液検査をした所PSA値13.8でガンの疑いありとの事で他の病院で、前立腺6箇所の生検をした所、やはりガン発見。その後転移が有るか,否かアイソトープ検査とCTスキャンをし、転移はないとのことでした。
 ガンA〜Dの段階のB
 PSA値13.8
 主人の年齢73歳。現在服用している薬は、睡眠薬・効鬱剤・胃腸薬です。
 どうぞ宜しくお願いします。(担当医はどちらかを本人が選択して下さいとのことです)

謹啓

ご主人が前立腺癌になられて、たいへん御心配と存じます。しかし、まだ早期のようで、それほど進行されていないので、根治手術も可能と思われます。

さて、以前からは根治手術の成績と、内分泌治療の成績とを比べると、70歳以上では同じとされていました。それ以下の年齢ですと、手術の方が成績がよいようですので、普通は60才代であればあまり迷わないで手術を選択されると存じます。しかし、70歳以上であればあるほど、手術の方が分が悪くなるようです。そこで、最近は術前診断や手術の技術などが向上しており、手術の方が少し成績がよいかも知れませんが、年齢が73歳ですと、私にもどちらがよいかわかりません。成績が同じであれば薬の方がよいでしょう。しかし、患者さんによっては薬がいずれ効かなくなることもありますので、早期であれば、手術の方が確実に治るかも知れません。そして、その他の決定事項としては、患者さんの心臓やその他の状態で、手術が可能かどうかでしょう。手術を受けられるのは、体が丈夫であった方が手術に伴う危険などが少なく、回復の上でもあまり問題がありませんが、心臓が悪かったり、糖尿病があったりすると手術後も良くないようです。

ところで、私はご主人のその他の状態などを詳しく知りませんので、やはりここはもう一度主治医にお聞きになってはいかがでしょうか。もしも主治医があなたのご主人ならどの治療を選ぶかと、お尋ねになってはいかがでしょうか。
では、あまり決定的なことは言えませんでしたが、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小嶺信一郎先生

御忙しいところメールを頂き有難う御座いました。主人は余り身体が丈夫な方では有りませんので、もう一度主治医の先生に相談してみます。これからもいろいろアドバイスをお願いします。

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ご意見と返事 26

On 2004/03/12,はじめまして、ネットで膀胱癌転移の、治療方法を調べていたのですが、医療用語などが難しいことと、なんせはじめてのことで、全然わからずじまいで、やっとこのサイトにたどり着きました。
お忙しいことと思われますが、お教え願えれば幸いです。
住所東京都@@@@@@
氏名@@@@@@
私の姉のご主人(55歳)が、1月に血尿がでて、検査の結果、膀胱癌とわかり、3センチの腫瘍をとりました。その後、悪性と判り、紹介され、癌センターに移りました。検査の結果、前立線、大腸、にも転移している事がわかり、2週間前に膀胱全部、前立線全部、大腸の腫瘍を取りました。

今は尿は袋をつけてるようです。現在は歩行できますが37度の微熱が、続いています。尿が出る感覚がなく、いらいらするそうです。先生からは、今の所、他に転移はしていないが、肝臓が弱っていて、リンパから骨に転移すると肝臓や肺に転移する可能性がありますと言われました。
2つの治療方法があり
1つは治療しない(1、2年の命と)
2つ目は化学治療と抗がん剤治療があると言われました。
3月の16日に返事をするらしいのですが、兄の身内の方には兄と姉とが決めるように言われ、兄は姉に予備知識が欲しいので、化学治療と抗がん剤治療の内容を調べるように言われたそうです。姉は本屋などに行ったそうなのですが、わからず、先生に聞いてみようとしたらしいのですが、先生も多忙らしく、私の所に相談がきたのですが、家庭の医学とか、ホームページを見ても、医学用語や当てはまるものがなく、私もわからず?化学治療とは何か、抗がん剤はのまず、点滴なのですよね。

どのような、抗がん剤が使用されるのでしょうか?これらは、副作用はあるのでしょうか?どれぐらいの治療期間なのでしょうか?そして、付き添う人はどのように介護することが一番よいことなのでしょうか?お教えください。お願いいたします。

謹啓

義兄が大病になられてたいへん御心配のことと存じます。ところで、図書館やインターネットに抗癌剤のことはたくさん資料がありますので、まずはそれでお調べになってはいかがでしょうか。抗癌剤についてお聞きになられても、あまりにも膨大なもので、どこからどこまで書いて良いのかわかりません。

さて、あなたの義兄様は今ちゃんと治療をお受けになっているわけですので、その主治医に予約をお取りになり、皆さんお集まりになって、今後のことをきちんと相談することが必要と存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

ありがとうございました。>

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ご意見と返事 25

On 2004/03/10, はじめてご質問させていただきます。
私は、今年70歳になります男性です。先生にはご多忙の中ご失礼致しますが相談していただきたく思いご連絡させていただきました。

私は普段からPSAの数値が8と10年近く前から高く前立腺肥大の気があると泌尿科にて時折受診しておりました。
しかし2年ほど前ドッグにて数値が22と変化し前立腺ガン陽性の疑いとなりまして採剣しましたところその時はガンではなく要観察となりました。1年前も数値は変わらず22でした。仕事が忙しくまた今となりましては後悔してもしょうが無いのですが1年前は受信しておりません。去年になりドッグにてまた陽性になり数値は44となりました。

泌尿科を受診、採剣しましたところその一つからガンが見つかりある大学病院にて検査をしました。そちらでも触診と血液検査をしましたが前立腺自体はまだ硬くも無く触診ではわからないようなものだそうですが数値的には転移していてもおかしくない数字といわれ骨シンチ、MRIと検査が続きました。幸いにも骨,臓器への転移は見られませんでした。先生にはこの数値からして転移が無いのは大変恵まれているといわれ家族ともども喜んでいました。ホルモン療法も効果があり五ヶ月のホルモン療法、カソデックスの投与から44あった数値が0.4まで下がりました。

改めて先生にご相談したく思いますのは今後の治療に関してなのですが私の場合外科治療,放射線療法、ホルモン療法と3選択できるそうです。低文化型のガンである私には家族のものも心配していて外科治療を進められています。ただ、今回受診しております先生も初診の際、転移が無ければ年齢的にも手術してもいいと思いますがこの数値からまず転移が無いのは難しいでしょうといわれていました。ですが転移が無いのがわかった際手術を勧められたのにもかかわらず翌月の検診では手術しても最初の数値的にガンが前立腺内に収まっている可能性が非常に少ないので取りきれる可能性が非常に少なく放射線もいいでしょうといわれ度変化する治療内容にやや困惑しております。大学病院なので患者数も多いことですから治療方針が都度変わってしまっても仕方がないとは思いますが手術を勧められていたにもかかわらず,放射線治療,ホルモン療法も進められ結局家族と決めてくださいといわれ先月は帰ってきました。

病気にもやや無知な私ですが病気を調べましたところ前立腺肥大でも数値が上がる可能性があるようなのですが私のような44も数値が高かった者に関しましては手術にての完治の可能性とはそんなに低いものなのでしょうか?また数値が高かったことに関しまして肥大にて高かったということもありうるのでしょうか?先生にはお忙しい中大変申し訳ありませんが是非私目のご相談に乗っていただきたくお願い申し上げます。宜しくお願い致します。栃木県

謹啓

あなたの場合はすでにきちんと検査を受けて診断もなされており、しかも治療中ですので、詳しい結果も診察もしていないでよくわかりもしない私めなどがいろいろ言うよりも、今の主治医にもっとよく相談されてはいかがでしょうか。私の印象ではあなたは今まで的確に検査、診断、治療が進み、順調に経過しておられるようです。

さて、あなたの場合は、今のところの治療に不満なのではなくて、これから先このままでよいかどうかについて、今の病院が明確な治療方針を出さないことに対する不満のような印象と存じます。いかがでしょうか。そこで、このままではご不満を解決されないままになるかもしれませんので、やはり今までの経過や検査データーを持って別の泌尿器科に行って、きちんとした診察をお受けになり、今後の治療についてのセカンドオピニオンをもらいましょう。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 24

On 2004/03/09, 少し悩みがあるので聞いてください。

父が今年の1月20日に膀胱ガンの手術をし、人工膀胱になりました。人工膀胱の方は順調で、特に問題は無い様なのですが、手術後4日目位から器具を入れるため?に切った腹部(20cm程度)が化膿し、皮膚がくっついては切り裂かれ膿を搾り出し・・・の繰り返しです。本人はとても痛がり、苦痛で仕方のない様子ですが、あれから約2ヶ月経つ今も一向に良くなりません。

つい先日まではただその表面が痛むと言っていたのですが、今は奥の方が痛むと言いはじめました。もちろん担当医の先生を始め、回診に来られる先生には症状を伝えているようなのですが、先生たちはただただ首を傾げるだけで特に何も言われないそうです。

病院では、毎日1回消毒をされるようですが、全く良くならないのに同じことを続けていて意味はあるのでしょうか・・・。「来週には退院できますよ」という先生の言葉を聞いてはすごく喜び、かと思えば「やっぱりまだ退院はできません」という言葉を聞いては落ち込み・・・という状態がすでに1ヶ月も続き、父は身体的にも精神的にも本当に辛そうです。

もしこのまま化膿がひどくなるようなら、麻酔無しに腹部を切って廃膿をすると聞かされました・・・。青い顔をして激痛に耐える姿は、本人はもちろん家族からしても本当に辛いです。化膿を治す方法は消毒してガーゼを当てて・・・という方法しかないのでしょうか?抗生物質は、以前は点滴で入れてもらっていたのですが、「菌が抗生物質に勝つために強くなる」とのことで今は行われていません。

インターネットなどで調べてみると、消毒もガーゼも化膿の治療には逆効果という内容のこともありました。患部を流水で洗い流し、創傷被覆材というもので覆えばすぐに治ると・・・。その治療が本当に効果のあるものなら、大変言いにくいけれど担当医の先生に相談してみたいのです。でも、素人がインターネットで調べたことを言うのはなかなか言いにくいです。もしも化膿の治療で良い方法をご存知なら是非教えてください。すみません・・・  広島県

謹啓

お父様が大病をされて、そして、大手術をお受けになり、さらにその手術の後が化膿を繰り返してなかなか治らずに、たいへんご心労のことと存じます。

手術の後がすぐにきちんと治って、すぐめでたく退院というのが本当によいのですが、やはり幾人かの方は手術の傷がこじれて、その為だけのために入院・治療が長引くこともあるようです。私の経験からも傷の治りが非常に良くなくて、毎日何ヶ月も傷の手当てをしたことが何度かあります。特に放射線治療をされた後の患者さんは、組織がもろくなっており、なかなか傷が治りませんでした。その方は結局退院までに6ヵ月以上かかりましたが、十数年経った今もお元気で、ひどかった癌も消失しているようです。

さて、あなたのお父様も、そして主治医も今はたいへんつらいところと存じます。当たり前でしょうが、主治医は傷がきちんと治るまで治療をしようと予定されているようですので、つらいでしょうがもう少し辛抱されることが必要と存じます。そして、こういう時こそ、この病気の経過の中でも一つの山場であり、まさに踏ん張りどころでしょう。あなたが笑顔で頻繁に、出来るだけ毎日、訪室されて、お父様を励ましてあげることが必要と存じます。主治医もおそらくいろいろ考えていろんな方法を試していることと存じます。直接主治医にああしろこうしろと言うことはやはりいいにくいでしょうし、さらに新たな問題を起こすことになるかも知れませんので、どうしても他の方法を希望されるのであれば、まずは受け持ちの看護婦さんや婦長さんなどに相談されることがよいと存じます。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

温かいメールをどうもありがとうございました。

今日急に、父は退院することになりました。病院の方でベッドが必要になったとのことです。昨日は、4名いらっしゃる先生の1人から「もしかしたら手術の時の糸が残ってたのかなぁ」などと言われ、「おなかを切られるかもしれん…」と、すごく不安な声で母に電話をしてきたとのことで、なんでそんなことを父に言うの…とショックでしたが、今日になっていきなりの退院とのことで何が何やら…といった状況です。

化膿はもちろん続いています。ですが、自分で毎日消毒をし通院することになったようです。父の住んでいる実家から病院まで、車で片道2時間かかるので、通院するのはしんどいと思ってくださっていたようですが、理由が理由ですのでこういうことになりました。 でも、家に帰ることで気分的に楽になり、明るくなり、おいしいものを食べ、化膿を治す力がわけばいいなと考えています!

