食事療法 〜腎臓病について〜
これは、当院の透析患者のお孫さん(高校1年)の研究です。 食事療法 〜腎臓病について〜1年3組 ○○ ○○ T 題目設定の理由私の祖父は腎臓病を患っています。しかし、現在は食事療法と人工透析という治療を行うことで元気に生活しています。腎臓病の食事療法では、食事制限や水分制限をしたり調理に工夫が必要です。そんな祖父には、食事のない様を制限しながらもできるだけおいしく・楽しく食べてもらいたいと思います。そして、いつまでも元気で過ごしてもらえるよう、腎臓病の食事療法について取り組みました。 U 実施計画 ?・実態調査 A 腎臓病について知る
腎臓のはたらきが悪くなると、全身症状にあらわれ最悪の場合には死に至る病気です。そのため、適切な治療と食事療法を行うことが大切です。
祖父は人工腎臓方式の透析をしています。一回の透析治療に約4時間かかります。機能が低下している腎臓の替わりに、体内の血液を取り出して、機械でろ過するのです。 大変つらい治療方法で、その負担を少しでも減らすために、同時に食事療法を行わなくてはなりません。 B 祖父の健康状態、生活状況を調べる 私の祖父は腎臓病のため、平成3年に片方の腎臓を摘出しました。その後は、病院に通院して治療をしています。その間は食事制限と運動制限を続けていましたが、平成14年1月から週2回の透析治療をはじまりました。現在は透析が週3回に増え、食事療法を続けています。透析治療や、食事制限は大変です。好きだったお酒も制限して、ほとんど飲めなくなりました。けれども、きちんと制限することで、祖父は山や畑の仕事をしながら元気に暮らしています。祖父自身が治療で大変なことはもちろんですが、それを食事の面から支える家族も大変です。私と祖父は近くですが、別の家に暮らしています。主に食事の世話は祖母や叔母がしています。私も孫としておじいちゃんのために出来ることをしたいと思い、おいしく・楽しく食べられる腎臓病制限食献立を考えることにしました。 ?・問題点の把握 食事制限について調べる: まず、腎臓病の症状で制限しなければならない栄養素を調べました。
→ たんぱく質を摂取しすぎると、血液中の尿素・窒素・リンが増加し、 体の中が酸性になって正常な臓器の働きが妨げられるからです。
→たくさんとると、血漿中の塩分が濃くなり、体重の増加やのどの渇きが強くなるので制限します。
→水分が体の中にたまりすぎると“むくみ”“血圧上昇”などがあらわれるからです。
→カリウムは多くても少なくても生命の維持に大きな影響を及ぼします。
→たんぱく質を制限するとエネルギーが不足しやすくなります。 不足すると栄養状態が悪くなったり、高カリウム血症になります。 ?・改善と工夫 祖父においしい食事を食べてもらう:病気の制限食というと“おいしくない”“難しい”というイメージがありますが、いくつかのポイントを気をつければそんなに難しいことではありませんでした。透析治療をしている人にとっては、特に食べていけないという食品はなく、制限の範囲以内で色々なものを食べてよいことが分かりました。特に注意することは塩分の制限です。そこで、家庭でできる減塩方法を考えてみました。
今回は、祖父のために少ない塩分でもおいしく食べられる工夫を考えました。実際に献立をたてるときに、気をつけたことを調理のポイントとしてまとめました。
実際に調理した献立を紹介します。 献立の紹介 V実施状況 W 評価 X まとめ |