人工膀胱になっただけでも、きっと精神的な苦痛をかなり抱えている父に、「これ以上痛みを味合わせたくない、出来ることなら私が化膿の痛みをもらいたい…」と思う毎日ですが、もう少し時間がかかりそうですね。今は焦らず、父と母が寂しく不安な顔をしないように、家族みんなと一緒に、精神面でのフォローをしていこうと思います。

小嶺先生、本当に本当にありがとうございました。お忙しいのに私の悩みを聞いてくださって、本当にありがとうございました。

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ご意見と返事 23

On 2004/02/29, こんにちは。大阪府泉南郡@@@@@@に住む@@@@@@と申します。
先生がいろんなご質問にとても誠実に親切にお応えされているのを拝見し、敬服しております。64歳の父が、喘息を長年わずらっていて、その検査の際に肺にガンが見つかりました。様相から転移のがんだとわたり、いろいろ調べた結果、前立腺がもとのガンで、さらに骨盤にも転移しているとわかりました。一刻も早い治療を本人も周りも望んでいますが、心配性の母(薬剤師)が他にガンがないか調べて治療方針を決めていきたい、大きな病院で検査したあと近くの病院で治療を受けさせたい、と考えています。父本人はホルモン治療だけでも先に受けたいといっているのですが、母は、そのホルモン治療にもいろいろあるからどれを受けさせるのがよいかと調べてから、と言っています。

今かかっている総合病院は、部位ごとにばらばらの見立てをしていて、父のからだをトータルに診て治療方針を説明してくださっているようには思えません。セカンドオピニオンをきくことは大切だとはわたしも考えます。が、大病院になればなるほど時間がかかる気がしてその間の進行が心配です。現状は、痛みなどはなく、本人はいたって元気ですなのですが。

そこで、先生にご質問です。
@今わかっているだけでも2カ所に転移している現状は、一刻をあらそわなくてもよいのか、ということ
Aホルモン治療は、どの部位のがんにもきくのかということ。
B治療法の選択で迷っていますが、他の治療法に影響の少ない治療をしながら、しっかり調べていただきたいと考えています。それにふさわしいのは、ホルモン治療かどうかということ。
お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。   大阪府泉南郡

謹啓

お父様が前立腺癌になられて、しかも数カ所転移まであって、とても御心配のことと存じます。

さて、医学的にはホルモン治療は一刻を争うと言うほど急ぎませんが、なるべく早くしたほうがよいでしょう。いっぽう、本人にしてみれば一刻を争って治療をしてほしいと存じます。そこで、何時になったら治療が始まるかわからないのが一番不安ですので、後で治療を開始するにしても、ある程度の目安を言っておくべきでしょう。たとえば、後2週間後とか、3月下旬までには開始すると言うように。

ところで、私の印象ではどのホルモン治療でも結果は同じことのようです。(前立腺癌のホルモン治療については、泌尿器科いまりクリニックのHPが詳しいと自負しておりますので、参考にしましょう。)その為に、あまり悩むことはございません。まずどれかひとつのホルモン治療を行ってみて、効果的ならそれでよいし、効果が少なかったり効かなかったら別の薬と交代するわけですので、結局、効果のある薬にいずれ落ち着くようです。

一般的に、やはり発見時に転移のある方が予後が悪いと言えます。そして、すでに数カ所転移がありますので、家族として、最悪の場合の覚悟は必要と存じます。しかし、転移も含めて癌が消失したように小さくなることも多いので、覚悟は必要ですが、あまり悲観的になられることはないようです。そして、もしも、お父様にとって前立腺癌が致命的としても、すぐには大丈夫と存じます。かなり悪性の前立腺癌の方でも2ないし3年間は予後があるようです。

やはり本人がとても心配しているでしょうから、出来るだけ早く何らかの治療を始めないと、本人が精神的に参ってしまうかも知れません。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 22

前立腺ガンの治療について

On 2004/01/27, at 13:35, 前略 前立腺ガンに関するパソコンのホームページを拝見し、先生が患者からの質問について、ご多忙中にも拘わらず懇切・適切なご回答を寄せられていることに深く感銘しております。私も前立腺ガンにより全摘手術を受け、現在ホルモン療法を継続中で、毎月PSAの検査を受け、その数値の変動に一喜一憂している現状です。つきましては、下記についてご回答をいただければとメールを発信しました。宜しくお願い申し上げます。

 記
◆質問事項
Q1:PSAの数値は性欲の多寡により変動するのでしょうか?
Q2:ホルモン療法(カソデックス錠剤服用)を継続しているためでしょうかPSA値は1年ほど0.01以下と安定しております。一時ホルモン療法を中断し、上昇に転じたときに再開し、下がったら中断の繰り返しによる間歇療法は問題があるのでしょうか?現在ホルモンのバランス変調による副作用(両手指強張り、バネ指)に苦しんでおります。
◆病歴について
◎ 2001年3月69才で退職しました。老後の生活を健康で過ごすため健康診断を受診した結果、PSA15と高く前立腺ガンの疑いがあるので、泌尿器科で再検するよう指示された。
  泌尿器科で、直触診の結果、前立腺にしこりがあり前立腺ガンの疑があり更なる検査が必要であると、A専門病院を紹介された。
  この時点では、快便・快尿で自覚症状が全くないため、ガンであるはずがないと楽観しておりました。
◎A病院での検査結果 
  @泌尿器科でエコー・CT・MRI検査による結果は、次のとおりです。
  【中分化前立腺進行ガン・病期U・局所限定ガン】
  A生針検の結果
   12箇所から細胞を採取したところ、10番目にガン細胞が見つかる。
  【中分化前立腺進行ガン・病期Ua1・局所限定ガン】
  B骨シンチグラフィー検査結果
  【骨への転移なし】
◆前立腺全摘手術
  @入院2001年5月15日入院・手術6月1日と決定
   手術前に各種検査と前日まで抗男性ホルモン剤投薬及び1週間前から抗 
     ガン剤点滴   
  A6月1日手術
   前立腺・リンパ腺・精巣線及び勃起神経切除
   輸血は事前に採取していた自己血で足りたとの報告をうけた。
  B摘出した前立腺ガンの病理検査結果
  【病期U・中分化進行前立腺ガン・局所限定ガン】
   6月23日退院の際主治医から次のとおり説明を受けた。
   病理検査の結果、局所限定ガンと診断されているが、顕微鏡では捉えられない微少ガン細胞が体内に残っており、将来30%位が再発する可能性がある。再発は確率の問題である。今後も注意深く経過観察する必要がある告げられた。
  C退院後の治療
   ☆退院時のPSA値は0.02
    主治医と相談の結果、引き続きカソデックスを服用することとした。
    以後PSA値は0.01以下と安定
    6ヶ月経過時点で副作用(乳房の張り・疼痛・無気力感・動悸)のためカソデックスの服用中止
   ☆服用中止から6ヶ月程PSA0.01以下であったが、その後徐々に0.01→0.05(7ヶ月位の間に)に上昇したため、ホルモン療法(ゾラデックス注射)を再開した。服用中止してから6ヶ月程度してから、全くなかった性欲が徐々に回復するに連れてPSAが上昇したように感じられる。
    再開後即座にPSA値は0.01以下となる。
   ☆ゾラデックス(1回/3ヶ月)注射後6ヶ月時点でPSA0.01・0.02に上  
     昇した。この時点で、主治医から再発の可能性を宣告される。
    これも性欲の回復と同時に上昇したように感じられる。
    注射に加えてカソデックス服用し、現在までPSA0.01と安定している。
        なお、副作用として両手指の強張り・バネ指の症状が出ている。
    副作用のため、注射は中止している。
    
◆上記にとおりで、やはり前立腺の再発なのでしょうか、それとも性欲回復によるPSAの上昇なのでしょうか
◆間歇療法は、PSA値がどの程度上昇した場合に開始するのでしょうか?  以上
追伸 パソコンを始めて4ヶ月程しか経過しておりません。自己流のため文章などに不手際の点があると思いますがご容赦下さい。

謹啓

前立腺癌に対して根治的全摘出術をお受けになり、その後もさらに内分泌療法をお続けになって、しかも再発の御心配もされてたいへんご苦労で、ご心労のことでしたと存じます。

さて、私の個人的な意見としましては、すでにほぼ完全に癌を摘出しておられるのですので、ホルモン療法はいろんな副作用があるかも知れないことですし、もうこれ以上ホルモン療法をお続けになる必要は少ないかも知れません、というような気がします。そして、PSAが0.01-0.05と言う非常に低い値での再発の有無を論じておられるようですが、再発かどうかはわたしには解りませんし、微妙な所と存じます。そこで、あなたの場合のように今くらいの低いPSA値であれば間欠療法でも十分のように存じます。しかも、ごく一部かも知れませんが報告によっては間欠療法の方がむしろ予後が良かったとするものもあります。もちろん異論もあるでしょうし、本当のところはまだこれからの研究ではっきりしてくるでしょう。

ところで、あなたの主治医はこれまで、実にきちんと治療をされておられるようですし、いろいろお考えになってこれまでの治療をされてきたわけですので、私がちょっと書いたからといってもそれをあまり真に受けられないで、慎重に検討された方がよいでしょう。そして、今までの経過のことも私は詳しく知りませんので、私めなどにお尋ねされるよりも、主治医ともっと、もっとよく相談されてはいかがでしょうか。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お礼の件

前略 早速のご回答をいただきお礼申し上げます。こんなに早くご返事をいただけるとは思いませんでした。感激しております。主治医から「ガン再発の可能性大」と告げられてから、根が小心で神経質な私は、何時骨に転移するのか等心配で鬱々とした日々を過ごして参りました。
今回
「現状のPSA値では、それ程深刻な状態(再発か否かは判然としない状態)ではなく、間歇療法での対応も可」とのご意見をいただき安堵致しました。今後は、根治を願いながら房総海岸へのドライブ・漁師町での魚料理を堪能する等、妻と二人で気をおおらかに持ち、前向きに予後を送りたいと思います。主治医に対しては、
「薬剤の副作用もあり、内分泌療法を一旦中止し、間歇療法で対応する。」ことについて、ご意見をお伺いしようかと存じます。(主治医との信頼関係もあり、先生のご意見は伏しておきます。)

先生のご健康と貴院のご発展を心から祈念申し上げます。先ずは、御礼かたがたご報告まで  早々

追伸
退院時に術後の治療について、次の説明があったことを思い出しました。
@治療をせず、再発したら治療を開始する。
A術後も内分泌療法を継続して行う。(5年位?)
 欧米では、@が主流。Aは術後治療せずに再発した場合、Aの方法をとってあけばと悔やまれるのを回避する意味合いもある。
@よりAがベターであるとの定説はない。治療方法は患者自身で決めて下さい。
(説明の全体的の流れの中で、Aを薦めているように感じました。)

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ご意見と返事 21

排尿困難の対策

On 2004/01/30, 小嶺 院長殿
1) 素晴らしく、詳しく、背景説明のあるホームページを拝見しました、感心してます。 
2) 甘えて下記、問い合わせしますのでご指導願います。

           排尿困難
      ===========
経過;− 入院、2002年
      退院、2002年
      S状結腸、前立腺、摘出手術をしました。
      結果、人工肛門、バルーンカテーテルを採用         
      
通院;− 外科、2週間に一回、抗がん剤、点滴一時間       
      泌尿器科、4週間に一回、カテーテールの交換
今まで手術後約2年間排尿で困った事は有りませんでしたが   
昨年12月27日 一滴も排尿できない、
           洗浄を試みましたが痛い、硬く動かない
           病院で出してもらいました。
         ※ 洗浄の方法を覚える。 強くする事
           何しろ初めての体験で吃驚した。
其の後、頻繁に詰まる、沈殿物少なくならない、特に夜中、3時、朝方、6時頃に詰まるので、都度洗浄で解決
してます。   詰まらない対策は???無いものでしょうか??
          =================
当方の医者は自然に良くなる
         当然の起きるべきことが起きてるだけ
         薬は特に無し
         4週間に一回のカテーテル交換だけです
         放射線治療の副作用
蓄尿キャパは私の場合ーーー2時間が最高ですので
詰まると2時間の間に洗浄しないと行けませんので外出が
問題ない成ります。
参考;− 食欲ーーーー◎ 1日3食十分に頂いてます
      睡眠ーーーー◎ 8時間〜熟睡してます
                  (最近詰まるので洗浄で減少)
      運動ーーーー◎ テニス週2−3回、2時間出来てます   
      ビールーーー お尻の放射線治療の跡が痛く
                 成るのでSTOPしてます。
      痛みーーーー○ 膀胱が満タンの感覚で痛いが
                 排尿すれば痛みは無くなる
      腫瘍マーカー   CEA     CAI9-9
              −−−−−−  −−−−−−
      2003-7-22    333.3      138.29    
      2003-8-14    286.1      110.26  
      2003-9-22    156.1       85.48  
      2003-10-6     82.5       51.31  
      2003-11-17    39.0       36.13  △/○
      2003-12-15    31.0       39.46  △/△ 
      2004-2-2        ?        ?  判明予定
   
問題は昨年の12月27日まで約2年間問題無かったのに最近頻繁に汚澱物で詰まる、対策は本当に洗浄だけでOKで
====================================
しょうか??  洗浄はあまりしない方が良いとの説も有ります。
宜しくお願い致します。以上      京都府@@@@@町@@@@@@

謹啓

去年はものすごくたいへんな手術をお受けになり、本当にご心労、ご辛苦のことと存じます。しかも今ではそれにもめげておられずにテニスまでなさっておられ、すばらしい元気と存じます。

さて、今バルーンカテーテルを挿入中とのことですが、もしも頻繁に上皮片や垢などで詰まるのであれば、やはり、洗浄をすることが必要でしょう。特に尿が濁っている時は毎日洗浄します。尿が済んできれいな時は週に1回くらいでも良いと存じます。

そして、運動しないで寝たきりの方は、骨がもろくなり脱灰してカルシウム塩類が尿中に増えるようですので、その時は膀胱結石が出来やすくなったり、カテーテルの内腔に塩類が付着し、カテーテルが閉塞しやすくなります。やはり洗浄が必要ですが、そのほかにクエン酸ナトリウムカリウム製剤であるウラリットを飲んだり、水分を多めにお取りになるなどの工夫が必要かも知れません。

あるいは、尿中に雑菌が入って繁殖し慢性膀胱炎が増悪すれば、カテーテルが閉塞しやすくなります。漢方薬の補中益気湯などを飲んで免疫力を高めると、あなたの場合は、これは癌免疫にもつながって良いかも知れません。

そして、カテーテルが閉塞し易い時は、できましたら、4週間に1回でなく2週間や毎週カテーテルを交換しましょう。

あまりお役に立てませんが、では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

ご返事に感謝いたします。 

1) 今回は無事メール拝見できました。
2) ホームページでの案内お世話に成りました。
   激励のお言葉と同時に非常に参考に成ります。又確認が出来て安心も致してます。
3) 「ウラリット」 漢方薬 「補中益気湯」は早速試します、有難う御座いました。
4) 其の他は確認の意味で非常に助かりました。
5) メール拝見しただけで詰まりが緩和された様です。以上

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ご意見と返事 20

腎癌と透析と尿毒症
On 2004/01/04, はじめまして いまりクリニックさま
@@@@@@と申します。母74歳のことで伺います。糖尿病性の腎不全によりH14年8月9日から血液透析を受けています。また腎癌もあり、H14年8月12日左肺転移手術、現在右助骨に転移しています。H15年12月8日まで通院して透析を受けていましたが、透析後ひどい疲れから倒れたので調べたところ、心臓の周りに水がたまっていたので緊急に入院し水を抜きました。現在入院中です。現在母は極度の食欲不振で、病院食のおかゆが、一回の食事でスプーン2〜3杯しか口に入りません。食事できないときもあります。息苦しそうなので鼻から酸素を送っています。
また疲れているのか眠っている時間が多く、話すことも辛そうで、声にも力がありません。助骨に転移した癌に関しては1月6日から放射線治療を行う予定です。医者からは尿毒症の症状が出ているとも聞きました。医者の話では食べられなければ衰弱して死ぬ、食欲不振になるのは人工透析を続けているとそうなる。と聞きました。医者の話では来年の正月までは持たないだろうとのことです。質問ですが母にはどのように対応すればよいでしょうか。食欲不振を解消する方法があれば教えていただきたいのですが。それとも緩和ケアをすべきでしょうか、よろしくお願いいたします。

謹啓

お母様のご看病たいへんと存じます。人工透析で腎臓癌があって、しかもその肺転移もあるとの由、原発の腎癌が左右どちらであるいは両側で、摘出したのかあるいはそのままか、どうなったか解りませんが、やはり、腎癌の末期と存じます。もしかすると、もう積極的な治療を行う段階ではなく、緩和ケア(終末期医療)が必要で、かつ主体になる状態かも知れません。

私は今の状態やその他の検査結果などもわかりませんし、これまでの経過やいきさつなどもわかりません。しかも、今、現在入院中であり、主治医もがんばって治療されているようですので、私などに相談するよりも、もっと主治医によく相談して、話をお聞きになるなどされる必要があると存じます。こういう時こそ主治医によく相談、今後のことをきちんと話し合うことが本当に必要です。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

大変失礼いたしました。

氏名は @@@@@@です。
住所は 神奈川県@@@@市鴨宮@@@@@−@@@@@−@@@@@@です。氏名を書けば匿名・名無しではないと思っておりました。お忙しい先生のことを考えず一方的なお願いばかりで大変失礼いたしました。先生のお答えどおり主治医の先生にもう一度よく相談することにいたします。ありがとうございました。返信がうまくできないので新規でお返事いたします。

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ご意見と返事 19

お世話になりました

On 2003/12/26,先生のアドバイスを頂き検査入院後、本日内視鏡での検査結果、再発していないとのお話を耳にしました。膀胱内の壁が若干低い丘のようになっていました。MRIとCTでの検査でもほんの少し膨れているのが分かりました。BCG療法を7.5回続けて行いました。というのもツベルクリン反応が私の体質には敏感過ぎて大きな丘状になったため、最初の注入は量が半分になったためです。注入後の痛みは最初の頃はそれほどでもありませんでしたが、最後の注入後の痛みは相当なものでしたし、頻尿の回数も夜1時間毎という時もありました。最後の注入後から本日の内視鏡検査まで丁度1月経過しましたが今でも若干膀胱炎の症状が残っているとお話を頂きました。 この次は一ヶ月後に検尿と診察の予約をいれてまいりました。ボランティアでの患者の悩み相談本当にありがとうございました。これからは給水を従来より多く採り残りの人生を何か世の中の役にたつべく努力したいと思っています。どうもありがとうございました。横浜市@@@@@

謹啓
わざわざご報告ありがとうございました。今回治療が順調のようで、良かったですね。来年も、良いお年を。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事 18

急ぎの質問です!!!

On 2003/11/24,初めまして。わたしは今アメリカに住んでいます。実は3日前に、父がこちらの病院で全身麻酔をして膀胱鏡を入れる検査をしました。その際、尿道の所に悪性腫瘍の塊があり、膀胱鏡が入らなかったので、その腫瘍を少し切り取って(膀胱鏡が入る所まで)検査をしました。検査は成功したそうなのですが、手術後はカテーテルを付けた状態で自宅に帰され、それから3日経った今日も動いた時や、排尿時に激痛が走るそうです。また尿の中に小さな血の塊が出ていて、それがカテーテルに引っかかる為、時々尿が漏れてくる症状もあります。先生は“鎮痛剤・抗生物質を服用する以外は普通に生活が出来る”とおしゃったのですが、普通に生活どころか、ほとんど動けずにいます。4日後に、カテーテルを抜きに病院に行く事になっているのですが、あまりにも痛みがひどく、毎日もがき苦しんでいるので、日本の先生に、検査後このような痛みがあってもそれは正常な事なのかお聞きしたくてメールした次第であります。お手数をかけて申し訳ありませんが、上記のメールアドレスまで回答よろしくお願い致します。

謹啓

お父様が遠く離れた米国でたいへんな病気になり、とても御心配と存じます。すぐに御返事しようと思いましたが、たまたまそのころは当方もいろいろと忙しくて、返事が遅れました。

さて、尿道の腫瘍を内視鏡で切除されて、膀胱内に経尿道カテーテルを挿入されていれば、数日は動くと痛むでしょう。そこで、普通は入院してしばらく安静にしています。泌尿器科いまりクリニックでは数日間は脊髄の麻酔チューブから麻酔薬を注入して痛みを取るようにしております。日本とアメリカの違いでしょうが、やはり手術後数日は安静にしておられた方が、痛みも少ないし、安心と存じます。

あるいは、膀胱からの出血が固まって血塊を作った場合は、カテーテルがすぐに詰まります。カテーテルは屈曲しにくいように壁が厚いので、その内腔は意外と細いものです。そうすると膀胱に尿が充満して、とても痛みが出ます。この時はカテーテルの周囲から尿が漏れることもあります。この時は膀胱を洗浄して血塊を取り出したりします。

いずれにせよ、普通よりも痛みがひどいようですので、受診部を待たずに電話で相談さえれるか、受診される必要があると存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

こんにちは。

先日アメリカからメ急ぎの質問です!!!モという件名のメールを送りました@@@@@です。
先日このメールを先生に送信いたしました時、私の父があまりにも痛そうにしているのを見て、私自身もパニック状態でした。そして、やっとインターネットで見つけた先生の所に質問してみようと思いメールを書いたのですが、私どもの名前や住所などインフォメーションの全く無い、大変失礼なメールになってしまいました。申し訳ございません。改めまして。。。
名前:@@@@@@ 住所: @@@@@@@ E-Mail:@@@@ 今日病院に行ってカテーテルを抜いてもらいました。(今日が抜く日だった為)
そして、カテーテルの痛みは人それぞれだそうで、たまたま父はカテーテルが痛く感じるタイプだったようです。もう、今はカテーテルが無い為、痛みはおさまったそうです。(安心しました・・・。)また今後、手術をするに当たって、日本の先生の意見をお聞きする事があるかも知れませんがよろしくお願い致します。そして、メールでの失礼があったことをお詫び致します。申し訳ございませんでした


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ご意見と返事 17

On 2003/11/16 院長殿
はじめまして、私は、オーストラリアに住む主婦です。HPをインターネットで拝見しました。とてもわかりやすく、細かく説明されていました。相談をしたいのですが、私の夫のことです。

2年前に、Germ cell tumorを患い、全身化学療法を3ヶ月投与して、社会に働き出したのが、2002年1月です。その時、左の精巣を嫡出したのですが、最近右の睾丸にしこりを発見し(痛みがある)、かかりの医者に見てもらい、今、血液検査の結果待ちです。本人の要望で、相談しているわけではないので、はっきりと今の体調は申し上げれませんが、尿が焼けるように痛いのと、睾丸に痛みがあるそうです。本人は、化学療法(Chemotherapy)をまた繰り返したくないらしく、私もその副作用が、とても心配です。食餌療法や、自然のお薬(サメの肝油、Apricot seeds)がほんとに効くのか、知りたいのですが、その前に、これはやはり再発のガンでしょうか?返信お待ちしております。

謹啓

あなたのご主人が何歳の方か解りませんが、おそらく白人で、左睾丸腫瘍で、2年前に左睾丸摘出し、化学療法を3ヵ月行い、その後の経過は解らないが、この頃右の睾丸にしこりを発見し、排尿痛と右睾丸痛があるとのことですか。

さて、今の症状はもしかすると右の副睾丸炎(rt.acute epididymitis)、と膀胱尿道炎かもしれません。その原因はわかりませんが、おそらく雑菌が入って化膿したためかも知れません。まずその事を確認ましょう。副睾丸炎であれば、お酒を控えて、無理をせずに用心して治療すれば、1-2か月で完治するようです。以前の睾丸腫瘍とは関係ないかも知れません。言いにくいことですが、もしかして副睾丸炎の場合はその原因としてクラミジアや淋病も可能性がありますので、もしクラミジアなどの場合はあなたも感染していると存じますので用心しましょう。あくまで可能性ですので、悪しからず。

ところで、睾丸腫瘍(癌testicular cancer)についてですが、化学療法について一言。
20数年前私が医者に成り立ての頃は睾丸腫瘍になればもう助からないと言われていました。そして、睾丸腫瘍の患者さんは、子供や若い方が多くて、しかもそのころは癌の告知なんて考えられない時代でしたので、そこで、回診の時は本人用と実際用の2つのカルテを用意していました。本人にはとても本とのことを言えないからです。そのくらい生存率が良くなかったのです。その後、良い抗癌剤が出て、放射線治療などと併せて生存率が飛躍的に向上しました。発売前の抗癌剤が治験材料として九大にあると言うことで、その時居た患者さんに使用するために宮崎県病院にいる時福岡までもらいに行ったことなど、懐かしい思い出です。その患者さんはもうだめかと思われましたが、その後すっかり元気になられ、子供さんまでちゃんとできました。

そこで、もしもあなたのご主人が以前に睾丸腫瘍にかかった時に、食餌療法や、自然のお薬(サメの肝油、Apricot seeds)のみを試しておられたら、今頃は生存していたかどうか解らなかったと存じますよ。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

拝啓 院長殿
ご返信ありがとうございます。メール上で失礼になってないか、とても心配です。私の夫は、38歳身長190cm体重90kです。この間の血液検査では、赤血球の欠乏と出ました。2日後に超音波検査に行く予定です。最近ぼっ起もしてなかったので、今度バイアグラを試すらしいです。食餌療法やサメの肝油はあくまでもside dishです。ただ、本人が苛酷なchemo therapyにもどりたくないだけです。かしこ


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ご意見と返事16

腎癌の治療法について
On 2003.10.27, はじめまして。私は@@@@@@と申します。住所は、千葉県@@@郡です。父の腎癌の治療法についてご相談です。父は今62歳で、仕事はしていません。元気に普通に生活しています。
病歴:
平成9年    腎癌と診断。
         左の腎臓を全摘出。リンパ節周囲への転移はなし。
         2週間ほどで退院。仕事復帰。
平成12年   膵臓に腫瘍発見。
         膵尾の一部切除、膵頭の腫瘍部分とその周囲をえぐりとる。
         同時に脾臓と胆のうも摘出。リンパ節周囲への転移はなし。
平成14年   甲状腺の右側に2つ、腫瘍が発見。
         長期放置していても問題はないだろう、とのこと。
平成15年2月 右側の腎臓に腫瘍発見。
         現在、インターフェロンを週に3回注射している。8ヶ月目です。
副作用は皆無。          病期は第W期。

そして、最近病院から新たな薬を提案されました。薬の名前がわかりませんが、父の話によると、毎日4〜5時間点滴をし、費用が薬1本6万円くらい、1ヶ月で180万ほどかかるそうです。入院は、してもしなくてもどちらでもいいそうです。詳細がわからないので、なんともいえないのですが…。そんな長時間の点滴、しかも毎日。考えただけでも恐ろしくもあります。この治療を受けるなら、状況的に入院することになると思います。今まで、手術のための入院ですら、なんの病的な症状もないのに、ベッドで安静にし続けていることで、愕然と体力も落ち、一時的にですが元気がなくなってしまいました。かえって、病気になったような・・・そう考えると、この治療を始めるために、入院すると廃用症候群を招いたり、寝たきりのきっかけをつくってしまったり、心理的にもマイナスになるような感じがします。しかも、今の時点で腎癌の治療は、外科的手術以外、つまり抗がん剤は効果なし、免疫療法なども有効性は低いと聞いています。これだけの労力・時間・費用を費やし、果たして効果のほどは!?と考えざるを得ません。どうでしょうか?

なにか別の治療法もないものか、とネット上でも見ていたところ、慈恵医大柏病院(千葉県柏市)で、腎癌に対し凍結手術が行なわれた、というのを見つけました。それによると、患者への負担も少なく、痛みもなく、手術時間も短時間、がん細胞の縮小、一部では消失した、とのことでした。臨床試験が終了し、この秋には認可申請の予定とも書いてありました。腎癌の治療は、研究段階のものが多いようですが、この手術においてどう思われますか?

また、上記のような病歴があった場合、適応となるのでしょうか?さらには、申請が下りてない場合(季節はもう秋ですが・・・)かなり高額を自己負担することになりますよね?その辺りも含めて、詳しいことがおわかりになれば教えて頂けたら、幸いです。ほかに、良い治療法があったらぜひ、ぜひ教えてください。お忙しいところ大変申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

謹啓

お父様が腎癌になられてたいへんにご心労のことと存じます。6年間も御闘病され、いろんな部位を治療をお受けになり、本当に御辛苦であったと存じます。

腎臓癌には今のところ効果的な薬がインターフェロンしかありません。そこで、効果が少ないけれど、これしかないので、ほとんどの泌尿器科で仕方がなく使用していると言う所です。

さて、左の腎癌がついに右腎にも転移して、それに対して、インターロイキン(と思います)のような非常に高価な薬を注射されてたいへんと存じます。今のところ腎癌に効く薬があまりないので、唯一効果的な治療法は摘出術です。そこで、転移した場合は転移巣をその都度摘出する、というのが今は最大の効果的な治療法のようです。しかし、右の腎臓を摘出するとすぐに腎不全になり、数日以内に人工透析が必要になります。そこで、右の腎臓全部でなく、一部を摘出する方法がありますが、その方法の一つが凍結手術のようです。

問題は果たして右の腎臓にのみ転移しているかどうかです。よくわかりませんが、そこまで転移しているのであれば肺や、他のリンパ節、骨などにすでに転移しているようだと思うことが自然な考えかも知れません。そうすると、苦労して手術や透析までしても結局は大勢に影響ないかも知れません。

以上のことなどをふまえて置かれ、主治医に十分相談して、これからの治療方針を決めればよいと存じます。これからさらに厳しい状況かも知れませんので、その覚悟はされていた方がよいと存じます。さて、6年間も御闘病されたということは、言い換えれば、6年間も保てたと言うことですので、今までの治療もとても良かったと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Re: 腎癌の治療法について
お忙しいところ、お返事ありがとうございました。
今日、父が病院に行ってきたところ、以前提案された薬はイムネースでした。効果は、やはり20%程だとおっしゃっていたそうです。父は、定期的に検査も行なっていますが、現在、右腎・甲状腺以外には転移はなく、腫瘍も大きくなってはいないため、当面のところインターフェロンを継続していくことになりました。

腎癌だけではありませんが、医療が進化してきても、まだまだ難しい病気は本当にたくさんあるんですね・・・実感します。腎癌は、末期まであまり症状がでないと聞いています。父の今の姿から、悪化した姿があまり想像できませんし、考えたくはありませんが、すでに告知をされてから6年たちます。本人も家族も、どこかで覚悟はしています。私は、今、理学療法士を目指して学校に通っています。できれば、そういった側面からも少しでもサポートできたら、とも思っています。とにかく、できる限り今の状態を保てるように、前向きにいきたいと思います。先生も、これだけメールに返信するのは本当に大変ですね!どうぞ、お体には気をつけてください。ありがとうございました。


ご意見と返事15

On 2003.10.12, at 01:42

はじめまして。27歳の女性です。前立腺ガンについて質問です。先日父(69歳)がこの間受けたドッグの検査結果より前立腺ガンの疑いがあり(PSA44)ということで泌尿科より検査の結果前立腺ガンという結果が出ました。慌てて大きな病院を紹介していただきました。そちらの病院では現在転移の検査をしており毎日気が気でない日をすごしております。そちらの病院での触診は泌尿科の触診とは比べ物にならないほど時間をかけ方々触られたらしいのですがガンのような硬さ、ごつごつ等は無いようなのです。ただPSAの数値が高いことから転移の可能性もありといわれました。

そこで先生に質問させていただきたいのですが私の父はやや前立腺肥大気味でもともと(五年前もPSA22)高く尿のでも悪かったのですが薬は出ないほどでした。2年前前立腺ガンの疑いありで組織をとりましたがガンではなく要観察でした。残念ながら去年は組織はとりませんでしたが二年前とかわらずPSAは22でした。そして今期44となり腫瘍マーカー陽性のため組織をとったところガンだったのです。

このような結果から二年前はガンでなかったのに今年はガンというたった二年の間で転移等の心配はあるのですか?また二年前組織をとりましたがその際このような検査で見逃しとはあるのですか?何度もしつこくして大変申し訳ありませんが触診でわからないようなガンが進行しているようなことは実際するのでしょうか?

触診では不明、二年前はない、しかしながらPSAは44と高値、年齢的には進行も少ないのでしょうがとても元気です。骨転移は今調べていますが腰の痛みや、背中の痛み等はありませんし尿のでは悪くても出ないのに何分もかかったり血が出たりはしません。夜中の排尿も一回程度です。

医師側は結果にもよるみたいですが年齢的に薬と(現在カソデックス処方)放射線(コバルト)を勧められました。私としては完治が何よりの希望です。私の父の親は父が79歳(死因十二指腸ガン末期)母、100歳(脳梗塞)と病気ですがとても長寿な家系です。体にがん細胞があり薬や、放射線で抑える生活で転移はしないのでしょうか?転移等の検査の結果にもよるかと思いますが先生から見てどのようなステージ、処置等が予測されそうですか?あわせてそちらも教えていただければ幸いです。

長々となってしまいましたが先生のお手すきのときに目を通していただければ幸いです。日々ご多忙な毎日をお過ごしかと思いますがよろしくお願いします。栃木県宇都宮市

謹啓

お父様が前立腺癌になられて、とても御心配されておられることと存じます。

2年前に生検で見つかっていなかった、あるいは、癌が存在していなかったかと言うことは、いくら議論しても解るはずはございません。生検自体が細い針で前立腺のごくごく一部を採取するものですから、とても前立腺全体を全て調べるわけではありません。たまたま癌の部位に当たれば癌が解るし、当たらなかったら解りません。癌自体は触ると硬いのでそこを狙いますが、あなたのお父様のように癌が触っても解らない場合は、生検の針を癌の部位に当てることがなおさら難しいと存じます。

癌が疑われて怪しいからと言って、前立腺を全員摘出できるはずもないので、生検を行い、活生検自体にも診断の限界があります。そこで、生検をいろいろ工夫して、よりいっそう診断確率を向上させるように泌尿器科医は努力しております。たとえば、生検を3-4カ所であったのが、最近では、6カ所以上がよいとする意見があり、さらには10カ所や12カ所と言う説もあります。

今は以前のことをあれこれ考えるよりも、これからの治療に専念する時でしょう。今後は治療方針を主治医と良く検討されて、悔いのない様に治療をすればよいと存じます。もしも2年前から癌があったとしても、2年もかかってたったそれだけしか進んでいないということですから、あまり御心配は要らないのではないでしょうか。

あなたがうろたえ、あせっていてはお父様にも良くありませんので、落ち着いて治療右を受けられるように、そばについておられたらよいと存じます。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Re: 前立腺ガンについて

こんにちは。前回父69歳の前立腺ガンについて質問、アドバイス、先生からの励ましのお言葉をいただきました@@@@@です。

20日、骨シンチの結果が出ましたのでご報告といくつかまたご相談に乗って頂きたくまたメールをさせていただきました。どうかお付き合いください。

20日骨シンチの結果骨には転移はありませんでした。PSAを40を超える数値から転移は当たり前だといわれましたがなかったのが不思議なくらいでした。ただこの転移の検査は過去半年のわたるものしかわからないそうでここ最近に転移したら検査にはまだでないといわれましたが少し安心しました。69歳ということで転移がなければ手術をしてもいいかもしれないといわれましたが少し気がかりがありました。実は胸の写真に小さな点がありこれがまだ転移のものかそれとも生まれつきあるものなのかが不明とのことなのです。ガンとはそんなに見分けがつかないものなのですか?お医者様から見てこれは手にだとはっきりいえないものなら少しは望みがあるのでしょうか?この日を境にホルモン注射もして様子を見ることになりました。子の小さな点が万が一転移の場合はカソデックス等薬の作用で小さきなるそうです。一見よく聞こえましたが小さくなると転移、小さくならなければ手術が可能といわれました。前回PSAは40を超えていましたが薬が効いたようで27まで下がりました。これは効いているほうなのでしょうか?下がればさがるほど良いようですがとても不安です。

また父のガンは7?8?だかという低分化、つまり悪性度の高いものでした。悪性度が高いと薬、ホルモンは効きずらいのですか?また転移しやすいのでしょうか?何度もしつこくすみませんが前立腺ガンは骨に転移しやすいと効きましたが骨にも転移してないようなのに肺のほうに転移してしまうのでしょうか?よくある話なのですか?お忙しいかと思いますがよろしくお願いします。栃木県宇都宮市

謹啓

すでに何度かあなたのご質問に御返事しております。あなたのお父様にはちゃんと主治医がおられるのですから、毎回主治医以外にお聞きになるのは、主治医に対しても失礼ではないかと存じております。そのところをお考えになりまして、これからは主治医とよくご相談された方が、今後のお父様の治療に際しても良ろしいかと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2003.10.22


お忙しい中大変失礼いたしました。先生には励ましのお言葉をいただきながらつい最近情緒不安定な状態がつづいてしまい自分の中で信じなくてはならない希望の光を見失いかけていたため軽率な行動をしてしまい申し訳ありませんでした。これからは少しでも気がまぎれるよう子育てや仕事に取り組み父をかげながらささえていきたいと思います。ありがとうございました。

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ご意見と返事14

膀胱ガン治療について

On 2003.10.7, 8月13日膀胱ガンと診断(内視鏡で確認)25日に、尿道経由の削除手術を受けました。一部、削り切れない部分があり、明日(10月8日)内視鏡で再度術後の経過を見て、その後、BCGの注入治療を行う旨、聞いています。この間、特に処置も無く放置状態でガンの転移や進行を心配しています。インターネットで健康食品による免疫治療を知り、手術を受けた病院とは別の医院でその指導を受けています。此方も今のところ、効果の手応えを感じるに至っていません。手術後1週間血尿が続き、漸く収まったのが、先週末より又血尿が再発してきました。

処置として、このようなスピードで妥当なのでしょうか?最悪、膀胱の摘出を言われていますが、貴医院のホームページでは、部分削除も行われていると書いてありますが、これは、実績があり、普及している方法でしょうか?其方でやっていただけるのでしょうか?

謹啓

膀胱癌になられて、しかも、手術後も腫瘍が残存している所があるとのことで、たいへん御心配のことと存じます。

膀胱癌は大部分が浅い癌なので、内視鏡で切除できますが、中には筋肉層にまで達するという深い癌もありますので、その時は膀胱部分切除か、あるいは膀胱全摘が必要となります。膀胱全摘となると、腹から尿を出さないといけませんので、その後たいへんな苦労をされるわけです。そこで、膀胱全摘はなるべくしないようにどの泌尿器科でも心がけているようです。最近は、以前なら膀胱全摘になったような場合でも、手術前の化学療法や放射線療法などで、腫瘍を小さくして、そこで膀胱部分切除を行う傾向が普及しているようです。いっぽう、膀胱全摘の後で、腸管で袋のような代用膀胱を作りそれを、尿道とつなぐ方法もありますが、この場合は尿を出す力がありませんので、自己導尿が必要になります。

さて、あなたの場合は9月25日(?)に膀胱の内視鏡手術を受け、10月8日にすぐ内視鏡で再検査を行うとのことですので、普通より速いテンポで治療が進んでいるような印象です。さらに。BCG注入を予定されているようですので、あなたの場合は癌自体が浅かったかも知れませんが、そこの所は主治医によく相談されると良いでしょう。

今、治療が始まったばかりですし、これから治療が進むでしょうし、長い御闘病になるかも知れませんから、今の内にいろいろと主治医に相談されてはいかがでしょうか。そして、膀胱の手術がさらに必要かどうか、さらに、必要ならどんな手術になるのかなどこれから相談されることです。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Re: 膀胱ガン治療について懇切丁寧にお教え頂き有難う御座います。

今日、膀胱鏡再検査の結果、前回削り残した部分が綿くずのように荒れ、血もにじんでいました。他にもガン化部分があり、かなり悪性度の高いガンとの見解でした。今後の治療方針は、20日に再度経尿道手術を行うが、BCGの注入についてはは中途半端にガンをマスクしてしまうリスクがあり、医学的には膀胱の全摘出で根治が望ましいとのことでした。(検査前の方針と異なる意見でした)部分切除の問いかけに対しては、「ガンが多発性で尿管にも疑いがあり、尿道を含め切除すべき」とのことでした。

ところで、BCG治療を行った場合、表面的に直ったように見えて実は内部でガンが進行しているようなケースが危惧されこの場合外から判らないとのことでしたが、CTやMRIあるいは血液検査等で判るのではないかと思うのですが如何でしょうか?膀胱ガンの転移の危険性は如何ほどのものでしょうか?今は半ば摘出、半ばGCG治療で心が揺れています。又、例えば、膀胱摘出を行った場合、入浴や運動は不可となるのでしょうか?尚、私は61です。


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ご意見と返事13

父の事で、ご相談On 2003.9.23,

私は東京在住ですが、私の父は現在74歳で母と二人で大阪市に住んでいます。正確な事は判らないのですが、先日夜中に排尿時(?)に激痛に襲われ、近所の泌尿器科で手当てを受けた様です。それがきっかけで、その病院で診断を受けたそうですが、腎臓のひとつが機能不充分(機能停止?)になっており、しかも膀胱に腫瘍があるとの事。医師としては、その腫瘍部分を採取して検査しないと正確な診断ができないので、しきりに勧めている様ですが、父は今回、他の検査をした時に非常に痛く、もうそんな思いをするくらいなら放っておいた方がましだとも考えている様です。

よれよれになってまで生きたくないと口にしています。幸いその後は症状もなく、現時点では全く普通に生活できている様です。素人考えですが、膀胱癌の可能性が高い様な気がしますが、私としてはせめて正確な検査を受けてもらいたいという気がしています。それでもし助かる見込みが少ないのであれば、本人の意思を尊重する事も必要かもしれませんが。そこでお願いですが、大阪市近郊で、患者の勝手な希望も聞いて頂きながら治療・相談に乗って頂けそうな病院または医師をご存知ないでしょうか?また他の事でもアドバイス頂ける点があればお願いします。わらにもすがりたい思いですが、どうしていいのか判らないのが正直なところです。何卒よろしくお願い致します。43歳の息子より

謹啓

あなたのお父様が膀胱癌か、あるいは尿管癌かも知れないので、検査を受ける必要があるが、本人は痛い検査を受けるくらいなら死んだ方がましだと行っているわけですね。

あなたのとる方法は一つです。あなたがまず大阪に行って、あなたが一緒にお父様を病院に連れてゆくことです。そして次の検査の時は麻酔をして痛くないようにした上で、検査をしてもらうと言うことを、取り決めることです。おそらくどこの病院でも次の検査は麻酔をした上で行うだろうと存じます。

あなたはこの頃大阪にお帰りになって、ご両親とお会いになりましたか。大阪でご両親二人だけでお暮らしになっていますので、心細いし、何かと御心配でしょう。そこで、まずあなたが東京でじっとして御心配されるよりも、直接大阪にお帰りになって、行動しましょう。そして、父様にきちんとした治療を受けることができるように働きかけましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

Re: 父の事で、ご相談
拝啓
アドバイスありがとうございます。大阪にいる姉とも相談して今週末、私が大阪へ出向く事としました。とりあえず病院で話を聞いて来ます。

 

Re: 父の事で状況報告&ご相談

On 2003.9.28, 拝啓
大阪へ出向き、父が最初に診断を受けた病院の院長先生に病状を確認しました。CT検査の写真を見せてもらいながら、膀胱に腫瘍(写真の上では膀胱の右上部が黒く写っており、黒い部分が膀胱全体の15〜20%くらいを占めていた)が確認できました。更に腎臓の1つが働きを失い、尿管が詰まっているとの事でした。
診断として@膀胱がんの可能性が高い。
A腎臓や尿管にがんが転移しているかどうかは判らない。
B内視鏡手術で膀胱の腫瘍の除去は可能。
との事でした。
父は10年以上前に血尿が1回だけ出た事があるそうで、その頃から膀胱の腫瘍は進行していたと思われます。今回この病院で父が一番最初に診断を受けた医師は「腎臓と膀胱を摘出しないと無理だ」と父に言った様で、また院長先生も「膀胱の半分くらいと、あとできれば腎臓も摘出したほうがよい」と父に言っていた様です。それが私と姉が面談して院長先生に質問した際には、「内視鏡で膀胱の腫瘍は取りきれる」とおっしゃいました。

この様に診断結果が二転三転するのは、どういう事なのでしょうか?しかも最初の父の診断の際に、内視鏡も既に用いているのです。その内視鏡は、何のために使ったのでしょうか?このあたりの事が、どうも腑に落ちません。素人考えですが、そもそも内視鏡である程度大きな腫瘍がとりきれるものでしょうか?またきのこの様な形の腫瘍だと根元を切り取る様な感じで除去できるそうですが父のケースの様な大きさではそれはないと思います。内視鏡で切除可能な大きさとは、どの程度なのでしょうか?私としては、膀胱がんを根治できないまでも、また腫瘍ができるまでに何年もかかる様ならだいぶん救われた気になるのですが、膀胱がんの進捗というのは、どの程度の速度なのでしょうか?とりあえず私と姉の熱意に負けたか、父は内視鏡手術を受ける気になってくれつつあります。しかし、本当のところ、どの程度の意味があると信じればよいのでしょうか?判らない事だらけですが、膀胱がんに関する内視鏡手術について、何かヒントをご教示頂けないでしょうか?よろしくお願いします。

謹啓

お父様がご病気になりたいへんご心労と存じます。さて、ようやく、重い腰をお上げになり、お父様の所に行かれて、詳しい病状を把握されたと言う所ですね。ここで先日いただいたような、最初の質問が始まるというのが一般的です。

さて、大がかりな手術が変更になり、内視鏡で根治手術ができそうだと言うことで、それはそれで良かったと存じます。まず内視鏡で手術を行いそれで腫瘍が何であるか、悪性度や浸潤度などが実際に解りますし、それですべて切除できれば今回に関しては一件落着です。しかし、膀胱癌は浅いことが多い反面、再発も多いので今後も用心が必要です。

いっぽう、もしも内視鏡ですべて切除できない場合に、そこで、初めてこれからの治療をどうするかと言うことが切実な問題となります。今後のことはまた手術後に、主治医とよく相談しましょう。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事12

前立腺がんについて
On 2003.9.18いまりクリニック院長様

はじめまして。私は33歳の女性です。ネットで相談ができることがわかり是非先生にお伺い致したく、心が救われる思いでご相談いたします。よろしくお願いいたします。私の父は現在63歳です。5月に健康診断の血液検査で前立腺がんがわかり、骨転移などがなかったので8月に全摘出いたしました。手術は成功しましたがまわりの細胞の検査で皮膜を超えていることがわかりました。

転移はしていないようです。現在退院しており今度は1カ月後に来なさいといわれています。その先生の言われるには皮膜を超えていたが細胞は高・中・下で言えば高の質の細胞なので10年は生きられると保障しますとの事を言われたそうです。そしてこれからホルモン療法をするようですが、ネットでいろんな情報を見ていると、すぐどこかに転移したなどという事例があるのでこのまま他の治療をしなくても大丈夫なのかと心配です。少しでもがんの細胞が少ないうちに治療したほうが良いのではないかと最先端の治療の情報などを見ていると陽子線治療だと皮膜を越えていても完治できる可能性があるとか超音波治療、小線源療法などこのような治療を早く行ったほうが良いのでしょうか?

診察も1カ月後というのはその間に転移しないかと思うと心配でたまりません。前立腺にはイソフラボンが有効らしいのできなこを毎日食べるように言っています。ウコンやビタミンなどのサプリメントもとったほうが良いのでしょうか?

少しでも進行を遅らせる情報があれば教えていただきたいです。先生のいわれた10年保障は本当なのかどうかどう思われますか?その先生にお聞きしようとしましたがすでに父に全部話しており、これからもずっと通院するので話すことはないといわれました。いろいろと無理な質問をして申し訳ございません。このように質問できることが私にとってとても心の救いになります。よろしくお願いいたします。

謹啓
あなたのご質問にお答えしたいのですが、住所氏名がわからないので、お教えください。住所氏名がわかっても、何ら金銭を要求するとか、あなたの名前を公表するとか言うことはいっさいございません。そうではなくて、ただ単に質問なされる側の礼儀としてお考えくださいませ。私は逃げも隠れもしておりませんし、住所氏名も公表しております。

せっかく御返事を差し上げても、全く御返事など御反応がなかった方が多いものですから、果たして、私のメールが届いたかどうか、届いて何か不満でもおありになったのではなかろうかなど、などいろいろ考えました。やはり、私めの返事に対して、どうであったのかが一言でもおありになれば、こちらも安心いたしますし、また今後の励みにもなります。

私めは、今、診療や手術の合間に時間を作って返事をしたためておりますが、なかなか忙しくて思うようにさばけません。せっかく苦労して返事をお書きしましても全く反応のない方がおられて、もうこんなことはやめた、やめた、やめたと思うところを、いや待てよ、私の返事を来るまでずーっと、心から待ち望んでおられる方もおられるかもしれないので、やはりここは一つ、きついけれども、がんばって返事をお出ししようと思ってここまでやっております。

返事を出されない方は匿名や名無しの方がほとんどです。匿名や名無しでは、返事を出さなくても聞きっぱなしでも良いというような雰囲気が感じられます。やはり匿名や名無しでは、お出しになるご自分のメールに対する責任の上からも、良くないと思い至るようになりました。そこのところをお含み置きまして、お汲み取られますように、よろしくどうぞ。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

大変失礼いたしました
小嶺信一郎院長先生様
大変失礼いたしました。院長先生のおっしゃるとおりで反省しております。氏名は@@@@@@@と申します。住所は広島県広島市@@@@@ です。お仕事などお忙しい中このように返事をされるのはとても大変なことで院長先生の真摯なお人柄が想像できます。先生のお返事を心待ちにしております。

謹啓

お父様が前立腺癌になられてたいへん御心配と存じます。

しかし、高分化腺癌のようですので、あまり心配される必要はないかも知れません。お父様の主治医はきちんと、しっかりと治療されておられるようですし、しかも詳しく説明もされているようです。むしろ、あなたがあまりにも御心配されて、うろたえ、焦っておられるようですが、もっと落ち着いて、ゆっくりとこれからのことをお考えになられてはいかがでしょうか。泌尿器科いまりクリニックのHPに前立腺癌のことが治療も含めてかなり詳しく書いていますので、きっとご参考になると存じます。

あなたの主治医を信頼して、これからご看病をしましょう。あなたが異常に心配されるとお父様にも良くない影響があるかも知れません。あなたはあわてずに、もっと落ち着かれたらよいと存じます。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お返事ありがとうございました
小嶺信一郎院長先生様
お返事を早速いただき大変ありがとうございました。こんなに早急にお返事いただけるとは思いませんでした。院長先生もお仕事がお忙しい中このようにご相談していただき感謝しております。院長先生のおっしゃるように主治医のことを信じていこうと思いました。院長先生のHPを読んでもっと勉強しようと思います。また質問があれば質問をしてもよろしいでしょうか?その際はよろしくお願いいたします。院長先生のますますのご活躍とご健康を祈っております。  @@@@@@

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ご意見と返事11

ご相談させてください。水腎症への対処について
On 2003.9.15前略

胃がん再発後の右水腎症への対処についてご相談させてください。妻(31歳)は、2001年末に胃原発卵巣転移の癌で摘出手術を受けました。

今月10日のCTの結果、Th11椎体右側部分とリンパ節に転移、右水腎症の所見がありました。現在、腰と右背からわき腹にかけて強い痛みがあり、痛み止めの薬を飲んで痛みを抑えています。主治医は、右わき腹の痛みは、水腎症が原因だと見ています。痛みがある以外は、自宅で日常生活を送ることが可能です。 

水腎症への対処について、医師は「痛み止めで痛みを抑え、このまま何もしない」という方針です。理由は、片方の腎臓だけで腎機能を維持できる、カテーテルを留置すると異物感や炎症が生じる可能性によりQOLが低下する、というものです。しかし、家族としては、このまま右腎臓の機能を失わせてしまうよりも、多少の不便はあっても、カテーテル留置により右腎臓の機能を維持させたいと考えています。

そこで、先生にお伺いしたいのは、

・妻のようなケースで、カテーテルにより右腎臓の機能を維持することは、どれぐらいの意義があるのでしょうか。
・カテーテル留置による痛みや、生活の不便さというのは、どのくらいのものでしょうか。
・水腎症を放っておくと、どのぐらいの期間で、腎機能が失われてしまうのでしょうか。
・軟性膀胱鏡を使うとカテーテル留置の痛みも軽減すると聞きましたが、どのぐらい違うものでしょうか。軟性膀胱鏡はかなりの病院で普及しているのでしょうか。
ご多忙のところ大変恐縮ですが、どうかよろしくお願い致します。
                                川崎市@@@@@@@拝
(ご参考)
今月10日のCTの所見は以下の通りです。
右腋窩に数ミリ〜1センチ強の多数のリンパ節を認める。前回と著変ない。気管前部に1センチほどのリンパ節を認め、前回より軽度増大している。肺野にmetastasisを示唆する異常濃度変化を認めない。肺門・縦隔に有意なリンパ節腫大を認めない。肝、胆、脾、膵、副腎にmassを認めない。腹部aorta周囲、右内外腸骨動脈分岐部右側に数ミリ〜1センチほどの多数の結節を認める。前回より増大している。右腎盂は拡張しており、腎実質のenhancementは低下している。腹水は前回より増加している。Th11椎体右側部分にmassを認める。脊柱管内に進展しており、脊柱管の狭小化を呈している。

Impression
腹部多発リンパ節腫大→軽度増大しており、metastasisが考えられます。
右腋窩リンパ節腫大→著変ありません。
気管前部リンパ節腫大→軽度増大しており、metastasisの可能性あります。
右水腎症
腹水増加
Th11骨転移、脊柱管狭小化

謹啓

奥様が、まだお若いのに、たいへんなご病気になり、毎日のご看病も本当に、本当にとてもご心労と存じます。

一般に、あなたの奥様のような場合、右の水腎症はおそらく右尿管の閉塞と存じます。その原因は、後腹膜に浸潤した胃がんが尿管周囲にかたまりとなって尿管を取り巻き、圧迫して、尿管を閉塞したものが多いようです。その治療について、操作の侵襲の軽いものから順に治療法を書きますと、尿管に細いカテーテルを入れて膀胱と腎臓をつなぐ方法(尿管ステント法、またはダブルジェイカテーテル法)、腎臓に皮膚から直接管を挿入する方法(腎瘻)、腎臓を摘出する方法などです。

もしもできることであれば、体に対する影響の一番軽い尿管ステント法がよいでしょう。この尿管ステント法では、内視鏡を使い、膀胱内と腎盂を細い管でつなぐので、管の両端が腎盂と膀胱内です。そのため管が体の外に出ていませんので、日常生活にあまり不便はないようですが、人によっては膀胱刺激症状があります。ところが、尿管の閉塞が強くて、細い管も通過しないようですと、残念ながら尿管ステント法は不可能です。

次に、腎臓に皮膚から直接管を挿入する方法(腎瘻)は、皮膚から管を出して、その先に尿を貯める袋を下げます。泌尿器科いまりクリニックでも、何人かおられます。管を1-2週間で交換して、洗浄します。時に管が上皮片や塩分で閉塞します。あるいは、何かの拍子に抜けることがあり、その時はすぐに管を再挿入する必要があります。そうしないと皮膚からの通路がすぐに閉じてしまうからです。そして、管やガーゼをテープで固定しますので時々皮膚がかぶれます。さらに、管がある以上、風呂に入れません。寝る時は管を下にできません。などのことが腎瘻の現状です。

さて、あなたの奥様のような場合、残念ですが、一般的には、残された時間があまり長くないかも知れませんので、私の個人的意見では、もしも私があなたの立場であれば、腎瘻は希望しないかも知れません。しかし、もしも腎瘻によって今の右腹の痛みが取れると言うことであれば、希望するかも知れません。ところで、もしも右の腎臓が完全に働かなくなっても、左腎がしっかりしていれば、腎不全にはなりませんし、日常生活にもあまり問題はないようです。

さて、第11胸椎に転移があるとのことですが、足のしびれや脱力、マヒにご用心しましょう。階段やでこぼこした道を歩く時は特に用心しましょう。

今後ご看病はたいへんと存じますが、元気をお出しになり、これからのご夫婦のお時間を大切に。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

お返事をいただきどうもありがとうございました
小嶺先生
丁寧なお返事をいただき、どうもありがとうございました。
妻ともども大変よろこびました。
先生のアドバイスも参考にさせていただいて、やはり主治医にステントの留置をたのもうと思います。いくら片方の腎臓でも日常生活に大きな影響はないとしても、できれば2つとも機能を維持させておきたいと、妻も強く希望しているからです。 私の住所、連絡先は以下の通りです。
川崎市@@@@@@@@@@@ また、今後もご相談させていただくこともあるかと思いますが、どうかよろしくお願い致します。


ご意見と返事10

お教えください

On 2003.9.10この前は、力強いお言葉を賜り心から感謝いたしております。ほんとに、くどくて申し訳ありません。今年春、全摘手術、ステージC、精嚢も摘出。転移なし。8月12日で2度目のリュウプリン注射をされました。3か月持つそうです。製造元の武田薬品に聞きましたら、大体2年効果があるのみということでした。その後の治療は放射線ということになるのでしょうか。そして、ホルモン療法が効かなくなってからいつまで続くのでしょうか。このガンにおかされて死ぬことがなければ、なにをされてもかまいませんが。いそがしい総合病院で個人のことはいちいち、きいていられないとのことです。ご教授のほどお願い申し上げます。

謹啓

あなたの場合は、今のところ順調に治療されているような印象です。この効果が続く方は、それこそずーっと続きますので全く再発はございません。後は確率の問題ですが、あなたの場合は癌の悪性度はいかがでしょうか。悪性度が低いものはほとんど心配は要りません。その事も含めて主治医にきちんとお聞きになってはいかがでしょうか。もしも答えてくれない場合は今までの検査や手術のデーター、レントゲン検査などの資料を全部もらって、あるいは借りて、他の病院に受診されて、いわゆるセカンドオピニオンをいただいてはいかがでしょうか。

私もあなたを診察もしておりませんし、今までの検査や手術のデーター、レントゲン検査などの資料を見たわけでもございませんので、これ以上のお答えをお聞きになるのは無理と存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎


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ご意見と返事9

がん治療の後。。。
On 2003.8.10こんにちは。@@@@@@と申します。33才女です。3年前に子宮頸癌で全摘手術を行い、腸閉塞手術を2年前にしました。その後、膀胱の調子が悪くなり初めの内は導尿していましたが、1年前膣から尿が大量に漏れ始め、以来バルーン生活になってしまいました。

主治医が言うには、がん治療の放射線のせいで膀胱が硬くなりひびわれてしまったそうです。現在も腹圧などで尿はもれたまま。パッドなしでは生活できないほどの量が漏れている状態です。

4月には腎盂炎で1週間入院し、7月頃からようやく熱も出なくなりました。バルーンのせいで膀胱炎になりやすく、抗生剤をのんでもしばらくするとまた尿が濁ってきます。医者はお腹2箇所からバッグを取り付ける手術をすれば尿漏れは解消できるといいますが、なかなか決心できません。どうにか外に見えない状態の方法はないものかと日々悩んでおります。これから先おしっこ袋をつけた生活はしたくないのです。お忙しいとは思いますが、何卒回答よろしくお願いいたします。

謹啓

お若い30歳から大病を患われて、ご苦労は本当にたいへんでしたと存じます。これからと言う時に実に困難なことに会われて、ご辛苦をお察し申し上げます。さて、あなたと同じような方が何人も以前おられましたので、今も存じております。その中で、一番症状が重い方は、膀胱と膣と直腸がつながってしまい、人工肛門をされており、さらに、膀胱からの尿が膣と尿道から24時間少しずつ常に漏れていました。その方は尿失禁が排尿のすべてでしたので、いつもおむつやパッドを当てていました。夏はよく周りの皮膚がかぶれていました。あなたの場合は、この方よりは軽いかも知れませんが、とてもつらいことと存じます。

さて、あなたは、治療用の大量の放射線をお受けになっていますので、その当たったところの組織がもろくなっていると存じます。そのために、膀胱も小さく、硬くなって、尿があまり溜まらずに、漏れておられるようです。膀胱が大きく柔らかくなって、たくさん尿を貯めることができれば、尿失禁もずいぶん減るか、消失するでしょう。ところが、このことがたいへんに難しいと存じます。

あなたの尿失禁に対して、今後、考えられ得る方法としては、

1.このまま待って、時間が経ち、放射線性膀胱炎が軽快することを待つ。そして自然に膀胱がふくらむことを待つ。この時炎症を軽くするように、ビタミンEやCを飲んだり、消炎鎮痛剤、漢方薬(小柴胡湯、あるいは柴苓湯、四物湯合猪苓湯、八味地黄丸など)、抗コリン剤なども同時に内服しますが、膀胱がふくらむまで数年単位で時間を要すでしょうし、あるいは、このままの状態が続くかも知れません。

2.腸管を使って袋を作り、膀胱にくっつけて膀胱を広げるという手術、つまり膀胱拡大術を行う方法。術後はおそらく自己導尿が必要でしょう。ところが、放射線が腸にも当たっているかも知れませんので、腸ももろくなっていると、手術がうまく行かない、あるいは、手術ができないという可能性があります。

3.尿が膀胱に行かないように、尿管を皮膚から直接出す方法。左右の尿管がありますので、2カ所必要です。術後は尿を貯める袋が2個必要です。

4. 尿が膀胱に行かないように、尿を皮膚から直接出す方法。3と似ていますが、腸管を代用膀胱にして、皮膚から出しますので、1カ所で済みます。術後は尿を貯める袋が1個必要です。

ほかにももっと優れた方法があるかも知れませんし、これから出てくるかも知れません。今のところは1.の方法で、様子を見ながら、今後どのようにするか慎重に検討されるのがよいのではないでしょうか。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

@@@@@です。  返信ありがとうございました。
  ありがたくて何度も読み返しました。
  私の気持ちを理解していただいて、それだけで少し元気がでてきました。
  先生の提案のとうりにもう少し今の状態で頑張って見ます。
  それと同時に、やはり放射線が呪わしくてなりません。
  泣いていてもどうにもならないことは分かっているつもりですが、
  もうしばらく躊躇してみます。
  お忙しいところ 本当にありがとうございました。


ご意見と返事8

癌の転移と足の浮腫みについて
始めまして。よろしくお願いします。私の母は70才になりますが、約7年前に膀胱癌の手術をして膀胱と卵巣、子宮を摘出しました。骨や他の臓器に転移はなかったものの、すでにリンパ節に転移しており目に見える癌はすべて取り除いていただきました。その後、足のリンパにしこりが発見され右は癌ではなかったのですが左は癌だったようです。大きくえぐれています。手術後、足の太ももに何かを入れてそこから抗がん剤を4週間に一回投与して10回行いました。

今は3ヶ月に一回、尿管からの管を交換してます。医者にも奇跡に近いと言われながら、この秋に7年目を迎えます。しかし、ここ数ヶ月、(尿の管を取り替えてから)左足にひどい浮腫みが出て利尿剤を服用しましたが浮腫みは解消せず、また足の付け根のリンパ節あたりが腫れているようです。

超音波で何か写ったらしく、造影液を入れながらストマと尿路の管を交換してみてその後、CTの予定らしいです。その結果で5週間の放射線治療を行うらしいです。

術後、7年もたって同じ癌が再発するようなことはあるのでしょうか?それは、膀胱癌なのでしょうか?またリンパ節の癌に対して、放射線治療は有効な治療法なのでしょうか?根治治療になるのでしょうか?放射線=治らない癌というイメージがあるのですが・・・いかがでしょうか?どのように考えられますか?

謹啓

あなたのお母様は膀胱ガンとその再発で、たいへんご難儀と存じます。膀胱ガンが最初に出現して7年目といっても、再発することも少ないでしょうが報告もあるようです。以前の膀胱ガンと同じものかあるいは同じようなものかは、今度の組織と以前のガンの組織を顕微鏡などで調べて判断します。

放射線治療は有効な方法ですので、かなり効果が期待できると存じます。しかし、治療中はかなり倦怠感などがあって、ご苦労のようですし、さらに副作用として治療後に皮膚などの放射線性皮膚炎などの炎症を生じ、しばらく難儀と存じます。

左足のむくみはリンパ管が詰まっていて、リンパの流れが停滞し、そのために起きているように存じます。マッサージなどが必要と存じます。

これからのご闘病もたいへんでしょうが、お母様を励まし、親孝行をされますように。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎On 2003.7.14


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ご意見と返事7

ご相談
はじめまして。
この度、先日行った放射線治療の副作用について悩んでいる母についてお伺いしたいことがあり、サーチエンジンを調べていましたところ、いまりクリニック様のホームページを見つける事が出来た為、メールをした次第です。母は乳がんにて闘病中です。 肝臓と骨への転移も見られます。骨への転移は多発ですが、当面痛みのある、右骨盤への放射線治療を優先し、先日10回セットの治療を終えたところです。

治療後、排尿が非常に困難になり、おなかが痛くなる事が多く、苦痛だった為、放射線を受けた病院の泌尿器科にて診断を受けたところ、副作用によるもの、との事で、尿を出やすくする?(筋肉を緩める?)薬を処方して頂きました。

現在は、尿が出にくい、という症状の他に、大便の方が薬のせいなのか、うまく我慢してコントロールが出来ないような症状が出てきてしまいました。上記のような放射線による泌尿器の副作用、母はこのまま一生続くのでは、ととても心配しています。 このような症状は一定期間が経つと改善されるものなのでしょうか? また、何か適切は治療などありましたらご教授頂きたいのです。 よろしくお願い致します。長野県@@@@@@@@@

謹啓
お母様の御闘病とあなたのご看護はたいへんと存じます。言いにくいですが、乳ガン末期で多発転移がおありで、予後は非常に厳しいものでしょう。すでに十分ご存じでしょうが、これからは緩和ケアが必要で大切です。

さて、放射線による膀胱や直腸の障害は、照射直後に生じる急性障害と、後に生じる後期障害とがあります。どちらもなかなか治りに難いようです。慢性膀胱炎や慢性腸炎になって、排尿の異常としては尿が出にくくなったり、残尿感や頻尿、排尿痔の痛みが出ます。排便についても下痢や便秘が出現してくるようです。そして、普通の膀胱炎よりも治りが遅いですが、次第に症状は軽くなって、いずれはほぼ消失するようになります。

後期には膀胱出血を生じやすくなります。何年も、十数年もして、膀胱炎になった時に出血しやすくなり、しかもなかなか止血しないことがあります。以前放射線治療を受けた方が、膀胱からの出血でたまにおいでになることがありますが、出血していない時はどうもないようです。

今は急性障害の時期で症状も強くてたいへんでしょうが、次第に落ち着いてきますよ。それまではたいへんでしょうが、緩和ケアを主体とした治療をお受けになれば良いと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2003.6.15


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ご意見と返事6

前立腺ガンを手術しました
ご質問申し上げます。62歳PSА57で前立腺全摘出手術いたしました。(4月21日)術後PSАは1.2でした。病理解剖の結果、ステージCといわれ、精嚢に浸潤していたとのこと。骨、リンパ節には転移なしとのことでした。ホルモン注射をされ、あと8月にPSА検査をするとのこと、市内総合病院ですが今後どうなるのか、今どういう状態なのか忙しい忙しいでよく説明がなされません。質問すると、不機嫌そうな顔を致します。どうか、お教え願います

謹啓
御返事遅れて済みませんでした。あなたのメールが紛れ込んでいましたので、失礼しました。

癌の手術をされてしかもあまり説明がないとのことで、とても御心配と存じます。手術自体もその前後の御闘病もたいへんなご心労であったことと存じます。

おそらく、あなたの場合は前立腺癌の比較的初期でしたので、ごく一部が前立腺から周囲の精嚢腺に出ていましたが、おそらく99%以上の確率で、精嚢腺も含めてすべて取り除かれたものと存じます。そのごくわずかの残っているという可能性に対してホルモン注射による内分泌治療をしているようです。これでおそらく100%近い治療がなされていると存じます。後は少なくとも5年間くらいホルモン注射や飲み薬による内分泌治療を続ければ良いだけです。PSAは次第に低下して、普通1以下になります。泌尿器科いまりクリニックではホルモン注射による内分泌治療が良く効く場合は大部分の方はPSA0.1以下です。

あなたの場合は前立腺癌が致命傷になってこれで亡くなるということは、まずあり得ないような印象です。今後まだ数ヶ月は手術後の養生をされて体力の回復を計るように用心し、しかも、元気を出されてこれからも公私共々御活躍ください。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

有難う御座いました。
本当に、ありがとう御座いました。先生のご好意に対し厚く、厚く御礼申し上げます。どんなにか心強くかんじたことか。ただ、術後PSА1.2が大変気になります。ご推察のとおり精嚢は取り除き、ハンバーグの大きさほど切除したそうです。(家族の話)この値が高いことは、本からの情報で知りましたが?わずか残っているということは、先生の言われるとうりホルモン療法でガンを撲滅させる事が出来るのでしょうか。くどくてすみません。ご教授ください。

謹啓
手術前はともかく、手術後もずっと御心配なされて、たいへんご心労と存じます。 さて、内分泌治療のおかげで、今までにもかなりの確率で前立腺癌が撲滅できていますので、あなたの場合も大丈夫と存じます。

わたしも泌尿器科医の端くれとして、たくさんの患者さんに前立腺癌の内分泌治療(抗男性ホルモン治療)を20数年頼続けております。それらの患者さん方は60-90%以上の方で、治療によって前立腺癌がとても小さくなり、触ったりしてもわからないくらいになる方が大部分です。あなたの場合もおそらく90%以上の確率で前立腺癌が、小さくなって、消滅するくらいになると存じます。元気を出して治療を継続しましょう。なお、泌尿器科いまりクリニックのHPに、私の自慢ですが、わりと詳しく前立腺癌のことを記していますので、ご参考になると存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

小峰信一郎先生
なんと言っていいか御礼の言葉が見つかりません。先生の親切が身にしみております。近くなら、先生の診察を絶対に受けたいところです。実は、メモを取っておきました。注射をされたのは、リュープリン3.75でした。そして3万円ほど支払いましたので、多分3か月分なのでしょう。かってに、素人ながら推測しております。専門医ではありませんが、なぜ、PSAを毎月調べないかいのだろうかといっておりました。一週間ほど前、医療ミスがあり地方の新聞に大きく報じられたほどの総合病院です。私も殺されるのではないかと不安にかられます。  小峰先生のお言葉を心にとどめ、それが唯一の支えとなっております。ありがとう御座いました。こちらにお越しの節は是非お立ちより下さい。

心からお待ち申し上げております。 私は、長野市在住の62歳です。先生の心のこもったHPをいつも開かせて頂いております。気持ちが明るくなります。どうかよろしくお願い申し上げます。


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ご意見と返事5

3度目です。3度目の膀胱腫瘍です。また抗ガン剤をするかと思うと。憂鬱です。たばこは、悪いですね、  やめなければノTVなんかで、よく見る、MRIみたいな機械で、全身を写して、癌の所が、赤くなるものありますよね。そんな機械が、ある病院は、大学病院でしょうか?

謹啓
3回も膀胱癌になられて、たいへんなご苦労と存じます。元気をお出しになり、治療に専念しましょう。たばこは膀胱癌の原因としてはっきりわかっていますので、どうでしょうか。やめられませんか。私は11年前にやめました。それまで25年間くらい1-3箱すっておりました。全身をうつして癌がわかる機械については残念ながら良く知りません。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎


ご意見と返事4

前立腺ガンについて相談します
On 2003.5.31親戚の男性ですが(71才)、先日前立腺ガンの告知を受けました。ステージはB1でPSAは16です。本人が、手術を拒否していますので、それ以外の治療法を模索しています。先生のすすめでは、年齢も71才なので、ホルモン治療を続けて4〜5年経ってホルモンが聞かなくなったら放射線治療に変えようかと言われています。

このような消極的な治療で寿命までまっとうできるのでしょうか?6月28日に1回目のホルモン注射を打ちました。これから1カ月毎に打っていきます。ホルモン注射は1ヶ月毎か3ヶ月毎に分かれる見たいですが、どちらが良いと考えますか?前立腺前摘出というのは、71才の年齢を考慮するとリスクが大き過ぎますか?私としては6カ月位ホルモン治療を続けてから、放射線治療でやっつけてもらうのが良いかと考えるのですが?放射線も粒子線治療がよいですか_

謹啓
70歳以上では手術で根治的前立腺全摘出術を行っても、ホルモン療法を行っても、どちらもその後の生存年数などに違いはありません。ほとんど同じと言うことですので、普通手術はしないようです。これを聞くと70歳以上では誰も手術を受けないと思います。

ホルモン注射は1ヵ月用で1本6万5千円くらいですので、3ヵ月で16万5千円ですが、3ヵ月用ですと1本10万円で効果も同じですので、どちらが安いかはっきりしております。注射の痛みも3か月に1回で済みます。

あなたのご親戚の場合は、このままホルモン治療を続けて1-2年以内に70-90%位の確率で癌がほとんど消滅したようになって、わからないくらい小さくなると存じます。薬が効かなくなって再燃する時に放射線治療をすればよいのではなかろうかと存じます。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

On 2003.6.1, at 07:06 午後, mother-sky wrote:

早速の返事ありがとうございました。自分の身を明かさずに申し訳ありませんでした。 @@@@@@@、大阪府です。先生の返信で何か心の仕えが少しとれたような気がします。本当にありがとうごさいました。

実は自分の父親です。ガンの疑いがあると言うことだけで、母親が食事も出来ず、父親より母親がどうにかなるのではという状態になったため、主治医にお願いして告知をやめてもらいました。僕としては、僕がだまっている事で父親の寿命を縮めるのではないかと罪悪感が有り、体調を崩しております。

ただ、ひとつ気になる事が有ります。父親が前立腺肥大も有り、尿が出にくく管を入れています。主治医が数ヶ月で絶対改善するといっていただいているのですが、前立腺が40グラム近く有ってもともと大きいので1年くらいしたら、前立腺をとるか削るかのどちらかの処置をした方が良いと言われています。ただ削るのはガンをばらまくおそれが有るのでさけたいとの事でした。

ただ年齢を考えると、僕自身も全摘出はかわいそうで避けたいと思っています。やはりホルモン治療でガンを縮小させていても、削る治療はリスクが高いのですか?又いっその事に放射線でガンをやっつけると肥大の心配も無くなるのですか?患者の負担としては、全摘出と削るとではかなり違うのですか?もし、放射線治療をする場合は神戸県立でやっている粒子線のガン治療をしてもらおうと思います。治療費が300万位かかるそうですがそれでもいいです。何が一番良いのか僕自身分かりません助けてください。

謹啓
泌尿器科いまりクリニックのHPで前立腺癌のことを詳しく書いていますので、参考になると思います。ところで、先日のメールで6月28日に注射したというのは、5月か4月の間違いではないでしょうか。

あなたの父様の場合は、わりと大きな前立腺肥大症があって、そのために尿が出ないで管を入れている。そして、大きな前立腺肥大症のごく一部にたまたま前立腺癌があって、尿が出ないものだから偶然に見つかって、非常に早期発見した。ということですので、今すぐ命がどうということはまずないと存じます。たとえある程度前立腺癌が進行していたとしても数年は寿命がありますので、もっと落ち着いて気持ち的にはゆっくり構えた方がよいと存じます。あなたは今一家の大黒柱であって、ご両親はじめ家族みんなを引っ張って支えてゆかねばならないのに、あなたがあわてて、おたおたするとたいへんに良くないと存じます。ましてや体調を崩してどうしますか。父様よりもあなたが元気を出さないといけないようです。

放射線治療は人によっては副作用がかなりありますので、なるべくなら避けたい治療法です。しかし、非常に有効な方法ですので、十分検討に値するのですが、今のところはあまり考えないで、まずはホルモン治療に専念しましょう。主治医の言われるように、数ヶ月ホルモン治療して、癌がとても小さくなった時に、邪魔な大きな前立腺肥大症を内視鏡で削って、管がなくても排尿できるようにするというのが、本人にとって一番楽で、良い方法と思います。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

返信ありがとうごさいます。
でも、率直にやはり放射線等でやっつけた方が長生き出来るんですよね? 医者からは初期と中期の間で、ステージはB1と聞きました。同じ治療でも粒子線の方が、患者に優しく効果的ですか?一日でも一年でも親には長生きしてほしいんです。 僕にとってはその数年という言葉が非常につらいんです。少しでも普通の体で長生きしてほしい。変われるのなら変わりたい・・・・・・・・・・・
でも、ありがとうごさいました。こんなに迅速に返信頂いて、誰よりの言葉よりうれしいです 失礼します。

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ご意見と返事3

前立腺癌について教えてください

:初めまして。
突然のメールで失礼致します。私の父が先日前立腺癌と告知されました。
それから4月1日に診断書を貰ったのですが、5月になっても処置や入院が決まらずにいます。それで心配になり先生のHPへ伺うことにしてみました。
このまま待つばかりでいいのでしょうか。家族共々不安ばかりがつのり手遅れにならないか心配でなりません。診断書には高分化腺癌となっておりまだ初期だとは思いますがこの一月で悪化する恐れはあるのでしょうか。先生に教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。


謹啓
いつ受診されたのかわかりませんが、少なくとも4月1日以前のようですので、それから今までずーっと入院待ちというのは、それはさぞ御心配でしょう。
前立腺の高分化腺癌であれば発育はゆっくりで、数ヶ月しても余り変化ないかもしれません。しかし、あなたの父様の場合すべてが高分化腺癌ではない可能性もありますので、その場合は進行が早くなることもあります。
あなたの場合は、近日中に入院についてお聞きになって、いつ頃になるのかだいたいの目安をお聞きになってはいかがでしょうか。もしももっと遅くなるようでしたり、入院の時期のめども立たないようであれば、心配なのでお宅と同じ程度のしっかりした他の病院を紹介してほしい、というくらいのことはきちんと相談されて良いと思います。
では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

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ご意見と返事2

はじめまして!

74歳の祖父が、膀胱ガンで近くの病院では「もう手の施しようがありません。」って泌尿器科の先生に言われてしまいました。理由は「膀胱を取る手術
をするのには年齢が74歳だから体力がもたないのではないか。膀胱を取っても、もう癌が筋肉まできているから、治療できる薬がありません。」とのことです。これを聞いた親戚一同は納得できませんでした。テレビの癌についての番組でも、抗がん剤は沢山発明されてるって言ってたし…。膀胱癌が、少し上の筋肉まできてるからって、もう死を待つしか方法はないのでしょうか?あと、祖父は神奈川に住んでいますが、なんとかして膀胱の少し上の筋肉まできた癌を、取る方法や、病院などはありませんか?

謹啓
御祖父が膀胱癌で手術もできないとのことで、たいへんがっかりされておられ、さぞご心労のことと存じます。
膀胱癌がどのくらい進行しているのでしょうか。その他の臓器(たとえば肺や肝臓など)に転移していないでしょうか。もしも転移があればこれからの治療は厳しいものになりますが、いかがでしょうか。
膀胱癌が深くて粘膜を越えて筋肉まで入っている場合は、内視鏡での手術では完全に摘出するのは無理ですので、おなかを開いて、膀胱を全部取るか、一部を取って(部分切除)、その後抗ガン剤などを使う治療をしています。この時膀胱の外に癌が出ていて、すべての癌を摘出できないとまたそこから癌が大きくなって転移して致命傷になります。
以前はよい抗ガン剤が少なかったので、進行した膀胱癌は直ぐに膀胱を全部取って、代用膀胱を腸で作りその先端をおなかから出していました。しかし、この方法はその後の苦労や苦痛が大きいので、なるべく膀胱を残してできる限りぎりぎりで癌を摘出して、その代わりに制ガン剤を使ったり、放射線を当てたりして、手術と組み合わせて治療する方法が増えてきました。
これですべての方が完治するとは限りませんが、一度検討してみることは必要でしょう。そこで、もう一度今の泌尿器科の医師にお尋ねになって、治療の可能性や進行具合について詳しくお聞きになってそれでも納得がいかない場合は、どこかほかの泌尿器科にもう一度行ってみることも良いと存じます。
ところで、今の主治医は、あなたの御祖父のことをお考えになって、初めから無駄なことであればたいへんな苦労をして手術などをしても、結果が悪いと初めからわかっていれば、苦痛が大きい分よくないと判断されたのかもしれません。膀胱癌でも進行はゆっくりしていることもありますし、手術したり制ガン剤を使用した方が、なにもしないことよりも良くない結果になったと言うこともたくさんあります。どんな癌でも完治しない場合は緩和ケアが必要になります。もしもこれ以上の積極的な治療が望めないのであるとはっきりすれば、緩和ケアをしっかり実行してくれる病院を選ばれたらよいと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎


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ご意見と返事1

教えて下さい。

私の父(58歳)が尿の出が良くないと平成15年1月27日、病院に診察を受けに行ったところ、膀胱に腫瘍ができているとのことでした。

同年1月31日手術となりました。手術後先生から説明があり、膀胱の右半面がイソギンチャク状の癌に侵されていて、肉眼で見る限り取り除けたと思うとのことでした。悪性の癌で再発の可能性があるので様子をみて今後はBCG投与を数回に分けて行うとのことでした。

私は癌と言ったらすぐに抗がん剤と思っていたので、先生に抗がん剤は使うのですかと質問したとこと、それは今の時点では考えていないとのことでした。その夜は、出血がひどく、尿と一緒に生食という点滴みたいのをしていました。結局その夜は生食を約35本ぐらい使ったようです。かなり出血がひどかったと思われます。

それから2〜3日後に今度は40度近い熱を5日間くらい出していました。先生は菌が入ったのが原因と言っていましたが本人はかなり辛そうでした。それから尿道の管も外れましたが、尿の出はあまりよくありません。痛みがはしり、肛門が痛いと言っていました。

同年2月20日先生より今後の治療について説明があるとのことだったので病院に母と二人で説明を聞きに行きました。説明内容は、病理検査の結果、がん細胞が思っていた以上に悪性度が強いため、膀胱摘出か、抗がん剤又はBCGの投与による外来での治療のどちらかを選択してほしいとのことでした。膀胱を摘出しても完全になおるという保障もないし、抗がん剤又はBCGの投与で直る場合もあれば直らない場合もあるといっていました。抗がん剤、BCGで治療をしても再発したら膀胱摘出になるなど、医者の方からはどちらがいいとは決められない様子でした。本人はかなりショックを受けていましたが、家族としてはどのように協力してあげればよいでしょうか?

また今後のことを考えた場合どちらを選択したほうが良いでしょうか?素人のため説明がうまく記載できませんがご指導お願いいたします。

謹啓

あなたのお父さんの場合は、誰が担当しても主治医もご家族も治療方針についてかなり迷われると思います。

膀胱腫瘍はおそらく進行性ですので、きちんと完全に治療しようと思ったら膀胱を完全に全部摘出して、後で膀胱の再発の心配がないようにしたいところです。ところが、この場合は膀胱を取った後に尿をおなかの皮膚から出さないといけませんので、その後の患者さんの苦労を考えると簡単には結論が出せないでしょう。さらに、膀胱を全部摘出してもその外に広がっていたり、他の臓器やリンパ節などに飛んでいれば(転移しているということです)、この場合は膀胱を摘出しても完治にはなりません。しかし、膀胱を全部取った場合、すべての膀胱癌を摘出したのであれば完治する可能性があります。(ただし、尿管や腎臓にできれば別ですが。頻度は少ないですがこの時は異所再発といいます。)

一方で、膀胱を残して癌の部分だけ摘出し、その後で抗ガン剤やBCGを使用して残ったガン細胞を殺すと言うことやその反対に、先に抗ガン剤やBCGを使用して癌を小さくして、膀胱の一部を摘出して膀胱を残方法があります。(残った膀胱は初めは小さくて頻尿ですが、長年たつうちに少しずつですがある程度大きくなってきます。)これで膀胱腫瘍が完治すれば、もしも完治すればですが、膀胱も残るので、腹壁から尿を出さずに済みます。

どちらを選ぶか本当に難しいです。

私の私見ですが、できるだけのことをして治療しようと思うのであれば、まず膀胱を全部摘出して、さらに抗ガン剤を使用する。これでもし残存癌があったり、癌が再発すれば、やるだけやったのでこれ以上は仕方がないと言えるかもしれません。後で後悔のないようにできる限り最大最高の治療をお考えになってはいかがでしょうか。これも本人が納得して行わないといけないでしょう。

あまりお役に立てませんが。

では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎

 


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